29 Sixth Heaven
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―メインルーム―
[男の正気を奪ったのは、このシステムと
目前の少女と。
首を振る少女が零した言葉に、男は動きを止める]
――――…
[蒼白になった表情も
彼女には見えまい。
押しどけるように背を突き飛ばし
男は立ち上がる。
誰が何を告げたのか、男は答えることなく
其のまま大部屋を後にした*]
[初めて目にする女性の秘部。正直な感想は、]
……きもちわるい……
[思わず声に出して呟く。が、それでも興味が勝って、恐る恐る蜜を味わい、苦さに顔を歪めてベルナデットの側を離れた。コリーンの声が届いたのは、ちょうどその頃]
あ、お姉ちゃん。
[食事の用意ができたことに嬉々として歩み寄る。チャールズが唐突に大部屋を去っていったのにも気付かず、意識は食事に釘付けに*なっていた*]
―メインルーム:大部屋―
[トニーが近づいてくれば軽く頭を撫でて。
チャールズたちから離れた場所に食事を用意する]
いろんなのを食べれるようにしてみたわ。
好きなのからどうぞ。
[少年に笑いかけてお茶をいれる。
同じ部屋の中で全く異質な空気をつくりだしても、それを気にすることはない。
ただ、チャールズが唐突に部屋を去ったのには一度視線を向けて。
服を開けている少女には、見られるほうが辛いだろうから視線は向けない。
ムパムピスやパピヨンへと視線を向け]
お二人の分の食事は用意してないけれど……
お茶はいかがかしら?
[そう、軽く問いかけた]
―メインルーム:大部屋―
[誘いをかけた二人の返事がどうであれ、トニーの面倒をみるのを優先している。
欲しいという料理の小皿を引き寄せたり、空いた皿を片付けたり。
待機室側の苦悩はもう気にかけることすらしない。
たとえどんなに歪であっても、トニーが少しでも幸せを感じられるようにするために、動いている**]
[人気の無い廊下に蹲り、頭を押さえている
我に返った男に襲い来るのは
他人に対する自責の念
醜いひととして生まれた事への後悔
注がれ続ける世界の慾
妻子にはもう、会えない
処理される運命など知らずとも
此処を出る事など、考えられるはずも無い。
自身
理性薄れたときの出来事をまだ、覚えている。
このままでは、耐え切れそうにない
完全に精神が崩れるのはそう先の話ではないだろう
そう、思った**]
― メインルーム:大部屋 ―
[コリーンが様々な食べ物を用意してくれたのを見て、目を輝かせた]
お姉ちゃん、ありがとう!!
[嬉しそうに言って、食事を始める。いろいろな料理を少しずつ食べているうちに、胃も欲望も満たされていくけれど、どこからか空虚な気持ちが湧いてきた。それを振り払うように食事をし続け、満腹になったあとソファにもたれて*休み始めた*]
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