255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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ひゃ、 ぁ…………
[もう片方の手は、あたしの下腹部に。
そーさんの指先が、
あたしの、熱くなってきたところに触れる。
そこが『良い』ところなものだから、
甘い声が、洩れてしまって。
ぎゅって、目を閉じる]
そーさん……、熱い、よぉ……っ
[布越しであるにも関わらず、あたしのナカは、
既にそーさんを求めていて。
じわり、じわりと、愛液が溢れ出す*]
[頭を撫でられれば嬉しそうに目を細める。
責任については勿論放棄するつもりはない。
だから彼に薬を飲ませる事も私の役目。
薬を飲むのを確認すればグラスを回収して。]
薬を飲むのが苦手なんて。
いい大人が言う事じゃないよぉ?
[今が五体満足であったなら。
口直しの果物でも出したのだけど。
残念ながら果物を切る余裕もないし。
その果物もない。
私は小さく笑ってピスティオの頭を撫でた。
気分は小児科の看護師である。]
匂い……?
[私は自分の腕を眼前に持ってきて。
くん、と匂うけどよく分からなかった。
汗臭いとかだと嫌だなと思ったけど。
目のやり場に困るという言葉で。
それは違うと理解はした。
ゆるりと首を傾げてピスティオを見て。
それから彷徨う視線が時折掠めるのは。
切り裂かれて覗く白い肌。
それに気づけば。
徐々に顔が紅潮していく。]
あ……、うん、患者さんでいた。
生理現象だって、言ってた。
先輩はそういうの手伝う時もあるって
言ってたけど。
わ、私そういう経験なくて。
暫く席外すから。
その、ごゆっくり……?
[自分でも何を言ってるんだろう。
自己ツッコミが入るけど。
他に何を言えばいいのか。
大怪我をした時はそういった減少が起こる。
子孫を残す本能からと聞いた事がある。
つまり、そういう事なんだろうと理解した。]
[理解して。
そして気づいた。]
あ、そっか。
ピスティオの子供を産めば。
家族が出来るね。
[いい事に気づいたと笑顔でそう告げると。
彼の反応を見ずにシャワールームへと向かった*]
[信用しない、という言葉には薄笑いだけ浮かべている。
心当たりが大いにあるからだ。
しかし、次の言葉には思わずため息をついた。]
へえ…
すごいわ。
貴方を外に出すことは出来ないけど、そうしたらきっと、貴方の居場所はずっと貴方の中にありつづけるのね。
[素晴らしい。
完全に街を見捨てて宮廷に活路を見出し始めたように見えたときにも思ったが、彼は、そうまでして自分で立ち続けるのだ。]
でもね。
水は飲んで。
[言葉は急に冷たくなる。]
貴方を殺したいわけじゃない。
殺したいなら既にいくらでも殺している。
その理屈はわかるわよね?
[言って床に転がるコップを持ち上げると、彼をおいて部屋を出る。
鍵は2つとも、やはり閉めた。
しかし、直ぐに2つの鍵の開く音が再度部屋に響く。]
持ってきたわ。
飲みなさい。
[見えないだろうが、気配は伝わるだろうか。
彼の目の前に水の注がれたコップを突き出した。]*
[匂いを嗅ぐ仕草は可愛らしいものの、
動けば余計にちらちら動くものだから直視できない。
宥めるのに寄り添ったがその近距離が徒となった。
身動ぎする度に揺れて肌を擽る髪が、
只管、置物となろうとする意志を煽ってくれやがる。
お願いだから理解してくれと、
いつもは無情な天に祈っていたら通じたらしい。
徐々に赤らむ顔で漸く安堵の息を吐き、
そういうことだからと身を剥がそうとした]
まっ……いや、違っ……
イルマ?
ちょ、待っ……
[現実はやっぱり非情だし、天は無情だった。
妙な勘違い、違う勘違いじゃない、そうじゃないが、
勘違いをして口走るイルマへ慌てて否定するも、
彼女は妙に生々しいお気遣いの言葉を残した上に、
突き抜けた解釈を置いて別室へ行ってしまった。
残されたのは手を伸ばすようにした姿勢の自分だけ。
それも腕を上げ続けるのがしんどいせいで、
ばたりとベッドの上へ落ちて、扉の閉まる音を聞く]
ノッカ……声、もっと――
[声が出るのが恥ずかしいのであろうか。
向き合う顔に熱があがればそれは朱として現れて、
自分はそれに気づけばもっと声を求めてしまう。
押しつぶすように動かしていた指先は、
色づきが尖り始めれば弾くように動かしていく]
そう――きもちよく、なってください
熱いの感じてますよ……
初めてのときよりも、余程に、熱いです
[触れるノッカのそこは蕩けるほどに熱くなっていく。
甘い声色が漏れてしまう程に、
目を閉じてナニカを我慢するように。
溢れ出した愛液が下着に滲みを広げ、
次第に、くちり、と音を立て始めていく]
[自分は指を少しばかり離して下着の紐を解いてしまう。
紐による繋がりが途絶えればそれは薄い布地でしかなく、
捲れば花弁は晒されてしまう]
ノッカ、膝、立ててください
もっときもちよく、してさしあげますからね
[蜜で湿った指先でノッカの片足を開かせて、
膝を立たせるように誘導すればそれはより顕著となる。
自分は、つつ、と拡げた太腿に指先を伝わせて、
再び秘所へと指を這わせると薄布のなくなったソコを丹念に愛ではじめた*]
[振り返る貴方をじっと見守って。
一呼吸の間に弱く笑うの。
さようなら。
私の思い出、私の陽だまり。
私の――心を支えていたもの、すべて]
……ありがとうございます、セイルズさん。
私は、大丈夫ですわ。
[涙を拭うその手に頬を寄せて。
優しく微笑むの]
[扉に向かうセイルズさんを見送って。
振り返る貴方を見つめるの]
まあ、本があるんですのね。
私、本が好きだから嬉しいですわ。
少しずつ、読んでいこうと思います。
……じゃあ、いってらっしゃい。
[じっと、見つめ合うことほんの少し。
心配させないように微笑んで。
扉が閉まる音に、目を伏せるの。*]
……は?
[え、これ、何、どうしたらいいんだ。
しかもあの解釈をされてしまったなら、
ただベッドの上で待っていたら誤解されるやつでは?
しかし足も腕も痛めた今、動けるといっても最小限で、
つまり、これは所謂、詰み──
その2文字が頭の上からずしんと伸し掛かってきた。
思わず頭を抱えるがどうにもできない。
イヤではないがイマではないだろう、
というか唐突過ぎて理解がまだ追いついていない。
せめてそんな誤解を無かったことにしようと、
足の鎖を鍵で外して、血塗れの上着を脱いで、
無事な部分でべったりと肌に塗れた血を拭って──
着直すにも気持ちが悪いし、ぐるぐる丸めて。
床で割れたままの硝子をその布の塊に巻き込み、
ゴミ箱に投げ捨てて、そこで漸く気が付いた]
…………。
[部屋を片付けてれば誤解もなくなるだろ、なんて。
浅はかに考え、孤児院でのように片付けを初めて、
集中のあまり大事な誤解を解く部分が抜け落ちていた。
どうしよう、と思えど、どうしようもない。
というか何でそんな誤解に至ったんだ、
ただ着替えて欲しいと訴えただけなのに、どうしてだ]
[交渉は失敗に終わる。
女への信用は無くとも構わない上に、
男への信用も無いらしい。
――愛している癖に。
チッ、と舌打ちは隠さない。
嘘には騙されない。
この目で見るまでは。
"たとえこの女が異常者でも"。
サイラスの手帳を持って現れた時のように、
男の動揺を誘い、それを嘲笑うのだろう。
不機嫌そうに眉は歪むが、目隠しはそんな些細な変化すら覆い隠した。]
[水の話題になると、急に口調が変わった。
死んでほしくないらしい。
思わず笑い出しそうだった。
男を、限りなく死に追い遣っている癖に。
堪えたつもりだが、軽く上がる口角は止められず。
そして再び閉じられた鍵二つ。
部屋を一周してわかった事だが、やはり、ここには水道すら無いらしい。
本当に、どこが"悪くない"部屋なのか。
女も一人でここに住めと言いたい。
女のお勧めなのだから、喜んで譲るのに。]
[再び扉が開く音がした。
空気が揺れ、何かが差し出された、その感覚はある。
飲めと言うのだ。
顔の近くまで、コップが差し出されているのだろう。]
………
[男は寝転んだまま、顔をコップとは別方向へと向けた。
起き上がる気すらなく。*]
ま、まだ慌てるような……時間じゃ……
[そう、まだ水音が隣室から響いている。
つまりはシャワーを浴びているはずで、だから、
……だから?
こ、これはイルマが……イルマが悪い、そうだ責任を取ってもらいたい、いやいやそういう意味じゃなくてそういう意味でもいいけどそれはもっと後の話で、イマはこう、いや待て落ち着け俺の頭、そいういうことは想像するんじゃない落ち着けといっているだろう特に身体!!
しかしやはり非情な現実は時間を巻き戻してはくれず、
時の流れを正確に刻んでいく傍らで。
せめて下履きもズボンもベルトもしっかりしておこう。
これが唯一の生命線だと、落ち着かない妄想を拭い、
妄想に則して落ち着かない下半身を誤魔化すべく。
ふー、と息を整えながら、
いつの間にか緩んでいたベルトを締め直した]*
ぁ、あ、 ……っ
[一度、声が漏れてしまったら、
我慢することも出来なくて。
良いところを触れられる度に、
あたしの口から甘い声が零れていく。
しゅるりと解かれた下着の紐
あたしの濡れそぼったそこを隠すものは、
いとも簡単になくなった]
ん、 ふぁ、あ 、
[濡れているそこを見せることになるのは、
とても、恥ずかしい。
でも、そーさんに触れて欲しくて、
あたしはゆっくりと、膝を立てる。
あたしに触れる指は
やっぱり良いところを擦っていくものだから、
その度、小さく身体が揺れて]
そーさん、 きもちぃ…… っ
[焦らす様に、丁寧に。
溢れる蜜が、あたしの言葉がホントであるって、
証明してくれている*]
[目を伏せた先、
左手の薬指に残る指輪の痕。
目を逸らした先、
私の足に繋がれた真新しい鎖。
目を閉じて、息を整えて――]
えいえいっ!!
[じゃらじゃらと鎖を引っ張ってみる。
でも、鎖はびくともしない]
[試しに頬をつねってみるの。
うん、痛い。
夢じゃないのねと納得。
そうして、ベッドに丸まって考え事をするの。
昨日から色んな事があった。
どれもこれも、辛くて、苦しくて。
夢なんじゃって、そう、思う]
でも、夢じゃないのね……
[じゃらりと鳴る鎖がその証拠。
困ったわって頬に手をあて小首を傾げ]
[――……、
独りでいるのが、怖かった。
目を閉じれば血塗れのパン屋を思い出しそうで、
恐ろしいものが襲ってきそうで。
ぎゅっと服の胸元を握りしめて。
セイルズさんが出て行った扉を見ていたの。
早く、早く、帰ってきてほしいって。
あの人を笑顔で見送った時もそうだった。
本当に言いたかった言葉は、
いってらっしゃい、ではなくって]
おいて、いかないで……って、
[そう、言いたかったとまた頬を涙が伝う]
[自分の指の動きで気持ち良さそうな声を漏らしてくれる。
恥ずかしながらも足を広げて、
ノッカのそこを曝け出してくれる。
最初は無理やり暴いてしまったことを、
今は二人で紡いでいく。
無かったことにはできないけれど、
良い方に上塗りするように――]
きもちいい、ですね
至極、溢れてますもの……
ちょっと、直接見せてもらいますね?
[小さく揺れる身体を一度抱きしめて、
キスをしてから自分は身体を下へとずらしていく。
下へと移動しながら胸元やお臍にキスをして、
開いた足の間にまで下がれば目の前に見える花弁に息を吹きかけた]
[自分が荒らした花園を、
自分が求めるノッカのそこを、
視線に収めて、口を近づけ、舌を伸ばす。
まずは舌でそこを舐めてしまい、
蜜を纏った指先で中から蜜を溢れ出させるように掻き出しながら、
花弁へとキスをして、吸う音と、指で奏でる音を部屋に響かせていった**]
[あの時口元を覆った貴方を思って。
困らせてないかしらって、そう。
心配になって――、
泣かないでと言われなかったのに安心したの。
また泣いてもいいかしらって、
そう、ほっとする]
[ごしごしと目元を拭って。
気を取り直すように本棚に向かう。
本を読めば気が紛れるんじゃないかって。
沢山の本を眺めるの。
とても沢山の本があるけれど、
一番目にする作者さんの本を一冊手に取って]
この本なんて面白そう。
[その本が叔父さんの書いた本とは知らなかったけれど。
私は時間も忘れて読み進んでいったわ。*]
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