12 日光議事村再騒動
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ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
[雪代とおぼしき突っ込みにてへっ☆する間もなく、激突音とともに断末魔の悲鳴が木霊した**]
い、いたっ――
[スリリングでダンシングな足にふんづけられた気がした。]
あ、あれ、あたし――どうしたん、だっけ
えっと――小鈴、ちゃん、討ち取っちゃって
鏡花、さん、に、討ち取られて
たまこ、ちゃんと、一緒に、火事になって
[記憶が混濁していた]
……穏当な選択肢がありませんの。
仕方が無いので、せめて闇鍋でもしてみましょうか。
意外な組み合わせで、
集客効果満点の御品書きが誕生するかもしれませんわ。
[ぐつぐつと鍋を温め始めた。35度まで煮えたぎってます]
暗闇なら着物の下が(ピーッ)でもがんがん踊れるんだぜ。らんらんるー。
鍋に夕顔ちゃんの怒りを追加した。鍋は88度に進化した!!
ハッピーバースデェェェェェェィイ!!!
[苦肉の策だった。
一年間にそんなにお祭りごとありません。]
………朧殿、お目覚めですか。御無事で何よりです。
[主に無事ではなくなったのは自分のせいなのだが。
半分冷や汗をかきつつ、笑いかけた。にこにこ]
いつか、ほんとうに、火事になる気、するの――
このままだと、にっこうぎじむら、焼き打ち、に、なるわ
[鍋から沸きおこる熱血におののいているらしかった。]
今日は マティアス・ルピイェ(サッカー選手)の誕生日だから!
[誰だか自分でもよく知らなかった]
ちょっ
闇鍋にケーキは定番だけど
入れ歯と一緒に浮いてるのはいやああああああああ
まぁいいです。
入れ歯と共に煮えたバースデーケーキを食うのは
ルピイェだからな!!!!
[他人事でした]
誰……?
[ガチで知らなかった]
まあ、いいか!
ハッピーバースデェェェェェィイ!!!!
[お祭り気分で祝っておいた]
あ、きょ、鏡花、さん
うん、ちょっ、ちょっと、ねてただけ――
よ、よかった、わ さっき、ゆっ夢のなか、で
あだっあたし、なすっまろ、さん、の、入れ歯っ、に、なってて
[夢見のせいで結構ぞわりとしたらしい。
そのせいかいなか、無意識に声の方に手を伸ばしてギュッとつかんだ。]
なんだ!知らない人を祝う仲間なのね!
それでこそ!!
[なにがそれでこそだ]
誕生日は、そう、ね
19の頃は、二十歳になりたくねええええ!!!
と、必死で抵抗したものですが、
時とは無慈悲なるものでした―――
闇鍋の上で飴投げ合戦なのよ…?
いっその事入れてしまうと良い感じに…
役者 鏡花に誕生日という名の悪魔をちらつかせた。もうすぐやってく〜る。
――――……な、なんて酷い悪夢を見てるんだ、玲ちゃん。
[入れ歯になる夢ってどんな夢だろうか。
あまりの恐ろしさに、再び地の声が漏れた。相手を含め日光議事村の面々には、普段は全く見せない顔である]
うわぁ!?
あぁ、怖かったんだなぁ。よしよし。
[掴まれて驚きつつも、反射的に撫でた]
〜本日の鍋、御品書き〜
88度の煮えたぎる熱血さ!
出汁のベースは鉄太のうどん汁だよ!
1:謎の物体Y(食べると三途の川が見えます)
2:バースデーケーキ(食べると妙にハイテンションに)
3:焦げきった串団子(苦くて悲しい)
4:おはぎ(甘くておいしい)
5:金平糖(食べると猛烈に秘密を告白したくなるよ)
6:藁人形(食べた人の身に、よくないことが…!?)
食べ物じゃない物が混ざっている気がしたが、きっと気のせいに違いなかった。
[誕生日が憂鬱という鏡花を見た。]
おばちゃん!今年でいくつになるの?
[無邪気な笑顔で聞いた。]
次のお誕生日に年の数のたんぽぽ摘んできてあげるよ!
[すでに季節はずれです。]
[ごくり、と唾を飲み込んだ]
よ、よし。
ここは先陣を切ってみる。
[どこまでも漢]
{4}が食べたいな♪
ぶほっ
うどん出汁におはぎ……
ハズレじゃないのに強烈……
[と言いつつおはぎを完食した気に*なった*]
おはぎをもぐもぐウマーしながら、ちょっと振りなおししたい気分になった。
! きゃっ、ご、ごっごめんなさい
[鏡花だと思っていた相手の声色の変化に、思わず、人違いをしてしまったと思い玲もまた驚いた。
けれどその相手によしよしされて、つい安心して、暫くの間はぎゅーっと握りっぱなしのままでいた。
ちなみに、伸ばし握った手には髪の毛のようなものの感触が伝わってきているが、その正体はよくわかっていない]
そ、それっで、なすまろさん、といっしょ、に、てっ、鉄平さんのせっセツコさんに、さ、刺され……う、ぅえぐ
[相当心に傷を負うような内容だったらしい]
あなた、は、だいじょうぶ……なの? へんな、こと、されてない?
じゃあ!今度33本たんぽぽ摘んできてあげるね!
[季節はずれd(ry]
おばちゃん!涙が出てるよ!
[ささっとハンカチを出して鏡花の目元をぬぐってあげた。
化粧がはげた。
鏡花の顔をじっと見た。
手にもっていたハンカチをじっと見た。
何も見なかったことにした。]
これ食べる?
[{4}をそっと鏡花に差し出した。]
裏設定を暴露したい気持ちにかられて口ぱくぱくさせた。
[玲の手に触れている髪は、鏡花のものにしては短く感じられるだろう。
それもその筈、今は諸事情により鬘を外しているのであった]
………どんな心理状態だったらそんな夢を見るんだ。
最近疲れ気味なんじゃないのか?だ、大丈夫……?
[相手のさらなる夢の内容を聞いて、とても心配になった]
あぁ、俺様は平気。
精々飛んできた串が、頭に刺さりかけたくらいだから!ははは。
[見事に鬘に櫛が突き刺さり、一命を取り留めたらしい]
[ぎうううう、と必死で目を瞑っていたが、ハタと気づく。]
もしかして。私が目を瞑っているから、真っ暗なだけで、実はとっくに明るくなってたり、とか…します?
[恐る恐る目を開けた。まだ暗かった。]
あうううう、まだ暗い…けど、真っ暗じゃない?
[そっと立ち上がって、光源を探す。]
あれかしら…うどん職人 鉄平?
団子ンジャー 見参!…?
わ、私、見参してないのに、いつの間にこんなことに…!?
出遅れました。
[悔しそうに唇をかんだ。]
[発光文字を見たことで、幾分か元気を取り戻し、きょろきょろと辺りを見回す。と、別の明かりを見つけた。]
あれは…火明かり?
明るいのは、良いことです!
[飛んで火にいる何とやら。いそいそと闇鍋に向かう。]
わあ、お鍋ですね! なにやらお団子のいいにおいもします…
いっただきま〜す!
[何も考えずに持っていた竹串を突っ込んだ。{4}]
おはぎが人気だなぁと思いながら、{5}をこっそり食べてみた。
あぁ、甘くて美味しい。幸せな日常の味がします。
[不覚にも涙が出た。]
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