278 冷たい校舎村8
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俺、ちょっと被せるもん拾ってくる。
[辰美はそう言って、 そのまま体育館の方へと入っていった。
舞台裏にはセット用の 少し大きい白布が置かれていたはずだ。
マネキンとはいえ、 遺体めいたものを放置するのは気が引けた*]
(397) 2020/06/16(Tue) 23時半頃
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[福住が一歩近づいてしゃがみこみ、 事態の把握に努めている。>>398
マネキンか。 ほかに何人も来た。 血は本物だ。
断片的な事実を繋ぎ合わせて、 出てきてしまう答えを思わず口にし、 立ち上がった福住と目が合う。]
(447) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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……まだ、推測だよ。
[辰美にはそう言うのが精いっぱいだった。 そんなわけない。>>442そう思おうとするのに
――自殺をほのめかす遺書が届いた。 ――校舎に閉じ込められた。 ――七星の死体めいたマネキンが転がっている。
ホラー映画に染まっていなくとも、 じゃあ、七星は死んだんだ、と簡単に結びついてしまう。 その先の事――死んでもう会えない、というところまでは 辰美は恐ろしくて考えられなかった。]
(448) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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……おう。無理はすんなよ。
[平気平気、と連城が言う。 全く平気には見えなかったが、 辰美はそれ以上かけられる言葉がない。 せめて、微笑み返せればよかったのに。]
(449) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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[人を心の中で殺すのは簡単だ。 何度だって殺せるし、実際に誰かが死ぬわけじゃない。
――誰かの心の中で本当に死んだら、人はどうなるんだろう。
そんなことをふと、とりとめもなく考えた。]
(450) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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[2人に見送られ、 辰美はそのまま体育館の中へ入っていく。]
(451) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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――体育館の中――
[外はもうすっかり暗い。夜だ。
だからこそ無人の体育館は一層映画館のようにも見えたし どこかいつも通りでない気配を湛えているようにも見えた。
座席が立ち並ぶ場所を抜けていき、舞台裏へと赴く。 緞帳の裏側へ踏み込んでいけば、 いつぞや熱心な観客が訪れた場所へ行きつく。
そこから舞台を見る。]
(452) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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[――――……あの日は、文化祭の日は、 役者全員も裏方も全力をだして、 拍手喝さいの中劇が終わった。
その景色を今でも辰美は鮮明に覚えていて、]
(453) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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「やあ、ごきげんよう。 相変わらず不機嫌そうな顔をしているね」
(454) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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[辰美は目を丸くした。 ……舞台の上こちらを向いて「紳士」が笑っていた。
あの日の装いをした自分が―――― にこりと笑った「兄」に、 良く似た自分がそこに立っていた。]
「どうしたんだい? 笑おうよ。笑って夢を見よう。 現実の何もかもは私達にとって敵だ。
愛しいあの子も、 もちろん私自身をも襲ってくる猛獣だ。
身を護る術はただ一つ」
(455) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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「――痛みを忘れてしまうことだ。 そして忘れさせてしまうことだ。
さあ、笑おうよ」
(456) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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…………っ、っ、
[血の気が引いた。 辰美は手元にあった箒を手にとると、 舞台まで駆けていき、 そのまま幻影に箒を振り下ろした。]
(457) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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[――……カタン、]
(458) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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[落ちたのはハリボテのセットの装飾、一つ。
舞台には何もいない。 辰美は箒を取り落とし、少し、息を切らして 何もいなくなった舞台の上を凝視していた。]
…………もど、………ら、ねえと……
[切れた唇から薄らと血がにじんだ。
蒼白になった顔を一つ叩き、こぶしを強く握る。 辰美は舞台裏に戻り布を一枚拾い上げると、 ゆっくりと、ゆっくりと、 体育館の前へと戻っていく。]
(459) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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腐った林檎は、と最初に言ったのは誰だったか。 辰美はそれが恐ろしくて仕方ない*
(460) 2020/06/17(Wed) 00時半頃
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――現在:体育館前――
[戻ってきた時、 どうやら二人は何か話して笑っているようだった。 >>502>>494
連城には死にたい理由なんてないよな? もしかして俺を疑ってんの?
そういう言葉が断片的に漏れ聞こえてきていた。
連城が先ほどよりも 明るい声音になっているのを聞いて 辰美はほんの少しだけほっとする。>>505
……そうだ、俺はあんなもの見ていない。見ていないから大丈夫だって、そんなことを少しだけ考える。]
(521) 2020/06/17(Wed) 07時頃
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……何、時が止まればいいって?
[なんだ、死にたい死にたくない談義か?と茶化すと それはそれで不謹慎な気がするので、 言葉を選んで、マネキンを覆うような布を広げた。 ばさり、と音がする。 雪が積もるようにマネキンが隠される。]
(522) 2020/06/17(Wed) 07時頃
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[まるでそれが当然であるかのように、 辰美はふと手を合わせていて、 ……マネキンに手を合わせるのも妙か、と取りやめた。]
まあ、受験めんどーだし。 時が止まればいいとは俺も思うけどな。
[そう辰美は呟いた。**]
(523) 2020/06/17(Wed) 07時頃
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――現在:体育館前――
……ん、いや。 このままじゃって思ったし。
[辰美は「ありがとな」に軽く応答した。 白い布に覆われる人形を見下ろし、 少しの間沈黙する。]
現実は残酷だし 迫る試験日は待ってくれねえんだなあ ああやなこった
[こう見えても辰美も本気で受験は嫌だ。 抗議の声を面白がりながらも、 小さく肩をすくめたところで、]
(599) 2020/06/17(Wed) 16時半頃
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………、
[辰美は瞬き自分の唇に指を添えた。 やけに熱っぽいと思えばまた血が滲んでいた。
福住が痛そうな顔をする。>>581 優しいやつだ。自分の傷じゃないのに。]
(600) 2020/06/17(Wed) 16時半頃
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ふくずみとそーまの悲鳴を聞いた時 うっかりびびって噛みました。
てのはうそだけど 冬って乾くんだよな。
……気にすんな。そんな痛くねえし。
[――ちょっとおかしなものが見えてて。
そういったらと想像して、 辰美はゆるりと首を振った。]**
(601) 2020/06/17(Wed) 16時半頃
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――回想:文化祭の泡沫――
[葉野の説明を辰美はふんふんと聞いている。 専門的な事は何一つわからなかったが 軽く説明されればそんなものかと納得を一つ。
手を振った彼女は、天見若菜というらしい。>>474 三年2人に後輩が1人。 文化部の事はよくわからない辰美だが 同い年の生徒と部活を始めるというのは 中々楽しい経験だろうなと思う。]
2人で始めて、2人でやってきたんだったら ……なんつか、いい関係なんだな。 うちの部は仲いいとかあんま無ぇから ちょっと羨ましい。
[と、軽く感想を伝えただろう。]
(626) 2020/06/17(Wed) 19時半頃
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[終わってしまうのは少し寂しい。 ……偽らないで言えば、割と寂しい。
恋とも愛とも言い難く、情と言うには彼女を知らない。 強いて言えば、共犯、という単語が似つかわしい。
目の前の女の子の本当の想いはわからないから 素直に楽しいと伝えて期待してしまう今の辰美は、 やっぱり少し、馬鹿な男だ。]
……なら良かった。
[だから辰美は別れ際、 その感想も言葉通りに受け取ってしまう。 嘘をつかれたばかりなのに。>>476]
(627) 2020/06/17(Wed) 19時半頃
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じゃ。もう嘘つくなよ。
[最後に指先で葉野の額を軽くデコピンしようとした。 辰美は、仏頂面をほんの少しだけ和らげていた。*]
(628) 2020/06/17(Wed) 19時半頃
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――幕間――
[泣いていても仕方がない。 そう理解して表情に出すことをやめたのは、ちょうど小学校一年生の頃。 兄が天才剣道少年として少し有名になった頃の事だ。
親父も母さんも兄をほめそやし、兄のようになれとしきりに俺に言い聞かせた。 自分たちの教育のたまものだと兄の才能を自分たちの誇りにした。 ちょうどその頃から躾が激しくなって、泣いても喚いても仕方ないのだと諦めるようになっていった。]
(629) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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[兄は、微笑みを絶やさない朗らかで高慢な男だった。
自分の努力と自分の才能を誇って憚らないくせに、一方で人から好かれるようなユーモアや優しさもあるような、
……認めたくはないが弟から見てもカリスマ性のある男だった。
けれども、一方で兄もまた、ちっぽけな一人の少年だった。 弟を可愛がってやろうして、結局親からの暴力に耐えかね八つ当たりをするようなガキだった。 じわじわと臓腑を炙るような躾と期待に耐えながら生きる、普通の少年だった。]
(630) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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[兄はよく「見えないもの」を見ていた。 比喩ではなく本当に、何もないところに何かを見て、俺を怯えさせていた。]
「お前が殺しに来たじゃないか」 「あそこ、誰か首吊ってないか?」 「稽古場に女がいた」
[指さしたって誰もいないし、俺は兄を殺そうとはしていなかった。 覚えのない罪で何度も詰め寄られ首を絞められた。
本当はそこで気がつくべきだった。俺も兄も。]
(631) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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[高校二年の頃だった。 ちょうど受験シーズンを迎えていた兄は、登校中信号無視をした車に自転車ごと跳ね飛ばされ腕を負傷した。
盛大に跳ね飛ばされたようで、後遺症の具合によっては元のように竹刀を握る事は難しいと医師は診断した。
そんな記述にしてみれば100文字に満たないような出来事をきっかけに、兄が守ってきたものは瓦解した。結局、怪我を引きずり心身を病んだ兄は、親が認められるような学校へ合格できなかったのだ。
唯一手にできたのは、ランクが1つ下の大学への切符だけ。 父は言う。「来年もあるのだからもう一度頑張りなさい」 母は言う。「そんなところに行くんじゃ学費は出せませんよ」
……兄は大人になれなかった。 そうしてとうとう狂ってしまった。]
(632) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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[日中、まだ正気の淵にいる兄は不貞腐れたように家にいる。 夜、狂気の瀬に立つ兄の笑い声が寝室からする。
父も母も聞こえないふりをしている。 まだ何とかなる。どうにかこの子の道を正してやれる。 そう考えているらしく、兄を家の中に放置している。 古めかしい価値観が兄を回復から遠ざけた。]
(633) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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"……わたしを呼ぶ声をしきりに聞く"
(634) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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