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ばーかばーかと呟きながら、薬を作る準備を始める。
メモを貼った。
[眼帯と包帯は白衣のポケットに突っ込んで、古ぼけた端末からメールを送った]
To:アオイ
Message:
調子はどう?
私はちょっとトラブルが発生して、しばらく理科室にこもりきりになりそうなの。
何かあったらすぐに連絡して頂戴。
ゆっくり休むのよ。
メモを貼った。
メモを貼った。
[やれやれ、とため息を一つ。
薬が完成した……というわけではない。
薬を作る前段階、セッティングが完成したのである]
面倒なのよねー。
[理科室は、さながら「いかにも実験室!」といった様相を呈していた。
ガラス管が張り巡らされ、あっちの三角フラスコに、こっちの丸底フラスコに、と接続されている。
丸底フラスコはバーナーであぶられているかと思えば、別のフラスコは氷水で冷やされているといった具合]
こんなもんかしらね。
[何か漏れはないか、再度チェックしていると、メールが届いた>>*32]
よかった。これで安心ね。
[マドカがアオイの様子を見にいってくれるらしい。ふ、と安堵の息を吐くと、ぱちんと両手で頬を叩いた]
じゃ、はじめましょうか。
メモを貼った。
あら、いらっしゃい。
[突然開いた扉に、瞬きを一つして、振り返る。
常連客ではない。新たな客? 椅子を勧めた方が……と考えて、ああ、と思い至った]
あなた、ケーイチの妹さんよね。
[食堂の入り口でなにか騒いでいたと思ったら、フェードアウトしていった姿。思い出して口元に小さく笑みを浮かべた]
生憎、ケーイチはここには来てないわ。
多分……部屋じゃないかしら。
[服を届けたとはいえ、あれはフィリップからの借り物だ。ずっと着ているとも思えない。
自室に戻って着替えてるんじゃないだろうか、と思う]
アイリスに返事しながらも、試験管を振ってみたり、ビーカーをかき混ぜてみたり忙しい。
ああ、遠慮しなくていいのよ。忙しくしていたい気分なの。
[気分だけでなく、実際気の抜けない薬品作成中ではあるのだが、別に気が散るというほどのこともない。
かえって気がまぎれるくらいのことだ。
恐る恐る、といった様子のアイリス
……ああ、少し前に、その、不幸な事故があったのよ。
誤解が解けないままなら、まあ、人生が終わるレベルのピンチだったかもしれないわね。
[誤解が解けないままだったら、露出狂の上に婦女暴行未遂扱いだ。それはまあ、人生終了だろう]
でも大丈夫よ。誤解はちゃんと解けたから。
[クラリッサにもちゃんと書面で謝罪すると言っていた。それでもクラリッサが納得しないなら、こちらからフォローしてもいい。
大丈夫だと、安心させるように大きく頷いてみせてから、バーナーの火力を調節した]
[ああ、あの冷却をそろそろ終わらせないと……とフラスコの下から氷水を撤去した。
興味津々という様子のアイリスに、見物していってもいいと椅子を勧めようかとも思ったが、おそらく彼女は今それどころじゃないだろう]
ええ、誤解。
具体的な話は、ケーイチ本人から聞いた方がいいと思うわ。
ケーイチも、あなたにならちゃんと話すんじゃないかしら。
[頷く。ほっとしたように微笑むアイリス
けれども]
……申し訳ないけれど、それはできないの。
[よろしくお願いされてしまい、笑みは苦いものになる]
私ね、ケーイチに振られちゃったの。
だから私こそ、ケーイチのこと、あなたによろしくお願いするわ。
[最後まで笑みを浮かべて言い切ることは難しかった。
だから実験器具の方に顔を向けて、またビーカーを忙しくかき混ぜる。
特に今、その作業は必要なかったのだけど、そんなこと、アイリスにはわからないはずだ]
[良いのですか? そう聞かれて
……良いわけ、ないけど。
[ぽつり、漏れるのは本音。おかしいな、自白剤を飲んだのはケイイチの方なのに]
教えてくれなかった。
[はあ、と息を吐き出して、諦めたようにアイリスの方に向き直る]
理由、教えてくれなかったのよね。
私、何とかして聞きだそうとしたのだけど……。
[理由は聞いた。けれどその理由がケイイチの本心ではないことは知っている。
本当の理由が知りたかった。知ろうとした。
力づくで、知ろうとしたけれど……]
……でも、できなかったわ。
[やろうと思えば、できたのだと思う。あの時のケイイチは、麻痺の残る体だった。その気になれば、必死に口を塞ぐ手を取り除けることだって、十分できたはずで。
だけど、できなかった]
仕方ないじゃない?
あれだけ必死に隠そうとしていることを、無理やり暴いて。
それで嫌われてしまったら、元も子もないんだもの。
メモを貼った。
メモを貼った。
そんな機会が、あるといいのだけど。
[ぺこりと頭を下げるアイリス
そんな機会が、あるといいのだけど。
果たして、そんな機会は、あるのだろうか?]
んー、困ったわね。
[苦笑したまま、白衣のポケットに手を入れる。取り出すのは、たくさんの胃薬とか胃薬とか胃薬。何度ケイイチに処方したことか、もう覚えていないくらい]
きっとケーイチは、もうここには来ないと思うから、あなたに言付かってもらおうと思ったのだけど。
その様子じゃ……受け取ってもらえないかしらね?
[うつらうつらしてた所で目が覚めるとなんとなく喉が乾いたような気もする…
クリスに飲み物を買ってきてもらおうか、と思ったが
メールが来ている
仕方なく、飲み物は諦めてまたベッドに戻ることにした]
仕方ないわね。
[アイリスの返事
眉を下げて、胃薬を白衣のポケットに戻す。ぽんとポケットの上から軽く叩いた。
続く言葉にあら、と眉を上げて]
私はいつでも歓迎よ。
もっとも、4月からは、別の学園艦へ、移動してしまうのだけど。
[なんなら、連絡先を教えておく? と首を傾げる。
アイリスが望むなら、連絡先の交換をするつもり]
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ[暫く放心していたけど、気を取り直したように、ピアノの前に座る (97) 2015/03/08(Sun) 23時半頃 |
[喉が渇いたなあ、と思っているとマドカが見舞いに来てくれた>>*34
ヨーグルトと杏仁豆腐のどっちが良い?と聞かれると]
…とーふ…
[と答えた。差し出されたスプーンを手に持つと、ゆっくりと食べ始める
じわりと出る甘露で喉を潤した]
…ごめん、なさい。食事会誘った、のに…
[連絡先の交換をすると、アイリスに端末をほめられた。
苦笑する]
そう? 昔使ってたのを引っ張り出してきただけなのだけど。
[今となってはレトロでいいのかもしれない。しかし生憎そういう感性はあまりよくわからない。
メールする、と言うのに頷いて]
ええ、いつでも。
今度来てくれた時は、お茶くらい出すわ。
[コンロの代わりにアルコールランプで、カップはビーカーだけれども。理科の実験のようなお茶会なのは、今あえて言うことでもないだろう]
ケーイチに、早く会えたらいいわね。
[よろしく伝えて、と言いかけて飲み込む。
頭を下げるアイリスに、小さく手を振った]
おっと、危ない。
[アイリスを見送った後、ひょいとフラスコを手にとって振る。少し放置しすぎてしまった]
ん……大丈夫そうね。
[フラスコに漏斗で試験管の薬品を加えた。また振る]
……おなかすいたわね。
[そういえばお昼時だった。しかし、まだここを離れられない。……離れる気もなかったが。
しかし今日はお好み焼きを食べるつもり満々だったのだ。携帯食の類も持ち合わせていない]
こんなことなら、バナナミルクプリンのパウチ、一つくらいもらってくるんだったわね。
[10秒チャージ、というやつである。あれならお手軽にカロリーが摂取できたのに]
仕方ないわ。
[引き出しから取り出すのは、試作品のお菓子もどき。
一番満腹感に貢献しそうなマシュマロを選ぶ]
……前は、もっと甘いと思ったのに。
[マシュマロもどきは、なんだかとてもそっけない味がした]
メモを貼った。
糖分が! 足りない!!
[そう、これは頭脳労働であり、頭脳労働には糖分が必要であり、だからこれは仕方のないことなのだ。
決してやけ食いなんかではない。
というわけでマシュマロもどきをどか食いしながら、猛然とビーカーの中身をかき混ぜていた。
これを先ほどのフラスコとは別のフラスコに少しずつ足していかなければならないのだが、そのタイミングと量の加減が難しいのである]
むぐむぐ……む?
[メールが来た。アオイが寝込んでいる今、後回しにすることはできない。
さっと目を走らせ……絶句した]
[フィリップを見送った後、アーサーは部屋で丸くなって寝息をたてていた。やわらかい絨毯の、さらにやわらかいクッションの上。
尻尾を丸めて、背中をゆるりと伸ばし、完全にリラックスした姿勢のまま、眠りに落ち――
そのまま、この身体で目覚めることはなかった。
反応がないことに業を煮やした協力者というか研究者というかマッドな科学者というか……な人物が、ノックもせずに扉をあけ、その大きくはない身体をつまみあげ、研究室へと浚っていく。
アーサーの本体を、細胞から構成しなおす作業が終わったのだった。
もちろん、それが可能な種族であったからこそ、の施術である。
原理などは、自分の身体であってもアーサーはまったく理解していない]
わっけわっかんない、わよっ……!
[なんなんだ。あれだけ頑なに本心を隠して、本当の理由すら教えてくれなかったくせに]
もー、怒った。ほんっと、怒った。
[アイリスの前で見せた対応とは別人のように低年齢化して怒り狂う。
そうだ、あんな対応をされた上に、教師のミスでこんな羽目になっている。踏んだり蹴ったりとはこのことで、怒ってもいいはずだ]
メモを貼った。
To:ケイイチ
Message:
人のこと振っといてなんなのよ!
大好きだって言ったじゃない! まだ言わせたいの!?
ばーかばーか!!
[大人気ないことこの上ない。少なくともどう見てもこれは、アイリスの望んだ「ちゃんと話をしている」状態ではない。
でも仕方ない。怒ってるんだから仕方ない。
そのままぺいっと送信してしまった]
![]() | 【人】 手伝い クラリッサ[静かになった音楽室の片隅で、膝を抱えて座る (106) 2015/03/09(Mon) 01時頃 |
ああもう! 今一番要のとこなのに!
[送信が完了した端末から目をそらし、フラスコとビーカーに向き直る。
ガラス棒に伝わせて、ビーカーの中身を少し……また少し……]
ふー。
[息を吐く。山場は越えた。
端末を見る。ちかりと着信を知らせるライト。
据わった目で、文面に目を走らせて……]
ご・そ・う・し・ん?
[一体誰に。ぴっきーんと額に青筋が浮かんだが、さすがにそれは誤解だった。
送信するつもりがなかった、ということだろう]
…………?
[それでも、ずいぶんと身勝手な言い分だと思う。腹の虫が収まらないまま返信しようとして、違和感に気づく。
何かおかしい。
画面の右下、小さな三角形。それは、そのメールがまだ終わっていないことを示すものだ。
眼帯の方なら、比較的新しいバージョンであり、全文を一括で表示するため、小細工にもなりはしなかったのだが、なにしろ今使っている端末は古い。危うく引っかかるところだった]
下手な小細工するんだから……。
[呟きながら、目を走らせて。ぎりっと歯が鳴った。
もちろん怒りで]
To:ケイイチ
Message:
専門外のことでは馬鹿だ馬鹿だと思っていたけど、ここまで馬鹿だとは思わなかったわ。
いつの間に、私の学科がなんだったか忘れてしまうほど馬鹿になっちゃったのかしら?
薬学の申し子たる私の才能も舐められたものね。
あなたなんかおとなしく、私に薬を処方されていればいいのよ。
馬鹿。
[馬鹿がゲシュタルト崩壊しそうな文面である。
怒りに任せて綴ったので、とても頭の悪い感じのメールになってしまったことには気づいていなかった]
[水もいるか、と聞かれてこくりと頷く>>*36
飲み物をもらえたら、ぐび、と喉を鳴らしながら*飲むだろう*]
メモを貼った。
メモを貼った。
メールの送信が完了すると、怒りに任せてマシュマロもどきを鷲づかみながら、実験装置に向き直った。**
["いや、助かった。例を言う。"
結局あの後、通りかかった屈強な男子学生の親切により、無事にサイノを部屋まで運ぶことができた。とりあえずカウチに転がしてあるが、こうなるともうちょっとやそっとでは目覚めない。いや、厳密にはこれ以上ないほどの覚醒状態ではあるのだが。
"はふ。"大きくあくびをした。我輩にも時折こういった意味のない機能が現れることがある。製作者の遊び心なのだろうが、なんとも非合理的だ。ともかく、こういう時は退屈なのだ。退屈を感じることができるほどの高性能AIを搭載したからこそとも、言えなくはない。高性能すぎるのも難儀なことだが、これもヒトのパートナーとしてヒトを理解する一助ともなっている。
"さて、どこにいこうかね。"
サイノが『図書館』に引きこもっている時は大抵単独行動で暇を潰すことにしている。コマンド受付は待機状態にしてあるから、呼ばれればいつでも反応することができるし、このボディ自体がサイノのIDを兼ねているから、艦内の出入りはほぼ自由なのだ。
翼を大きく羽ばたかせ、我輩は部屋を後にした。]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[ガラス管を通って、ぽたり、ぽたりと薬が試験管の中に落ちていく。
その様子を見守りながら、ぽたり、ぽたり。落ちていくのは薬ではなく涙で。
悲しい? 悔しい? よくわからない。
怒っていることは間違いない]
私、どれだけ薄情な人間だと、思われているのかしら。
[見捨てるような人間だと思われた? ふざけるなと思う。恋人ではなく友人だって、そんなことで見捨てたりしない。持てる技術の粋を尽くして助力するだろう。
大体、ケイイチとは他の友人を通しての繋がりだってあるのだ。ケイイチ個人との繋がりが切れたとしても、いくらでも情報は入ってくるだろうに。
そして数年後にでも副作用のことや、障害のことや……何かの拍子に、別れを告げた本当の理由やらがこちらの耳に入ったとしたら、こっちがどれだけ傷つくか。
そんなこともわからないほど馬鹿なんだろうか]
あんなに自信満々に宣言していたくせに。
[「幸せにできる努力はする」「不幸にもさせることはない」そう断言していた
あの時とは状況が違う? ちょっと状況が変わったくらいで撤回されるような宣言などしないでほしい。迷惑だ]
……ほんっと、馬鹿。
[そしてどうやら自分は、その馬鹿のことがどうしても好きらしい。
そんな自分のことも馬鹿だと思う]
でもまあ、馬鹿同士でお似合いなのかもしれないわ。
[はあ、とため息をついて苦笑する。……それにしてもおなかがすいた。
空腹は人を怒りっぽくしていけない]
メモを貼った。
メモを貼った。
[ぽたりぽたりと落ちていく薬を見守りながら、メールを作成する]
To:クロフォード先生
Message:
とある先生のミスのせいで、私は理科室に缶詰です。
お昼ごはんも食べられません。
可哀想な生徒のために、差し入れに来てはいただけませんか。
連帯責任って言葉もありますよね。同僚のミスですよね。
[クロフォードは、面倒くさがりだが面倒見がいい教師だと認識している。
来てくれたらラッキー、くらいの気持ちで送信した]
メモを貼った。
[辛い?>>*44と聞かれると首を縦にふる
そこまでは高くないのかもしれないが、今までに熱が出たことがない故に慣れておらず更にひどい感覚に陥っているのかもしれない
…お腹の鳴る音を聞くと]
アオイは、食べきれないから…
冷蔵庫の中身何か、食べてもいい、です
[確かプリンとか
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