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………あ。
[そうこうしているうちに、攻芸とチアキが家にやってくるのが見えた。恐らく、自分の遺言通り、最後に作ったパンを取りにきたのだろう。
他に残っている料理があれば、どうせ自分たちには食べることはできないのだから、全部持って行ってもらいたいくらいだ。
…最期の記憶にある弟子の顔は、泣きながらも笑っていた。
今すぐでなくとも。泣きながらでも。
笑って、生きていってほしいと、願う。
それがもう、叶わぬ願いになっているとは知らずに。]
[病を抱えて歩く弟
黒い結晶へと変わっていく姿に、やるせない思いは募る。
しかしまた共に在れる可能性に喜びを覚えた。]
……弟の死を喜ぶなんて兄失格だな。
[苦笑いを浮かべ。
ただ、もう一度触れ合うことができるなら。
その時は、名前を呼んで思い切り抱きしめてやろうと。
歩いていく弟を見送る。]
……は?
いやそんなことは、全然、ないけど?
[声に動揺が現れている。
隠せていた、と本人は思っていたわけで。
かまかけだとしても、どことなく挙動不審。]
………。
何張り合ってるんだか。
[動揺したまま、それだけ返すのがやっと。
…それを言ったら……ホレーショーさんも。
[サミュエル
半年での転生は指折りの早さだ。
その理由が弟に会いたかったからだとは、
その後の二人を見ていれば分かるというもの。]
……ちょっと、様子みてくる。
パン見つけられるかわからないし。
[空気が微妙になったのもあり、そそくさとチアキたちの後を追っていく。見つけられなかったとて、知らせる方法がないはずなのにも関わらず。
つまり、この場を離れる言い訳なのがバレバレである。]
もちろん、言うよ。
実際にはそうでなくてもね。
[自信に満ちた声で深く肯く。
父を誇る息子のように。
その言葉には、いつまでも、
そうあって欲しいという願いも含まれている。
ドリベルの同意(
ほら とばかりに得意げに兄弟を見る。]
うん。チィに … よろしく。
[先程見かけたチアキを追うケヴィンは
大人しく、その場から見送った。]
―自宅の中―
…………?
[よろしくしたくても、もう届かない。
だから、黙ってチアキ達のやりとりを眺めたりしていた。
パンの場所はわかるだろうかと、奥に行った後の攻芸についていけば、囁かれた言葉が聞こえて、不思議そうに首を傾げる。
意味をとらえることが、できなくて。
[弟をからかうサミュエルを見て。
そして、弟の反応を見て、嬉しそうに笑う。]
んー、私?
それは勿論。
[こちらはといえば、さも当然といった口ぶりで、ドリベルの追従を肯定した。]
[チアキと攻芸の姿が見えたのは、そんな会話を交わしながら、クスクスと笑っていた時か。]
あ。
……逃げたね。
[様子を見てくると、そそくさとこの場を離れてゆく弟の背を見て、ぽつりと一言零し、またクスクスと肩を揺らした。]
―自宅の中―
[二人のやりとりを聞いて。
攻芸がどこか遠くへ行くのだろうかと思った。
半日の暇という割には、先程の口ぶりはいつ帰ってくるかわからない物に聞こえたのが気になったが…死者には知るすべもない。]
おーい……
二人とも、無茶はするんじゃないぞ。
[届かないとわかっていても忠告しておく。]
…………。
[現れたチアキと攻芸が家へ中へ入るのを見て。
後をついていくケヴィンを見送る。
あの中で見えるのは、師匠と弟子の絆のやりとり。
少し前、キリシマとサミュエルの間で行われたような。
その光景は、胸が締め付けられる。
彼も見られたくはないだろうと。だから。]
……逃げましたか。
[ホレーショーの笑い
メモを貼った。
逃げた逃げた。
まったく、ひどいなぁ。
ねぇ?
[わざとらしく肩を竦め、同意を求めるようにサミュエルとドリベルを見て]
さて、それじゃあ私は、弟子に大切な弟がとられてしまわないように、後を追ってみようかな。
ふたりはどうする?
[そんな、冗談なのか本気なのか分からない言葉を残し、家の中へ。
彼らが、ともにチアキ達の様子を見たいというならば、勿論歓迎するつもり。]
……仲がいいことを…
…恥ずかしがる必要もないですよね……?
[兄はあっさり認めているのだから、
弟も諦めればいいだろうに。
二人の関係の本当のところについては知らぬまま。]
……ここで…待ってます。
[ホレーショー
チアキ達の様子が気になるのもたしかだが、
それはここからでも窺うことはできる。
室内については彼ら師弟ペアのみの空間にしておこうと。]
逃げたね。
まったく。可愛いね。
[屋内へと向かうケヴィンには聞こえないよう、
ホレーショーと密かに笑いあうように。
彼もまたチアキの傍へ行くと言うなら、
その場から見送るつもりで
ゆっくりと頭を振った。
死して師と逢った際の切なさは
まだ記憶に鮮明。
邪魔はしない。
ドリベルもどうやらそう考えているようで。
ドリベルの手を取り、握った。]
ん、ない。
[ドリベル
おそらく、攻芸が、どこか不自然な願い
遺言。
聞いてくれたね。
素直だし、頑張り屋だしさ、チアキは本当にいい子だよ。
……おっちょこちょいだけど。
―自宅の中―
………ああ。
[ホレーショーの言葉に、同意する。
俺、あの子に何か、残せたかな……
もっと、何かしてやれてたら、ってつい思ってしまう。
[ぽつりと呟いた。]
……最期の時に、笑わせたくらいだな。
……どうだろう。
私は、ケヴィンはとてもいい師だったと思うけど。
[自分など、チアキと出会ってすぐに病に倒れ、次に会った時には既にライマーではなくラーマだったのだから。]
残せたかどうか……
何を得たか、何を残してもらったか……それは、ケヴィンが考えるんじゃなくて、チアキ自身が考えることなんじゃないかな。
教えられるばっかりじゃなく、自分で考えて、さ。
そうやって、成長して……
…………。
[笑わせた、と聞けば、少しだけ噴きだして]
あれはね。
うん、とってもケヴィンらしかったよ。
…………。
[ケヴィンとホレーショーは、中でチアキ達を前に、
どんな言葉をかわしているだろう。
つながれた手
こつりと肩口に首を預け。
言葉はなく、ただ寄り添う。]
それは、兄の欲目が入ってるかもだな。
……まあでも、受け取っておく。
[いい師だと言われて、悪い気はしない。
そして、それはチアキ自身が考えることだ、という己のつぶやきに対する答えを、黙って聞いていた。]
…やや過保護気味の傾向は、あったかもしれん…
と、我ながら、思う。
[チアキ自身が考えること。
成長のことまで思い至っていなかった。
自分は過保護だったのかもしれないと。が、
初めての弟子が、仔犬みたいなのが悪い、と責任転嫁。]
ま、そんな中で、パンの味だけは、自信があったからな。
……かも、しれない。
[欲目は、確かにあったろう。
けれどそれを抜きとしても、真っ直ぐに弟子を導く良い師だったと思っている。
……あまり、酔うほど酒を飲むことはないのだが、いつだったか、つい飲み過ぎた時に、散々自慢した記憶がうっすらとある。
多分、師としての弟以外についても、あれこれ自慢しただろうけれど。
あの時は、そういえば誰がいたか……そこまでは覚えていない。]
そりゃ、あんな仔犬みたいにキャンキャン懐かれたら、そうそう厳しくなんて接せないよ。
[まさか弟が、同じようなことを考え、心中で責任転嫁を謀っているなどとは思わずに。]
ん、確かに。
パン だ け は ケヴィンの方がずっと上だったね。
パンだけは。
[他はお察しということで。]
[その酒の席には、弟も同席しており。
酔った兄に自慢されまくって、肩身の狭い思いをしたものだ。
嬉しいのだが、基本的に恥ずかしがりなので。
その後、からかわれることを考えれば複雑な表情になっていた。
やかましい。
[パン「だけ」と強調されて、一蹴する。]
……出来れば、さ。
一人前になる所、生きてる内に見たかった。
[少しだけ、寂しげな目になって。
けれど、首を振って、仕方のない事だと微笑んだ。]
ねえ。
ドリーは ……
…… どうしてラーマになったの ?
[静けさの中で寄り添い、
短い言葉で尋ねてみる。
何処でもない遠くへと眼差しを向けたまま。]
…………。
[ただ静かな時をすごす間。
かけられた問い
……それが…覚えてないんです…
………とても…後悔していたことだけしか。
[苦笑と共に落とした言葉に偽りはなく。
ライマーとして命を落とした周辺の記憶は抜けたまま。
どうしてラーマへと転生を願ったのかも、
二度目の死を経験して尚思い出せなかった。
ただ、ぽっかりと空いた記憶の中。
押し寄せる後悔と、響く声だけが、あの頃は残っていた。]
[一蹴されてもけらけらと笑い]
いいじゃないか。
私は、とても好きだったよ。
ケヴィンのパン。
[大好きなベーコンやチーズ、ナッツ類をパンに混ぜる時、やさしい弟が、いつも少し、自分のところに多く混ぜてくれていたことは、よく知っていた。
だから自分も、シチューを盛る時など、弟の皿に肉を多めに入れたりしていたのだけれど。]
……ん。
きっと、攻芸とふたり、いいライマーとラーマになってくれるよ。
[生きているうちに見たかったという思いは同じ。
けれど、弟のそれの方が、きっとより強かったろうと。
寂しげな表情を浮かべながらも微笑む弟の肩を、そっと叩いた。]
ラーマとして生きて … 死んで、
[言いかけた言葉が、
躊躇うように一度そこで途切れた。
後悔。
ドリベルの言葉を頭の中で繰り返す。
深く息を吸い、吐いて。
再び口を開く時には視線はドリベルへと落とした。]
…… 後悔は、無い?
………、そうか。
……………。
ま。ホレーショーの料理も、美味かった。
[恐らくこの身では食べられそうにないのが、結構辛い。
味付けも、肉の量も、実は大変気に入っていたというのに。]
……ああ。
なるだろう、な。
[親はなくとも子は育つというものだ。
[やがて、自分たちの家を去っていくチアキと攻芸の後ろで、
霊体は見えないのに手を振っていた。]
また、来てくれ、な。
[誰も訪ねて来ない家は、少し寂しいから。]
[向けられた視線
揺れる感情をしばらく見つめて。]
…僕は…エルのラーマとして……生きて。死んで。
……幸せでしたし…幸せです。今も。これからも、きっと。
[だから後悔なんてない、と。
しっかりと手を握った。]
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