82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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当然です。 もっと指導者でもある威厳を持って下さい。
[他の者にこんなみっともない風態を晒されてはたまらない。 そんな毒舌を口にしたいが、あまり頭が回らなかった]
……我が君が布団を愛しむのが何となく判ります。
[今のこの眠気に近い気だるい感じに、ベッドは心地良い。 今迄こんなだらしない事を口にするのも恥じだったが。 引き締めると言う考えは浮かばずに、主の腕すら解かなかった]
(552) 2013/05/12(Sun) 16時半頃
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[幻聴>>553かと思わず顔を上げた]
キリシマ様……今……。
[愛しいと言わなかっただろうか。 薬を飲む前なら一蹴して起き上がり、 寝言は寝てからにして下さいとでも言っただろう]
……私も……。
[だがくらくら揺らぎ、纏まらない思考がぽろりと本音を漏らした]
(555) 2013/05/12(Sun) 16時半頃
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キリシマ様……私は…。
[ライマーとしてラーマとしてではなく。 もう一度落とされた言葉に 思わず主に首に手を回し抱きしめ返していた]
他の誰より何より幸せなラーマです。
[私と戦い砕けたラーマに申し訳ないと 言う気持ちすら持てないほど、今は主でいっぱいになっていた]
(559) 2013/05/12(Sun) 17時頃
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[狭い寝台の上で抱き合う姿は、 少なくとも今日の昼までは想像すらしなかっただろう。
だがこれは現実だと、強い腕と体温と名を呼ぶ声が教えてくれる]
はい…。
[溢れる思いはありすぎて、言葉に出来ずただ頷いた**]
(561) 2013/05/12(Sun) 17時頃
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− 夜・寝台で −
[主の腕の中>>563、ただ主の声と鼓動と体温を感じていた。 ただ名前を呼ばれるだけだったが、それで充分だった]
はい。
[呼ばれる度に主を見上げる。 眠そうな瞼に、そっと手を添えて]
お休みなさいませ。
[薬以外が齎すだけではない、心地良いまどろみ。 主の腕の中で静かに時だけが過ぎて行った]
(582) 2013/05/12(Sun) 19時半頃
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[静寂の中、届くのは、主の声と呼吸音と鼓動と、風の唄>>548]
(584) 2013/05/12(Sun) 19時半頃
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[それが最後に聴いた音]
(585) 2013/05/12(Sun) 19時半頃
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− 夢の中 −
[今日一日様々な出来事が合った。 自分ではそうは思っていないが、疲れていたのだろう。 深く深く眠りこんでいた。 恐らく主の腕の中と言う安心感もあったからだろう。
その夢の中。
風の唄>>548が草原を、森を駆け抜けていく。
そして木漏れ日の中、 珍しく狩りに成功した主が自分を呼んでいる。
珍しい事だと言いながらも、口元には笑みを浮かべた自分。
そんな夢を見ていた。
すぐ傍で、主が助けを求めている事>>657に気付かずに]
(664) 2013/05/12(Sun) 23時頃
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[風の音と主の声に耳を傾けていた。
だが急に風の音が荒々しく、耳鳴りの様な音に変わる。
頭痛すら覚える音に思わず耳を塞いで座り込んだ。
どれ位そうしていたか、耳鳴りが止んだ頃に顔を上げると そこに主はいなかった。
広がるのはただの暗い闇。
何も聞こえない、音を吸いこむ闇。
ラーマになる前の、呼ばれる前の静かな闇が広がっていた。
その夢の闇は深く、 恐らく起こされるまでは陽が昇るまでは晴れはしない]
(666) 2013/05/12(Sun) 23時頃
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[夢の目覚めは突然だった。 静かな闇は変わらない。 だがその夢が大きく揺れた>>670
まるで薬を飲んだ時の様なめまい。
だが乱暴なそれに、漸く目を開けた時]
我が君!? どうされたのですか? しっかりして下さい!
[苦しそうに肩で呼吸をしている主の姿に飛び起きた。 縋り付く主を抱きしめ、慌てて水か何かを持ってこようと 身体を動かして気付く]
(676) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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[夢の続きの様な。
恐ろしく静かな世界に]
(679) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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我が、君……。
しっかりして下さい………。
[目の前の苦しそうな主に、掛ける声は震えていた。 だがその自分の声も酷く、くぐもって、自分の声とは思えなかった]
(680) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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我が、君………。
[主が何かを言っている>>682>>683 唇を動かしている。 荒い呼吸を整える様に深呼吸をしている。
だが、何を言っているのか判らない。
いや、この村は。
こんなにも静かだっただろうか。
陽が昇り切るには時間があるが、白む時間でもある。
太陽の先駆けとして鳴く鶏は、まだ寝ているのだろうか]
(690) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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[きょろきょろと室内や窓を見つめながら思い出した。 戦いの場で、すぐ近くで爆発があった時。 一時的に聴力を失った事があった]
あ………。
[漸く理解して。 ただ呆然と主を見つめるしか出来なかった]
(691) 2013/05/12(Sun) 23時半頃
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[手を掴まれて主の喉元へと触れさせられる>>693 掌を伝う振動と、動く唇で、やはり自分が聴力を失った事を知る。
薬の副作用、と思うより先に、ラーマの壁を越えてしまった 自分への罰だと一瞬思ってしまった。 その後で苦しそうな主の姿に、薬の副作用だと気付いた]
………ご安心を…。 食事や掃除には何の不便もありません。 戦も……慣れてみせましょう。
[主を安心させるように微笑んで見せる。 気配に聡くなれば、戦いも何とかこなせる筈だ。 迷惑をかけぬようにと誓う、その主が、 二度と戦場に立てないとはまだ知らない]
(700) 2013/05/13(Mon) 00時頃
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