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メモを貼った。
![]() | 【人】 俺に気がある ヨーコ (283) 2019/06/17(Mon) 08時半頃 |
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![]() | 【人】 俺に気がある ヨーコ (343) 2019/06/17(Mon) 17時頃 |
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![]() | 【人】 俺に気がある ヨーコ
(346) 2019/06/17(Mon) 17時頃 |
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![]() | 【人】 俺に気がある ヨーコ (348) 2019/06/17(Mon) 17時頃 |
──喫煙所──
[ 吐息によって口許がただ湿るだけの筒をそのままに、
ぼんやりと喫煙所の窓の外の景色を眺めていれば
塊になって動かないマネキンではない、
ひとりのクラスメイトの姿が視界に入る。 ]
ん、まあな
……要るか?
[ 彼自身にこの場が似合わない訳ではないだろう、
しかし制服というものはこの空間に異質だが、
敢えてか。オイル切れのライターでは灯せない、
火のない煙草を一本差し出して。 ]
[ どんな感情をしているのだろか。その顔は。
読み取り切れない、きちんとした表情を見ても
轟木楓太の表情は相も変わらず不愛想なまま。
差し出した煙草の行方がどうなろうとも、
ポケットの中へと手を忍ばせて別のものを探り。
やはり、2つ目のライターは見つけられない。
諦めたように溜息を吐けば、咥えていた一本を
箱の中へ押しやるように戻してしまおう。 ]
堅治、首平気か?
[ なんて、あのマネキンの姿を思い浮かべて
マフラーに覆われた首元を、ちらと横目で見る。 ]
お前、何か悩みでもあんの?
[ 何気なく吐き出された、帰ってた
それは、どこかであの冷たい校舎での出来事を
本物のものとして表しているようだった。
教室で、彼の机の上に残されていた一冊。
心理学の本を思い浮かべながら、何気なく問うた。
あれは、もしかしたら
ただの夢じゃなかったのかもしれない。
もしもあの死が再出発を示すんなら───
メモを貼った。
メモを貼った。
[ 本来ならば、
20を超えてから立ち入るべき場所。
制服という異質さは、
背丈一つで誤魔化せる。
歩み寄り、壁に背を預けた。
差し出された一本を見下ろして。
……ん。
[ 持ち上げた指に、挟んで、受け取った。
吸いもしないそれは、
手慰み以上のものにはならないけども。 ]
[ 火がないのだろうか。
不愛想な形をした顔の、
むすりとした唇から離れた煙草が、
箱の中へ戻されるまでを見て。
首か。
何てことねぇよ。
[ 自分のマネキンを見てはいないが、
大方、どうなっていたかは想像がつく。
さして痛くもない首。
なんとなしに、窓を見て。
マフラーをすこしだけ、ずりおろしてみる。 ]
[ 窓にうすく映る虚像。
首に、薄い絞め痕が残っていたけども、
大したことはない。
すぐに、マフラーを元に戻して。視線も戻して。 ]
……なんだ、藪から棒に。
[ 苦笑い。
悩みがあるようにでも見えたか。
よもや、あの本がそう思わせているなんて、
宇井野は考えもしないのだ。 ]
俺は、まぁ、あるにはあるが。
吹っ切れたな。もういいやって。
[ 自分自身に嘘を重ねる分、
ないと言い切るには口が重くなる。
冷たい校舎での出来事が、
本物だって悟っているから。 ]
今でも、
それなりに、生きて行けてるから。
[ あの世界での死が、再出発を示すなら。
何一つ間違いではないのだろう。
新たに拓けた道が、
只明るいだけとも限らない。 ]
……俺なんかよりも、
他のみんなの方があるんじゃねぇの。
そういうの。
[ 養はもちろんのこと、だが。
指に挟んだ煙草を口許に寄せて、
また、離した。
胸元に燻ぶった妙などよめきは
煙草のせいにしてしまえば、良い。 *]
メモを貼った。
[ だって私達、ただの人間だものね。
そんな超能力があったら、楽しいかしら。
苦しいかもしれないけれど。 ]
知らなあい
[ だってよう君、私のペットじゃないもの。
ニュースの情報は限られていて、
夢の中の記憶と掛け合わせて、
お腹、痛かったんだなあって。それだけ。 ]
[ 冷たい手の中のココアが、段々と
丁度いい温度になったから、開けるの。
甘ったるい匂い。眠くなっちゃう。
イヤホンの無い姿を褒めたら、
惚れた?なんて。流石ひいらぎ君だね。
そうね
好きになっちゃおうかな
[ 今までずっと、ペットの事で手一杯だったもの、
恋愛なんて、してこなかった。
好きな人でも作れば、変われるかしら? ]
[ 缶がカラン となった時にね。
いろはちゃんがやってきました。
おはよう、いろはちゃん
無事出れて、良かった
[ ひるの君の話は、正しかったみたい。
校舎の中で夜を超えた時の記憶……あるいは
夜を超えなかった記憶は、最早遠くて。
二つのボタンを押していたのですから、
私はびっくり、不思議な顔をする。
ふたつ飲むの?
ようこちゃんの分?
[ ふたりは、仲良しですから。
首を傾げながら、尋ねます。 ]*
メモを貼った。
[「おはよう」だって。
―――うん、その挨拶は何だかしっくりくる。
まあ、ね。無事だね。
ルリちゃんこそ無事で何より。
[ふだんの挨拶みたいな調子でさらっと、言った。
無事に帰れる事例は多い……らしいけど、
生きて、動いているクラスメイトの姿を見るとちょっとはほっとする]
[重々しい音とともに吐き出される缶の数はふたつ。
それを見届けていたらしい宮古から疑問が飛ぶ。
あ、 そう、じゃなくて……蛭野くんの分。
学校に行く前に奢られちゃいましてね。
で、いつか返す、って言った手前とりあえず買っておくかー……って思って。
[ようこちゃん、と。なんだかんだ気がかりにしている人の名前が出てきたから。
苦笑を交えつつ正直なところを話す。
奢られたことすら養の世界での一部にすぎなくて、
蛭野の財布には1円たりとも損失がないにしても。
イロハはおごってもらったミルクティーの缶の温かさをおぼえていた。
だから借りを返そうと思った。それだけのこと]
[宮古が言っていた賭けの報酬は。
ちゃんと宇井野の手にわたったのだろうか。
そんなことを考えたから、イロハは訊ねてみたくなった。
ハッピーエンドを信じるかどうか]
ね、みんな、ちゃんと帰ってくるかな。
養くんも。
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