267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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それでも僕はせんせいに感謝の気持ちを捧げ
穏やかに笑いかけていたでしょう。
冷たい■の中に横たわる事が出来なくても、
何故か眠くなかったので、そのまま一つの夜が
空から帳を取り去っていくまでを過ごしました。
時々せんせいが指先に施してくれたものをみて、
■しさと、裏腹の恐怖が広がるのを感じながら。
せんせいの冷たさまで、
僕にはもう…耐えられないのでしょうか?
何かが小さく爆ぜるような、
或いは何かが張り詰めていくような、
ぴき…、と小さな音が包帯を巻いたところから
段々と連続していって響いたのをきっかけに
そう時間を置かずに、全身に行き渡りました。
僕の全身に罅が入っていなければ
鮮明に “ 向こう側の景色 ” を透かしたでしょう。
雪をまぶしたような磨り硝子ではなくて、
冬の朝に湖に薄く張った氷のようになった身体が
心臓の青白い光を衣服の隙間や全身の小さな罅から
漏らし、陽射しを避けた部屋を青く照らす様は
洞窟に入った光を海底から反射するようでした。
せんせいはいたでしょうか?
透明になって消えてしまう “ 硝子人間 ” に、
本当の■■さまが迎えを寄越すのを感じとって
…………
いつも近くで付き添ってくれていたあの存在に
さいごにひとかけら残したくなっていたのです。
なくなるのだから、その行為に意味はないのに。
こんな世界の中でも生きていく理由より
残すひとかけらの方がきっと思いつけたのに。
せんせいにとってただの数字でしかなくても、
僕にとっては違う…そんな温度差があった。
・・・
もしもせんせいが近くにいたなら、
今にも砕けそうな身体を伸ばそうとしました。
グローブ越しでも僕から触れてみたかったのは、
もう随分と■めていた心のように思います。
だけど、
陸地に打ち上げられた海の生き物は
自分自身の重さに耐えられなかったり
海に比べて高くなる体温で■ぬそうなので、
僕の腕も同じくように割れてしまったかも。
倒れてしまったのか、別の音なのか
ガシャン、と軽くて耳障りな響きと共に
暗いところに沈んでいった意識と視界は、
その先の出来事を僕から隠したのです。**
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或る夜だ。
(74) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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「 中庭、荒れ放題じゃ無いですか 」 「 陽が出てないから来てみたのに 」
─── 担当していたXX番が部屋から消えていたから、 てっきり何かに成って死んだものかと思っていた。
きみは植物のようだ、と 部屋から出てこない彼女へ、最初に告げたのは私だった。 故に、花でも咲いているかと期待したところもあったが、
(75) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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「 せんせい 」
─── 私を呼ぶ彼女は未だ女に成る前で、 手入れもされていない中庭で 不機嫌を露わに 私をせんせいと呼んだ。
しらぎくいろの指先が、 適当な葉を摘まむ。
(76) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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「 此処には人間のせんせいしかいないのかしら 」 「 植物なんてちっとも興味無いけれど 」 「 どうせ皆死んでしまうのだったら 」 「 死ぬ前に綺麗な物でも見せてあげれば良いのに 」
にんげんのせんせい、は 数えるほどしか居ないと、彼女は知らない。 ( 私だってそうだ! ) 只 彼女に其れを教える意味も無いから、 私はスカートの埃を払って、 低い、黒を見下ろし、
(77) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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「 植物のせんせいでも呼んだらどうですか? 」 「 きっと、そうですね、……綺麗に成ったのなら、 」
(78) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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「 十年経って、さくらが咲くようになります 」
(79) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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もう彼女は覚えていない何時かの話で、 思い出す頃には私も何処かで死んでいる。
星は 降らない。
*
(80) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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[ ほし ひとつぶ。 掬い上げられて、 ]
(81) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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[ 碧の向こうへ また、ほしを見る。 文字通り命を抱く白菊に囲まれた場所のなか、
ひとつ、ふたつ、瞬きを繰り返し、 ちぃさな流星へと視線を移し、 ]
(82) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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せんせい、 ちゃんとにんげんのせんせいなのね。 てっきりこのまま 植物に成ればって ……悪いけど 願われるかと思ってたわ。
[ ひとつだけ、正直な感想。 ……失礼かもしれないけれど、こんな驚いた顔も、 わたしは滅多にしたことが無かった。 ]
(83) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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─── そうね、なら、
[ ちぃさな、ゆびおり、 ]
片目が無くて、 もう 脚も動かなくて、 わたしの殆ど、白菊が取っていったから、 きっと、身体だってこのままよ。
(84) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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[ たとえ 治ったところで、 なにもかも戻るような、 都合の良い世界に生きている自覚は、無いから、
そんな身体に戻ったところで、 ゆびおり数えた それらを ほしに差し出したところで、……
わらう 表情と反対に、片方の黒は重たく、 手元の白菊にほしが落ち行く。 ]
(85) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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…………、 植物には、きっと、成れないけれど、 綺麗に死ぬことくらいは 願ってあげるわ。
[ はなびらいちまい ゆびさきで取る。 ─── 空想、ほしの辿り着いた先だ。
いちまいを空に走らせようとして、 ……バランスを崩してやめてしまったので、 代わりに正面、碧を背景に見立てて、上げるように。 ]
(86) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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せんせい、たとえば、 そんな 酷い有様で生き延びたとして、 せんせいも、綺麗に死ぬまで生きられたとして、
─────── 、
(87) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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[ はなびらにまた ほしが おち、
─── きっとこたえを求めるよう に、 碧を 見上げていた。 ]
(88) 2019/06/19(Wed) 22時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/19(Wed) 22時頃
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