15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
[ふわり]
[チャールズのところへ向かうホリーの横を白い靄が通り過ぎる。]
[ホリーはその靄に気付いただろうか、
彼女が幻影などに敏感な性質ならば
通り過ぎた靄は、黒髪の女の姿にも見えたかもしれない。]
[靄は中庭へと向かう。]
[ゆらゆらと回廊を彷徨う内、ふと目に入ったのは開いたままの窓]
そう言えば、閉めないで行ってたんだっけ。
[ここから飛び出した時の事を思い出しつつ見やった中庭には、幾人かの姿。
……傍の大樹に、以前は感じなかった何かを感じるのは、気のせいだろうか]
……いって、みよっと。
[小さく呟く口調は、一時、『妹』のもの。
そうして、いつかと同じく、窓から中庭へと飛び出した]
[ふわ、ふわり。
地に足はつかず、だからと言って、翼が羽ばたくでなく。
文字通り、漂うように、泉の傍へと近づいてゆく。
その場にあるものたちは、姿に気づくか、否か。
気づかれなくとも、気にする事はなく。
大樹の下までやって来ると、軽く首を傾げてじい、とその梢を見上げた]
[中庭に近づくにつれ、靄は形を成していく。
艶やかにウェーブを描く黒髪は綺麗に纏められ、
黒のドレスも埃に汚れてはいない。
泉へと歩み寄る足を引き摺ることももうなかった。]
……
[大樹の下にいる人に、緩く首を傾ぐ。]
…こんにちは、
……お水を飲みに来たの…?
[掛ける声は控えめな声量ではあったが掠れていなかった。
もう一度、羽のある人に首を傾いで泉の傍へと寄る。
靄は、小さな上呂を抱えていた。]
[呼びかける声に、ゆっくりとそちらを振り返る。
上呂を抱えた姿に、ゆるり、と首を傾げて]
……ううん、違うよ。
何となく、この樹が気になって、見に来たの。
[問いに答えながら、視線が向くのは、抱えられた上呂]
[はらり、はらり、
ゆっくりとせかいは、こわれていく。
季節外れの、桜の花が散るように。]
[返ってきた声に瞬いて、樹を見上げる。
異形の樹は静かにその姿を水面にも映して]
…気になって?
[反芻して、紺が瞬き見つめる。]
不思議ね、
人は異形を相容れないものとして見做すのに…
人を…世界を、命を今護っているのは、この子なの
[上呂は泉に差し入れられる。
水面が揺れることはない、上呂に水が汲まれることも。
こちらを見ている様子にそちらを見ると淡く微笑んだ。]
―――…お水を汲みに来たの、
―泉・異形の大樹―
[ 水が人を引き寄せる。
水面に映るその姿は、高らかな笑い声に笑んで、
歌う女の言葉に、眼差しを落とす。
そして2つの命ないものの気配――
翼を背にした娘が見上げていた。
果たされなかった約束を一つ、思い出して
水面に揺れる姿は小さく呟く]
……ああ、友達に、似ている。
[そして―――寄り掛かる“彼”の姿に、
梢は小さくざわめいた、アリーシャの言葉に同意するように
さわり さわり と ]
……全部のひとが、異形を嫌うわけじゃないよ。
[自分の周り。
異形が食べてしまった、優しいひとたちを思い出して、呟く]
この樹も、それがわかるんじゃないかな?
[言いながら、上呂が差し入れられる様子を見る。
懐かしい、と思うのは、どちらの記憶だろう]
……お水、汲んで。
……何かに、あげるの?
……あ、れ?
[何気なく、見やった水面。
そこに揺れる影に気づいて、瞬く]
やっぱり、何か……誰か、いる?
[微かに聞こえた呟きに、首を傾げつつ、零すのは小さな呟き]
[上呂を差し入れた水面に、
見たことのない青年の姿が映った気がして。
不思議そうに大樹を見上げる。
さわり、と梢が揺れる音がした。]
[ 枝葉のざわめきはやまない。
風があろうとなかろうと ]
( ――なら、いいけれど
時間が )
[ 水面に映る枝葉は ゆれて ゆれて ]
( あと、ひとつ お願いがあるんだ )
[ 聞こえない耳に、届くだろう 声 ]
――…うん、
怖いと思う異形もいたわ…、
命を護ってくれた異形も
[箱仙人掌の姿を思い出しながらそう呟く。
見上げる大樹は、誰かに話しかけているようでもあった。]
………ニムスと旅をしていた間、
何度か…思うことがあったわ…
この子には…人の魂が
宿ってるんじゃないかって、
[眩しそうに、大樹を見つめ]
それは、ただの私の願望だったのだけれど…
[手は、届かなかったけれど]
――置いてはいきませんよ。
一緒にいきましょう、
[最後に彼女に浮かべた笑みは、壊れる前の、優しいひと(機械)のもの]
[そこで、その機械の物語は、一度終わって――]
― 現在・城バルコニー跡 ―
[既に崩れ落ち、ひとの足ではたどり着けないそこに、生前より少しだけ若い、ヴァイオリニストの姿があった]
[そこからは泉が、大樹が一望できて]
――――………
[唄うように、祝福するように、あるいは―誘うように、ヴァイオリンを奏でる。
綺麗に弦の張られたそれを。
この生の舞台に、死の舞台に、彩りを添えるように、*響かせる*]
生者にその音が聞こえるならば、きっと、その人はもうすぐ―…
泉の側の誰かと目が合えば優しく微笑むことだろう。**
[枝葉が揺れる。風があるのかないのかは、はっきりとはわからない]
……そう、だね。
『私』に宿った異形は、怖かったけれど。
何もない時は、穏やかだった。
[呟きと共に、白の翼を一度、動かす]
……ひとも異形も、かわらないのかも知れない、ね。
ううん……いきたい、っていう望みは。
同じもの。
[異形も、『妹』も。
同じ想いを抱いていたから。
きっと、そこは、変わらないもの]
[ヴァイオリン弾きの奏でる調べは、歓喜の歌か、鎮魂歌か。
暗灰色の夜空から、ふわりはらりと舞い降りるのは、
あの思い出の花畑の、満開の白い花びらか。
それとも天使の散らしていった、儚く消える白い羽か。
ゆっくりと静かに、世界は優しく包み込まれて…─
それはあまりに身勝手で、
それはあまりに優しくて、
それはあまりに残酷で、
それはあまりに、美しい。]
この子には…、誰かの魂が宿っているのかしら
[見つめる大樹の声は、死者にも届かない。
届くのは恐らく、彼が思う人だけに。]
―――…シィラは…、
[どうかしら、全ては言葉にはならず。
上呂の水の行く先を問われると、
淡く笑って「お花に、」とだけ答えた。
彼女の動かす白の翼を見つめる。]
[ ざわめきはノイズ混ざりの幻聴のようだろうか、]
[ ゆれる 枝葉は 葉の一片を 水面に落とす ]
( 水を―― 汲んでいってあげて )
[ 水面に 砕ける姿は かすか ]
もしかしたら、そう、かもね。
[魂が宿っているかも知れない、という言葉に、ひとつ、頷く。
紡がれた、シィラの名に、ふと、空を見て、それから]
お花にお水は、大事。
……あげないと、しょんぼりしちゃうから。
[水の行方への答えに、笑った。
同時に、思うのは。
花の名を贈った少女のこと]
|
― 見張り塔 ―
[動けなくなっていくまま、青色の眸は、きょろりと外の暗闇を見た。]
――…あ
[一粒、きらめきを見る。 それは、昨夜も訪れた、焼蛍虫の光にとてもよく似ていて…。]
(111) 2010/07/24(Sat) 00時頃
|
|
[黄昏色に染まる少女は、 その死を呼ぶ光から、視線をしばらく外せずに…。]
(112) 2010/07/24(Sat) 00時頃
|
|
>>113
[そして、見張り塔をアジトとする人物の気配に、本当に微かに、安堵の笑みを零す。
ただ、全身を犯す穢れは、その動きを制限するほどのものとなって…。]
(114) 2010/07/24(Sat) 00時頃
|
|
――…フィ ル
シィラは どう?
[シィラも既に虫の息である予想はついたのだけど…。]
(115) 2010/07/24(Sat) 00時頃
|
ヨーランダは、自分の身体の奥から湧き上がってくる嫌悪感に眉を寄せた。
2010/07/24(Sat) 00時頃
[優しいヴァイオリンの音が聞こえる。
その音に、その音を奏でる人に微笑んで。
それは死を招く音なのだろうか。
死する――…とは、なんだろう。
届かない、けれども今ここに在る魂は、
本当に死んでいるといえるのだろうか。]
そうでなくても、いいの
私を生かしてくれたのは…ニムスだから
[中庭から去るフィリップを見送る。]
――…彼が何者であろうと、いいの きっと
|
[シィラは、呻くことできず、 ただ、もう、眼の紅は、輝きを失って、
灰色のくもり硝子のよう……。]
(118) 2010/07/24(Sat) 00時頃
|
[ 弦の音色が響いている、
それは生と死をも、祝福するような色鮮やかさで。
木陰で語らう“2人”の会話、
水を汲んだフィルが駆けて行く ]
[ 人の手で花に水が与えられ、
その花は、人の心を慰める ]
[ 与えあうことの尊さに、
もっと早く気づけていたら ――そう思うけれど ]
[ でも訪れつつある終焉は 優しい気がした ]
[聞こえる音色に、バルコニーへと目を向ける。
音楽をゆっくりと聴くのは、だいぶ久しぶりのような気がしていた]
[水を汲んで駆けて行くフィリップを見送って。
泉の傍にいるひとたちを見る。
生けるもの。死せるもの。
どこにむかっているのだろう。
ふと、そんなことを考えていた]
ヨーランダは、フィリップに身を任せるけれど……。
2010/07/24(Sat) 00時半頃
|
ギ……
ギ………
[シィラは、フィルがヨナに手を出すと、そう呻いた。]
(119) 2010/07/24(Sat) 00時半頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る