人狼議事


193 ―星崩祭の手紙―

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【人】 地下軌道 エフ

[ 指先でカプセルを転がして、思案する最中。
 記憶の向こうで、彼女が、笑む。
 
 その想いこそ 伝わらずとも。
 男は 彼女の笑みの理由が、わかって しまうから。

 観念したかのように 息を吐いて。
 煙草をもう一本咥え、
 机の引き出しを引いた。 ]

(69) 2016/07/16(Sat) 00時半頃

【人】 地下軌道 エフ

[ ―― 彼女の瞳は。
 暗いこの宙の下、輝く星が宿っていると。
 
 そう錯覚するほどに 何時だって、
 男にとって 眩かった。 ]

(70) 2016/07/16(Sat) 00時半頃

【人】 保険調査 ライジ



  「 あら、おかえりなさい 」


[耳に届く柔らかな声に、ハッとした。
意識は五年前より現在へと引き戻される。
振り返れば、そこにはふわりと優しい妻の笑顔。
いつもと変わらない、穏やかな光景。]



  ……ただいま、ママ。



[この呼び方にも、すっかり慣れた。]

(71) 2016/07/16(Sat) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ

[あれから一年も経てば、世界の混乱は治まった。
人々は落ち着きを取り戻し……
───……いや、
“ 諦めた” 、と言うべきか。
逃れようのない現実を前に 為す術もなく
ただ、星の軌道が逸れることを祈るのみ。

ともかく、あの頃のような暴動はすっかりなくなり
いまは、僅かに人口の減ったこの星で
ただ静かに その時を待っている。]

  そうだ、シン──…

[抱き上げていた彼を降ろし、
数日後に迫る例の日のことを聞こうと口を開いたが
しかし、それはシンの声によってかき消された。]


  「パパ!おてがみ!ぼくおてがみかく!」
   

(72) 2016/07/16(Sat) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ



  …………は。……お手紙?
  いまどき珍しいな。誰に?


[目を丸くし、数度まばたき。
この星では、文字は失われてはいないものの
情報技術が発達した現在では
文をしたためるという行為そのものは
あまり日常的とは言えなくなっていた。
不思議に思い、宛先を聞けば]


  「 おほしさま! 」


[シンは嬉しそうに、天を指差した。]

(73) 2016/07/16(Sat) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ



  ………おほしさまぁ?


[なにがなにやら、という顔で言葉を繰り返せば
横からセトがあるものを差し出してきた。
透明な筒に銀の蓋、金色の装飾の施されたそれは
両の掌よりも大きな、カプセルのようなもの。
なんでも、これに手紙を入れて空へ飛ばすらしい。]


  文流し……ねえ。
  ……んや、俺はいいよ。
  手紙とか苦手……いや、いいって、
  ちょ、こら。やめろって。

  ………あぁもう、わかったよ。
   

(74) 2016/07/16(Sat) 01時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[カプセルを返そうとすれば、
「なんで」「ダメ」「ノリが悪い!」
そんな言葉とともに二人の手によって押し戻されて。
観念した俺は、気が向いたらな と苦笑しながら
寝室へ向かい、ベッドの上にそれを放り投げた。]


  外の世界に手紙……か。


[もしも…もしもだ、
俺の言葉が、空の果て、
どこかのだれかに届くのなら
俺はなにを、伝えるべきか。


視線の先、シーツに皺をつくるそれは
星のよう、きらりと小さな光を放つ。]

(75) 2016/07/16(Sat) 01時半頃

【人】 保険調査 ライジ




[ 俺はこの“ 星 ”に、なにを託す? ]

(76) 2016/07/16(Sat) 01時半頃

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