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[強い力に引きずられるように、引っ張られて進んでいった。
行き先は、西方向。
先ほど聞こえたコンポーザーらしき影が消えていった方角。
視界の先に、ミタマ電気の特徴ある看板が見えた。**]
[
中身は人間だということは、把握しておりますけれど。
ようこそ、お待ちしておりました。]
狙い、ですか。
もちろんありますよ。
ただの余興ではありません。
[質問には、答えてあげましょう。存分に。
運命を変えられねば全てが消滅してしまうその身に、かける慈悲は持ち合わせています。]
僕は、僕を倒せる人間を……。
すなわち、コンポーザーを譲ることができる存在を、探しているのです。
死神のゲームは、あくまでも生き返らせる魂を選別するための試験。
それとはまた、目的が違いますので。
メモを貼った。
僕はね、この街を管理する義務を背負っています。
しかし、もう、それを維持していく自信が無いのです。
雑音にまみれて起伏を無くした、この平坦な街に、何の感情も抱けなくなりました。
だから、もうおしまいにしたいと思います。
このゲームが終了したら、モリ区を跡形も無く消し去って、それで終了。
そう思っていました。
[ぼやけた気配は、笑いもせず、怒りもせず、
ただ淡々と、感情というものを忘れてしまったかのように、言葉を紡ぎます。
――僕の言葉は、誰に聞こえても問題があるはずがありません。
だって、もうすぐ全てを終わらせるのですから。
“こちら”にいない者に、止められるわけがない。]
――だけど。
あなたがたがゲームに取り組む姿勢を見ていて、少しだけ。
可能性を感じたのです。
僕の気が変わる何かを、感じさせてくれるか。
もしくは、コンポーザーを明け渡せるような人材に成り得るか。
その予感が間違っていなければ、あるいは、と。
それを見極めるために、あなたがたを誘いました。
[ゆらり、話しながら形を変えていく僕の気配。
それは“サメ”の形になって、定着するでしょう。
あなたがたを食らった、二度目の死の象徴として。]
見せてくださいますか。
僕の知らない、可能性を。
[“サメ”は、大きく口を開けて。
こちらへ果敢に挑みに来た挑戦者を、噛み砕こうとするでしょう。*]
メモを貼った。
【人】 記号の妖精 ミーム[一昨日は。 (222) 2016/06/14(Tue) 22時頃 |
【人】 記号の妖精 ミーム[鳴りやむ頃には、暴風の反動が敵と、 (223) 2016/06/14(Tue) 22時頃 |
【人】 記号の妖精 ミーム[一蓮托生。 (224) 2016/06/14(Tue) 22時頃 |
あー!まったくもう
[最終的にはぐすぐす泣く子を放っておけずに、ずるずる引きずッたのはほんの少し。
あとはおんぶしてミタマ電機のまで歩くことになるだろう。]
[そして、おんぶしつつ、地上をみやる。]
でも、この死神やらコンボザやら、
一体何を考えてんだろうな。
今日のミッション、ありゃあ、田舎のばーさんの弁当配達(違います)
昨日は、食い逃げ犯確保。
その前は子供遊びの手伝い。
なんていうか、こう、
些細な人間の善意っていうの?
そういうもんを求めているよーな気がするな。
[待っていましたと言わんばかりの態度が
鼻につく。]
コンポーザーッテ ソンナ
ダレカニ ユズリタクナルヨウナ
シゴトナノカ?
[あらゆる権限とは、このゲームにおける、なのだろうか。
もしそうなのだとしたら、それこそこのUGにおける絶対神でないか。
淡々と、そこに悲哀や憤怒や愉悦、安楽のような感情は伺えず彼の言葉を借りるならば平坦な感情は、モリ区の雑音をそのまま己のものとしている様なものに感じた。]
アトカタモナクッテ……
[おいおい、正気かよ。
このコンポーザーとやらイカレてやがる。
そう思う己は間違ってないはず。]
ミキワメルッテ、ドコマデモ
エラソウナ……
[困惑した心地で聞いていた、その感情が
大きく揺さぶられるのは
目の前の影が形を変えて
鮫の形を模した時
――え??
……俺、歩け…っ… えぇ……??
[精神状態の悪さと、行動力は見事に連動していて。
トロトロとした歩みを見かねてか、背負われた。
今の自分、高三男子なのにそれはどうかとか、実年齢を考えたら24だからいろんな意味でアウトな領域とか。
そんな事も頭を過ぎったが押し切られ、そのまま運搬開始。]
……うぅ…小学生みたいだ…
[でもまぁ、顔を見られないのは幸いかとか。
そんな事を思いながら、こっそり片手でハンカチを取り出して顔を拭う。
今は死んでるから、知り合いに見られる事がなくて本当に良かった。]
……ッ!!!テメエェェェェエ!
フザ ケンナァァァァアアア!
[きっと彼は知っているのだろう。
その姿がどういう意味を持つのか。
きっと彼には伝わっただろう。
怒りの裏に、自分が確かにその姿に恐怖したことに**]
……今日のミッション…あれか…
ここって、そーいうの…わかるんだよな。
不思議だけど。
[UGよりも更に上の次元であるから…そんな理屈はわからないが。
なぜか、自分達は死神ゲームの内容を把握する事ができて。
言われたその内容に、自分も首を傾げる。]
点数つけるときって、そーいうのも見てたのかな。
悪人じゃ、クリアできないとか…
[死んでから見える世界は広がり、そして疑問も増える。
なんて不思議な世界だろうかと。
ぽてり。皆方の後ろ頭に頭をつけ呟いた。]
メモを貼った。
悪人じゃクリアできないねぇ?
つか、どっちかっていうと、
このミッションだしてるヤツは、ロマンチストかお人よしだろうな。
[昔、そんな女がいたなぁ、と思う。
口では、ぎゃーぎゃーいいつつ、
結局は、人のために動いて、影でこっそり、泣いてるヤツだ。]
どちらにしろ、
死んだ人間がすべてこのゲームに呼ばれているわけじゃないだろう。
で、ここでは、殺し合うようなことをさせつつ、
ミッションは実に健全ってね。
[おんぶした子のまだ半泣きの声をききながら]
何を求めているのか。
そのコンなんちゃらにきいてみたいね。
もしそうなら…底意地の悪い出題者よりはましだな…
俺…生き返りたいけど。
不健全なミッションとやらで生き残れた自信…やっぱないや…
輝にいみたいな強さはないって、思い知った…
[肉体的にも精神的にも。
深いため息をひとつ。]
――ん、そうだな。
[コンなんちゃらに聞いてみたい、という言葉には皆方からは見えないだろうが大きく頷いた。]
………?
あそこ。
ミタマ電気の上。
赤い、インコ―――。
[生き物の鳴き声のような音が響き、再び顔を上げる。
その先に最初に見えたのは、極彩色の赤いインコ。
さらにその先に、影のような姿が…
あのなぁ。
俺が本当に強いって思ってるの?
[そんなこと聞きながら、ミタマ電機につけば、
同じく、紅いインコをみつける。]
なるほど、
死んでるやつはもれなく、ご招待ってやつか。
[トリは誰かとやりとりをしているだろうか。]
――?
だって、輝にい…
[実際に、強いし。自分より強いし。
圭一視点での認識をそのまま伝えかけて。
この場に不自然なインコの方に意識が向く。]
あのインコ、死んでたのか…
こっちいるってことは…ゲームやって、落ちたのかな。
あの向こう…誰だろう。
[まだ、トリの中身が同級生である事は知らない。
トリの向かい合う先。
見慣れない影が見えて。
トリの相棒かと思ったのだが、どうも様子が違う。
目を細め、影を見据える。]
この街が、すきなので。
できれば譲りたくはなかったのですが。
もう、僕ではダメなんです。
[
今にも狂ってしまいそうなくらいに、雑音が途絶えない僕のせかいを。
ああ、もしかしたら、もう既に狂い始めてるのかもしれませんが。
偉そう、に感じたなら申し訳ありません。
これでも、もう何百年とこの街を見下ろしてきた、癖がついてしまったのでしょう。]
[
手に取るように分かります。
さて、貴方はこの姿に対し、どうしますか。
立ち向かいますか。逃げますか。お好きにどうぞ。
僕は遠慮なく、貴方のその小さな体を一飲みにしてしまおうと、
牙を大きく開きます。
誰かが加勢に来るようなら、難なく間に合うでしょうけど。*]
―ミタマ電機前―
え…なんだあれ…様子が…おかしい。
[
近づく。
声が聞こえる。
距離があるはずなのに。
ぼんやりとした影の声は、まるで魂に語りかけるように鮮明に響いてくる。
影が徐々に溶けていき…変化した姿は…―――]
輝にい降ろして。
あそこまで、走る。
[背負われていた背中を降りて。
自分の足でしっかり駆ける。
ある程度まで近づけば、二度目の死を迎える前の戦いを思い出しながら意識を、集中。
鮫ノイズの強度を考えて。出力は強めに。]
インコ!!逃げろ!!!!
[大きめの光の玉を一つ出現させ、牙を開いた口の中
おう、わかった。
[なんだか、様子がおかしいのはみてとれる。
言われるまま、圭一を下すと、もちろん、自分も後に続く。]
圭一おっかけて、背後霊状態。**
……鮫は…どうなった……!??
[ぶつけた光球は、今までと比べると遥かに高出力。
鮫へぶつけた雷の光が、辺りへパチパチと広がり視界が眩しい。
目を細めて、自分の攻撃の結果を確認しようとした**]
[話をしていても、霧を掴むような手ごたえのなさ。
彼という人となりの、彼の永い永い人生のほんの末端だけでは
きっと、彼が何を考えているのか、何を求めているのか
掴むことは叶わないのだろう。
得体の知れないその影に高圧的な態度はない。
それなのに偉そうに感じてしまうというのは
きっと彼の持つ計り知れないナニカが背後にあるからだろう。]
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