246 とある結社の手記:9
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[頭を下げたままの父(>>40)に駆け寄り、腕を取る。モンドの方を見ないように俯いたままで。
おばちゃんが連れて行かれちゃった。 死んじゃう。 パパの友達で、ピスティオのお母さんみたいな人で、口が悪くて、やだなって思うこともあったけど良い人で、パパやピスティオの好きな人で。 やだな、なんて思ってごめんなさい。あたし、おばちゃんがいるこの村が好きなんだ。
友を見送る父を支えるつもりだった。きっと、またも頼ることにはなってしまったけれど。父の腕にすがる自分の指先をぼんやりと眺めていた。]
(54) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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どうしようもない。 もう、きっとあんたたちは俺を信じることは出来ない。 もう一人の『守護者』が出てこようが、出てきまいが。
なんでそう言えるかって? 俺は、これで……”三度目”だからさ。
[三度目。 男は過去に二度、人狼騒動に巻き込まれてかつ、生き延びている。]
……知ってるんだ。 どんな時に人が人を疑い、信じていた気分が打ち壊されるか。 打ち壊されたあとにどうやってもそれを修復できないってことを。
……なあ、ついでに聞いてくれるか? 俺が人狼から逃げのびたのは、一度目はお袋が守ってくれたからだった。自分を目立たせ、周りの人間を冷静にさせ、最後まで戦った。 ――ユージンのようにな。 二度目は、見知らぬ『守護者』がギリギリで守ってくれた。 そのひとに教わったよ、人狼から一夜に一人だけ……隠してしまう方法を。
(55) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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─ 昨夜・回想>>3:393 ─
…………信用。
だからさ、それを俺っちがさせてやるよ。 占えばいいんだろ? そうすれば、奥様はきっと人間だって分かる。
だからそれまで待ってくれよ。 一晩でいいんだからさ。出来るだろ?
[ユージンに向ける言葉は懇願にも似る。 理解してはいるのだ。分かってはいる。……けれど納得なんて、絶対にしない。彼が誠実に問い掛けていたのは知っている。それに答えがなかったことも。
でも、それでも。責めてしまう気持ちは止められなくて。]
(56) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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その言葉、そっくり返す。
[必死になる。そうだ、こっちだって必死だ。>>3:395 お揃いのように口をへの字に曲げて言い返した。
ずかずかと彼が近づいて来る。 何をするつもりかは分からなくて、そのまま睨み返し続けていた。意表をつかれた。片手チョップを受けた時、ピスティオの顔にはさぞかしぽかんと間抜けな表情が浮かんでいたことだろう。>>3:397]
…… ってえっ 何するんだよっ!
[思わず両手で額を庇って更に睨んだ。 のらりくらりとした男の真面目な口調に、への字が更に曲げられる。むす。と、口の端を引き結んだまま睨み返して、やがて逸らした。]
(57) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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[ジンをまた一口あおり、音を立ててグラスを置いた。 長く、息を吐く。]
……それで、三度目だ。 今度こそ、俺が誰かを守ろうとやってきた。 かつて世話になったこの村で、何かを。
……その結果がこれだ。 俺は最初から勘違いして、守れたかもしれないもんを見逃した。 昨日小僧に言われた通りだ。無様なのは、俺だ。
(58) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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………だからといって、お返しに奥様を殺すのってのかよ。
[イヴォンの告発は、パティを殺そうって話だとユージンは言う。それに返す口調に力はない。自然、顔は俯きがちになった。>>3:397]
(59) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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マリオは──……、
[そうして弟分の名前を出されれば、言葉は途切れた。 ゆる。と、首を横に振る。そうして繰り返し首を横に振った。]
……でもきっと。 奥様だって、マリオのことを殺しちゃなんかいない。
しってるか?奥様はすごく子どもが好きなんだぞ。 だからマリオがここにいることだって、怒って。 怒って、……いたんだ。
[そう告げても、ユージンの考えは変わらないんだろう。やっぱり説得なんてものは苦手だ。白と黒と、示せたなら簡単なのに。]
(60) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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ねえ。だからやっぱり、時間をくれよ。 俺っちが確かめるからさ。……だから、
[懇願が聞き届けられたかは分からない。 俯く耳に、最後の言葉>>3:401が届いた。]
そう…… 、だね。
[そうすればマリオもワンダも死なずに済んだ。 ノアともユージンとも、笑って楽しく釣りも出来てただろうに。今はそんなの、それこそお伽噺の世界みたいだ。そう思うと泣けそうで、ピスティオは再び唇の端をぐいと*引き絞った。*]
(61) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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― 朝・ロビー(イヴォン連行後) ―
[娘が駆け寄ってくる。(>>21)(>>54) ――今のピスティオの前でベッキーを親の立場で慰めるのは憚られた。腕をとられて、もう片方の手を頭に置いてやるのが精いっぱいだった。]
……なんとも、ないかもしれないじゃねえか。 連れていかれて、騒ぎが済むまで 隔離されるだけかもしれねえ。…… ……。
[気休めである。この気休めの欠点は、イヴォンに対して祈ってもやれないというところ。遣り切れなくて下を向いた。 上の階も騒がしい。 ――なにか、あったのかもしれない。]
(62) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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― ロビー ―
お......お嬢様!お嬢様!!
[床に崩れ落ちたリンダ(>>4:37)(>>4:38)の元へ駆けより、肩を抱いて顔を覗き込んだ。じっとりとした汗で濡れた顔は、嗚咽に歪み、絞り出される掠れ声は、ただただ痛々しかった。]
……呼吸を……息を吸ってください。 ゆっくりと、ゆっくりとです……お嬢様。 お願いです……息を……っ!
[ハンカチでリンダの顔を拭うと、その身体を両手で抱きかかえ、ロビーにあるソファの上に横たえる。自分自身の衣服が、身体が、リンダの体液にぬれることなど、お構いなしだった。
状態が落ち着くまで、タオルで汗を拭き、声をかけ続けながら、しっかりとリンダの手を握りしめた。]
(63) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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[>>49 なぜ、と困惑するノアに顔を向けた。 酒を飲みながら巡らせた考えを。]
ノア、だったな、あんた。 昨日俺はあんたを信じると言ったが……訂正する。 俺にはもう、あんたを『信じるしかない』。
数のうえじゃ、まだあんたが人狼だってこともあるが。 ……そのときはもう、どうにもならん。 俺にはもう無理だ。
[諦めが、口をついた。 この二十年言ったことのない言葉だ。 母親に叱られるだろう。 悪い言葉は、良くないものを連れてくる。]
(64) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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[ルパートさんが来たら、とモンドさんは言います。 確かに、昨日一番モンドさんのお話を聞きたがっていましたから、当然のことです。 宿の主を待つ間、あたしは、もうひとつの可能性を探します。]
ねぇ……待って。 確認したいんだけど、霊が見える人は、もういないのかしら。
[何かがおかしいのです。何かが。 イヴォンさまが本当の占い師だったとしたら、あたしを狼とは言わないでしょう。 イヴォンさまが狼の仲間でいらしたなら、ピスティオが本物でしょう。 そうしたら、モンドさんが狼ですが、もうひとつ。 リンダさまが間違っている可能性はないのでしょうか?]
(65) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2018/07/31(Tue) 23時頃
パティは、ピスティオをちらと見やります。この発言は、彼の逆鱗に触れかねませんから。
2018/07/31(Tue) 23時頃
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─ 昨夜・回想 ─
[パトリシアとの会話>>3:381に口を挟んできたのも、ユージンだった。やっぱりあいつ、結社だったんじゃないのかな。やたら耳ざとい。]
……へっ???
[何言ってんだこいつ。って顔で思わず見返して、首を傾いだ。人狼は3人、だから探すのは3人。そして他には………]
………。………………。
[思わず真顔で見返した。パティにもバレちゃったじゃないか。その、俺っちが計算が苦手なことがさ。]
う、ううんん????
[でもあれ?どういうことだ? 俺っちは疑問符をいっぱいくっつけた顔で盛大に顔を顰めた。何だか頭が痛くなりそうだなって思った。**]
(66) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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[>>52ロビーに人が集まり次第、モンドが話し出す。早朝、ユージンの部屋を覗き立ち去る所を見かけた。酷く憔悴している様だが、ピスティオから人狼と告発されているモンド。
…守護者。サイモンの説明では、人狼に取って最も脅威になり正体を明かさない方が良いと言う…。]
『俺は守護者じゃありません。 「自分は守護者だから、ピスティオは偽者」 と主張するという事でしょうか?
それと、別でお聞きしたい事があります。 大丈夫ですか?』
[彼以外に守護者が名乗り出なければ、守護者の可能性がある人は語らずに行ったワンダか、マリオになるのだろうか?幼いのに勇敢で、フライパンを武器にしようとして窘められ、知恵と勇気を武器にした子供。守護者がどのようなものであるか分かりかねているが、想像がし難い…。
彼の自嘲と自責が多い口ぶりと昔話は、黙って聞く事しか出来なかった。]
(67) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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なんでかって? そりゃあ決まってる。狼だからさ。 勘違いだよ。視点のズレだ。 俺たちは最初から”掛け違え”てた。
嘘つきはもう一人、いた。 いや、本人に嘘をついてる自覚があるかは知らんがな。 ……そうでなきゃ、俺が狂ったかだ。 俺が知らないだけで、人を守っているつもりで、襲っている人狼だったかだ。
[もはやくだを巻くように喋っている。 理性的とは思えないが、言葉はまだ明瞭に響いた。]
笑ってくれ、俺はそいつを二日間、守ってたんだ。 ――リンダお嬢様をな。
彼女が『本物』じゃなくて、ワンダかマリオが『本物』だった。 それが一番納得がいくんだよ。 なにせ、今までの『霊能者』は一日目には仕事が無いから何も語らず、二日目の死者、もしくは人狼が死んでからやっと語りだす。 ワンダとマリオは……二日目を迎えられなかった。
(68) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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>>49 『ノアさん、今日の占いはどうでしたか?』
[イヴォンは人間だと聞くと狼狽し、疑問を零すノア。疑問をあえて無視した様な内容のメモを差し出す表情は、少し引きつっていた。]
(69) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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だが、こんな話をあんたたちは信じられるか? ――俺だったらきっと信じきれん。 なにせ、俺は『人狼』と占われてから語ったからな。
[だから、俺は間抜けなのさ。 男の自嘲は止まらず、苦しみだけがその表情に見えた。]
(70) 2018/07/31(Tue) 23時頃
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["信じるしかない"というモンドの言葉>>64はありがたいものだったが。この男から、諦めのような言葉が出るとは思っていなかった。聞きたくも、なかった。]
どうも。 俺は人間だよ。 あんたが守護者なら心強いことこの上ないが…それなら名乗り出るのはもうちょい待って欲しかった、かなァ… それにあんた、何だよその飲み方は。まるで俺みたいじゃねェか。
[へら、と弱々しく笑った]
(71) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[>>67 声を出せない青年から差し出されたメモ。 大丈夫、まだ文字は読める。 何だったら、ジンを何杯飲んでも酔った気はしなかった。 恐ろしく背中が冷えている。]
ああ、そういうことだ。 説得力がないだろう? だから一日待ってもらった。理由ではあるが、足りない。 だが、俺が守護者だと語ってから処刑されたら『守護者』がいると狼に警戒させることが出来ん……。 次の一日で、『霊能者』か『占い師』がもう一つ根拠を作ってくれるかもしれない、ってな。
別で? かまわん、なんでもいい。 なんでも答えてやる。
[男は似つかわしくないほどに饒舌に、喋り始めたらもう止めることはできないというふうに青年に応えた。]
(72) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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― 朝:ユージンの襲撃現場(清掃前) ―
[人だかりと血の臭い。三日連続の殺人鬼による死。 犠牲になったのは、ユージンであった。
人が集まっているのは彼の部屋。 眩暈がしそうだった。
誰か人狼とわかるわけでもない。 ただ、自分が人間だと証明できるだけ。
たったそれだけの力で、皆を導こうと――最初は、曰くリンダを守ろうと名乗り出た、あの背の高い青年は、己の身も守れずに死んだ。
相変わらずラルフによってだろう。 昨日同様シーツがかけられていて、それに滲んだ血が浮かんでいた。背の高い彼を覆うシーツの下の膨らみは、マリオよりはずっと大きかった。
床に寝転がった彼の死体は――ルパートには眠っていると連想しようもなく。ただ、血まみれの死体であり、あまりにも無残だった。]
(73) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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― 現在:ロビー ―
[ソファに横たえていたリンダは、もう落ち着いた頃合いだろうか。その傍ら、彼女の手をにぎりつづけているロイエは、ロビーでかわされる各々の会話を黙って聞いていた。その空気は、つい数日前とはうってかわって、暗く陰惨としたものだった。
宿屋の主人、ルパートが顔を見せると、モンドはジンを呷ってから語り始めた。男の過去と、『守護者』と呼ばれるその能力について。(>>4:52)(>>4:55)]
(74) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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……、……
[いつも軽薄そうに飄々と生きる青年は、もう――ああして、誰かの力になってやろうと話しかけるわけでもなく、黙りこくってしまっている。勇気を持ったものから死んでいるかのようだった。
マリオの次の犠牲者は、この閉じ込められた空間で、最初になにを言ったかといえば
『みんなで逃げよう』
と言ったのである。]
…………、ユージン。 おまえ、……慣れない頑張り方、するからだぜ。
[泣きそうな声でそう言った。――「おれは薄情だからさあ」なんていう彼の言葉は、いつだって何かを守ろう、助けようとして発された言葉だったじゃないか。**]
(75) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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宿屋 ルパートは、メモを貼った。
2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[差し出されたメモ>>69を見て、疲れたような溜息をひとつ吐いて。この場にいれば、ちらりとスージーの方を見て]
俺が今日占ったのは、ベッキーだ。 ベッキーは…人間だ。
[憔悴しきった表情で、それでも男ははっきりとそう告げた。]
(76) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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─ 朝・イヴォン連行の時 ─
[イヴォンを守ろうと奮闘している傍らに、助けに来てくれたのはベッキーだった。>>21 その時は必死で言葉を掛けることも出来なかったけど。
呆然とへたり込んだ視線の先、頭を下げるルパートの姿>>40がある。助けを求めるように、そちらへも視線を向けてみたけど。結局、何が出来るはずなかった。]
………… おく さま、
[掠れた声で呼びかけるのが精いっぱい。 結局はピスティオにも彼女を見送ることしか出来なかったのだ。扉が閉まるまで。扉が閉まった、その後にも。]
(77) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[モンドの口から紡ぎだされた言葉(>>4:68)。 それはとてもありがたく、それと同時に、 いや、それ以上に受け入れがたいものだった。]
……そ、そんな! お嬢様を……そんな!よくも……っ!!
(78) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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おかしかったんだ……何かが
一日目は、閉じ込められてヤケになればああなる。 二日目は、理由を探した。 三日目は、そうならないはずだった……
昨日までの予想なら、狙われるのはノアか俺でなきゃいけないはずだったんだ……
[人狼が犠牲者たちを狙ったことを、語る。]
そうでなきゃ、逃げ場所がなくなる。 ”あの婦人”の魂が狼だったと言われたら、 『守護者』と『占い師』が生きている限り手詰まりになる。
……なのに、狙われたのはあの……気の良い男だった
[もっと……もっと早くなんで気づけなかった。 俺のせいだ、俺の。 そう何度も呟き、両手で握ったグラスはかたかたと震えた。]
(79) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[>>72モンドは何杯も酒を呑んでいたが、自分の文字を読んで返答をくれた。ほっとする。]
『落ち着いて下さい。決めつけないで下さい。 昨日言わなかった理由は分かりました。 信じるか信じないか、これから考えます。』
[何でもという言葉を聞いて、慌ててもう1枚綴る。]
『昨日、ピスティオに 「人狼は自分たちより人の数が多いところでは何もしない。」 と話して居るのを聞きました。(>>3:289) では、逆に人狼と人の数が同じになると どうなりますか?』
[ロビーを見渡す。此処に居るのは10人。宿に集められた時から、サイモンも合わせて5人も減っていた。]
(80) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[>>78 怒りを露わにするかつての浮浪児を、見つめた。 その瞳は弱弱しく、疑惑に満ち、それでいて――芯には炎が燻っていた。]
……怒るか、そりゃあそうだな。 殴ったってかまわん。 あの『用紙』に俺の名を書いたっていい。 だが、そのあと……『お嬢様』は信じるな
[なにせ、と続けた]
俺はお前も信じちゃいない、ロイエ
(81) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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[胸元をかきむしるように握り締め、うつむきながら、 ぼろぼろと涙を流し、むせび泣き始める。]
……ち……違うのです。
お、お嬢様は……っ。
ただ……ただ……。
お救いに……なろうと……っ。
れ……『霊能者』を。
(82) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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――……この『わたくし』を。
(83) 2018/07/31(Tue) 23時半頃
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