260 【R18ペア村】“Bloody Curse”
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[ 箱の向こうの、知った"だれか"は、 はじめて出会った時と おんなじ顔をして、 だけれど、目覚めもしない眠りについていた。 ─── 紛れもない 故人の顔だ。
押し込められた"だれか"のきもちなんて、 きっと自分は 分かりようも無く、 送るその瞬間も、閉じた瞳とかちあう時間も、 嫌いか好きかで語ったところで、 きっと こう言ったに違いない。 ]
(36) 2019/03/08(Fri) 21時頃
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─── さあ、どっちだろうね。
(37) 2019/03/08(Fri) 21時頃
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─── 或 本屋 ───
[ ……言った先。 カウンターの向こうから、子供が覗き込んでいた。
街の片隅、喧噪からすこぅし 遠ざかった場所。 故人の親( ─── 更に故人だ、 )から引き取った、 "ある程度なら揃っている"本屋だ。 ─── 流石に図録書とか、魔法の仕様書、とか、 そういうものは東国からやってきた彼の店に 十八番を譲る けれど、 絵本を抱いたちぃさなその子に、 木の椅子の背、凭れたまま、 眼鏡の奥、から 柔く 視線を返し、 ]
(38) 2019/03/08(Fri) 21時半頃
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だって 呪いのかかったその子の終わりは、 地獄とも天国とも限らないだろう? 書かれていないのだから、 想像するのは きみの自由で、……
…… 一寸、難しい話だったかな。
[ と 言っても、首を傾げるばかりだから。 ─── 語りすぎた、と独り言。
自然と宙に消えたお話を拾わず、 ちぃさなお客様は、きっと母親からもらったのだろう。 丁寧に折られた紙幣を渡して お買い上げ。
子供とのお喋りはどうにも終わりが見えない。 最後は、自分が原因とは いえ。 ]
(39) 2019/03/08(Fri) 21時半頃
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[ ほぅら たとえば、唐突に! ]
「 あのね、本屋のおにいさん、 」 「 わたしね、いつか、およめさんになるのよ! 」
[ 振り向きざまにちぃさな指さし、 男の左のくすりゆび! ]
(40) 2019/03/08(Fri) 21時半頃
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[ 返事も待たず ぱっ、と走って行く、 ちぃさな背を 見送った後、 ( ──── 流石に唐突すぎて何も返せなかった! )
Closed,の看板を扉に下げ、 気まぐれに店というものは閉めるんだという顔で、 店を 出る。
眼前、に、あるのは、 生まれてから出たことの無い街。 ]
(41) 2019/03/08(Fri) 21時半頃
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[ 其れは、学生の一種の夢かもしれない。 "都会に出る"つもりは、 ─── あるにはあったし、なかったにはなかった。
この男はそういう風に生きてしまった! 誘われたら行っただろうし、誘われなければそのまま。 結局迷っているうちに、店を構えた"故人"が来たから、
…… つまりは、そのまま、ものだけ引きずるように、 ずぅっと住んでいる わけで。 ]
(42) 2019/03/08(Fri) 21時半頃
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[ ─── 次の 向かい先は、さて何度目の里帰りか。
"都会"と "此処"だ、 そんな風に住み続けているおとこは、 咎められたか馬鹿にされたか、どうだったか。 まあ譲り先も無いし、不自由も無いし、とか、 何を言われてもそんな調子だったに違いない。
待ち合わせ時間に遅れていても、 顔色ひとつ変えずにいるのだって、 きっと 学生の頃から おんなじ* ]
(43) 2019/03/08(Fri) 21時半頃
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[ ─── そう、これだって、 おんなじなのだ、おとこにとって。
道中、或店の前を通りがかって、 そうだ思い出した!って思ってしまえば、 優先順位は切り替わる。 ]
(44) 2019/03/08(Fri) 21時半頃
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─── マスミ 魔法道具店 ───
─── あ、マスミ、 今度新しいランプ欲しいんだけど、 良いの入ったりした?
[ こんにちは、"珍しい"お客様のひとり、 エミリオ・ブルーイットです。 そんな顔して扉から顔を覗かせた。 勿論、噂話を纏ったおばあさんとは入れ違い。
色々な道具自体は、 "勉強した!""本で読んだ!"ってやつだけれど、 結局魔法の力ってすごいなあ って、 仕組みを聞いても そうなんだ、って調子なので。
おとこは、大概、 平和なあたまだったのかもしれない。 ]
(45) 2019/03/08(Fri) 21時半頃
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はぁい、ちょっとお待ちを!
[両手が料理で塞がっていたから 新しく開いた扉の音に少々声を張り上げて。
料理を置いて振り向いたと同時、 うへぇって顔が思わず浮かんでしまった。>>34
この街の人間じゃありませんと主張する服を着た、 だけど紛れもなくこの街の出身者。
前がどれくらい前だったかは思い出す気がなくても 待ち合わせにはいつもこの店を使うから、 鼻っ柱を折りたくなるセンパイの顔は覚えている。]
(46) 2019/03/08(Fri) 22時頃
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―雑貨屋 クロイス只今営業中―
ん、それじゃあこれ預かっておくね。 またそうだなぁ……3日くらい見て来てもらえる? 親父に頼んでおくから。
[おば様の用件は、やはり少し前に買った皮製のポーチの 修理で、ある程度の見積もりを出しつつ ちゃっかり乾燥果物を売って見送った。]
(47) 2019/03/08(Fri) 22時頃
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[その間にまたも来客の気配。>>27 いらっしゃーいと挨拶を飛ばせば、フェルゼではないか。]
あれあれ、どうしたのそ…… ってそうね、それはちょっと多そうね。
[接客もひと段落。少しくらいのお喋りも許されよう、と フェルゼとの会話に重きを置く。 視線は彼の持つ重たそうな紙袋。>>28]
(48) 2019/03/08(Fri) 22時頃
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待ち合わせのあるお客は聞いてないよ。 随分大きな荷物だけど、こっちで預かるなら……
[カルロが学生時代の頃にどんな軋轢があったにせよ、 【猫の額亭】のお客であるに変わりはない。 それにお互いいい大人なわけだし。
営業スマイルと共に大きな鞄を預かろうとしたのに 案内より先にカウンターを陣取って 鞄で席を確保しているものだから。>>34]
……満員になったらどかしてくださいね?
[剥がれかけた外面を深呼吸で取り繕って メニューをカウンターに叩きつける事は回避した。
傷がついてたら補修代を会計に上乗せしてやる。*]
(49) 2019/03/08(Fri) 22時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2019/03/08(Fri) 22時頃
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いやまあ引き取るのは大歓迎だけど、ちゃんと食べたの? 杏のスコーンでしょ?お茶と一緒にがっつり行こうよ。
[なんなら此処でちょっと食べてく?お茶出すよ?なんて 余計なお世話を噴出させながら、ひとまず紙袋を カウンターに置くように勧める。
何せ彼が貰ったものなのだから、最初に口にするのは 彼であるべきだろうということで。*]
(50) 2019/03/08(Fri) 22時頃
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大食漢ではないけれど ……それなりに食べてるつもりなんだけどな
[ 適当な場所に紙袋を置かせて貰って 自分の腕の肉をつまんで見る。
数年後にはがっしりと筋肉質になる未来が。 ]
……そう見えない?
[ 全く持って想像出来ないことは否めないけど。 ]
(51) 2019/03/08(Fri) 22時半頃
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[ こちらを向いてくれたピスティオ>>48に、 入れてくれるよね?と言いたげに微笑む。
こうして甘えたことはきっと一度や二度ではない筈で。 断られた時には、"ピスタチオ"のケチ、 なんて悪態もついていただろうか ]
まだ、でもきっとおいしいよ
[ ね、だから紅茶と続けようとした所、 向こうからお茶の誘いが掛けられ>>50 ]
(52) 2019/03/08(Fri) 22時半頃
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うん
[ 誘いには短い受け答えを返した。 どちらかというと、根暗等と称される自分のことは、 顔馴染みであれば、周知の事実。
……であればよいのだけど。 ]
できれば、たくさん食べて
(帰りの荷物は軽いほうがいいから。*)
(53) 2019/03/08(Fri) 22時半頃
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それなりってどんだけなの……。 少なくとも俺よりかは食べてないよね、多分。
[摘まれたフェルゼの腕の肉をじっと見る。>>51 その昔、身体の弱かった頃を薄らと思うと 随分と健康的な肉体になったのだとは見受けられる。]
まー……昔よりかは大変健康的だと思うよ?
[其処から掛けられた言葉は、果たしてフォローに なったかどうか。]
(54) 2019/03/08(Fri) 22時半頃
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[おばあちゃんを見送って、薬の抽出に使った器具を片付け 始めてすぐ。 店のドアにつけられたベルが、軽やかな音をたてて、 新たな来客を知らせる。 片付けの手を止めて、半身で振り向けば。 これまた馴染み深い姿>>45に自然と、頬が緩む。 少し歳上の彼もまた、冒険者ではないけれどこの店を 訪れてくれる。珍しいお客様だった。]
いらっしゃい、エミリオさん。 新しいランプ――ですか?
[単に新しいランプが入用なら、それこそピスティオの店に行けば 普通のランプが手に入るけれど]
(55) 2019/03/08(Fri) 22時半頃
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よし!じゃあちょっと其処の椅子に座ってて。 母さんにお茶淹れてもらって来るわ。
店? 一旦落ち着いたらしばらくは来ないからへーきへーき。 もしも来たら、ちょっと接客に回るけど…… 好きに寛いでて。
[フェルゼとのやりとりは何処か面白い。>>52 変に遠慮しない所が気楽で良い、ただしピスタチオ呼びは 許すまじである。
ピスタチオ呼びされた日には、誰がナッツか!と フライパンの上の豆の如く飛び跳ねては追い回した事が あったかも知れない。]
(56) 2019/03/08(Fri) 23時頃
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[しばらくすれば、中年の女性が香り高い紅茶を運んで 来ては、フェルゼに礼を言ってピスティオをはたいて引っ込み。
結局杏のスコーンを食事代わりにしようと結構な数を 頂いたりして休憩時間を過ごす事になる。]
そういえばさぁ。 さっきお客のおば様から聞いたんだけど……その、なんだ。 なんか変な噂話出て来てない?
[そうして幾つ目かのスコーンを皿に乗せ、 何杯目かの紅茶をカップに注いだ頃、ふと思い出した話を 口にした。
女性の間で実しやかに囁かれている程度の話であって 欲しいとの願いも多く含めて。*]
(57) 2019/03/08(Fri) 23時頃
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[ 全く持って、聞く耳を持っていなかった。 さて、 椅子に傷がついているかは …其れだって気にしちゃいなかったが、]
(58) 2019/03/08(Fri) 23時頃
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満員になるまでに 来いっつっとけよ。 彼奴の"優先度"はどっか狂ってやがるんだから。
[ 抑、"来てる?"と聞いたところで、 来ていない、のが常のこと。 …まあ、 何に置いても形式ばった男だ。 "とりあえず聞いておいた"くらいの声かけである、 相手の顔も見ていなかった。
( この男が、"待ち合わせ"にて 遅刻を赦すことなど、 ───唯ひとりのみで。 )
とりあえず麦酒、と 視線を向けて、 漸く、 ]
(59) 2019/03/08(Fri) 23時頃
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───── 何だ、 "看板娘"サン。 未だ"こんなとこ"に居たのかよ。
[ ふふん、 と、 そりゃあ"折りやすそう"な鼻を鳴らして、 器用にも片眉を上げて 笑ってみせた。 ]
(60) 2019/03/08(Fri) 23時頃
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そう言えば、父さんがちょっと前に、 なにやら2つほど作ってましたよ。 手で触れなくても点灯と消灯が出来るものと、 暗闇でも目が疲れにくい魔法を施したもの―― だったかな。
[もちろん冒険者向けに、落としても割れない仕様のもあるけれども。 ひとまず器具を奥の工房へしまって、代わりに2つのランプを手に持ち出した。]
ちなみに目が疲れにくい光の方は、こうやって浮くんですよ。
[カウンターに置いたランプの内、やや小ぶりな方を指先で撫でると。 それは音もたてず、ふわりと空中に浮き上がった。]
なにか作業する時は、こうしておくと楽ですね。
[多分、薄暗い場所でも作業しやすい様に作ったのだと思うけれど。 あの父の事だから、ただの気分の可能性もある。]
(61) 2019/03/08(Fri) 23時頃
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そういう伝言は別料金でーす。
[待ち合わせの相手に伝言しておいてほしければ あらかじめ連絡しておくべきだ。
まぁ、そのつもりが最初からないのは 明らかに透けて見えていたし。 私が誰かも気付いていないに違いない。>>59]
(62) 2019/03/08(Fri) 23時半頃
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それなり、 朝と、おやつと、夜と。
[ 昼?昼は、ほら。 昼寝って大事でしょ、寝る子は育つ。 ]
ピスティオにーさんと比べたら"すこし"少ないかもね。 [ 昔よりは健康的>>54というフォローに、 でしょ?とドヤ顔ならぬ、でしょ顔を披露しつつ 椅子に腰掛け ]
(63) 2019/03/08(Fri) 23時半頃
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はいはい麦酒ね。 どーも。そちらもお変わりないようで。
[ようやく気付いたカルロの、 揶揄を含んで見える仕草に澄まし顔で答える。>>60
“こんなとこ”に帰ってきて何の用なのやら。 都に出ても変化したのは服装ばかりで 中身はちっとも変わっていないように見える。
以前なら喰いかかっているところだけど おあいにく、今日は流せる余裕があるのだ。]
ま、これで見納めになるけどね。
[見せつけるように盆を抱えた左手の薬指には 銀色の輪が輝いている。 ま、いなくなったところで寂しがるとかしなさそうだ。]
(64) 2019/03/08(Fri) 23時半頃
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ん、ありがとう
[ 参考書が二冊も詰まった鞄を床に置いて ]
寛いでる
[ 店内をきょろりと見回した。 悪戯小僧、腕白坊主、そんなイメージとは程遠い己だったけど、そうして遊んでもらっている気分になっていたことが頭の片隅で蘇る。 本気で追いかけられたなら体力にも自信のない僕なのですぐにとっ捕まったのだろうけど。 遊んでもらえるのが嬉しくて、つい、ね。 だって君は許してくれるのだから。]
(65) 2019/03/08(Fri) 23時半頃
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