人狼議事


266 冷たい校舎村7

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[ 待合室で待つことになるか。
 身内ではないから、迷惑かもしれないけども。

 病院の前。息を整えていたら、
 やがて、誰かの足音を聞くこととなるのだろう。

 クラスメイト。
 あの冷たい校舎にいた仲間。
 その姿を見つけたら、少し瞠って。
 よ、と。片手を緩く、 持ち上げる。 ]
 



  ……灰谷。
  養のこと、聞いて、か?


[ あの校舎のことは、
 夢か現かも曖昧で。
 吐き出せた言葉はなんだか、
 不器用な形をしていた。

 問うて、また、病院を見る。
 相原もそろそろ、来るだろうか。
 宇井野は誰が来るのかもわからないし、
 養が血まみれだって理由もわからない。

 だから、わからないだらけの声は、
 どこか曖昧な色を、していたことだろう。 *]
 


メモを貼った。


超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2019/06/13(Thu) 23時半頃


【人】 超心理学会 ヒイラギ

―2階:放送室―

[聞き覚えのある声がした。

いや、たった1日聞いていないだけだけれど、
その声から逃げるように
紫苑が転がり込んだのがこの部屋だった。

居るはずがない。
それでも、イヤホンを取り出したのは
単純にそれが手っ取り早かったから。

いつも通りにイヤホンを耳にはめて、
いつも通りにその向こうに耳をすませた。

それが間違っていた。
いや、とうの昔から、間違っていたのかもしれない。]

(422) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[――雑音が聴こえる。

いや、聴こえるなんてもんじゃない。
右耳から飛び込んできた
暴力的とも言える音の奔流に
紫苑は短い悲鳴を上げて仰け反った。]

(423) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[しかも、よりにもよって。
吐きそうになって、口を手で押さえた。

耳を劈くような音量で
イヤホンから聞こえるのは、あの夜の音>>62だった。

生々しい音をまといながら、
自分以外の男の名を呼ぶ
甘ったるい、媚びるような声。

紫苑は首を振る。
やめてくれ、といつかのように叫んだ。
音が止むことは無い。]

(424) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[イヤホンが外れない。
まるで身体の一部になったみたいだ。

鼓膜を直接掴まれて、
振り回されているような不快感に
紫苑は力なくその場に座り込んだ。]

(425) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[雑音に脳が焼かれる。
きっと、雷に打たれるってこんな感じなんだろう。
思考も、視界も、何もかも。
ぱちぱちと白く塗り潰される。融ける。

唇が戦慄く。ぐるりと視界が反転する。
絞り出した声は意味を成しておらず
紫苑は潰された蛙のような声で呻くことしか出来ない。]

(426) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[鮮明な雑音の中で、
はるちゃんは嬌声を上げている。

吐き気を覚えると同時に、
それでも、彼女の声に聞き惚れてしまう
自分もいた。

俺の名前を呼ぶ声が好きだった。
熱心に何かを話す横顔が愛おしかった。

瞼が熱い。頬を何かが伝った。]

(427) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[柊紫苑は空気が読めない。

目を見て察するなんて出来ないし、
いくら耳を澄ませても、
聞きたいことは耳に入ってこない。

けれども、わかる事だってある。]

(428) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[少なくとも、俺は。

君のことを、愛して――。*]

(429) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

―8時50分―

[2階の放送室。その扉は開け放たれている。

文化祭の裏方の部屋。
延々とJPOPを流し続ける狭い部屋の片隅で、
右耳にイヤホンをしたマネキンが
壁に力なくもたれかかっている。

目立った傷はない。パッと見ただけなら
眠っているようにも思えるだろう。

その白い頬には、赤い筋が走っている。
両目から血の涙を流すようにして
マネキンは床を見つめている。]

(430) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[耳に着けているイヤホンに手を伸ばしても、
持ち主に奪い返されることは無い。
聴くことだって容易だろう。

あぁ、でも、止めておいた方が
いいかも知れない。

片耳だけのイヤホンは最大音量になっていて、
周波数の合わないラジオのような雑音と
脈絡のない生活音が混ざりあって
不快な騒音を奏でているだけだ。]

(431) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[本を捲る音、足音、笑い声。
テレビの音、ドライヤーの音。

或いは、ぺちゃ、と水が跳ねるような音とか、
走ったあとのような荒い息遣いとか、
頬を何回も叩くような音とか。

雑音と、生活音と、何かの音。
深く考えない方が――分からない方が幸せだ。]

(432) 2019/06/13(Thu) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[耳を劈くような音量で鳴り響く雑音たちに、
マネキンは静かに耳を傾けている。

無表情に、赤い涙を流しながら。**]

(433) 2019/06/14(Fri) 00時頃

超心理学会 ヒイラギは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 00時頃


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