268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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― 屋根の上 ―
[空を見上げながら、彼が隣に居る事実を静かに噛み締める。
こんな風に、ペルセウス・マーケットを過ごしたのは初めて、という彼の言葉に小さく頷いた。]
僕もです。
というか、こんな風に過ごしたことがあってたまるかっていう話ですよね。
こんなところで、こんなふうに見る星空が、こんなに綺麗なんて、シーシャさんと一緒じゃなきゃ一生知らなかった。
[身体が、指先が熱い。
あっ、という声で我に返ったのはその時だった。
流れ星、見えたな、という彼の呟きが、他に人の気配のない静かな空間で、耳に吐息がかかりそうなほどすぐ近くで聞こえる。]
…すいません。
見逃したかも。
[なんかお願いでもした?という声に、素直に謝る。
まさか地上のすぐ隣に気を取られて、空を見ながらも上の空だったとはいえない。]
次。
次は絶対見逃さずに、お願いします。
それで、シーシャさんもお願いしてください。
一緒に発表しましょうよ。
でも、もう、お願いしちゃいましたか?
そうなら、同じことで良いから、もっと強く、祈ってください。
[顔をシーシャの方へと向けると、視線が合っているような合っていないような彼の顔を見ながら提案する。
そして、顔をまた夜空に向けると、今度は本気で流れ星を見逃すまいと、空を見つめた。
何を願おう。
何が自分の願いなんだろう。
星は中々落ちないが、考えも中々まとまらない。
そして、暫くのあと、空を横切るように、長く白い線が走った。
とても長い、流れ星だった。]
…シーシャさん。
お願い、できましたか。
[星が消え去った後、静かに声を掛ける。]
僕は、できました。
ずっと迷ってたんですけど、星が堕ちかけたのを見たら、咄嗟に祈っちゃいました。
[彼の方へと顔を向けて笑ってその願いを伝えた。]
[細くなる声が途切れて、先に紡げなさそうに止まったのを見て、最終確認をした。
ぶんぶんと勢いのいい首肯が返り]
あ、ああ、頭振るから……
大丈夫?
じゃ、ない、よね。
[酩酊からの目眩はとても覚えがあるものだ。
声が細って出しにくそうだったから、それ以上の返事は求めない。
前にのめる身体を支え起こして、自分の肩に凭れさせるように抱き寄せた。
一度超えた線は、再び超えるのも容易い。]
えっと……その。
いろいろ、ありがと、う?
[ありがとうと受け止めるのが正しいのかどうかわからず、疑問符がついた。
素敵な人だとか、素敵な作品だとか。
作品はともかく面映ゆくなるような言葉を多くもらって、くすぐったい。]
……あの、さ。
さっきから漂う香ばしい匂いが
俺は、とても気になってるんだけどね。
パンの焼け具合は、大丈夫かい?
[トースターをちらりと見て。
中断してしまった食事を再開しようと、促そうか。
そろそろ腹の虫がまた騒ぎ出しそうなことであるし。
彼がパンとシチューを用意してくれている間、互いのグラスへ追加のワインを注ぎ。]
そういえば、手がすきだって初めて聞いたね。
こんな手でよければ、いくらでもどうぞ。
[嬉しげに笑う間も、白手袋は脇に置いたまま。
湯気の立つシチューに舌鼓を打ちながら、顔を緩ませた。*]
別に僕は、その。
素敵、なんて言ってもらえるような人では、なくって。
仕事に夢中になって寝るの忘れたりするし、
アイスコーヒー用意したのに飲まずに机濡らすし、
かと思えばそのグラス落として割って大惨事にするし、
[自分以上に緊張している人がいると、逆に落ち着くのだから人間というのは不思議だ。
つらつら出てくるのは、自分を下げる言葉だからかもしれない。]
挙句の果てにこの間は酔っ払いすぎてマーケットで迷って、君の公演に間に合わなかったりするようなやつなんだけど――
[言ってて本当に情けなくなってきた。
自慢じゃあないが粗忽者だし、生活力というものは欠けている。
気の良いオリュースの住人たちの協力あって、なんとかやって行けているようなもの。]
そんな僕ですけど、幻滅したり、しません?
[若者の憧れなら、今潰えてくれればまだ傷が浅い*]
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