158 Anotherday for "wolves"
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――― それは。
ぼくの、台詞だ ……!!
[振り向きたくない。
見たくない。
現実に背けようとして、
『怖いから』逃げたんじゃあない。
ただ、何て話せばいいかわからなくなったから。
何て怒ればいいかわからなくなったから。]
[ それを全部薙ぎ払うようにして、
キッ と、 睨み付けながら
ぐるり。無理矢理 振り返る。 ]
[ 瓜二つの少女は 背後で、
黒い艶めきを靡かせたまま。
相も変わらず 、けれども。
困惑を ほんのすこし寂寥に変えた
ほほえみを湛えて、
黙したまま、
黒い子犬の背を見ていた。 **]
……あんたに白目向かせてやろうと思う前に、
(恩も、なにも返せてないのに)
勝手に居なくなるなんてさあっ …。
[ そんなの。
―― 許されるわけないだろうよ。 ]
[ 自分勝手な我儘を、
見た目通りの子供のように
わあわあ 喚いて。
ぶん殴ってやりたいっていうのは、
こっちだって一緒だったけど。
あんな影じゃあ、殴れるかだってわからない。
蒼いひとみは、 す、 と地面におちた。 **]
―河原―
[せせらぎの音を聞きながら、
男は河原の向こう岸を眺めていた。]
……不思議だな。
[ぽつりと、呟く。
今の体でこの川を渡ることは容易だろうに、
足が、この先から先へ進もうと、
村の外へと出ようとはしない。
何か不思議な力によるものなのか、
それが男の中の裡の真意なのか。
それでも、或いはあの男なら――…
兄貴分の幼馴染であった赤毛の男ならば、
容易に超えてしまえるのではないか、
そうとも思う。
男にとってドナルドは―――…
自分にはできないことをこなしてしまう、
ずっと、そういう存在だったから。]
[絶対的な"憧れ"が、
"劣等感"を孕むものになったのは何時だったか。]
[コンプレックスを裡に抱えつつも、
それでも自分にできないことをやってのける
ドナルドの姿は男の目にはいつだって眩しかった。
何も言わずに村を去ってしまった時でさえ、
淋しかったけれどもこの村しか居場所がなかった
自分とは違って簡単に外の世界へと出ていける、
そんなドナルドの姿にただ、すごいと思いを馳せて。
ああ、だからか。とも思う。
彼が村に帰った時、あのようなことを言ったのは。
嬉しくない筈がなかった、けれどもきっと彼は
広い世界に出たままこの村には戻らないのだと。
そんな勝手な理想、憧れを押し付けていたから。
だから喜びよりも先に哀しみと失望が前に出た。
村を捨てた男として、許せないと吐き捨てる事で、…]
……子供だね、俺。
[わかっていたことだけれど、と。
自嘲交じりに小さく呟く。
このような状況でも、頭の何処かで思っているのだ。
あの男は―――…こんな状況の中でも、
きっと、死ぬことはないのではないかと。
緩く、首を横に振る。
そうであって欲しいと思う気持ちと、
そうでなければいいという気持ち。
正義感の強い彼が生き延びること、それは…
従妹の危険を、意味することでもあるのだから。*]
[くるん、黒髪揺らし空色の瞳が此方を睨む]
[その様子を少し寂しそうに見ている瓜二つの少女。]
[……調子が狂う。]
あー、……大体さ普通に考えて君より僕のが先に地獄行きじゃないか寿命からして
[今それが来ただけだろう、などと
おとなげなく無神経な言葉を投げ返した。
本当に離れたくなかったなら、
それこそ「巻き込んで」心中でもしておけと
──それはそれで真っ平御免だが、そう思った。
心配していたことも、悲しんでいたことも。
知っているが、ならばどうすればいいのかわからない。
逡巡したのち向ける言葉はいつも通り。
遠慮も何もありはしない。]
[ ぎゃんぎゃんと喚きたてる
犬だか猫だかわからないイキモノ(子供)を目の前にして
影は片手で片耳塞ぎ、軽く首を横に傾げて
「居なくなるなんてさあ、」のあたりでかたりと肩を竦めた。]
───……ざまあみろ……と言ってやりたいところだが……。
[はあ。と相手が目を伏せる様にため息。]
[此方は悪いことはしていないが、
芽生える謎の罪悪感]
[歩み寄り、濡れ羽烏の色の如き髪を
少し強引に 何度も、撫でた。]
……悪かった。
(……なんで僕が謝ってるんだ)
[子供の扱いは得意ではない。
少し屈んで、言い訳じみた言葉を並べる]
……寂しい思いをさせた。
[自分が死んだ後のアルカイドはけして独りではなかったように見えたが、孤独とはそもそも心の持ちようだ。
自分が死んで満たされぬものがあったのなら、
彼は多分、寂しかったのだろう。
人の死を看取る事の多い医者は、
その感覚が最早麻痺してしまっているのだが。
そうして拒まれなければ何度か撫でただろう。
(他にどうすればいいかわからなかったのだ)
こんなヒトでなしの姿でも触れられる事を不思議に思いながら。
姉と目が合うことがあれば、
「君はカイド?」などと聞いたかも知れない**]
[わたしと同じに色褪せた朱の花はどのくらい集めただろう。
既に摘まれた茎をみつけるたびに、摘んで行った誰かのすがたが視えるけれど、それが誰かは…
( わたしのお墓に、ひとつあった朱色 )
( ……メアリー?…… )
( でも。毒があるって知っているはずなのに )
誰が死んでいて、誰が生きていて、最後は誰が残るのか。
( ……なんのために、残るのか。 )
あの時、焔色のあの人のおかげで「残った」わたしは
幸運にもこの村でもう一度生きることができたけれど
均衡の崩れた世界は ヒトか ケモノか どちらかだけ。]
わたしは おおかみになれるのかなぁ。
[ぐぬぬと唸っても伸びぬ爪先を弄りながら、朱い花束携えて
摘んだ花は今も変わらず土に根下ろし風にそよいでいるけれど、わたしはそれに気付かないまま、村へ帰るのでした。 **]
[遠巻きに聞こえてくる「ヒト」たちのうわさ話は
朝の空気を鋭く揺らした遠吠えのことだと想像に難くなく
血みどろだった 犬同士が あぁ嫌だ、怖い
あんなことがあったんじゃあ、
あの宿屋はもう廃業かもしれないね ]
………。
[じくり、じくり、心を蝕むひとのこえ。
「宿屋」と聞こえてわたしの肩はびくりと上がる。
(メアリー……)
父も兄も居ない宿屋で「なにか」が起こるとしたら。
わたしは痛む胸と朱い花を抱えて、
鳴らぬ靴音を 色褪せた世界にだけ響かせた。**]
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