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[ ── 違うの? ]
.
[ また、きみを死なせてしまった後悔とか、
二度目の死の間際、きみが言ったこと。
銀色の死神が、小さい死神が、
元・同級生たちや、お菓子をくれた参加者とか、
── その、ほとんど名前も知らない誰かたちの言葉や、
なにもかも、ごちゃまぜになって、
おれは、]
……おれ、ネルに、生き返ってほしいよ。
それは、あきらめられないよ。
なにがなんでも、ネルには、生きてほしかった。
……生きてほしい。
[ おれは、やっぱり、それしかないんだ。
と思って、ただ、それが、怖かった。**]
…だよな。どんだけ話が通じてるか、知ってるかでも変わるし…
なんか、左の方からすごい音がした気がしたんだけど…
……へぁ!?
[動き始めるとさすがに揺れる。
ただ、互いに霊体だからか、謎の安定感はあって姿勢は保てる。
そのまま扉を出て、空を見上げて二度見。
でかい蛇?龍?
なんか、すげー長いのが南の方に飛んでったけど…
あれは、アレか。
コンポーザー…しかないよな。
レベルアップしてやがる…
[実際にはレベルアップではないのだが。
印象としては、鮫がもっとやばいのに進化したような、そんな感じ。]
メモを貼った。
魔法力2倍…あったらいいよな。
二倍の力で、ドーン!って。
いや、この状態で移動なら、落ちないギリギリ出力上げてでかいの投げて…
ヒット・アンド・アウェイでもっかい力が溜まるまで待つとか。
そんな作戦もとれないことは…ないのかな。
接近戦じゃない時には。
[皆方の主力攻撃は近接。
ただ、あの大きな龍相手に近接戦は
鮫の時の二の舞になりそうで。
遠隔戦に対応できそうな作戦を考えてみた。]
メモを貼った。
メモを貼った。
もう一度、龍の飛び去った方角に目を向けた**
― エコーシティ上空 ―
[ふわりと浮かび上がる巨体は、伝説の中に出てくる龍の姿。
雷雲を呼び、竜巻と共に飛ぶと言われています。
僕にそんな力は、あるのかというと。
残念ですが、UGの中限定でになります。
――久方ぶりに燃え上がりそうな気持ちを、認めざるを得ません。
この僕に臆することなく挑んで来るだけでなく、啖呵まで切った魂の残滓たち。
興味深さは増します。
遊戯というものは、見ているだけではなく、参加しなければ楽しめない、というやつなのでしょうか。
マブスラは観戦だけで熱中できたのですけどね。
ここで再び、誰かの訪れを待つことにします。
今の姿は、間違いなく目立つでしょう。**]
メモを貼った。
[自分の身に起こったこと。
背に走った衝撃と、泣き出しそうな幼馴染の顔。
行き着いた答えに、僕は、あぁ、と嘆息を吐き出しました。
つまり、僕が、ルイを。
一蓮托生の身。“そういうこと”なのだと気づいて、
僕は、その場に座り込んだまま、うつむいてしまいました。
一体、彼に、どんな顔をすればいいのか。
僕の頭にあったのは、それだけで、
僕の名前を呼ぶ
[それでも、彼は、未だ、
僕を、生き返らせたい、と
……僕だって、ルイと、
ルイと一緒に、生き返りたい。
[僕は、ようやっと顔を上げて、彼に、そう言ったと思います。
僕ひとりだけ生き返っても、意味がない。
彼と、一緒に。
幸いにも、着信を告げた携帯にあったメッセージは、
未だ、可能性が残っていることを示しておりましたから、]
……まだ、ゲームは終わってない、って。
だから、ね。
[一緒に、生き返ろう、って。
そう笑って、彼と共に、歩き出したでしょうか。
目指すは、南の方角。
雑踏に不釣り合いな、光る彗星のような“何か”
![]() |
[ きみが、”一緒に生き返りたい”と言うとき、
おれは、どんな顔をしていたのだろう。
おれ、別に、生き返りたいとか、思ってないよ。
生き返りたくないと思うほど、嫌いでもなかったけど、
── たぶん、おれがひとりで死んだなら、
はじまりのあの日、きみがいなかったら、
出会ったのが、桐原でも、小津さんでも、
例えば、父さんや母さんでも、
きっと、おれは、
こんなゲームに参加もしないで、
とっとと消滅していたように思うし、
生き返る権利を賭けて争うとか、
そこまでして、取り戻したい人生でもなかった。]
── 記憶:ヒゲ探偵と見つからないねこ ──
……あきらめるのなら、得意なんですけど。
[ なにか、諭すような小津探偵の言葉
へらり、と、笑えたらよかったんだけど。
日頃サボりっぱなしの表情筋が、
そう都合よく働いてくれることもなく、
淡々、ぼそぼそと、言葉を吐いただけのひとになる。]
……ねこはがんばって探すことにします。
[ あきらめないほうがいいものなんて、
見当たらないですよ。とも言えないで、
ひょこり、と、頭を下げた。夕暮れ。*]
── ネルが、そう望んでくれるなら。
*
── 中央エリア→南エリア ──
[ きみが望んだ答えじゃなかったとしても、
おれの口から言えるのは、きっとそれだけだった。
ほかに、なんにもないんだもの。
だから、それ以上なにも言わず、
きみと肩を並べて歩いていく。
空になにかが浮かぶ場所
「あれかな?」って、きみに囁きながら、
あるいは、途中で誰かに出会ったにしろ、]
[ 最終的に辿り着いた先で、
おれは、迷うこともなかっただろう。
長ったらしい前口上なんか、
ヒーローでもなけりゃいらないんだって、
攻撃なんて、全部きみに任せて、
おれは、的を固定する手助けをするだけだって、
駆け寄って、そのまま、勢いよく地面を蹴って、
飛ぶ。**]
メモを貼った。
![]() | 【人】 忍者隊 ジェームス
(128) 2016/06/18(Sat) 12時頃 |
![]() | 【人】 忍者隊 ジェームス [――ニィ、と口の端をつりあげた。] (129) 2016/06/18(Sat) 12時頃 |
![]() | 【人】 忍者隊 ジェームス ……。 (140) 2016/06/18(Sat) 15時頃 |
![]() | 【人】 忍者隊 ジェームス 卯月、隠れろ!! (141) 2016/06/18(Sat) 15時頃 |
[やっぱり、彼は、訳が分からないという顔をしていたので、
僕も、困ったように笑って、行こう、と、促すだけでした。
僕が、何のために絵本作家になったかなんて、
きっと、君は考えたこともないのでしょうし、
そもそも、言ったこともありません。
けれども、また、一緒に、二人で絵本を読もう、なんて。
何だか、余りにも子供っぽ過ぎる気がして、言えやしないので、
それでいいのかなぁ、とも、思わなくもないのです。]
―中央エリア→南エリア:エコーシティ―
[――龍には、様々な伝説があるんだよ。
というのも、父から伝え聞いた話だったと思います。
命に代えて、干ばつから人々を救った善でもあり、
無慈悲に人間を食らう悪でもあり、
外国では、騎士物語において、討伐される暴君として描かれることもあると聞きます。
龍が物語に於いて成す役割はそれぞれ違えど、
そのどれもに共通するのは、超越した存在であるということ。
自然も、摂理も、何もかもを超えて、
ただの人間の力の及ばないところに、それは存在しているのです。]
[ですから、それ
至極当然のことなのかもしれません。
僕は、決して優れた人間であるとは言えませんし、
ましてや、選ばれし勇者でもありません。
ただ、幼馴染と――ルイと一緒に、世界の続きを見たいだけ。
それだけで、僕は、その超越した存在に、立ち向かおうと思うのです。
きっと、挨拶なんてする暇もなかったでしょう。
それが、特別な存在であることは、火を見るよりも明らかでしたし、
念のため、と、声をかけようとした僕よりも先に、
翅を纏った幼馴染
[逡巡する間もなく、僕の周囲には、兵隊が現れます。
銀の刃が、羽を纏った少年に追随するように、龍へと飛びかかり、
弾丸は、龍の1(1.目2.喉元3.腹)を狙って撃ち出され、
残った盾を持った兵隊は、
万が一にも、僕が彼の足手まといにならぬよう、
その盾を頼もしく構えることになったと思いますが、さて。**]
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