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でも ――――、
ちょっと迂闊過ぎませんか?
[焦れるように肩越しに流す碧眼。
彼の風通しの良い鎖骨に視点を置くのは露骨な行為。]
疲れて寝てしまうのは分かるんですが無防備過ぎます。誰がどんな眼で貴方を見ているか分かったものではないのに。ハワードさんは自分が持つギャップを知らないからピンと来ないかもしれませんが、気付いたら三十分くらい経っていて俺も驚いたくらいなんですよ。あと、口元に触れてぼんやりするのも疚しい眼で見る人がいないとも限らないと思いませんか。いえ、別に是正してほしい訳ではないんですが。大体、見るからに怪しい依頼は受けるべきじゃないですよ。俺の話ではなく一般論ですけど、金で買ったと興奮するタイプは大体碌なこと考えてませんから。いや、俺の依頼は良いですよ? 俺は良いですけど。
[……憧れとして数えるには、言い分の八割が俗物だった。
文句の語調を取りながら、年若い婦女のミニスカートを注意するソレと大差ない。彼が飽きれても仕方ない。]
メモを貼った。
[ゆっくりと足を止めれば、視線を傍らのビルに向けた。
外階段で繋がる三階建ての鉄筋コンクリート、人の気配はない。]
……デートが初めてなら。
お持ち帰りっていうのも、
初めてだったりするんですかね。
[答えを求めず呟くと、そこで漸く身体ごと振り返った。
微かに孕む緊張と、ともすれば熱に揺れてしまう瞳と。]
一階と二階は倉庫なんですが、三階は俺の家です。
―――…意識してくれましたか?
[腕を軽く引き寄せれば、そのまま解放し。
代わりに五指が掛かるのは彼の近付いた腰。
酔っ払いに似合わぬ流れる仕草。
逃がさぬように、強く、抱いて。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
[掴まれた掌が熱くて、痛い。
此方の歩幅なぞ構わず進むから足は時折縺れるし、酒精が巡って息も途切れる。
というのに、自身の三倍以上も酒を飲んだ筈の男はけろっとしている。酔うのも早いが覚めるのも早いタイプか、それとも顔や言動に出ないだけか。質より量、の意味を改めて考える。
──同じ酒量を飲んでいたら潰されていたのは此方だったやも。
ともあれ具合が悪くならないだろうか、と按じながら大人しく後に続くうち、見慣れた道に出る。
終着駅も近いこの辺は早朝のランニングコースだ。]
メモを貼った。
……はあ? 何、…
[頭の芯がぼうとしかけたところで、不意に返る声に、今日何度目か解らぬ間の抜けた相槌が零れた。
彼が鉄道を愛し、電車を愛し、仕事に誇りを持っていることはこの数年、数週間で目の当たりにしていたが、まさか同列と捉えられていたとは。
呆れていいのか喜んでいいのか判断に迷うところではある、が。]
迂闊、と言われましても……ちょっと、待て
……私のどこに比がある? 全部、きみの主観じゃないか
[続くマシンガントークは呆れていいところだろう。
疲れて、とは冬の日か。三十分、とは一体何だ。
口元に指をあてる時はぼんやりではなく真剣に考え事をしているし、是正しなくていいなら放っておいてくれ。
だいたい、怪しい依頼をしてきた本人が何を言う。
それだって相手が君だから受けたわけで、もっと言えば君からの依頼だから良くないんだ。
──だめだ、今は思考がまとまらず、言葉にならない。
なのに、彼の声だけは一言も漏れず耳に、裡に響く。]
メモを貼った。
[とはいえ、このまま駅へ向かう可能性を捨て切れないのは、脆い心が張る予防線。
彼の足が漸く止まる頃には、汗でシャツが湿っていた。]
は……ああ、そうだな
持ち帰るというより部屋から部屋、…じゃなくて、
[正しく迂闊な唇を噤む。
乱れる呼吸を整える間に、鮮やかな手付で腰を捕らえられ、じ、と碧眼を見据える。背後に細い一条が見えた気がしたが、今は流星を数える余裕はない。]
──…まだ、君に話していない大事なことがある
[意識なんて、とうの昔に。
は、と顔を逸らして息を吐き、半端な隙間を詰めて囁いた。]
メモを貼った。
──…階段はゆっくり上ってくれよ
何度も言いたくないが今年で59なんだ
[歩き出す前にそう、釘を刺すのも忘れなかった。]**
─屋根の上─
[スリと告白した後のヒイラギの反応
怒り。
拒絶。
軽蔑。 …当然だ。
諦めという名の泥が胸底に重く積もってゆく。]
………… あァ。
[店に来るなと言われ。
クマのぬいぐるみは乱暴に返却された。]
……
[来週も待つ
来週も会いたいと願ったのは自分なのに、望めない。
息苦しくて、…辛い。
分かっていた結末なのに、それでもヒイラギの、あの綺麗な双眸が曇って、苛立ちや怒りを宿しているのを見るのは苦しかった。]
…ヒイラギに。
奢られたくなンか ねーよ。
[やっとのことで言えたのはそれだけ。]
[懇願する瞳
それ以上はあまりに胸が痛すぎた。
視線を逸らす。帰ると告げる声。逃げるような足音。]
…
[独り残された屋根の上で、天を仰いだ。
ついさっきまで綺麗だと思えた星の光が息苦しさに滲む。]
知らなかったンだ。
[ぽつり。呟く。]
[悪事に手を染めてると──
こういう時にこんなにも苦しいことを。
大事な誰かを苦しませてしまうことを。
普通に働くより楽だと思った。
気軽な気持ちで手を出した。
でもそんなの一時的なマヤカシで…]
…ッ
[顔を覆う。
昔の愚かな自分を呪いたかった。*]
─幕間・4週目の平日─
………むむむ。
[厳しい表情で睨むのは1枚の紙。
以前、どっかのジイさんの財布に挟まっていたものに似た、求人広告の貼り紙だ。]
働く。
……仕事、…なァ…。
[意を決して訊ねた────ものの、圧迫面接で返り討ちにあった。]
だーーーーーーーーーッ
[次のところは歓迎されたが、職場の他のヤツらに生気がなく目の下にクマだった。
ブラック臭に回れ右した。]
がーーーーーーーーーッ
[仕事探しとはなんと難しいことか。]
ヤベえ…
なんで世の中のヤツらって普通に仕事できてンの。
凄くね?
[直射日光の照りつける中を歩きながら、恨めしそうに街行く人々を見送る。]
だいたい集団行動とかすっげーー苦手だしよ。
まともに働いたこともねーし…
[結果、面接で惨敗という訳だった。
ブチ猫が足元でニャゴニャゴ構ってコールをしているが、気力がゼロでそんな気にもならない。
明日はまたペルセウス・マーケットが来るというのに。
……自分は、まだ何も変われていない。]
[ニャゴニャゴニャゴニャゴ。]
はァ…
[本日何度目かの溜息を吐く。]
[ニャゴニャゴニャゴニャゴ。]
おい。だァからオレはな──… ん?
[文句を言おうと煩いブチ猫を睨むと、猫は鳴きながら1点を指し示している。
どうやら少年と犬のコンビのようだ。
少年の前には身なりのいい男性。片足を前に出し──どうやら靴を磨いてもらっているらしい。
確かによく耳を澄ませば、少年の明るい客引き声
靴磨き…?
──────!!
[その手があったか。と、内心で膝を打った。]
おいちょっとそこの アンタ…!
遣り方教え────
[てください。
オーケーオーケー丁寧語。
大事っつーのは惨敗続きの面接で学んだし。
そうして靴磨きの少年の元に。
愛想の浮かべ方を知らない男が弟子入り(?)したのだった。*]
─4週目・店の裏手─
[0時前。
ヒイラギの待ち人が現れる気配は何処にもない。
ただ代わりに…
ニャアアアアア、とブチ猫がのっそり姿を見せた。
よく見ると、首に細い皮紐がリボン結びされており。
くるくる丸まった紙片が、首輪と一緒に巻かれている。]
『来週。ヒイラギの店に行く』
[紙片に記された文面はその一文のみ。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
【人】 薬屋 サイラス − 五週目のマーケット − (69) 2019/08/06(Tue) 21時頃 |
【人】 薬屋 サイラス
(70) 2019/08/06(Tue) 21時頃 |
【人】 薬屋 サイラス[週末が待ち遠しかったのに、今は来ないで欲しいと言う (71) 2019/08/06(Tue) 21時頃 |
― 4週目・店の裏手 ―
だよな。
[0時半を過ぎるころ、しゃがんだままぽつりと呟いた。
これまでだったら、と言っても二回だけだが、ここに現れていた時間にも、彼の姿はない。
分かっていた。
分かっていたけど、辛かった。]
…ねこー
[少し前からいつものように、反対側の塀の下に、いつかシーシャと一緒に店に来たぶち猫が佇んでいた。
どこからか魚の骨のようなものを持って来て、舐めたり、飽きたら顔を拭って毛づくろいしたりを繰り返している。
その姿に、小さく呼びかけた。]
ねこはのんきだな。
[苦笑いしながら猫を眺める。
何にもあげる物もない。
ただ遠くから、猫ののんきな姿を見て居るだけで気がまぎれた。
と、猫がこちらの視線に気づいた。
逃げるか?と思った猫は、今日だけ、にゃああと鳴きながら、自分に近づいてくる。
思わず目を丸くして彼?を見た。]
どうしたお前。
[ぶち猫はしゃがむ自分の足に顔を摺り寄せてくる。
思わず笑い声を上げた。]
はは、くすぐったい。
寂しいのがばれたのか。
[猫に顔を近づけたその時、何か紐のようなものが、ぶち猫の首のまわりに、リボン結びで結わえられているのが見えた。]
何だ、誰かに付けられたのか?
苦しくないのかな。
[結び目を解くように、リボンの下の部分を引っ張ると、紐は簡単にほどけた。
そして、同時に紙片が、地面に落ちた。
拾い上げて、そして丸まった紙を開く。]
…シーシャさん?
[思わず立ち上がり、辺りを見回す。
しかし彼の姿はどこにもない。
猫は驚いたのか、にゃあ、と言い残してその場を去っていった。
紙片を見たまま、もう一度座り込む。
多分、このぶち猫に、自分を名指しで呼ぶメッセージを付ける人間など、シーシャしかいない。
じっと見つめた。
来るなと言ったのに「店に行く」。
このメッセージで彼は一体何を言いたいのだろう。
でも、もしかしたら、万が一、このメッセージはシーシャが付けたものじゃないのかもしれない。それに、今週来ないとは書いてない。]
…
[メッセージの書かれた紙を、大事に広げて、手帳に挟むと、リュックにしまった。
そして、もう一度同じ場所にしゃがみ込んで、スマホでゲームを始めた。
目が痛くなって、シーシャがまだ来ないから、スマホもしまうと、目を閉じた。
温い風が、段々涼しくなっていく。
いつしかその場で座り込んで眠ってしまい、起きた時には辺りは夜明け前の明るさになっていた。]
…帰ろう。
[呟くと、立ち上がり、ぼんやりとしたまま家路についた。]
― 5週目・海の寝どこ亭 ―
いらっしゃいませー!
[店の奥から入口へ向かって声を上げる。
祭りも終盤を迎えつつあり、店も大いに繁盛している。
この分では最終週は、バイト3人体制も必要かという勢いだ。
いつものように半袖白シャツと黒パンツで、いつも以上にきびきびと動き回る。
やはり疲れるが、忙しい方が、気が紛れて楽だった。
先週、結局シーシャは姿を見せなかった。
もしも、何度も家で見返した、あのメッセージが本当に彼のものであるならば、今日、彼は店に来るはずだ。
でも、店に来たら、どんな顔をして会えばいいのかわからない。
会いたい。
けど、店で会って、どうしたらいいのかわからない。
犯罪者だ、と彼は自分で自分の事を言っていた。
でも、実際そうなのだ。
掏摸で稼いだ金で店に来られたら、自分はいつか、彼を通報しなければいけない事になるのではないか。
かといって、自分の中だけで事実を隠し通すのも苦しい。
どうしたって苦しいのだ。
こんなことで苦しむような人間じゃなければ良かった。
でも、会いたい。
2週間前までは、手を伸ばせば触れられる距離にあった、その顔が見たい。]
ご注文は何にされますか?
[仕事で思考を上書いた。
これを1週間、毎日繰り返しているようなものだった。
入口の前にまた人影が見える。
取った注文を店主に急いで告げた後、いらっしゃいませ、と声をかけながら、入口へと向かった。]**
[己の職場には近いが民家は殆どない。
お蔭で夜のしじまに二人きり。]
自覚がないから注意を促しているんです。
落ち度のあるなしに関わらず、自衛してください。
[彼に誑かされているのは己だけだとしても、自分はその当人であるから見逃せない。今だってなんの抵抗も無く彼の腰が抱けた。危機感が足りないのか、――― それとも危険は覚悟の上か。
抱いた彼の身体は熱が溜まって、布越しにも吸い付くような錯覚がした。
自然と近づいてきた彼の顔に、すん、と鼻を鳴らすと彼の匂いがする。吟味するように瞳を細め、ともすれば蕩け落ちそうな一瞬。]
……へぇー。
[恍惚に酔いかけていても現実へと引っ張る大人の手腕。
先ほどの物言いたげな半眼よりも、更に白々しい相槌の声がでた。それでも、己が生まれる前の話と繰り返される彼の遍歴を、感情のまま詰ったりはしないが。――― 今はまだ。
ただ ―――、少しばかり。
プレイボーイの鼻を折りたくて、腰に回した掌で脇を静かに撫で上げた。夜の湿度を孕んだ繊維が彼の触覚を刺激し。]
大事な…こと?
[意外な問いかけに鸚鵡返し。
碧眼を軽く瞬くと、一段ずつ踏みしめるエスコート。
彼は先見の明を持つらしく、二段飛ばしに駆けあがりたい衝動を堪えながら。
ちら、と逡巡の隙間に彼を覗き見た。]
[三階分の階段は結構な運動量。
朝晩降って昇る健脚は若さの証左。
息も切らさず、最後の一段を踏み越えて。]
そういえば、俺も大事なこと言い忘れてました。
[否、忘れて居た訳ではなく、彼が逃げられぬ段階まで先送りにしてきただけ。回れ右しても長い下り階段では逃げきれない。
そうして―――、彼に逃避できない理由を与える狡猾。
酔った頭は己をずっと素直にする、言葉も、行動も。]
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