105 CLUB【_Ground】
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若者 テッドは、メモを貼った。
2013/12/21(Sat) 00時半頃
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ー【_Ground】前ー
[初めて見る景色、外の世界、初めて直接触れる雪。全てが物珍しくて、全てに少しは興味が惹かれたのは確かだが、今は熱と主人の無言が胸を締め、結局自分も無言のまま押し込まれるように車に乗った]
.....レイさん
[真新しい全てが新鮮。でも今は目の前の人物しか頭に入らない]
(376) 2013/12/21(Sat) 00時半頃
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[寒さを忘れるための熱を煽ろうと 顎から尾へと伸ばした手を引いて、 チアキの顔の脇に両手を突いた。
動きを止めて、じっと顔を見下ろす。]
うん、 ──うん。
[乾きかけの目隠しが、水分を吸って色を変える。]
うん、チアキ──。
[チアキの手に鎖骨を辿られながら、 にこりと微笑んだアイスブルーは たいせつな、宝物を見るようにやさしい色をしていた。]
(@191) 2013/12/21(Sat) 00時半頃
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いつもの所だ、今夜は帰らない。
[運転手に短く告げると。長年信頼関係を結んだ運転手は心得たように頷き、車はなめらかに発進させる。]
イアン…申し訳ないが、もう――これ以上は無理だ。
[郊外にはちゃんとこの国での邸宅がある、本来は彼をそこに連れて帰るはずだった。 だがしかし、そこまでの時間を耐えられるほど。理性は丈夫ではなかったらしい。]
これでもかなり、必死なんだ――。
[それだけを告げると、先ほどの行為のせいか火照ったイアンの身体を抱き寄せて黙り込む。 手のひらは常にイアンの羽根を、背を撫で。 目的のホテルに着くまで、ただ無言で彼の唇を貪った。]
[何の音楽も流れない静かな車内で、抱き合う2人の衣擦れが響き。 深く絡み合う水音だけが空間を支配する。]
(377) 2013/12/21(Sat) 00時半頃
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[ちいさなくしゃみに、くすりと笑んで]
よかったね…───?
[呟いて、肘を折る。 毛布を巻き込んで、チアキに覆いかぶさるかたち。
一瞬、カメラに映る二人は、毛布の波に呑まれた。]
(@192) 2013/12/21(Sat) 00時半頃
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[出荷直前の虎が、一度出荷を見合わせる事となった事件。 猫が揺れる玩具に飛びついた、ただそれだけの事だ。 切り裂かれた胸が痛くないわけもなかったが それよりも、本当の猛獣のように扱われた姿の方が男には辛かった。
こうして、怯えるほど躾をされるハメになったのだろう。 その原因は男の放った一言のせいでも、あり。
だからこそか、目隠しから溢れる涙を救い上げ。 頬を、頭を撫であげた。 首筋による顔が噛み痕を舐めるのは、くすぐったく。 また手を伸ばして、髪をぐちゃぐちゃにしてやった。]
俺は平気だ。
[落ち着くように、何度でも。]
(@193) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[凭れていた顔を、上げて。 口をぱくぱくさせて、しかしうまく言葉が出てこない、赤い顔。 イアンとレイのやりとりも頭に入ってこないで]
く、くそ、…… ばかミナー……
[ちいさく謂うばかりであった。 促されれば、歩きだそう。 寮と皆に、別れを――告げる。]
(378) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[言葉の意味はよくわからなかったけど、唇が合わさるから一生懸命それに答える。背に回る腕が気持ちよかったから自分も同じように彼の背に腕を回して撫でた]
.....ん、ふ ふぁ
[黙ってしまった彼に瞳を揺らしながら、水音に、彼から与えられる快楽に酔いしれる。どきどきと跳ねる心臓は最高潮に達していた]
(379) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[これまでもずっと、顔が見えないことを惜しく思うことはあったけれど、今程強く思うことはなかっただろう。 ティー>>@191の声が頭上から響く。 名前を優しく呼ぶ声、こんな冷たい毛布よりずっと暖かくて、大切な。]
う、ん…。
[だからティー>>@192に褒めてもらえて嬉しいはずなのに、少しだけ、ううん、すごく胸が痛いのはなぜだろう。 理由が分からないまま、波に沈んでいく。]
(380) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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もう、寂しくないな? 必要な時に呼べ、また来る。
[手は離れる、余計な熱を与えてしまわぬように。 癖のように掻き毟る首筋は、この時ばかりは逆を押さえ。 左側の傷をさすって、立ち上がった。 いつものように淡々と、“必要な時”に呼べと落として。]
ああ、多分雪になってんぞ。 さっきから音しねぇもんな。
[見て見るといい、と口にして(>>371) 男の姿はゆっくりと、虎の部屋を 後にした*]
(@194) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[目隠しの上から涙を拭われ、縞模様と同じ色の髪をくしゃくしゃに撫でられて、漸く、落ち着きを取り戻す。]
フー……
ごめんなさい、なんだぞ……
[そして、漸く謝罪を口にする。 平気だと、そう言われても、自分がやってしまったことが、なくなってしまうわけではない。]
…………。
(381) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[少しだけ影を重ねてから離れると、 聞こえる小言に肩を揺らすだけで笑う]
じゃあ、帰るか。 っても高級ホテルとか無いから、 ふつーの自宅なんだけどな。
[スタッフにタクシーを呼んでもらい、 雪になっていると聞いてまた、笑った]
テッド、早速見れるぞ。
[まだ積もっては居ないだろうけれど]
(382) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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ん……、どっちだろうな。
[ダメなのか、ダメじゃないのか。自分でも明確な答えが出せずにいる]
欲しいと思ってしまったら、たとえ叶わないとしても、その思いはなかなか消えない。
[困惑した様子のヤニクに、眉下げた笑みを返す]
欲しがり方がわからなくて、俺は手を伸ばし損ねた。
[そうならないでいて欲しいと、ヤニクに願うのはこれもきっと自己満足]
(@195) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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……あ。
[手が離れてゆく。 追うように伸ばした手は、淡々とした声の前に、虚しく空を切った。]
ゆ、き……?
[雨音は、もう聞こえなくなっていた。 むしろいつもより、静かな気さえした。
振り返り、窓へと視線を向ける。 フーの立ち去って行く足音がした。]
……フー!
[慌ててまた、振り返る。]
(383) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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【Grange Continental】
[すっかり身体も高ぶりきった所で、ようやくホテルに到着する。
背の高いドアマンが扉を開ければ彼にチップを渡し。内心、案内は入らないとばかりにイアンを抱き寄せて歩き出す。 チェックインを手早く済ませると、そのままエレベーターに乗り込み上昇する箱の中で欲望を抑え込むようにイアンを抱く腕を強めた。
開放的な吹き抜けを見下ろして、あっという間に最上階へと到着したエレベーターを降りる。 この間も終始無言。 目的の部屋へ辿り着けばベルマンにもチップを渡し、彼が背を向けるなり扉を閉めた。]
(384) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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おれ……! おれ、まだ、ここにいたいんだぞ!!
[声は届いただろうか。
何故そんなことを思ってしまったのか、分からない。 分からない、けれど……だから。
だから、思ったままを叫んだ。]
(385) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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―寮・虎の部屋―
謝れるのは、いいことだ。
[謝罪にはそう告げた。 撫でる手は離れ、空を切る手をもう一度撫でる事はなく。]
雪、綺麗だぞ。
[それは触れると消えてしまう、幻想のよう。 静かに寂しく降り積もる。 足音は振り返らず、虎の部屋から離れ。 扉が閉まる音と共に聞こえるのは。]
(@196) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[謝らなくていい。そう告げて、抱き寄せたまま体を倒す。 横たわって名を呼びながら、繰り返し髪を撫でる]
(@197) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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ーおっきいたてものー
[知らない人に案内されてよくわからない機械に乗る。胸がふわっとする感覚にぎゅうとレイに掴まった。
レイは会う人会う人に何かを渡していて忙しそうだったから黙ってついていく。初めての人が多すぎて羽は縮こまっていた。
閉められたドア。初めての二人っきりにもう心臓が破裂しそうでこわい。]
(386) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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…――――それは、叶えてやれねぇよ。
[冷酷に落ちる、雪の一片。 取り残される動物は、総じてそう思ってしまうのだろうか。 居心地のいい場所だと、認識してしまっているのだろうか。 それではならない、そう在ってはならない。 男の足音は、いつもと違う革靴の音で遠ざかる。
優しさも、温もりも、何もかもを *引き連れて*]
(@198) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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―研究ルーム―
[男の足は研究ルームへと戻り、デスクに着く。 まだ部下たちは帰ってきていないようだ。]
――――――。
[シャリ、と持ち上げた、千切れた銀色。 指先がぱちんと開く。 その表情は前(>>@78)と違い、なんの色もなく。
黒縁のガラスが映すのは――――ただの銀。
そのロケットは空虚で、元から何も入ってなどいない。 男の表情が次第に曇り、眉根を寄せ。 憤怒とも、悲痛とも、疲弊ともとれるものを作り上げた。]
(@199) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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サミュエルの言葉は難しいの。
[明確な答えは返って来ない>>@195 彼も困った様な口調で、 それでいて何処か寂しい声だったから 一緒に首を傾げていたが]
…そう…なの…?
[風がまた乱れた気がした]
(387) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[少し訂正するならば、チップを渡すときも普段はにこやかに微笑み、ちゃんと一言礼を述べている。 ただこの日はとにかく、余裕がなかった。
そのかわり通常よりも多めに渡しているので、聡い彼らなら分かってくれるだろう。*]
(388) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[影が離れたあと、 赤くなって口許を押さえていたが]
ホテル……?
[聞いたことのない単語に首を傾げつつ]
――雪?
[眼を見開いて輝かせる。 雪の中駆け回る、犬のような。 ――寮で雪の本を見たときも、興味津々だったのだ]
(389) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[“いつか”写真をいれて、二人で互いに持とうと誓った。 減俸もペナルティも、この研究所から追い出されてもいいと。
結局は、写真など撮る事も出来ぬまま引き裂かれ。
最後に聞いた悲痛な声が、今でも耳に残っている。 目隠しを外され変わる表情を、今でもこの目が覚えている。]
(@200) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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悪いな。
…、……悪い。
[その声は、酷く細く。]
愛してる。
[数度、その言葉を繰り返して。]
(@201) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[何もないその銀に、甘い甘い口付けを落とす。 ゆっくりと蓋を閉じた微かな音の次に聞こえるのは。 灰と吸殻だらけのゴミ箱が、それを受け止める音。
時計を見上げた男の表情は、もういつもと変わらない。
――――ああ、なんて最高の *誕生日だ*]
(@202) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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[毛布の海が割れ、チアキの背を抱き起こすように 腕でチアキの体重を支えたティーが顔を出す。
さらけ出された白い肌に、ティーの舌が這う。
自由になる方の手で尾の付け根をくすぐり、 先端へと指先で撫で上げた。]
(@203) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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フー、ッ……!
[呼び止めようとする声は、氷の言葉と、重いドアに阻まれた。 べたりとその場に脱力したまま、いつもと違う足音が遠離って行くのを聞いていると、また、目元が熱くなってきた。]
……ぅ、ぐっ……
[もう必要のなくなった目隠しを外し、涙と鼻水をぐしぐしと拭う。]
おれ、ここにいたら……だめなのか。
[自分がどういう存在で、何の為につくられたか。 それを知らないわけではない。 何故なら、何度も聞かされたから。]
(390) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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それも今度連れて行く。 レイんとこなら、……融通きく、だろうし。
[何もかも知らないまっさらに、教えることのできる喜び]
そう、雪。雨だったのにな、それだけ寒いってことだ。 嬉しそうだな、よし行こう。
[タクシーももう来ている頃か、スタッフに合図して店を出る。 ちらちらと舞い落ちるものがしろく、世界に色を乗せていた]
(さ む い)
[いいムードとかそういうのからは少し遠い顔]
(391) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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白い、
…… 雪、――綺麗だ。
[手を、差し伸べて そのひとひらを受け止める。
手に乗ればほどけて あとかたちもなくなる白、テッドは――狼は、不思議そうに見つめ、口許にてのひらを近づけて、ちろり、舐める。]
――……
[そして、空を見上げて暫したたずんだ。 あとからあとから降り行く雪の欠片は、誰そ彼に、降り積もる。]
(392) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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