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[渡さないって、大切だからって。
そう囁く声に怯えながらも頷いて]
わた、し……、もう、パンも焼けませんわ。
何にも、できないと思います、わ……、
なのに、いいんですの……?
わた、し……、っ……!
[髪にセイルズさんの唇が掠めて、体がびくりと震える。
こわごわと、セイルズさんの瞳を覗き込むの]
[そうして、震えながらも真っ直ぐに見つめて。
少し、戸惑うように瞳が揺れて、目を伏せるの]
……本当は、怖いんです。宮廷に行くのが。
だから、貴方が渡さないって言ってくれて、嬉しかった。
でも、でも……私を匿うと貴方に迷惑が……、
それが、怖いんです……。
[ぎゅっと手を握り締めて、また貴方を見つめて]
[縋るように、身を寄せて]
……忘れさせて、くれますか?
怖い事も、辛い事も、みんな……、
[震える声で、そう囁くの。*]
メモを貼った。
メモを貼った。
[イルマさんへの連絡を思い出して、首を横に振るの。
そして、少しおかしそうにくすりと笑って]
あら、監禁中なのに連絡しちゃいけませんわ。
セイルズさんの立場が危なくなっちゃう。
変な所で真面目な人なんだから……ふふっ、
[囚われてるのも忘れて笑う。
でも、トイレとお風呂の話に困ったように眉を下げて]
それも、自由がありませんのね?
困ったわ……、どうしましょう……恥ずかしい……、
[おろおろと、頬に手を当てのんびり悩むの。
見られるのは恥ずかしい、でも、私は囚われの身。
どうしましょうって、セイルズさんを見つめるの。*]
メモを貼った。
[彼女は独り占めと言ったっけ。
射抜くように見つめる双眸は揺れることなく、
イルマを捉えて、そのまま逃さない。
独り占め。
なるほど、それは叶わない想いだろう。
どうあったって自分は家族を見捨てないし、
そのために寄り添い続けてもいた。
あの街で、きっと彼女は独りだった。
けれどその衝動のままに動いた今も、
ふたりでいるこの部屋の中でもイルマは独り。
食えと言われて寄り添える筈もない。
彼女のことは好きだ。
だから余計に、そうしてやることは出来ない]
2度めは勘弁して欲しいんだが……
[注射器の針を前に苦笑する。
力負ける彼女の取る手段は数少なく、
ココに連れて来られたときと同じように、
薬に頼るのは予想の範囲内だった。
眠らせてどうしようというのか。
無理に口にでも異物を流し込むのだろうか。
薬の昏倒は脳も休んで胃が動かず、
押し込んでも喉が詰まりそうなものだが、
看護師なりの案でもあるのかもしれない。
抵抗の術は自由な手だけ。
あの注射器を奪い、イルマを組み敷き、
針を突き立てれば或いは──…?]
なあ、イルマ。
起きて空腹を感じなきゃ、俺はどうすると思う?
[針から掻き立てる想像が心地良いなど顔に出さず、
さりとて嫌悪の表情も見せず、伺うように。
示唆は強烈だった。
舌を出し、噛んで見せる。
或いはベッドに繋がれた足を引いて、
奇妙な方向へ捻ろうともしてみせた]
[ああ、両手だけは自由だったな。
枕で窒息、シーツはロープへ変わるし、
他にも諸々、手指で目を突く等──
彼女が望む願望を知らぬ間に無理に叶えたなら。
その彼女の眼前で、やれることは多そうだ。
配達業務で鍛えた順応性は、
次々と自分を脅かす案を浮かばせてくれて、
じっと彼女の瞳を見たまま抵抗を示さない。
寧ろ笑って──
初めて無邪気に、けれどもとびきり悪辣に笑って。
その自由な腕を出し、信頼を形にする姿勢を呈す]**
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[彼女をここに隠すための行為は、全てセイルズが望んだもの。彼女のパンは他に代え難いけれど、決して“パンを焼けるから”彼女が大切なのではない。
だから絶対に、迷惑だなどと思いはしない]
少し前に言ったこと
[伏せられてしまった
私は──どうにも、人と関わるのが不得意で。
貴女
貴女のことを考えて──それで漸く
貴女が大切なのだと、気づけた程で、
だから、貴女が傍にいないと
貴女と話して、教えて貰わないと、駄目で、
今だって……
こうするのが幸せなのだと、初めて知った
[ついと近寄り、髪に触れた唇を、次は首筋へ。
──こうして肌と肌を触れ合わせるのも、触れた箇所から震え
ここには何も持ってこない。
怖いことも、辛いことも。
──だから、皆忘れて、ここに居てくれ。
[震える声を受け止めて、彼女の耳朶に囁いた]*
[そうして、不自由はさせたくないのだと告げたのだけれど──やはりそもそもの制限が、壁のようにしてそびえている。彼女に頼まれた義妹との連絡だって、彼女自身に遠慮される状況
飛空挺が去ってほとぼりが冷めるまでは
窓から見られる危険も犯したくはない。
清拭は一人だと難しい、と思っていたが
トイレも含めて、恥ずかしければ席を外そう。
[その場合、先に簡易トイレの使用方法を伝えておかなくては]
[──そこで唐突に、重要なことを思い出す]
……その。
服の希望はあるだろうか。
[この部屋にないものの次は、この家にないものの話。男しか居なかったこの家には、女性用の衣服というのが皆無。
ズボンやシャツであれば、彼女でも着られる大きさのものもいくつか見つかるだろうが──つまり、全く、下着が無い]*
メモを貼った。
メモを貼った。
はい、おはようございます
まだ眠たそうですね
[
寝ぼけ眼の目尻に唇で触れる]
今日は非番ですから、
もうすこしゆっくり眠れますよ
[
今日も一日ノッカ側にべったりだ。
まるまってしまったノッカを見て苦笑して、
その丸まりを優しく抱きしめた]
起きたらご飯にしましょうね
それまではゆっくりーー
[寝ましょうかと、自分もまた瞼を閉じよう**]
![]() | 【人】 姉妹 ロイエ―召集がかかる前― (31) 2018/12/11(Tue) 11時半頃 |
![]() | 【人】 姉妹 ロイエ[――トゥルルル。 (32) 2018/12/11(Tue) 11時半頃 |
![]() | 【人】 姉妹 ロイエ―アベル視点― (33) 2018/12/11(Tue) 12時頃 |
![]() | 【人】 姉妹 ロイエ[浴槽の壁に、白のロングシャツを着たモデルが寄り掛かって座っていた。 (34) 2018/12/11(Tue) 12時頃 |
![]() | 【人】 姉妹 ロイエ[ディスプレイには、友人の名前と番号。 (35) 2018/12/11(Tue) 12時頃 |
![]() |
![]() | 【人】 姉妹 ロイエ……冗談。ちょ、急にアベルちゃん、なんてやめろよ! (37) 2018/12/11(Tue) 12時半頃 |
![]() |
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![]() | 【人】 姉妹 ロイエ[目を覚まし、開いたままのページを見やる。 (41) 2018/12/11(Tue) 13時頃 |
![]() | 【人】 姉妹 ロイエ[そう思って、多くは言わずに雑誌を押し付けた。 (42) 2018/12/11(Tue) 13時半頃 |
[
まだ眠いのだから仕方ない。
寝起きが恥ずかしいとか今更だし、
それこそ徹底的に甘えて困らせたって、
罰は当たらないだろうって思ってる。
だから、あたしは二度寝することを
決めたのだけど]
………… そーさん、
[抱きしめられたあたしは、
腕の中で身じろぎをして、顔を上げた]
あたってる……。
[生理現象ってことくらい知ってるけど、
流石に、寝起きであろうと落ち着かない。
結局、二度寝に入る前に
目が覚めてしまったあたしは、
むっと口をへの字にして。
男性慣れなんてしてないものだから、
『それ』が当たっているという事実に、
あたしの頬は赤くなっていく**]
メモを貼った。
[覗き込まれる瞳はとても静かなもの。
覚えているかって聞かれて、少し首を傾げて聞き入って
思い出したように優しく笑って頷くの]
本当に、面白い人。
一つ一つ私の事ばかり考えて、確かめて。
……すごく、時間がかかると思うのに。
本当に、本当に……、
[長い時間をかけて、想われていたのに気付くの。
なんだか不思議な気持ち。
なんて言えばいいのか……]
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