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[彼が迷惑をかけると言っても、
今のところそんな迷惑をかけられたことはない。被害をかけられても、構わない。それらは彼と一緒にいられるのなら。
障害ですらないだろう。だって]
だから、いいんじゃないか。
―― 一緒にいれば。
[言ってから、頬が熱くなって。
彼の手を撫でていた手を離し、自らの顔を片手で覆い。少し、恥ずかしい事を言った。と呟く声は、赤く。
気づかれないようにずれかけた眼鏡を直そうとして**]
メモを貼った。
………………え?
[
また、会えないかと、言われたような。]
あの。
サガラ、さん……?
[
えーっと、あの……。
[沈む肩に指を伸ばし、躊躇い、何度か繰り返してから……軽く触れる。]
あの、サガラさん、その……、
いまの、はなし、なんです、けど……
[ごくりと、生唾を呑む音が、頭の中に響いた。]
その、もういっかい……聞かせてもらうこと、でき、ませんか……?
忘れないよう、ちゃんと、聞きたい、んで。
[心臓が早い。
息が詰まる。
それでもなんとか、いま紡げるだけの言葉を、絞り出した。*]
[ああ、言ってしまった。言ってしまった。
割と後には戻れないタイプの告白だ。
いいや胸のうち全部さらけ出すような恋慕の告白ではないけれど、関係が壊れるこちらを見る目が変わる軽蔑されるには充分だと思う。
膝に顔うずめているうち、自己嫌悪だけがぐるぐる頭を回っていた。
いっそ逃げ出したい。
公共の場をこんなふうにして許される行為ではないと思っているけど]
…………はぁい。
[螺旋を描いてぐるぐる沈んでいく思考を、遠慮がちな呼び声
情けなく間延びした声で返事だけをする。顔を上げる勇気はまだない。]
[今の話なんですけど。
さあ何だ。どんな断り文句が来る。拒絶も軽蔑も覚悟出来てる。
あ、いや嘘、覚悟はできていない。何が来てもおかしくないだろうとは思っているけど、実際されたら3日寝込むし来週のマーケットは欠席すると思う。
などと考えているところに、やってきたのはこちらの要望と真逆の言葉。]
え。
わ、忘れてくださいって、言ったんです、けど
[思わず少し顔上げて確認してしまった。
忘れてくださいと言ったことを忘れないようにもう一度言えだなんて、いわゆる言質を取るということだろう。
そんなに気分を害したろうか。
上げた顔はアルコールと緊張と照れと後悔の羞恥とに真っ赤に染まって、今にも泣き出しそうなぐちゃぐちゃの表情になっていた。]
……言わなきゃ、だめです?
[申し訳無さでへりくだり過ぎて、口調がまた顧客相手のものになったことは気づけないまま、再度確認を取る。
告白のリテイクとは、厳しい罰ゲームだ。]
――――その。
この光を君に見せるために、次もまた、こうし、て……
[あ、やっぱ無理。無理ですよこんなの。
ぐずぐずに途切れていくリテイクセリフは、会いたい、のところまで辿り着かずに力尽きた。
もう一度頭を膝にオンして、ふるふると横に振った*]
― 舶来市 ―
あれ、って?
[気になったものを問うと、彼は市場を見回して、何かを指さした。
一瞬何が指さされたのか分からなかった。
彼の指さす先には屋台の店頭に飾られた風船しかないように見えたからだ。
しかし、彼は本当にその風船を指さしていたのだ、と気づいたのは、彼が話を始めてからだ。
淡々と話し続ける彼に、かける言葉が出ない。
あんたの話を聞いたら思い出しちまった、という言葉が、ぐさりと自分の胸に刺さった。
苦笑いを浮かべる彼の顔がまともに見れない。]
ごめんなさい。
余計なことを、言いました。
[暫くの後、俯いて小さく謝った。]
― 朝方 ―
[来週、また市へと行こうという誘いは、肯定で迎えられた。
嫌なことも思い出させたのに、また行きたい、と言ってくれた彼の言葉にほっとして、帰路につく彼を笑顔で見送る。
酷いことを、思い出させてしまった。
その後、彼はどうしたのだろう。
彼も、祖父や祖母に育てられたのだろうか。
名前に、過去の事。
彼を形作る、いろんなものが見え始めている。
少しずつ、自分に見せてくれている。
酷いことをしたと思いながら、一方でもっと知りたいと思ってしまう自分は、冷酷なのだろうか。
答えは出ずに、家路についた。]
― ペルセウス・マーケット3週目 海の寝どこ亭 ―
こんにちはー
[今日は夜からのシフトだ。
店に居る、他のバイトに声をかけてからロッカールームに向かおうとしたところで「それ、どうしたんですか」と声を掛けられた。]
これ?
マーケットの出店で貰った。
[リュックのファスナーには、リュックと比較すると結構大きさの目立つ、片手サイズのクマのぬいぐるみがストラップで取り付けられていた。
「正直全然そういうの興味ないと思ってました」と続けられると、]
なんかさ、最初はそうでもなかったんだけど、家で見てたら可愛いなって思って。
持ち歩きたいなって思ったから着けてみた。
なんか、にやにやしちゃんだよなー
[と答えながら、リュックを肩から降ろす。
ファスナーに付けられたままのクマのぬいぐるみを片手に持って、その少し間の抜けた顔に微笑んだ。]
[
それでも、もう一度、あの言葉を聞きたくて。
じっと、暫し様子をうかがった。]
……はい……
けど……
[
そう、すぐに言えればよかったのに。
わずかに擡げられた彼の顔を見たら、また息が詰まってしまった。]
【人】 執事 ハワード (114) 2019/08/04(Sun) 01時頃 |
― 店の裏手 ―
こんばんは。
[0時過ぎ。
バイト終わりに店の裏手で、リュックを背負い、店の白い壁に寄りかかりながら彼を待つ。
少しの後、小さな街灯の明かりの向こうから、彼が手を挙げて現れた。
笑顔を向けながら小さく頭を下げて挨拶すると、彼の方へと歩を進める。]
今日は店の方へは見えなかったですよね。
忙しかったですか?
[と話しながら、ふと気が付いた。
彼が、どことなく他人行儀なのだ。
まるで先週の夜、マーケットの出店で遊んだ時の近しさが消え去ってしまったかのようだ。
やはり、自分が別れ際に辛いことを思い出させてしまったことに関係があるのだろうか。
でも、それでも彼はここに来てくれている。
自分の事が嫌だ、というわけではないと、信じたい。
しかしそれなら一体何が、彼の態度をそうさせているのだろう。
彼の前まで来て、立ち止まると、困ったように微笑んで言った。]
シーシャさん。
来てくれて嬉しいです。
行きましょう。
今日はきっと星が良く見えますよ。
[手を伸ばすと、彼の手を、軽く取った。
握り返してくれるだろうか、と一抹の不安に襲われながら。]**
メモを貼った。
……で、す……
オねがい、し、ます……
[
今度こそ、一字一句聞き逃すまいと。]
…………。
あの、サガラ、さん……?
[また、突っ伏されてしまった。
けれど間違いなく、意味は分かった。
聞き間違いなんかじゃなかった。
アルコールの比ではないくらい、顔が赤くなって、頭がくらくらしてきた。]
【人】 執事 ハワード[じ、と碧眼を覗き込むようにして、 (118) 2019/08/04(Sun) 01時半頃 |
サガラさん、あ、の……ッ。
[また、生唾を呑む。
幾度か大きく深呼吸して、それから、揺れるキャンドルホルダーを見つめた。
真っ赤な羽根が、ゆらゆらと揺らめいている。
─────相棒から、勇気を分けてもらえたような、気がした。]
あの……ぼくも、見たい……です。
また、次、も……
…………や、それ、より…………。
[息をひとつ、大きく吸った。]
サガラさんに、会いたいん、です!
[その息を、全部吐き出すようにして。
どうにか声に……言葉にできた。
吐き出し過ぎて、緊張と酸欠で、倒れそうだ**]
【人】 執事 ハワード[坂の上へ向かうか、港へ向かうか。 (119) 2019/08/04(Sun) 01時半頃 |
メモを貼った。
【人】 執事 ハワード (120) 2019/08/04(Sun) 01時半頃 |
─2週目・舶来市─
なんで。
謝る必要なンてないだろ。
[浮かんだ苦笑に自嘲が滲む。
自分が勝手に思い出したのだ。
同じ親が居ない境遇でも随分違う生き方してきたな、って…
それだけ。]
アンタの家族の話とかさ
聞けたの楽しかったぜ。
[そう言って、この話題はオシマイにした。
言葉少なに終わりかけのマーケットを歩く。
沈黙が、やがて朝を連れて来た。*]
─3週目・店の裏手─
あッ そのぬいぐるみ…
[相手のリュックのファスナーにぶら下がっている見覚えのあるクマ
渡した時は仕方ないなって素振りで受け取っていたので、まさか身につけているとは思わず。
驚きが口をつく。]
あーーー 別に無理して使わなくてもよ…
[間抜けでのんきな顔のクマのぬいぐるみは、どう考えてもリュックとの比率がおかしい。]
[でも、
出店の景品とはいえ自分がプレゼントしたものを、ヒイラギが使ってくれているのは嬉しかった。
その気持ちを素直に伝えるのは気恥ずかしくて出来ないから、]
…まァ、その
似合ってるンじゃねェの。割と。
[くしゃりと髪をかきあげながら、笑顔と困惑の中間顔で感想を述べた。]
いや…忙しいッつーか、 うン…
[なんとも歯切れの悪い返事だ。
自覚はあるが、理由を全部さらけ出す訳にもいかない。
今日は向こうから差し出された手
………
[少し躊躇ってから、
握り返す。]
あァ。今日は星を見に行くンだったな。
[空を見上げるのに座席は要らない。街の何処でも流星を探すことは出来る。
ただ騒がしい場所よりも静かな方が…ゆっくり星を探すのに向いているように思えたから。]
ンーーーー…
マーケットじゃねェけどよ、
星が見える いー場所があるンだ。
[行こうぜ、と誘った。
並んで歩けば、道中はやっぱり猫の挨拶に見舞われた。
今日は魚入りビニール袋を持っていなかったというのに。
餌がなくフギャーと不満そうに鳴かれたので、明日な、と流しておいた。]
[しばらく石畳の路地を進んで。
一見、袋小路めいた場所の──奥を目指す。]
まーァ、 見てなって。
[積んであった木箱をひょいと身軽に登る。
次いでヒイラギを手招きし、登るのが大変そうであれば手を貸した。]
そんでこの壁のくぼみに足の爪先を引っ掛けて
身体を持ち上げて あっちの突起を掴んで…
そう、そっち。
ほォら頑張れ。あとちょっと。
[それは猫と付き合う内に憶えたルート。夜空近くへと続く道。]
[登って、登って。
ヒトの背丈も、路地を覆っていた家の壁の高さも越えて。
暗い空に瞬く星々が。
広く、視界いっぱいに溢れる瞬間。]
ヒイラギ、
…──── 着いたぜ。
[オレンジ色の屋根の上。
普段は見上げるだけの筈の、その場所は。
何も遮るもののない…流星群の特等席。]
ここに寝転がってさ。
空を見るの、好きなンだ。
[そう言って。言葉の通りゴロンと仰向けに寝転がった。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
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