105 CLUB【_Ground】
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(俺が良くないんだよ)
[ねだられたらなけなしの矜持も何もかも捨ててしまうだろう、
どちらにしても手は止まること無く動く。
それでもキスの心得くらいはある、と息継ぎのとき
薄く目を開くと濡れた蜂蜜が見えて]
――ッ。
[絡め取られて溺れているのは、蜜に誘われた自分なのだと
その時理解をした。
甘い声が出るその場所を、優しく何度も撫でて。
根本から穂先へと扱くように通り過ぎた]
|
─蛇の嫁入り─
[歩くのが苦手な蛇の仔は、 介添えのように腕を貸して、部屋まで連れて行った。
着物の着付けなんて知らないから、 裾は早速乱れていたかもしれない。
扉を開けて、たったひとつの椅子に座る 銀灰の男を見た。
白と、黒と、灰色。 色彩の乏しい部屋の中に、 帯の丹がアクセント。
シーシャをヴェスパタインの前へと立たせ、 チアキは一歩、後に下がった。]
(@66) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[ヴェスパタインがシーシャの目隠しを取ろうとすれば、 不意に伸びたティーの手が、それを止めた。
シーシャの後ろから義眼を見つめる 硝子の奥の、曇りないアイスブルー。]
(@67) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[飼い主の心知らず、だが
望まれなければ羞恥心もあり行うことはないだろう。
は、と息継ぎを主人に倣う。
眼が合うと笑みめいて、更に眼が細くなり、そして閉じられる]
……っ、ぁ、ミナ、……あ、 ん…!
[扱かれ、撫でられれば尻尾はぴんと上に立ち、掌に擦り付けるように動く]
ゃ、ぅ…んっ
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―通路―
[同僚からの連絡。引き渡しの“教会”は、シーシャが先に行くらしい。白衣の裾を払って立ち上がり、大きく息をつく。 震えは止まった。何も解決したわけではないけれど。
入れ違いに入った通信。その内容に目を細めて]
(@68) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[当事者と、監視カメラと、ものいわぬ椅子だけが聞いた 研究員という枠を踏み越えた勝手な願い事。
答えを聞いて、ティーはやっと、掴んでいた手を離した。]
(@69) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[息を、吐き出す。 息を、吸い込む。 単純なその二つを繰り返し。]
――――、ッゲホ!
[喉奥から咳を溢して、男は歩き出した。 壁を殴るほどに激昂出来る若さがあったのかと、どこか客観的すぎる感想を溢して。 心を凍てつかせ、降りしきる雪の中に佇むよう。 音もなく、冷たく。 冷静さを取り戻し、男は研究ルームへ向かった。]
(@70) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[『また後で』、そんな言葉で返事を締めくくる。 そして調理室へとワゴンを返した頃、また同僚からの連絡]
……ん? 了解。
[少し怪訝な顔をしつつも「頼み」を引き受けて。 その「頼み」のために研究ルームへと足を向ける]
(@71) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[その時のティーの顔は、 硝子の義眼だけが知っている。*]
(@72) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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[モニタ越しでは見えなかった表情が、
さらに深淵へと足を進ませる。
二度と知らない頃には戻れない]
尻尾、好きだったよなって。
ほかは、どうなんだ?
[手の中で動く尻尾が、言葉ではなく求めてくるようで、
応えるために繰り返し撫でてゆく]
テッドは、どういうのが好きだ。
[思い出すのは、道具を挿入されてあえぐ姿。
使うのは、違うものでも良いのか]
|
―研究ルーム―
[パソコンの中に眠る情報の山の中を掻き分ける。 クリックする指先は、“痛い”。 しかし迷うことなく救い上げ、プリンターが過去を数枚吐き出し始めた。]
――――――。
[煙草を取り出し、火を灯す。 昇る白い煙、苦い苦い、タールとニコチン。 銀色が揺れる。 男の首にではなく、黒縁のガラス板に映る“誰か”の胸元に。]
(@73) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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[相手の顔が、見れるということ。
見えて、こんな風に、欲に濡れて、いとしくて。]
……っ、ぅ、
[尻尾が好き。その通りだ。
全部、見られてた。
さまざまな理由で恥ずかしすぎる。]
他、 ――、ぁ、…
[撫でる手は、ゆるやかに痺れを生むが
同時にもどかしい]
……ど、う、――って、その……
[吐息に混ぜて戸惑う声、
羞恥に躊躇う。もっと、欲しいのだが、まず、か細く]
……さ、…さわ、られるの とか
|
[祝福の鐘はやっぱり鳴らず、 白い鳩は飛び立たない。
ティーが二人のための静寂を守っていた時間は僅か。]
ん、っとー、 三十分、かなぁ。
[緊張感の欠片もない声が、 部屋のタイムリミットを告げた。]
(@74) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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[あの時、テッドはどうされていたか。
再現したいわけではないが、参考にはしたい]
触られる、どこを。
耳?素肌?
[と、ここでまだ服さえ脱いで居ないことに気がつく。
初めてする童貞でもあるまい、
尻尾からは手を離して服の裾を引っ張った。
焦らしているなんて、知らず]
全部なら、先に服を脱ごうか。
そろそろ…欲しくなった?
[バラバラと指を暴れさせ、感じる痼りを指を曲げて刺激し、3本の指を執拗に出し入れして可能な限りの時間をかけて
イアンを解していく。が、いい加減こちらの我慢も限界が近い。]
言ってごらん…。
どこに、何が欲しいのか……。
[それでも彼自身の言葉で言わせたくて、意地を張る。
ただ、イアンが恥ずかしくて言葉に出来なくても。結局は自分が負けてしまうのだが。]
|
[見つめ合う二人の視線が自分へ向く前に、 ティーはくるりと踵を返し、部屋を出た。]
死の乙女の白き手も、二人の仲を引き裂けない。
[またひとつ、しあわせが結実した。 気障なせりふを口ずさんで、ティーはちいさく笑った。]
(@75) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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イアン、後ろを向いて――。
いくよ……。
[切羽詰まった声でイアンの腕をとり4つんばいにさせて、解した部分に蕾に硬くなった雄を宛がった。
両手で尻を引き寄せ、そのままゆっくりとイアンの中へ沈めていく。
いくら道具や指を受け入れようとも、今まで生身のそれを受け入れた事がない媚肉をかき分け、切り開いて。
本物の雄が胎内に侵入する。]
ふ……ッ、イアン……!
[包み込む圧迫感と、蕩けそうな熱さに思わず射精してしまいそうになるのを堪える。]
――……、……っ
[イアンの背に顔を押しつけ、繋がった粘膜の甘い痺れに大きく息を吐いた。
羽根に吐息がかかる――。**]
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―――…!!
[>>@65 鈍い音に、身を竦める。 突然響いたそれ。音の出所を探して辺りを見回してから、通信機からのものと知る。 通信機はチーム間の連絡用。同僚は今、“教会”にいるはずだ。それならば……]
(@76) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[扉を閉めて、規則正しい靴音を刻みながら ティーは端末を確認する。
伝言が、一件。
表示される名前を目にした途端、 靴音は、止まる。]
(@77) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[次にその名を呼ぶのは その声を聞くのは
──すべてが終わった後だと思っていた。]
(@78) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[聞かれて、困惑したように眉を寄せる。
悩ましげに、自分の服の上から胸の位置を4本の指先で触れながら]
……っ、み、 ……耳、も、
その、……この、下、とか……も
[ああ、何謂ってるんだとぎゅっと眼を瞑る。
顔はもう、ずっと真っ赤なのに。
尻尾から手が離れ服の端を引っ張られる。
もどかしい刺激さえもなくなって、そろりと瞼をあげて]
―――っ、……ぇ、あ
[視線が泳いだが――躊躇いがちに頷き、ボタンに手をかけ]
あ、あんま見んなよ……!!
[上着から、肌蹴ていく。恥ずかしい。顔はそむけた形になった]
[普段は髪の下だから目立たないが
うなじには刻印されたUG_No.がある。
上の服、そのボタンを外しきって
半分脱ぎかけたところで
視線だけ動かして、そろりと様子を窺う。]
|
[出来立ての真新しい雪原を容易くゆるませる 太陽みたいな名前。
迷いは指先を彷徨わせ──、 結局、あらがいがたい引力に、指はその名をなぞる。]
(@79) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
|
|
―研究ルーム―
[少しの躊躇いの後、部屋の扉をノックする。普段ノックなんてしないくせに]
……おっさん?
[扉を開けて、そっと中を覗き込んで。その背を視界に入れてから、ゆっくりと歩みよる]
(@80) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
|
|
[――――――ダンッッ!!!!!]
[通信機から、鋭い音>>@65が聞こえて来たのはその時>>@75。]
──!
[サムか、フーか?
直感で、フーだと判った。]
(@81) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
|
( おっ、 ぱ ……!!!)
[示された場所に驚愕を受けつつ]
その下、も。
[ごくりと、喉を慣らす。
初めてポルノ映画を見た学生時代のような興奮、
それよりも強いのは、手を伸ばせば届くことか]
どっちにしても脱ぐんだよ。
あ、脱がせば良かったのか、悪い。
[果実を剥く楽しみは明日へ残しておこう。
あんま見るなと言われると余計に見ていたいのが真理、
同じように部屋着を脱ぎ捨てて素肌に。
と言っても鍛えていないので、最近少しヤバめの腹部]
|
────…、
[淡い色の、ティーの眉が寄る。
けれど、端末は、 そんなことには構わず、 録音された不安げな声を再生する。]
(@82) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[視線に気づく、人間だって恥ずかしいのだと
物語るようにじわじわと朱に染まる]
……下も脱ぐんだぞ。
[自分だけでなくお前もだ、と巻き込んで]
|
[背中に普段聞かないノックの音が響く。 丁度印刷が終わった紙を手にとり、煙草のフィルターを噛んだ。]
ああ、珈琲でも飲むか。
[代わりに普段はやらない、珈琲の支給。 挽きたてのドリップではなく、泥臭いインスタントだが。 黒く深い、その色を渡し。]
ま、座れ。
[カチリと、通信機のスイッチを入れたままにする。 本来ならばここに呼ぶべきであろう、もう一人の部下へ。 職務を言い渡し、呼びつけるわけにもいかない。]
(@83) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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