219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[ ようやく緩やかな息を吐けたのは、 合格という単語が聞こえたからだ。 バッジを貰おうと顔を上げて、 片手を差し伸べようと して、
ふと 眼が合う>>@40。 "目つきが悪い" という評価とは 遠そうな雰囲気の死神が 問いを投げてきたから。 ]
……少しずつ増えてる。 ゲームが終わったら、カメラあげる。
[ 淡々、と。 目つきの悪い参加者は現状を答えて。 ]
(394) 2017/06/18(Sun) 19時頃
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[ ただ 聞かれたのは、 前のサブミッションについてだけではなく。 だけど、すこぅしだけ似た、内容だった。
── 今の私たちにとってのサイガワラ。
今の、とは。 死んだ後の、私たち、なのだろう。 …どうしてそれを聞くの?と 思わなくも、無いけれど。 死神というのは気まぐれなものなのかもしれない。 ( 死神じゃあなくても気まぐれなのは おいておいて。 ) ]
(395) 2017/06/18(Sun) 19時頃
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[ すこぅしだけ悩んだ後、 三ヶ峯サンに歩み寄る、パンプスの音が小さく響く。 正解かどうかは分からないけれど、 そして、私がこの答えを言うのも、 恥ずかしいけれど。 アンブレラの陰に姿を隠して、 三ヶ峯サンだけに聞こえるように、そぅっと。 ]
(396) 2017/06/18(Sun) 19時頃
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……思ったよりみんな優しい街 だと、思う…。
[ 最後、これでいい?って顔。 視線が合って、めでたくバッジを貰えたのなら、 とと、と。 パンプスの音が下がる。
シーシャの回答はどうだったのだろう。 回答を待ちつつも、 いつかミッションで見た空飛ぶオトコノコ>>389 ……が、変身した姿を見れば、 私もまた、驚愕 という表情で 邪魔にならないよう 後ろに下がった** ]
(397) 2017/06/18(Sun) 19時頃
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[返ってきた答えは、空いてしまった隙間に埋まらんとする事実
図書係。そういえばこの子にあった時、彼はカバンの中に大量の本を入れていたっけ。
読むの?と聞いたら、上ずった声で返事をされたはず。
………あの時、この子の隣に、誰かいた?
それが、あたしの……弟?]
弟、の、クラスメイト。
[そうなると、自分には9歳下の弟がいたということになるのだろうか。
その瞳は真剣で、嘘をついているようには見えない
自分はその、弟、が大事だったのか。あの死神が言っていたエントリー料として選ばれるほどに]
[丈司から弟の存在を聞かされても、思い出すことはないのだけれど。隣にまた来ることもないのだけれど]
………そ、っか。
[あぁそうなのか。あたしには弟がいたのか。
亡くした事実が、言葉上でしかないにせよ、戻ってきた]
……ねぇ、その、あたしの……弟、はいい子だった?
あたしに似ていたのかな?
[エントリー料として取られたのなら、このゲームに「勝利しない限り」戻ることはないのだろうけれど。
どうしてか無性に、あたしの「弟」について聞きたくなった。
丈司から弟の話が出るのなら、そのたびにどこか心が温かくなるだろう]
そっか……そ、か。
あれ? ………あれ?
[優しい声で紡がれる「生前の」話を聞いているうちに、ぽろぽろと、涙があふれてきた。
弟について今の自分が思い出せることはないのだけれど、身体が覚えているということなのだろうか。
涙の理由は、今の彼女にはわからないが、おさまることを知らずに、ただ、はらはらと流れ落ちる。
小さなこの前で泣き出すとか、恥ずかしいのだが、丈司はどう対応しただろうか]*
…うん!
図書室まで本を運ぶのを手伝ってもらった事もあるし
僕の知らないお話、いっぱい聞かせてもらったんだ
[それは彼の母国の事だったり、その風習だったり、]
それに、自慢のお姉さんがいるってお話してくれたよ
[聞いた後で慌てて、恥ずかしいからここだけの話な?と彼に口止めをされていた気はしたが、こちらは一度死んでいるし勝手に時効という事にさせてもらおう。
もし後にばれる事があれば、その時に謝らせてもらえばいい。
それはぼくも彼女も生き返る事ができたという意味である以上。
だから今は語ろう。ぼくの知る限り、彼女が求める弟の話を]
[語り続ける中、涙を浮かべる彼女の様子に
少年はハッとするもすぐにやわらかい笑みを浮かべ
背伸びをしても彼女の涙を拭ったり頭を撫でる事は叶わないので、代わりに優しく手を握り告げる]
…大丈夫、今は好きなだけ泣いてもいいからね
だけど、落ち着いたら…また歩きだそっか
大事なものを取り戻す為に。また、一緒に戦おう?
[その為にぼくが、パートナーがいるから。
その後彼女が落ち着くまでの間、少年は彼女に寄り添っただろう*]
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[>>@137 ―――― カシャン
三ヶ峯のスマートフォンが地に落ち、 その表情が驚愕に彩られるのを見て、 深くなる、笑み。
>>@138 そうでしょう、そうでしょう!と 三ヶ峯の言葉に内心で同意しながら、 ばっちり合う視線と立てられる親指に、思う ]
(398) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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[「 ―――― この死神、話が分かるわね」と。
そしてこっそり、親指を立て返した ]
(399) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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[ ファッションチェックの如く、 リョウの周りをぐるぐる回る三ヶ峯に 髪型の事を言及され、にこ、と浮かぶ笑み ]
そうでしょう! こっちの方が似合うと思ったのよね。
[ リョウの言うように、気合、入ってるわよ。 折角の衣装だもの。やるならとことんやらなきゃ。
そして、( 完全に忘れていたけど ) バッジがリョウに手渡されようとして、 ―― ひっこめられる。>>@140
聞かれた事は、リョウの写真の事。そして、もう一つ ]
(400) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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今のアタシたちにとって? そうねえ……。
[ “今の”って付ける辺り、 死んだ後の、大切なものを失った後の、 って意味なんだろうなと思う。
そう考えている時に、 白のパンプスが小さな音と共に三ヶ峯へ近づく。
囁くようなリョウの答えは聞こえないけれど、 きっと、悪い事は言ってないんじゃないかって、 その表情を見れば、そう思って、]
(401) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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[ それから、口を開く ]
色んな人が“生きてる”街なんだ、って思ったわ。
…… 最初からそうだったんだけど、 今まで気付いてなかっただけで。
[ みんな、今も生き残ろうと必死になってる。 そんな中でも、人に優しくしたり、 笑い合えたりできるのは、尊い事なんだろう ]
(402) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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[ そう思う反面。別の事も、過る。
“ 人が多い街 ”だって。
孤独は、ひとりの時に生まれるものじゃなくて、 人と人との間に生まれるものだから。 UGに来てから、大事な物を失くしてから、 そう思った、けど。
―― そっちは言わなかった。
この世界にいるうちに、 もう、そんな風に思わなくなったから ]
(403) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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[ そして、そう答えた後。
奈直生がどこからともなくまた現れれば、 “ 変身 ”した姿に驚きつつも、 笑いながら、こう尋ねた。
「 写真撮っていい? 」って。
そしたらリョウが持っていたカメラを借りて、 リョウと三ヶ峯と奈直生とそのパートナーの 四人の写真を撮るだろう ]**
(404) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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――…あぁ、もう、本当に
泣き虫だなぁ、と思う。恥ずかしいや。
でも、ね。今は、いいよね?今は、死んでるんだもの。
[小さな、けれど健気なナイトに、膝をついて、そのまま抱きしめた。
彼の肩が涙で濡れてしまうだろうけれど、気にしない。
強く強く抱きしめて、頭を優しくなでる。
この感覚は、やっぱり体のどこかで覚えている……おそらく、弟を抱いたときのもの、とは違うのだけど。
負けないくらい暖かくて、心を震わせる]
ごめんね。ごめん。
ありがとう、本当に。
[涙声かもしれなかったけど、心からの言葉を告げる。
己の肉体の喉を震わせて、きちんと彼の生きた耳に自分の声を届ける]
二人で、あたしの弟に会いに行こう。
あの子、きっと、待っててくれるよね。
[こんなに小さな体でも、一生懸命あたしをパートナーと慕い、守ろうとしてくれた子のために。
生き返る意味を与えてくれた子のために。
止まっていた心が、トクン、と動き出す]*
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─ 北エリア / よみのクリニック前 ─
『嗚呼、あの速度ってのは……、 土竜じゃねえ何かに化かされたかと思ったよ。』
[──そも、雑音で在って、元来の動物では無い。 そう言うものが須くすっぽ抜けて居るのは扨置き。
(>>383きみが不思議がるのであれば、 誇張でもなんでも無く、言ったであろうよ! >>#4常人が走って追いかけるのよりゃ、 ありゃあ、ずうっと疾いだろうな、ってな。)
まァ、 話だけじゃあ分かり辛い事この上無さそうな きみが感じない分の感慨を噛み締めるようにして、 (笑い事でもねえんだが)くつくつと嗤ったのは。
………其処迄のこと。]
(405) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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(……然う改って良い事、なんて。 ある筈も無いのは、流石にね。 めでたい夢遊の頭も、莫迦ではねえから。)
[促す勇ましさも無いこころは、弱いもので。 唯、きみの声が、きみの言葉で話してくれると 言うの為ら、───>>386その足音を、待つばかり。]
(406) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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[……けれども、なあ。 如何やって咎められようか。 罰されるべきであるのは善意の他者より、 他人を見続けた愚かもの、だろう。
(死路にあっても、きみとともに為ら。 ほんとうは、生き返れなくたって良い、だとか。 ほんの少しでも、思っちまったから──…。)
───薄薄と、徐徐に。 違和の小石は、積まれていたと謂うのに。]
(407) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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……や、
(昨日聞いた、きみに良く似た見知らぬひとの名。 覚えの無い、「先生」なんて呼び名に、 抜け落ちた記憶を重ねて待つ間の祈る心地も。 >>387見慣れたすがたが見えた為ら、 にがいろは水底に隠し 袖先をひら、と振った。)
(408) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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……。 ………───
(ただ。醒めかけた玻璃は、 >>387突きつけられるような一言に 大きく瞬けば、罰の悪そうな顔をして 目を逸らすのだけは、止められなかった。 「やっぱりなあ」 と 此処迄来れば、 ……すとん、と落ちていた。) [ほんとうはかれの記憶こそが間違いで。 僕の思うところこそがほんものなのだと、 思い込みたがる女々しさは諦めがどうにも悪い。 それでも、何処かじゃあ、分かっていたのだ。
───如何にぴんと来ないミルクパズルで、 たちの悪い冗談のようでも。 あとのピースが数片なら否応なく、]
(409) 2017/06/18(Sun) 20時頃
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[何だ、と少しは思った。>>@147]
なら、まだ期待はあるよ。 もしかしたら、それが討ち取る最後のチャンスになったかもしれないのだし。
意外としぶといよ。人間。
[物足りないというのもそれはそれで理解できる。 しかし、だからといってその先の芽を摘むには早い。
種は大切に育てねば、実らないものだ。]
(@151) 2017/06/18(Sun) 20時半頃
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……え?
[素っ頓狂な声を上げたのは、やはり相手の思考が読み取れなかったからだ。>>@149 何がどうしてそうなったのか。 私の知らないところが絡んでるのだろうが。]
え?ああ、うん。 かまわないけれども、うん?
[念を押すのが流行ってるのだろうか。 そう思う程度には不思議な押し方だ。>>@150
……こういう時は、逃げるよりもどう立ち向かうかを考えたほうが良いとは感じるのだが。 さて、なんの話なのか、オーレリアに確認を取るのも良いのかもしれない、とは思い始めた。*]
(@152) 2017/06/18(Sun) 20時半頃
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[灰色の混凝土に転がり落ちていた瞳硝子は、 鉛玉に変わってしまったように。 只、只管、重く感じられた。
その感覚も、気怠さも、重い挙動も、 頰に垂れた黒髪を持ち上げる仕草で誤魔化して、 >>387委ねる問いに思ったのは何故やら。]
(……まァた、先生か。) (そんな、逃避にも似た──。) [そんな呑気なもんだから、 くい、と無理矢理重力に抗うように上げた眼差しは 咎めるでも宥めるでも、許すでも無く、こんな事を謂う。]
”きみ”は、僕の事を知ってるんだろうか。 いや、知ってんだよな。 そんなふうに、言ってたもんな。
……でもなァ、
(410) 2017/06/18(Sun) 20時半頃
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なァ、その先生ってのは、 如何にかならねえんだろうか。
………きみの先生だったんだとしても、 悪いが、その記憶っての一切ねえんだ。 だから、……──呼び捨てでもなんでも良いから。
(「呼び難いなら、 きみの知ってる”先生”ってのとは、 ────違う人間だと思えば良い。」
そんな事を、そんなふうに、付け添えてさ。)
[ 伺う限りじゃあ、見目ばかりは同じ頃合い。 (僕が知って居る「輝久」の、儘の年のような、) そんなかれに先生なんて呼び方は如何せん、 擽った過ぎてしまったものだから。 ]
(411) 2017/06/18(Sun) 20時半頃
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(そうやってその子に微笑む顔ってのは、 気を遣った心算でも、何処だか矢張り、…… 他所様向けになっちまうもので。
……其れは、許されなくても良い。)
[はは、と笑う音だけは何時ものよう。 「ところで、きみはどう呼べばいい?」と呼びかけ乍ら。 ガードレールに寄り掛っていた腰を上げて 曖昧に微笑った。]
(きみの良く知る、「先生」のように。)
[───色づいていた世界が忽ち、 うつつに目を見遣れば鮮やかさを手放してゆくよう。 ふ、と振り向いた、灰色の世界は何処までも、]
(412) 2017/06/18(Sun) 20時半頃
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( ……虚しく、思えて。 )
(413) 2017/06/18(Sun) 20時半頃
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[抱きしめられればされるがままに。
肩が濡れていく事を気にする様子もなく]
きっと、待っててくれているよ
それから三人で、どこかおいしい物を食べに行ってみよう?色んなお店をたくさんまわって…
博物館で記念写真を撮るのもいいね
[彼女の全てを受けとめよう。そして希望を紡ごう。
これからの道が大変なものだったとしても、それでもまたみんなのいる懐かしい未来へ戻れると信じて*]
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— 失われた回想・2 —
「マジックショーで、10億円を稼ぐこと」 「そうしたら、みんなを自由にしてあげよう」
[オトナたちから取り付けられた約束。 途方も無い金額を突き付けられてもなお、それに従う以外には何もなくて、 仮面をつけた子供たちは、毎日のように訓練に励んでいました。
お金のことはよく分からない子も多かったのですが、 こうして一座に身を引き取られるようになった子の、大抵の原因が、 親の借金や、お金に関するいざこざによるものだったので、 自然と「お金は命よりも大事なものなんだ」と思うようになっていきました。
また、公演でさせられるマジックの数々が、失敗すれば命に関わるようなものであり、 それに関して、オトナは一切の責任を取ってくれるどころか、 全ての歪みを子供たちに背負わせるということが、当たり前のように行われていたためでした。]
(414) 2017/06/18(Sun) 20時半頃
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