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―ミタマ電機前・地下街―
…さっき、ヒトシとインコが居たくらいだし。
俺達以外にも、同じように挑戦してる奴らいるんだよな。
なんか、協力できたらなぁ…
いや、それも不確定要素か。
ヒトシは多分、俺なんかやらかしたっぽいから無理だろうし。
やっぱ……難しい。
[再びため息。
ミタマ電機に居た鳥飼は同じ立場の存在であろうと思うのだが。
推定すると、記憶のない時期に仲違いをしたまま別れたようで。
声をかけるのは躊躇われたのだった。**]
メモを貼った。
− ミタマ電機前 地下街 −
[どうやら、コンポーザーは一旦逃げ切った者は深追いしないらしい。
殲滅をしたいわけではないのかと思ったが、
断定はできない。
いや、放っておいても消えるからいいっちゃいいのか。
ともかく、追ってこないので、地下街のベンチの圭一を座らせて、自らもどっかり腰掛け、脚を組む。
両手をベンチの背にもたれかけさせ、天を仰いだ]
コンポーザー戦で、精魂使い果たして消えるか、
もしくは、この街をゆったり観光して消えるか、
それが濃厚な選択肢なんだろうなあ。
[目を閉じる]
協力ねえ。
このままだと、この街が消えるっつーなら、
それは、できないかな、というレベルじゃなく、
必須かもな。
まだ生き残ってる連中も、あんだけ頑張ったけど、結局、この街消します、は報われなさすぎだからなあ。
[と、いっても、圭一を殺したヤツを許すわけではない]
そのヒトシっての、
やらかしたとか言ってるけどな。
そういうの気にしてる状況?
[おにーさんとしては、ここは、優しく、前に押し出すわけよ。
だって、男の子でしょ?
一発殴られてくればいいじゃない、と、状況は知らんけど]
とりま、そのコンポーザーとやらは、
チカラでしか、反応しないんかなあ。
[うーん、と。
だけど、その雰囲気に、なーんか、遠い記憶があるよーなないよーな、なんで、男は感じている。
本当に漠然とだったが]**
メモを貼った。
― 中央エリア / スクランブル交差点 ―
はー……。
[ぱしん、と頬を叩いた]
本当にらしくねえな、俺は。
[顔を上げた怒鳴の表情は。
先程までとは違う、凛々しいものだった]
おまえは誰だ。
天下の山桜組の舎弟頭、怒鳴京助だろう?
[自らに言い聞かせるように]
いつまでもうだうだしてて、どうするっていんだよ。
ちったあ漢気見せろや。
[街の喧騒の中を、怒鳴は駆け出した。相棒の姿を探して*]
― 北エリア / カフェぱせり ―
こんなところにいたのか、小津!
そんなシケた面しやがって。
[カフェの片隅で、やたらと暗い顔をした小津の姿を見つけて。
ずんずんと怒鳴は歩み寄ると、開口一番そう言ったのだった]
―――行くぞ。
[どこへ行くとも、何をするとも言わない]
俺は、とんでもねえ嘘つき野郎だ。
[ぎり、と。奥歯を噛みしめて]
テメエを責任を持って生き返らせてやるって言ったのに。
あっさりとやられちまった。
[未だ包丁で刺された感触の残る腹を、軽く撫でた]
どうせ消えちまうにしても。
まだ可能性があるうちは。
[にぃ、と笑って]
―――最後の最後まで、あがいてやろうぜ。
[そう言って、小津に向かって手を差し出したのだ。
自分を「嘘つき」呼ばわりした男は。
目の前の相棒がついた「嘘」を知らない。
嘘つきの男ふたりは、こうして。
静かな喧騒の満ちるカフェで、対峙した**]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
―ミタマ電機前・地下街―
……どっちも嫌だ。
そりゃ、観光して終わった方が楽なんだろうけど。
生き返りたいし…それもあるけど…
リア充が世話になった知り合いとか、この街には沢山いる。
俺らとこの街、なんか一蓮托生、なんだよな。
[背を丸めてベンチに座り、行き交う人の流れを見つめる。
影響を受けるのは、自分達だけではない。
それを考えると、余計に逃げられない。]
…だよな。俺らだって、上残ってて。
さぁ生き返りますよって時に、生き返る街無くなってたら。
詐欺だって叫びたくもなるだろーし。
………………。
俺…よくても…向こうは……どうかな…とか……
でも、そんなの…言ってられねーよ、な…
[気にしてる状況?と聞かれて、歯切れ悪く視線を逸らす。
もちろん、そんな状況ではない。
何が起こっていたのかはわかってないが、土下座してでも協力を求める状況だろう。
気弱に視線を揺らしたまま、緩く頷いた。]
あ…戻った。
[少し経ち、意識を集中させると…今までと同じように、ほわりと光球が出現。
おそらく、元のフルチャージ状態。
これでまた、戦うこと自体はできるはず。]
……?
なんか、気になる事あるのか?
[何か考えているような皆方を不思議そうに見て、首を傾げた。**]
いや、なんか、感じな。
どっかであったことのあるよーな。
こう、ええと
[コンポーザーのメッセージを頭の中でリフレイン。
女性の声、口調はすぐ覚えちゃうもんだが、
…と考えて、手をぽむ]
ああ。
あのマスターだ。
ヨハネに似てる。
[要するに、行きつけのバーの店主だった。
そうだそうだ、と。
優男の面をしているくせに、妙に達観した物言いをする。
それでいて、時折、物憂げな表情をする。
薫るコーヒー、そして、夜は上質のアルコール。
そこで出会う女性はどことなく、みんな寂しさを抱えた美人だ。]
ちょっと、
俺の、どーでもいい勘。
移動すっぞ。
[そして、ベンチから立ちあがる。]
バーメメントへとりあえず行ってみるつもり。**
―ミタマ電機前・地下街―
……ヨハネ?
キリスト教の偉い人?
違う?へぇ…マスター。
[外国人的な響きの名前に不思議そうに聞き返すが、説明を聞いたら納得。]
俺は…リア充も、行った事はなさそうな店だけど。
Barメメントかー。
名前の由来が、「memento mori」…だったりしたら、ちょっといわくつきーって感じだよな。
「死を思え」と看板の入った店で、
経営者が死神の親玉…とかさ。あはは。
[出した単語は、学生時代の歴史の授業でならった言葉。
黒死病についての話と一緒に、死神の挿絵付きで解説されていたのが印象的で。
今でも、記憶に残っていた。]
ん。じゃ、ヒントとかさっぱりだし、行ってみるかー。
[リア充の方の記憶も探ったが、Barメメントへ行きつけていた様子はなかったので、とりあえず皆方の勘に従ってみる事にした。**]
【見】 ランタン職人 ヴェスパタイン[素っ頓狂な声を上げられる程度には、元気になったのだろうか。 (@30) 2016/06/16(Thu) 21時半頃 |
– bar mement -
[そのバーは実に趣味がよかった。
シンプルながらも、室内も食器も常に磨き上げられており、
雑然としたところはないが、色とりどりのアルコールのボトルは、威圧感なく並べられてる。
さぞかし年配の店主がいると思いきや、
その姿は若く、
ただ、性的なさかい目を、感じさせないもの。
夜羽という名もあいまって、
静かさの中に硬質な上流感を、醸し出すのだが、
話してみると気さくだった]*
【見】 ランタン職人 ヴェスパタイン[音流の頭を撫でながら、昔、こんな風に誰かの頭を撫でた記憶があるような気がした。 (@31) 2016/06/16(Thu) 21時半頃 |
【見】 ランタン職人 ヴェスパタイン……あぁ、頑張れ。 (@32) 2016/06/16(Thu) 21時半頃 |
[カフェに降り立った僕は、カラスの姿からたちまち猫の姿に変わります。
しゃなり、しゃなりと上品に歩み、そこで身構える挑戦者にご挨拶を。
無念の二度目の死を経てなお、挑戦しようとするその勇気。
僕は大好きです。
[それに表情を動かすだけの感情も、忘れてしまったけれど。
胸の奥の奥で、少しの高鳴りを感じるのです。
2人の目の前で、尻尾で床をぱしんと打てば。
カフェに置かれているものがゆらり、動き上がり。
ポルターガイストのように。
店の奥から、皿やコップや――包丁、などが。
あなたがたに向かって飛んで行くことでしょう。*]
【見】 ランタン職人 ヴェスパタイン[本人からお願いしますと言われれば、こくんと頷き、彼の腹部に腕を回す。] (@33) 2016/06/16(Thu) 22時頃 |
[もちろん、最初からそんなバーに行けるような上品な男ではない。
連れて行ってもらった。それで正解だ。
ブルジョワな、マダムに、安いバーボンじゃなくて、ロイヤルな芳醇の証のスコッチを飲めなんて言われてさ。
心底ビールが好きなんだけど、スタイルってのはまぁ、大事だし、なんたって、マダムにはお気に入りでいたいもんね、なーんて]
[で、結局は上質なスコッチより、ジラフビールが好きだってあっという間に見抜かれて、
びしっとしたスーツを着せてくれたマダムの目じりの皺がやや深くなるのを感じながら、でも、そこをなんとかカッコつけさせてくれたのがヨハネってわけだ。
で、それからは、マダムがいないときでもちょこちょこ出向いて、
で、時に寂しそうな女の子がいれば、話し相手になっていたというわけさ。
ああ?手ぇ出してたんでしょう?まさかね。
このバーで出会う子はみんなそりゃあ、美人だけど、
ヨハネに惹かれてくる子はみんな、どことなく、寂しげでね。
まー、なんだ。いわゆる、遊べる子じゃないのはわかってたんで、
そりゃもー、ジェントルにね?]
メモを貼った。
– bar mement・で現在 -
おーい、ヨハネー。いるかーい?
[そう叫びながら、扉を叩いてみる。
だが、反応はないようだ。
圭一に振り向いて、肩を竦めた。
もちろん、扉には、CLOSEがかかっている。
ああ、時間外なのか、それとも]**
メモを貼った。
―ミタマ電機―
[先日執着していた皆方にも、
視線をくれた北見にも、目もくれず。
慌てて階段を駆け上がり、
従業員しか立ち入れない屋上へと駆けた。
脳内に直接語り掛けてくる声、
その安堵の色に、駆け上る足はますます急いて。]
ッたく、言うのが!おッせェんだよ!
[来るな、と叫ぶその声はテレパシーでも届いて、
しかし残念ながらもう、屋上へ向かった方が早い。]
……へ、へへッ、
今まで、俺が、
おまえの言うこと、素直に、聞いた事、あッたかよ?
[例によって、肩で息をしながら。
よく思い出せと言わんばかりに、言葉を区切って。]
来るなッて、言われたッてな!
地獄の底まで追い続けンのが!コンゴウインコってやつだ!
よォく覚えとけ!!
…無事かどうか? ンなの関係ねェ!!
…ッつぅか、目ェかッぽじってよく見ろ!
どー見ても無事だろ!えェ?!
[幾らか同様の見えるインコ相手に、
謎のドヤ顔で、ビシッと人差し指を突き付けた。
今ここで、別れ際に言い損ねた言葉は伝えられない。
恐らく、それを伝えるべき時は、
…もう少し、もう少し後のような気がしたのだ。]
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