278 冷たい校舎村8
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
……寒い。
[窓の外では、相変わらずしんしんと 雪は降り続けている。
毛布を頭まで被って スマホの画面に明かりを灯す。 映すのは、擦り切れるほどに見た 文化祭の劇の映像だ]
(32) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
楽しかったな。
[毛布の中で、ぽつりと呟いた]
(33) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[巻き戻す。繰り返す。 何度見たって飽きることはない。 映像は、決して止めない。止めてはならない。
――自分が、ひとりきりだと自覚してしまうから。
冷えきった音楽室の中。 画面の中で役を演じるクラスメイト達と共に 俺は眠りの世界へと旅立った]
(34) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[そうして、朝が来れば また不気味なチャイムが鳴り響く]>>#0
(35) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
―― 8:50 ――
[購買で腹ごなしをするために 廊下を歩いている最中、俺はその音を聞いた。
もう何度目になるだろう。 その不気味なチャイムが誰かが消える合図であることに、 薄々俺は気付き始めていた。
胸騒ぎがした。 弾かれたように俺は廊下を駆けだす]
(36) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[そして、その教室を見つけた。>>650
すりガラス越しに見えるのは、 天井までうずたかく積まれた“白い何か”だ。 胸がばくばくと五月蠅い。痛いほどに。
俺は意を決して、ドアに手を掛けた]
(37) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[――どさ、どさどさどさっ!]
(38) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[ドアを開けた途端、 雪崩のように廊下に崩れてきたのは、 大量の白紙の原稿用紙。
予感が、確信に変わった]
……誠香っ!
[叫んだ。原稿用紙を掻き分けて、 教室の中へ分け入ろうとする]
(39) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[爪の隙間に、指の腹に、 原稿用紙の端がざくりと切り込みを入れる。
湿気てない新しい紙って、 けっこう手が切れるんだよな。 だけどそんなこと、今は気にしてはいられない]
どこだよ、誠香……っ!
[泣きそうな声を出して、 手をいくつもの切り傷で真っ赤にさせながら 原稿の山を掘ってゆく。掘ってゆく。掘ってゆく]
(40) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[そして、原稿用紙の隙間から覗く 肌色の指先を、ようやく見つけた。 掘って。白い原稿用紙を血で赤く染めて。掘って。 ようやくその冷たい手を握って、引っ張り出した。
俺の腕の中にあったのは、 誠香によく似た、ひしゃげたマネキン人形だ。 物言わぬ冷たいそれを、思い切り抱きしめた]
(41) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
俺、まだおまえに言いたいこと なにも伝えられてない。
俺を、置いて行くなよ……っ!
[ぽろぽろと涙を零した]
(42) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
いやだ。いやだいやだいやだ。 おまえに嫌われたままお別れだなんて嫌だ。 無事に、帰っただけだよな。 ほんとに死んだわけじゃないよな。 ……誠香。
[自分に言い聞かせるように、 答えの返ることのない問いを宙に投げる]
(43) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
そんなに、原稿いやだったら 逃げちまえよ……ばか。
[誠香の苦悩を何も知らない俺は、 絞り出すようにそう呟いて――
あの約束を、思い出した]
(44) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
(毛布はいらないから氷室のマフラーがほしいな。 あれ、暖かかったよ)>>4:253
(45) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
取りに、行かなきゃ。
[そっと廊下に誠香によく似た人形を横たえ、 涙を拭く。そのまま教室へと歩き出した]
(46) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[すると教室の入り口で、 見知った顔と出くわすだろう>>29]
……辰美。
[泣き腫らした目を見られるのが気まずくて、 思わず目線を逸らした]*
(47) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 01時頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 01時頃
|
— 1F:空き教室 —
[……見つけるのが大変だった。
>>4:650磨りガラスが白くなっていることになかなか気付かなくて、 少しの間、校舎を無駄に往復してしまった。
扉を開けようと手を掛けて、あ、これはやめたほうがいいな……と離れる。 マネキンを確認したかったけど、なんとなくわかる。 この中に誠香ちゃんがいることが。]
(48) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
……潰れそうな重みから、 助けられるのは、わたしじゃないや。
[ごめんね、と心の中で謝る。 誠香ちゃんが抱えているものを解決できるのは、外の人だけだ。 この校舎の中からは祈るしかできない。
嘘の重みってつらいよね、って、 気持ちを共有できた未来があったのかなぁ。
扉はそのまま開けずに、ここを離れた。 >>37きっとね、王子様が助けに来てくれるよ。*]
(49) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
――教室前――
……氷室。
[教室へ行き、>>47 マネキンに被せる毛布を拾おうというところだった。 その入り口で氷室と出会い、辰美は瞬いた。]
んだよ、お前。……手が。
[赤く泣きはらした目の次、 目についたのは血濡れた手だった。 それだけで辰美は察してしまう。]
(50) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
……福住か。
[短く問いかけた。 それから、こっちも、と付け足す。]
……れー。礼一郎がマネキンになってた。 そろそろ終わりって感じだな。
あと何人残ってる…?
[思ったより低い声が出た。 それから、ロクに洗えてなくて悪いけど、と 氷室にそっとハンカチを差し出した。*]
(51) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[わたしは卑怯者の嘘吐きだからさ、 ……きっと、真正面から正直に話すことはできない。
だから、ひっそりと隠れることにするよ。 この校舎が静かになるまで。]
(52) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
―― 教室前 ――
[福住か>>51、と見事に言い当てられて 俺は辰美に向き直った。 泣き腫らした目を、まっすぐに向けて]
……ああ。 ちょっとマネキンを引っ張り出すのに、 苦労しちまって。このザマ。
[小さく、こくりと頷いた]
(53) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
— 8階 —
[階段を登り切れば、そこに広がるのは真っ直ぐな廊下だ。 一直線に、廊下だけが伸びている。扉はどこにもない。
壁や天井には、紫色のインクが付着している。 この世界の主の名前を示す色だ。
窓の外の景色に目をやれば、 まるでビデオが上映されているかのように、 文化祭で3年8組が上演した劇が、そこに映し出されている。 窓を開ければ、音も声も聞こえてくるはずだ。]
(54) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
そっか。レイ……礼一郎が、うん。 ……痛そうじゃ、なかった?
[おずおずと、聞いて。それから]
俺と、辰美。 あとマネキンになっていなかったら、 颯真と葉野か……。
全部で、4人。
[指折り数えて、大きなため息を吐いた]
(55) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[長い長い廊下の、壁側に。 A2サイズのフレームに収まった、CG作品が順番に掛けられている。
騒がしく飛んでいる、オレンジ色の金糸雀。 陽気な笑い声を上げながら転がっている、黄色い羊。 走ることなく、生きている姿が美しい空色の豹。 動物たちの群れをじっと見ている、白色の子鹿。 この星を抱いて微笑む、深い青色の牛。 規律に従って縄張りを守る、黒い馬。 原稿用紙を見下ろして目を閉じる、深緑色のフクロウ。 群がる魚から逃げるように海底へ潜る、濃い桃色の熱帯魚。 雪の上に寝転んではしゃぐ、赤い眼鏡をかけた水色の兎。 無表情なのにどこか優しい顔つきの、紺色の狼。]
(56) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
……終わりだな。もうすぐ。
[ハンカチを受け取って、さんきゅと礼を言う]
辰美、念のため聞くけど おまえがこの校舎の主ってオチはないよな?
[辰美のハンカチを手に巻きながら、 教室の中へと入ろうとするだろう]*
(57) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[わたしの解釈で描いた世界、虚構の動物たち。 この世界からわたし以外の人間がいなくなるけど、 大丈夫、寂しくない。
この世界には、わたし以外の人間は居てはいけない。 居ればわたしは嘘を吐くし、収拾のつかなくなった嘘は歪んだ校舎を増やす。
だから、これで終わり。 さようなら、大好きなみんな。]
(58) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
|
[てく、てく、てく……。
窓の外の上演を眺めながら、8階の長い廊下をただ歩いていく。 足音が冷たい音を立てて反響した。*]
(59) 2020/06/22(Mon) 01時頃
|
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/22(Mon) 01時頃
|
――教室前――
[まっすぐにこちらを見たまなざしを見つめ返し]
……昨日話したばっかなのにな。 嫌になっちまう。
[ふ、と辰美は目を伏せる。
それは避けるという意図でなく ただマネキンになったもの達を悼む、という そういう性質のものでしかない。
昨日氷室の悪口で盛り上がったばかりなのに。 そう思うと遣る瀬無いが、 無事に帰れたと祈る他ない。]
(60) 2020/06/22(Mon) 01時半頃
|
|
痛そうじゃ……なかったよ。 傷、なかったから。
[マネキンたちが何を示唆しているのか 辰美には理解できない。 理解できないけれど、礼一郎のマネキンに外傷はなかった。 それだけが辰美にとって救いではあった。
指折り数える氷室を見つめ、>>55 辰美は無言でハンカチを渡す。
それから、飛んできた問いに>>57]
(61) 2020/06/22(Mon) 01時半頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る