人狼議事


15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時

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[小さなキツネリスは記憶のままに、その手へそっと擦り寄って、

最期の時が訪れるまで、傍に…*]



 ――ここにいるよ。
     ずっと、君のそばを離れない。


[ 色を失いつつあるヨナの唇、
 シィラの――異形の血だけが、鮮やかな赤を残して。
 触れることのない 口付けを 落とす ]


[ 異形の大樹から は ぽたり ]
[ 泉へと 夜露が 落ちた。]


メモを貼った。


[何がどう寂しいのかの説明を請われたなら、多分、返事に窮してしまう。
強いて言うなら、そう感じたから──としか、言えないから]

…………。

[ふと、近くで何かが動いたような気がして、目を転じる。
回廊の隅。
密かに揺れるいろ。
生まれては消える、異形の花]

……花畑。
作りたかった、な……。

[その様子に、ふと、思い出す。
金髪の少女に贈った名前の花。
増やそうと、増やそうと、試みていた日々の事を]


メモを貼った。


[楽しげに笑う声がして、花の異形から視線を動かす。
目に入るのは、歌いながら歩いてゆく銀の後姿]

……あのひとも。
なの、かな?

[小さく呟いて。
それから、ふわ、ふわと。
地に足をつけぬまま、歩き出す。

行くあては、なかった]


メモを貼った。


― 回想・廊下 ―
[遠ざかる 届かなくなった背中は一度立ち止まり、
こちらへと引き返してくる。
泣き濡れた瞳がその影を見上げる、セシルの姿。]


 ……置いていかないで…


[足はもう動かない。
足だけではない、身体が…巣食われた胸元が、
全てが止まっていく…動きを忘れていく。]


[ベネットと同じくセシルにも、生きて欲しいと望むのに
彼が死を選び取ろうとすることを止めようともせずに
連れて行って欲しいと願う矛盾。

彼からの死への誘いの言葉にはまた紺の瞳から涙が零れ]


   …連れて行って…



              …私も…一緒に…


[力を失いかけた手を、懸命に伸ばす。
知っている―――"彼"は、この手を振り払わない。]


[マーゴに近づいていく人は、形を人から変えていく。
裡から異形に食らわれて、その形を崩していく。
差し伸べられたセシルの手、最期の力で伸ばしたマーゴの手。
あと少しで届く、マーゴの目の前でセシルの手はなくなった。
最期は互いに触れることなく――…伸ばしていた手も力尽きた。]


[紺の瞳にはもうセシルの姿は映らない。
セシルも、セシルを食らった異形も全てなくなった。

潤んでいた瞳も乾き、光を失くしていく…止まっていく。]


 ………


[また独りになって、けれども最期に浮かべるのは
久しく忘れていた、幸せそうな顔]


 ……嬉しい、

                      …嬉しい…セシル…

[差し伸べられた手が、幻のものだったとしても。
彼は置いていかなかったから。迎えに来てくれたから。]


[動きが、全て止まる。

人の形を忘れてしまえば、それは異形と呼ぶことになるのか。
人の心を忘れてしまえば、それは機械と呼ぶことになるのか。
死したマーゴの躯は、最期は何と呼ばれるものだったのだろう。

壊れてしまったこの世界で、
けれども最期に紡いだのは人としての言葉だったから。

この先マーゴが見る夢は、
差し伸べられた手の――…幸せの。続き。]


鳥使い フィリップは、メモを貼った。

2010/07/23(Fri) 22時頃


[ふわり]


[チャールズのところへ向かうホリーの横を白い靄が通り過ぎる。]



[ホリーはその靄に気付いただろうか、
彼女が幻影などに敏感な性質ならば
通り過ぎた靄は、黒髪の女の姿にも見えたかもしれない。]



[靄は中庭へと向かう。]


[ゆらゆらと回廊を彷徨う内、ふと目に入ったのは開いたままの窓]

そう言えば、閉めないで行ってたんだっけ。

[ここから飛び出した時の事を思い出しつつ見やった中庭には、幾人かの姿。

……傍の大樹に、以前は感じなかった何かを感じるのは、気のせいだろうか]

……いって、みよっと。

[小さく呟く口調は、一時、『妹』のもの。
そうして、いつかと同じく、窓から中庭へと飛び出した]


【人】 鳥使い フィリップ

―回想―

[銃声は何度も、辿り着いた時には、シィラは目を血に染めて。
 異形に駆け寄るヨナを止める手は届かなかった。]

 待、今近付っ……〜〜〜!!

[劈く狂声に思わず耳を塞ぐ。
 ろくに休んでいない身には相当効いた。
 周りの音が聞こえなくなる中、シィラはヨナを連れ去った。
 少しふらついて、立ち上がる。]

(93) 2010/07/23(Fri) 22時半頃

[ふわ、ふわり。
地に足はつかず、だからと言って、翼が羽ばたくでなく。
文字通り、漂うように、泉の傍へと近づいてゆく。

その場にあるものたちは、姿に気づくか、否か。
気づかれなくとも、気にする事はなく。
大樹の下までやって来ると、軽く首を傾げてじい、とその梢を見上げた]


メモを貼った。


[中庭に近づくにつれ、靄は形を成していく。
艶やかにウェーブを描く黒髪は綺麗に纏められ、
黒のドレスも埃に汚れてはいない。
泉へと歩み寄る足を引き摺ることももうなかった。]

 ……

[大樹の下にいる人に、緩く首を傾ぐ。]


  …こんにちは、
 ……お水を飲みに来たの…?


[掛ける声は控えめな声量ではあったが掠れていなかった。
もう一度、羽のある人に首を傾いで泉の傍へと寄る。

靄は、小さな上呂を抱えていた。]


【人】 鳥使い フィリップ

[額を押さえて顔をしかめて、くらくらするけど歩き出す。

 廊下で、伏したマーゴを見付けた。
 必死に伸ばしたような腕、表情は幸福そうで。
 近くに、楽器が落ちていた。]

 ……今は、これだけ、ごめん

[その楽器を彼女の傍に引き寄せる。]

(97) 2010/07/23(Fri) 22時半頃

【人】 鳥使い フィリップ

[向かったのはエントランス。
 小さな布の包みを大事そうに拾い上げる。

 それから、台所だった場所に引き返した。
 小瓶と布包みを無事なテーブルに置く。

 ……後で、忘れず取りに来る。

 頭の中だけ呟いて、そこから立ち去る。]

(98) 2010/07/23(Fri) 22時半頃

[呼びかける声に、ゆっくりとそちらを振り返る。
上呂を抱えた姿に、ゆるり、と首を傾げて]

……ううん、違うよ。
何となく、この樹が気になって、見に来たの。

[問いに答えながら、視線が向くのは、抱えられた上呂]


【人】 鳥使い フィリップ

―現在・中庭―

[それから、どっかに置き放していた銃を拾って来て。
 耳の回復が解るように、音のする場所で休もうと思った。

 ここに来ると、やっぱり景色を見詰めてしまう。
 ただ単純に、異形の樹と澄んだ泉が寄り添う光景が好きで。

 初めて見入った時にはヨナがいて。
 ついこの間見た時には、二人がいた。
 たいていの時は、誰か水を求める人がいたように思う。
 今も随分、人が居るような気がする。]

(99) 2010/07/23(Fri) 23時頃

フィリップは、樹に寄り掛かる。まだ周りは静かだ。

2010/07/23(Fri) 23時頃


[はらり、はらり、

ゆっくりとせかいは、こわれていく。


季節外れの、桜の花が散るように。]


【人】 鳥使い フィリップ

[シィラの血が毒でなければ良いが、そうじゃないなら。
 ヨナをシィラから離さないと危ない、と思う。
 ……彼女達の思いがどうか、解らないから少し迷う。

 梢から雫が落ちるのが見え。
 くまの顔を背負ったやどかりが視界の隅を過って消えた。]

(101) 2010/07/23(Fri) 23時頃

[返ってきた声に瞬いて、樹を見上げる。
異形の樹は静かにその姿を水面にも映して]

 …気になって?

[反芻して、紺が瞬き見つめる。]

 不思議ね、

 人は異形を相容れないものとして見做すのに…
 人を…世界を、命を今護っているのは、この子なの

[上呂は泉に差し入れられる。
水面が揺れることはない、上呂に水が汲まれることも。
こちらを見ている様子にそちらを見ると淡く微笑んだ。]

 ―――…お水を汲みに来たの、
 


 ―泉・異形の大樹―

[ 水が人を引き寄せる。

水面に映るその姿は、高らかな笑い声に笑んで、
歌う女の言葉に、眼差しを落とす。

そして2つの命ないものの気配――
翼を背にした娘が見上げていた。

果たされなかった約束を一つ、思い出して
水面に揺れる姿は小さく呟く]


              ……ああ、友達に、似ている。


【人】 鳥使い フィリップ

>>100
[コリーンに視線を向ける。]

 ごめ、まだ少し

[耳が痛い、と指で示した。
 近くの葉擦れが、意思があるみたいに揺れて聞こえる。]

(103) 2010/07/23(Fri) 23時頃

[そして―――寄り掛かる“彼”の姿に、
梢は小さくざわめいた、アリーシャの言葉に同意するように

さわり さわり と ]


【人】 鳥使い フィリップ

[外は異形の蔓延る夜。
 耳が使えなければ、周囲の警戒もままならない訳で。
 出るに出られず、少しもどかしい。

 ヨナが、生きてると言ったラルフやベネットは、今も彼女の傍に居るんだろうか。]

(104) 2010/07/23(Fri) 23時頃

……全部のひとが、異形を嫌うわけじゃないよ。

[自分の周り。
異形が食べてしまった、優しいひとたちを思い出して、呟く]

この樹も、それがわかるんじゃないかな?

[言いながら、上呂が差し入れられる様子を見る。
懐かしい、と思うのは、どちらの記憶だろう]

……お水、汲んで。
……何かに、あげるの?


【人】 鳥使い フィリップ

[梢はさらさらと揺れて、

 『……追わないの?』]

 ……解ってる
 あと少し、ちゃんと聞こえ……

[はたり、目を瞬いた。
 今の声は誰のだ?]

(106) 2010/07/23(Fri) 23時頃

……あ、れ?

[何気なく、見やった水面。
そこに揺れる影に気づいて、瞬く]

やっぱり、何か……誰か、いる?

[微かに聞こえた呟きに、首を傾げつつ、零すのは小さな呟き]


[上呂を差し入れた水面に、
見たことのない青年の姿が映った気がして。
不思議そうに大樹を見上げる。

さわり、と梢が揺れる音がした。]


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