229 観用少年
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オスカーの二つ目の不幸は、どこかに欠陥があったのか。 消去が上手にいかなかったことだ。
持ち主の顔と名前は忘れている。 過ごした日々はかすかに過ぎる程度。 そこに愛情は無い。引き取られた相手に向けられるが
教え込まれた全て。愛され方も愛し方も口調も性格もすべて 刷り込まれたままであった。
リセットが出来ていないと購入者達は即日に返品するのが通例だった。 それがどれぐらいの回数だったか。
それすらも覚えている。
(57) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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どうして忘れきれないのだろう。 どうして他の人形と違って欠如出来ないのだろう。
忘れることを望んでいた。嘘偽りなく、なのに忘れられない。 オスカーの学習能力は高いからその弊害であったかもしれない。
―――…南方に会った時にはもう諦めていた。 幾度人形師に施術されたか、数えるのも止めた。
だけどもう自分を変えられない かなしい人形は 愛されることはもう無いのだろうと思っていた。
どこかで朽ち果て枯れ果てるしか無いのだろう。
それでも愛されたかった。変わりたくても変われないのが歯痒かった。
(58) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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愛されるために生まれたのに 愛されることを諦めきれる筈がなかった。
そのままの自分を受け容れてくれた。
―――…見捨てないと言ったけれど。 人の気持ちの移りゆくのを知っている。
そうして。 どうしても。
同じではなくても 似たように愛したいのは
いけないことだろうか
(59) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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そのままでいいと言われた時に 灯った感情を知らないだろう。
どれ程か――――それが嬉しかったかも 伝え切れないはがゆさ、も。
(60) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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― 現在:ショッピングモール ―
[>>38>>39余計な危惧を抱いているとは露とも知らない。 持ち主の心人形知らずか。 人形の心持ち主知らずか。]
んだよ、何かおかしなこと言ったか?
[珍しく言葉を濁す南方に首を捻る。
南方の予想通り、現状のオスカーには理解しがたい。 少しずつ少しずつ染み込むように教え込ませる必要があるだろう。 それを南方が、理解しているかはまた別だが。
惚れ直してないという一言と自分の服を買わないの一言に]
(61) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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……あー愛情不足で枯れるー
[碌でもないことを呟いた後に、ま、仕方がないかとけろりとする]
じゃ、飯でも喰うか? 俺は見てるだけだけど。
オッサンはたまにゃ外で喰いたいんじゃねえ?
[そんな風に誘い掛けるのだった。]*
(62) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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…おや、今日は不思議なことを聞きますね。 さあ、どちらでしょうね。 私は――
[こたえは知りたくない、 その言葉にゆるく唇の端を吊り上げて、 そしてその話題が再び紡がれることはなかったか。]**
(63) 2017/10/10(Tue) 22時半頃
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[ 似合うと。 そう言ってくれた声には、ゆるり頷き。 扉を開いた向こうに見たのは、 黒塗りの くるま、だった。
乗り込んだ先、 ( ──…嗅ぎ慣れないかおりがする。 ) 僕が色々と慣れずに、彼方此方。 視線を遣っていれば、
運転手 から、声がかかる。 ]
(64) 2017/10/10(Tue) 22時半頃
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─── ……、ええと。
[ 一瞬詰まった。 まさか生きた人形だとは言えまい。 僕はどう答えるか、答えるべきか悩んだ挙げ句、 …浅く 浅く、頷いた。
── 否定するのも可笑しな話だと思ったのだ。 端から見たら、親子だ、確かに。 それだけ、きっと。
ぼんやり窓の外を眺めて、 親子に見えるのか、という、 そんな客観を暫く捉えながら、──… ]
(65) 2017/10/10(Tue) 22時半頃
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── 動物園 ──
[ ……到着した目的地、鳴き声が聞こえてくる。 僕とそう変わらないくらいの、 それか、直円さんと変わらないくらいの "ひとびと"、を、 瞳をまぁるく開いて、眺め。
……親子というものは、 成程こういう場所にくるものなのか と。 そんな風に、知識として得ながらも。
チケットを受け取った。 ]
(66) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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………馬?
[ 思い当たる動物が浮かばなかった。 龍がいれば龍と答えるのだろうけれど、 生憎それがいないことは理解していたから。 だから、にばんめに近いいきもの。 …は、いるのかな?って。 そんな風に* ]
(67) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[人の気配が遠ざかる。
人の気配が近づいてくる。
わかることはそれだけで、それ以上のことは何も]
[薄い布の幕の内側で瞼を動かしたのは、 呼びかけに反応してではなく、生体反応でしかない。>>48
唇は辛うじて枯渇に飢え枯れるには至らず、 艶を失いはしたもののふっくらとした感触が戻っている]
(68) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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…………
[声の主の気配が近づけば顔を上げた。 僅かに首を傾げて、”目覚め”を知らせている。
足先が届かない椅子の上、揺れる脚を揃えて大人しく、 扱いやすい人形だと悟らせる術を]
(69) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[────悟らせる、術を]
(70) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[紡ぐ思考がそこで不自然に揺れて、途絶えた。 唇が動く。柔らかな淡桃が、何かを綴る。
溢れる音はなく、 唇が読めなければ伝わらないだろうそれは、 たしかに名前を、唄うように]
ケイイチ……?
[その名前の意味を知らないまま、不思議そうに**]
(71) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[寝台に彼の身体を下ろし、役割を終えた手が捉えられる。>>12 簡単に振り払える、離せと言えば大人しく従うだろうが。繋がれた手はそのまま。小さく息を吐き、寝台の端に腰掛ける]
…… ん、分かった。
[ついさっき痛い目に遭ったばかりなのに、人形は次の遊びの話をする。自分の知らない主人か、友人の話を引き合いに出され、黙っていた。>>13 やがて微睡んだ声が止み、規則正しい寝息を聞く。 暫くは留まってみたものの、握り締められた手指をひとつひとつ剥がす]
良いね、お前は気楽そうでさ。
[愛される事、幸せを享受出来る事。 それらを当然だと思っているだろう、穏やかで呑気な寝顔を一瞥し、立ち上がった。そのまま部屋を出て、階下に降りて食事を取る。お喋り好きな使用人達と話したり、書架の本を読んだり、普段通りに暇を潰していれば 陽も高くなる]
(72) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[そろそろ起きた頃かと、部屋に戻る。 彼がまだ眠っていたなら寝台の端に腰掛け、さも此処にいた素振りで振る舞うだろう]
ジョージ、よく眠れた? お日様が隠れるまでは、外で探検でもしようか。
[厨房からくすねてきた角砂糖と、ミルクを食べさせるのは忘れずに。小さな口に砂糖菓子をひとつふたつと入れ、彼の気が変わっていなければ外へ連れ出す。花の綺麗な中庭、近くの雑木林。子どもの好奇心を擽る場所は沢山ある]*
(73) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[嘗て、これほどまでの絶望を味わったことがあるだろうか。
髪は艶を失い、頬は青ざめてさえ見える。 ガーディが枯れかけていることは、傍目にも明らかだった。 だがそれよりもケイイチを絶望させたのは、 いつか、出会った時と等しく――大人しい人形の姿>>70 何故ああも、ここへ案内した男が怯えていたのか―逃げたがっていたのか― 今更、悟る。
消された、のだ。]
っ、は、はは……。
[唇からこぼれたのは乾いた笑いだった。 ぐらり、と地面が揺れるような気持がする。 どうやって立っていたのか、 どうやって呼吸をしていたのか、 わからない、思い出せない――]
(74) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[そして、真っ白になりかけた男に ひとつの呼び声が意味を与えた>>71]
(75) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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……ガーディ……?
[バラバラに壊れそうだった。 もう二度と立ち上がれないかと思った。 歩むのを止めて俯いて伏せて、もう何も見ないで死んでしまおうかとさえ思った。
けれど、声は確かにケイイチを呼んだ。 ――前の主の記憶の消去が十全でなかったように、 今回も、また? ケイイチはゆらり一歩、少年に近づいた。]
…………。
[そっと、手を伸ばす。 けれど手は、いつかのように自分勝手に目隠しを外しはしない。 代わりに髪を撫で、頬に触れた。]
(76) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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……いっそ、このまま目覚めないで、 ちゃんと忘れさせてやって、 それで僕以外の誰かにもらわれたほうが―― 余程幸せかもしれないな。
[自分で言った言葉に自分で傷つく。 けれど――けれど、そうかもしれないと思う。
どうあったってケイイチの傍はややこしい。 誰もかれも呪われた生き方しか知らない。 今回は身内だったからまだいい。 でも例えば、ケイイチが外交先に目をつけられたら? そしてガーディを利用されたら? 不安はいくつだって浮かぶ。]
(77) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[ケイイチは、その場に膝をついて少年を見上げるような姿勢をとる。 小さな手を握って、言う。]
……僕は、お前の幸せを願うよ。 お前にだって幸せを選ぶ権利がある。 僕がそれを守ってみせる。 お前が選んだものを、全力で肯定しよう。
……だから。
[手は知らず、震えていた。 けれどゆっくりその手を離す。]
後は、お前が選んで。 その目隠しを外すか、このままでいるか。 お前が選んで。
(78) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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選んで――僕を。 僕を、お前のケイイチにして。
(79) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[瞳は涙にぬれていた。 声は震えて掠れて、呟きは儚く少年の耳に届いたかもわからない。 みっともない、情けない、
それでも、 それでも――目は逸らさない。
欲しいものを前に、目を逸らしてはならないと、 伝えた己が実行できずにどうする、と。
後はもう息さえ殺して、少年の答えを待った。]*
(80) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[手首の拘束がするりと解けて、掬われた。>>78 握られた体温は子供のように温かく、 柔らかで、何かを求めるような感覚に襲われる。
この手の主など知らない。 ──いや、知っている。
震えるそれが離れていくのも。 囁かれた言葉が思考を撫でていき、 漣のように広がり、染み入って来る感覚も]
(81) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[ああ、そうだ。憶えている。 記憶の瑕を磨かれたのは表面のみで、 それが何故かも、理解が即座に及んだ。
急に呼び立てられて上段に物言いをされた不快感か、 或いは、涙の粒を眦から零すことでしか抵抗を示せず、 されるがままの拘束された人形に憐れみを憶えたのか。
あの店の老紳士の気配が近づいて、 磨かれた記憶で消されたのは……何かは分からない。 けれど、欲しいものが何かを奪われはせず、 大人しく迎えを待つよう囁かれたのだけは確りと]
(82) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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ケイ、……ぃ……ち …
[指先が上がって、自ら目隠しを脱ぎ捨てた。 途端に溢れる情を瞳に映してその腕の中に飛び込んで、 頬を寄せ、両手はしっかりと彼の背に回してしがみ付く。
色褪せた髪の色彩が僅かに戻り、 寄せる頬は柔らかく、吐く吐息は砂糖菓子の甘さ。 取り戻した何かを満喫するように深く息を吸い込んで、 顔は首筋に埋めたまま、息を吐き出しながら]
(83) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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……お腹、空いた。
[あれからどの位経ったのだろうか。 見知らぬ天井に、部屋に、衣服。
眠ったときと同じ服ではなく、 白いガウンのようなものを着せられている。
しかもベッドの上ではなく椅子の上で、 改めて見上げると濡れた瞳に小首を傾げる。
彼が何故泣いているのかを理解できない。 自分が何かした記憶も、された記憶もない。
だから、零れた一筋を指先で掬って、 宥めるように頬を撫でてから]
(84) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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……ケイイチ?
[もう一度、その名を呼びかけ、見上げている*]
(85) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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……あなたはどんな色が好き?
[>>1:283 別に好んでいたわけではないのに、 気付けばワードローブは黒ばかりで、少し恥ずかしい。問いを向けて答えが返れば、次に服を買う時はその色を意識してしまいそうだった。
>>1:284 他のプランツを見てはいないけれど、たとえばアンティークの家具、あるいは古い詩集や骨董、愛用され大事にされてきた物は年月を経てもそれとわかる。よく手入れをされていたのだろう、触れる髪は絹のすべらかさで]
お口に入ったら、大変でしょう?
[平気だよ、なんて言葉にはそう返す、納得はしてもらえたらしい。 砂糖菓子とミルクと愛情、それ以外のものを与えたらどうなってしまうのか、なんてことは知らないけれど]
(86) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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