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―見張り塔―
[聞き覚えのある声、小さく。
そう、世界は歪んでいるけれど――]
うん、泉は君の中に――……
そして、君が与えてくれた水は、皆の中に。
―――…ヨナ、
[その乾いた口唇を潤す水は、
けれどもう死んでしまった亡霊の中には なくて。
―――小さく微笑返しながら、
その唇に触れる その血を拭うことは出来なくても]
![]() | 【人】 伝道師 チャールズ―小倉庫― (78) 2010/07/23(Fri) 20時半頃 |
[噴き出したあか、響く叫び。
既に傍観者たる少女にできるのは、ただ、見ているだけ]
……ああ。
[衝撃を受ける器を失した身に、その音が刺さる事はなく。
そこに紛れた幾つもの呟きも、拾う事はできて]
……さびしい、ね。
[間を置いて、零れたのは、こんな呟き]
[小さなキツネリスは記憶のままに、その手へそっと擦り寄って、
最期の時が訪れるまで、傍に…*]
――ここにいるよ。
ずっと、君のそばを離れない。
[ 色を失いつつあるヨナの唇、
シィラの――異形の血だけが、鮮やかな赤を残して。
触れることのない 口付けを 落とす ]
[ 異形の大樹から は ぽたり ]
[ 泉へと 夜露が 落ちた。]
メモを貼った。
[何がどう寂しいのかの説明を請われたなら、多分、返事に窮してしまう。
強いて言うなら、そう感じたから──としか、言えないから]
…………。
[ふと、近くで何かが動いたような気がして、目を転じる。
回廊の隅。
密かに揺れるいろ。
生まれては消える、異形の花]
……花畑。
作りたかった、な……。
[その様子に、ふと、思い出す。
金髪の少女に贈った名前の花。
増やそうと、増やそうと、試みていた日々の事を]
メモを貼った。
[楽しげに笑う声がして、花の異形から視線を動かす。
目に入るのは、歌いながら歩いてゆく銀の後姿]
……あのひとも。
なの、かな?
[小さく呟いて。
それから、ふわ、ふわと。
地に足をつけぬまま、歩き出す。
行くあては、なかった]
メモを貼った。
― 回想・廊下 ―
[遠ざかる 届かなくなった背中は一度立ち止まり、
こちらへと引き返してくる。
泣き濡れた瞳がその影を見上げる、セシルの姿。]
……置いていかないで…
[足はもう動かない。
足だけではない、身体が…巣食われた胸元が、
全てが止まっていく…動きを忘れていく。]
[ベネットと同じくセシルにも、生きて欲しいと望むのに
彼が死を選び取ろうとすることを止めようともせずに
連れて行って欲しいと願う矛盾。
彼からの死への誘いの言葉にはまた紺の瞳から涙が零れ]
…連れて行って…
…私も…一緒に…
[力を失いかけた手を、懸命に伸ばす。
知っている―――"彼"は、この手を振り払わない。]
[マーゴに近づいていく人は、形を人から変えていく。
裡から異形に食らわれて、その形を崩していく。
差し伸べられたセシルの手、最期の力で伸ばしたマーゴの手。
あと少しで届く、マーゴの目の前でセシルの手はなくなった。
最期は互いに触れることなく――…伸ばしていた手も力尽きた。]
![]() | 【人】 伝道師 チャールズ―小倉庫― (90) 2010/07/23(Fri) 22時頃 |
[紺の瞳にはもうセシルの姿は映らない。
セシルも、セシルを食らった異形も全てなくなった。
潤んでいた瞳も乾き、光を失くしていく…止まっていく。]
………
[また独りになって、けれども最期に浮かべるのは
久しく忘れていた、幸せそうな顔]
……嬉しい、
…嬉しい…セシル…
[差し伸べられた手が、幻のものだったとしても。
彼は置いていかなかったから。迎えに来てくれたから。]
[動きが、全て止まる。
人の形を忘れてしまえば、それは異形と呼ぶことになるのか。
人の心を忘れてしまえば、それは機械と呼ぶことになるのか。
死したマーゴの躯は、最期は何と呼ばれるものだったのだろう。
壊れてしまったこの世界で、
けれども最期に紡いだのは人としての言葉だったから。
この先マーゴが見る夢は、
差し伸べられた手の――…幸せの。続き。]
[ふわり]
[チャールズのところへ向かうホリーの横を白い靄が通り過ぎる。]
[ホリーはその靄に気付いただろうか、
彼女が幻影などに敏感な性質ならば
通り過ぎた靄は、黒髪の女の姿にも見えたかもしれない。]
[靄は中庭へと向かう。]
[ゆらゆらと回廊を彷徨う内、ふと目に入ったのは開いたままの窓]
そう言えば、閉めないで行ってたんだっけ。
[ここから飛び出した時の事を思い出しつつ見やった中庭には、幾人かの姿。
……傍の大樹に、以前は感じなかった何かを感じるのは、気のせいだろうか]
……いって、みよっと。
[小さく呟く口調は、一時、『妹』のもの。
そうして、いつかと同じく、窓から中庭へと飛び出した]
[ふわ、ふわり。
地に足はつかず、だからと言って、翼が羽ばたくでなく。
文字通り、漂うように、泉の傍へと近づいてゆく。
その場にあるものたちは、姿に気づくか、否か。
気づかれなくとも、気にする事はなく。
大樹の下までやって来ると、軽く首を傾げてじい、とその梢を見上げた]
メモを貼った。
[中庭に近づくにつれ、靄は形を成していく。
艶やかにウェーブを描く黒髪は綺麗に纏められ、
黒のドレスも埃に汚れてはいない。
泉へと歩み寄る足を引き摺ることももうなかった。]
……
[大樹の下にいる人に、緩く首を傾ぐ。]
…こんにちは、
……お水を飲みに来たの…?
[掛ける声は控えめな声量ではあったが掠れていなかった。
もう一度、羽のある人に首を傾いで泉の傍へと寄る。
靄は、小さな上呂を抱えていた。]
[呼びかける声に、ゆっくりとそちらを振り返る。
上呂を抱えた姿に、ゆるり、と首を傾げて]
……ううん、違うよ。
何となく、この樹が気になって、見に来たの。
[問いに答えながら、視線が向くのは、抱えられた上呂]
[はらり、はらり、
ゆっくりとせかいは、こわれていく。
季節外れの、桜の花が散るように。]
[返ってきた声に瞬いて、樹を見上げる。
異形の樹は静かにその姿を水面にも映して]
…気になって?
[反芻して、紺が瞬き見つめる。]
不思議ね、
人は異形を相容れないものとして見做すのに…
人を…世界を、命を今護っているのは、この子なの
[上呂は泉に差し入れられる。
水面が揺れることはない、上呂に水が汲まれることも。
こちらを見ている様子にそちらを見ると淡く微笑んだ。]
―――…お水を汲みに来たの、
―泉・異形の大樹―
[ 水が人を引き寄せる。
水面に映るその姿は、高らかな笑い声に笑んで、
歌う女の言葉に、眼差しを落とす。
そして2つの命ないものの気配――
翼を背にした娘が見上げていた。
果たされなかった約束を一つ、思い出して
水面に揺れる姿は小さく呟く]
……ああ、友達に、似ている。
[そして―――寄り掛かる“彼”の姿に、
梢は小さくざわめいた、アリーシャの言葉に同意するように
さわり さわり と ]
……全部のひとが、異形を嫌うわけじゃないよ。
[自分の周り。
異形が食べてしまった、優しいひとたちを思い出して、呟く]
この樹も、それがわかるんじゃないかな?
[言いながら、上呂が差し入れられる様子を見る。
懐かしい、と思うのは、どちらの記憶だろう]
……お水、汲んで。
……何かに、あげるの?
……あ、れ?
[何気なく、見やった水面。
そこに揺れる影に気づいて、瞬く]
やっぱり、何か……誰か、いる?
[微かに聞こえた呟きに、首を傾げつつ、零すのは小さな呟き]
[上呂を差し入れた水面に、
見たことのない青年の姿が映った気がして。
不思議そうに大樹を見上げる。
さわり、と梢が揺れる音がした。]
[ 枝葉のざわめきはやまない。
風があろうとなかろうと ]
( ――なら、いいけれど
時間が )
[ 水面に映る枝葉は ゆれて ゆれて ]
( あと、ひとつ お願いがあるんだ )
[ 聞こえない耳に、届くだろう 声 ]
――…うん、
怖いと思う異形もいたわ…、
命を護ってくれた異形も
[箱仙人掌の姿を思い出しながらそう呟く。
見上げる大樹は、誰かに話しかけているようでもあった。]
………ニムスと旅をしていた間、
何度か…思うことがあったわ…
この子には…人の魂が
宿ってるんじゃないかって、
[眩しそうに、大樹を見つめ]
それは、ただの私の願望だったのだけれど…
[手は、届かなかったけれど]
――置いてはいきませんよ。
一緒にいきましょう、
[最後に彼女に浮かべた笑みは、壊れる前の、優しいひと(機械)のもの]
[そこで、その機械の物語は、一度終わって――]
― 現在・城バルコニー跡 ―
[既に崩れ落ち、ひとの足ではたどり着けないそこに、生前より少しだけ若い、ヴァイオリニストの姿があった]
[そこからは泉が、大樹が一望できて]
――――………
[唄うように、祝福するように、あるいは―誘うように、ヴァイオリンを奏でる。
綺麗に弦の張られたそれを。
この生の舞台に、死の舞台に、彩りを添えるように、*響かせる*]
生者にその音が聞こえるならば、きっと、その人はもうすぐ―…
泉の側の誰かと目が合えば優しく微笑むことだろう。**
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