246 とある結社の手記:9
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[いたい
くるしい]
[さむい]
[なにも きこえない]
[許して ][(──許されるわけがない)]
[いたいいたいいたいいいたいいたいたいいたい罰なのかな ころしたから たすけて いやだ、しにたくない ]
[ あつい さむい
なんでなんでなんでなんで! ]
[なんで]
[どうして]
[─── 名乗り出たから?]
[皆の前で、話を、したから?]
[疑わなければならないことで、もがく人間が苦しそうで、つらそうで、守りたいなんて──そんな気を起こさなければよかったのか。
慣れない頑張りをしたのが。
いけなかったというんだろうか。]
[それとも、奥様を。
殺そうとしなければよかった?]
─回想、三日目の夜─
[ピスティオが信用を口にするのに、
男は、はー。とそこで息を吐いた。]
ティオ。
にんげんかどーかって話じゃないんだよ。
奥様は、答えを偽ってる。
だから信用ができないって言ってるの。
…… オレねー、人間も。
嘘を吐くって思ってるから。
[だって、そう。自分だってかつては似たようなことをしていて。それがどういう被害を出すかは、──わかってた。]
… そうして、その嘘はね。
他の人を、惑わせる。
間違わせるウソだよ。
人狼を、助ける嘘だ。
[だから、真実占い師である可能性を考えながら、嘘を撤回しないのなら、彼女に。イヴォンに票を入れると決めた。]
[懇願めいたピスティオに、困って眉が下がった。イヴォンの方を見る。自分の問いかけへの答えを待つように。]
…
[責めるような棘に、
はあ。と顔を掌で擦った。]
[そっくり返す。と言われても、そー。としか言えなかった。
そうなのだろう。必死なのだろう。大事な人を連れていかれたくなくて。
それはきっと、ピスティオの正体に関わらず、本当の気持ちなんだろう。]
…
オレが。
奥様を信じられないから、殺すの。
[チョップをした手より、別のところの方がしくしく傷んだ。罪悪感と、悲しい気分とが曖昧に混じった。
──ピスティオは守られている。でも。その代わりにローザスの奥様に自分たちはすっかり見捨てられていて。だから、自分は彼女を見捨てている。]
[情報にならない。
突き詰めてしまえば、
それが彼女を殺した理由だった。
もう、彼女の口からは、
ウソしかでてこないだろう。と、
そう思ったからだった。]
[──ピスティオ以外の人を、全員見捨てたと。
そう、思ったからだった。]
[疑いたくない。殺したくない。
見て見ぬふりをしたい。
そんな気持ちは胸の中に充満してる。
だってそうじゃなきゃ、
逃げるのを──あきらめることはなかった
──それでも。あの幼いマリオに向かって、よく考えろといったからには。票を手に取る道を選んだからには。ベッキーに、考えろと促したからには。考え続けなきゃならないと、それだけは。
自分に課された、──選んだ義務だ。]
[でも。]
うん。……
[ピスティオがマリオについて怒っていたとイヴォン話をする。直接的には、彼女が殺したわけじゃない。それは、そうなんだろう。とは思った。
人間の、占い師。
その可能性を思っていたから。]
そうだね。
…… イヴォンさんの、
そういうとこ、
オレは、嘘じゃないと思う。
[全員いいひとなんじゃないのか。と、ピスティオが言っていたことが思い出された。
イヴォンが、怒っていたことを疑う気は起きない。ただ、彼女は、──彼女の大事な存在以外を、切り捨てただけだ。昔の自分のように。]
[いいひと。なんて言い方は。
──自分に当てはめてみれば、
疑問符がつく話ではあったけれど。
だって。
もう、何人も何人も見捨ててきた。
その自分への認識は、 "薄情者"から、動かない。]
[ああ。でも、だけど。
人間だって、──人狼にだって。
いいところはある。
優しい心はある。
そう。そういう風に、信じたかった。]
[人を殺しながら、泣いていた彼女みたいに。
きっと。
この中にいる人狼にだって、
心はあるんだと。
ノアを、ピスティオを疑いながらも、
憎むようなことをしないのも。
腹が立たないのも。同じ理由だった。]
[──── だって "人" 狼 なのだから。
ただの、獣じゃないのだから。
せめてそうでも信じてなきゃ、
逃げようなんて、言わなかった。]
[他人の心の中なんてわからない。
だから、これは願望かもしれない。
これまでの、楽しかった時間を疑いたくなくて。
彼女を生かした選択を、
──── かつての、自分の選択を。
丸ごと、断罪するようなことは。
どうしてもきつかった。
せめて、瞬間だけでも。
… 真実が、紛れていてほしいと思った。]
[でも]
[ああ]
[でも]
[ ── 死ぬことが、
こんなに痛くて辛くて苦しいなら ]
[あの時、人狼を見逃したオレは、
──断罪されるべきだったんだろう。]
[どこかで、どこからか。
死んだマリオが、泣き叫んでいる声が
聞こえる気がした。]
─回想、四日目:ユージンの部屋─
[部屋の中にはもう死体はなかった。麻袋に詰められて、結社の手で外に運び出されて、──ラルフの手により掃除をされて。
生きているものの目には、宿の一室。
それだけのものに見えるだろう。]
[ことりと、ピスティオの手で
グラスが置かれた。]
[──ユージン、と名前を持った男と、
同じ形をまだ保った"それ"は、
グラスを挟んだテーブルの向こう。]
ぃ
…
ゥ…
[呻きながら。
暗がりに蹲って、いる。]
『俺っちさあ、……ひとつ。
ひとつ、ユージンに言い忘れたことがあったんだ。
ほら、前に聞かれたろ?人狼が怖いかって。
俺っち、怖いって返した。
そりゃ怖いだろ。
…怖くなかった?こんな目に遭わされてさ。』
………………。
[床のシミは、答えない。ピスティオが語る間、だらりと頭を垂れて、蹲っている。腕は投げ出されたままだった。]
[宿の部屋に、男のいた痕跡は薄い。壁には、いつもかぶっていた彼の帽子だけがまだ残っていた。]
『でもさあ、
… でも。 憎いとかは、よく分からなくて』
……………
[答えはない。]
『憎いっていったら憎いんだよ。
今はさ、奥様を殺したやつらが。
多分ユージンも。パティもさ。
憎たらしいって思ってる。
人間をさ、いやもしかしたら人狼かも知れないけど。
どっちでもいいけど、嫌なのは嫌だなって。
そんな風に──…、 そのくらいに、思ってて。
嫌、なんだよな。
なんでいきなりみんな、人狼の「やつら」とか言うのかな。
なんで「あいつら」なのかな。
なんで「一匹」なのかな。』
[憎たらしいと思ってたわけじゃなかった。
他からどう見えたかは知らない。
人殺しってだけなら、
自分だって同じだし。
ただ。人狼については。
──── わからなかっただけだ。]
[人を殺すことを、人を食べることを。
どう考えているのか。
悩んでいるのか、苦しんでいるのか。
なんとも思ってはいないのか。]
[サイモンを殺して、マリオを殺して。]
[にんげんを食べることを]
[───どう思っているのか。
わからなかった。]
[せめて、悲しんでいるなら、
助けたいと思ったかもしれない。]
[(ああ、だって 大事な人を失うのは。
人間だって。人狼だって。きっと、)]
[せめて、苦しんでいるようであるなら。
納得できたのかもしれない。]
[(オレは、自分の罪を、贖いたかった。
───許されたかった。)]
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