159 戦国 BATTLE ROYAL
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たいへん結構なお服加減でございます。
[それは形のものでなく、心から。
紅残る唇を笑みに弓ならせ、柔らかく瞳細めた。
飲み口を静かに指先で拭う。
壁越し遠く、声が聞こえた気がした**]
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花柳藤景虎!
あぁそうだ、まさしく俺は土下富楽! 来いよ糞餓鬼、右手一本で相手してやる!
[だらりと、左腕垂らしたままで声を張り上げる。]
ハッ。
婆婆の仇討つつもりはねぇが……ひとつ、気合入れるか。 なぁ現界喰!
(18) 2015/05/21(Thu) 02時頃
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待ってろよ婆婆。 戦終わったら、あんた好みの徳利を40提、土下のとびきりの酒で満たして、山芭まで届けてやる。
[どことなしに呟くと、右手のみで構えを取る。]
現界喰 ────砕巌刃
[まずは挨拶代わりとばかりに、ざぁと、刀を低く振るって地面を斬る。 真っ直ぐ奔る細い地割れは、花柳藤の足元へ迫り、切り裂こうとするだろう**]
(19) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 02時半頃
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[玉愛に突撃しようとする刹那>>3:148。 景虎に何事かを囁かれて>>3:147、小太郎は眉を寄せた。 なんだよらしくない。まったく、主らしくない。 これで終わりみたいな。そんな]
酷い主だって自覚はあったんですか。
[冗談めかして笑って]
褒美はたんと弾んでもらいますよ。
[そうして、何事かを呟き返し。地を蹴った**]
(20) 2015/05/21(Thu) 07時頃
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右手一本…か… ふふっ きっと、お互い満身創痍なんだろうねぇ…
[>>18富楽の言葉に甘く見られたと憤るでもなく。 一歩、また一歩と歩を進めながら、初めて戦場で顔を合わせた時を思い出して静かに笑う。 あの時は怪我らしい怪我もないまま斬りあって、それでもなかなか勝負がつかず、第三者の乱入で互いに興が削がれて決着もつかぬまま手を引いたのだった。
如何に自分が手負いとはいえ、富楽がそれを見て手心を加えるだろうか?
ーーー否。
万全の状態で互いに全力を出しあえないのは残念だが、放たれた現界喰>>19の威力は、以前と比べて僅かも見劣りするものではない。]
地面を切り裂く現界喰の一太刀。 あぁ、やっぱり素敵…!
[立ち止まり、太刀の柄に手をかける。 構えは居合い。 狙うは一瞬。]
(21) 2015/05/21(Thu) 08時頃
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ーー破ッ!!
[烈破の気合いと共に、迫る細い地割れにむけて垂直に剣を振るう。 剣は地面を切り裂き富楽の斬激を相殺するが、殺しきれなかった細かな土塊が影虎の頬や肩を打った。]
(22) 2015/05/21(Thu) 08時頃
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右肩を痛めたのは失敗だったなぁ…
[笑いながらの呟きは、周囲の喧騒に掻き消されて富楽の耳に届くかどうか。 風間の薬で痛みはなくとも、動きはやはり鈍い。 だが、それでも戦狂いに引くという二文字はない。 むしろこの手負いの状態でどこまでやれるか。 もう一度富楽と斬りあえる喜びと相まって、小さな背をぞくりと震わせる。 富楽の挨拶を斬り伏せた勢いのまま駆け出し、自らの間合いに踏み込むと同時。 とんと地面を蹴って跳躍すると、富楽を見てにこりと笑う。]
(23) 2015/05/21(Thu) 08時頃
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ねぇ、雪と遊んで!
[振り上げた右腕。 太刀を振り下ろせばジャラリと剣にほどけて鞭のようにしなり、二激、三激と縦横無尽に走る刃が斬激の雨を富楽の上に降らせる。**]
(24) 2015/05/21(Thu) 08時頃
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[一番後ろを走っていた僧兵らが、熱風にふっ飛ばされた。>>13]
(25) 2015/05/21(Thu) 11時頃
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とりあえず攻撃しちゃったけどー。 どこの軍だったかにゃん。
[沙魅助には彼らの中に西を示す印が見えた。 それ故、攻撃をしかけたのであった。
中央にいたはずの沙魅助は、再び先陣に立っていたのである。**]
(26) 2015/05/21(Thu) 11時頃
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……ッは、気付いてやがったかこの糞餓鬼。 油断してると勘違いさせられりゃ、僥倖だって思ったんだがな。
[>>21忌々しげに笑みを浮かべ、わざとらしいほどに大きく舌打つ。 花柳藤とは、過去にも一度、戦場で対峙したことがある。歳若いと侮れないことは、身をもって知っている。 あの頃から流れた月日を考えれば、著しい成長を見せていてもおかしくはない。]
ったく、こんな状態でやり合うには、荷の重すぎる餓鬼だっつーの。
[先手の一撃を前にして、怯むどころか素敵と笑って迎えるなど。 改めて、狂気を思い知らされたような気がして、口元が歪んだ。]
(27) 2015/05/21(Thu) 15時頃
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普通ならそれで、真っ二つになって泥まみれで死んでんだよ。
[>>23呟きは周囲の喧騒に紛れ聞き取れはしなかったが、明らかに本調子でないながら、砕巌刃の斬力の殆どを殺いでくる>>22、正確無比な太刀筋。 まったくもって忌々しいと、舌を打つのは何度目か。]
末恐ろしい餓鬼だ。 こんなもん、生かしときゃ碌なことがねぇ。
[好敵手であるのは確か。 武人としての血が騒がぬわけもない。 が、だからこそ、このままにすれば危険が増すであろうことも予測できる。 ましてや花柳藤は西軍、目下の敵将なのだ。]
(28) 2015/05/21(Thu) 15時半頃
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言われなくても、くたばるまで遊んでやるよ! お前がな!!
[花柳藤が跳ねるのに合わせ、迎撃するべく足を引く。 鞭のようにしなる太刀は、すべて避けるは至難の業。二激、三激程度なら、片腕だろうとどうにかなるところだが、こうも立て続けでは流石に手が回らない。]
……ッ、く!
[篭手の剥がれた左腕に新たな傷が増える。 動かぬ腕はやはり邪魔かと顔を顰めれば、刹那、右瞼から頬にかけて激痛が奔った。]
くっそ……やってくれるじゃねぇか……
[右半分の視界が霞み、赤く染まる。 距離感が曖昧となれば、間合いを掴むのが難しくなる。]
えぇいままよ! 砕巌刃!!
[もう一撃、あやふやな距離のままで刃を放つ。]
(29) 2015/05/21(Thu) 15時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 15時半頃
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まだ終わらねぇよ!
[斬り上げた刃をすぐさま返し、後方にひとつ下がりながら低く薙ぐ。]
地削………
───────土影竜・荒首!
[薄い土壁を築いた直後、森に放ったのと似た技を出す。 違いといえば、軌道が荒れていることと、土竜の首の威力がまちまちなこと。 そして、己でも、何首に割れるかは分からない。]
(30) 2015/05/21(Thu) 18時半頃
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エフは、顕れた土竜は2首**
2015/05/21(Thu) 18時半頃
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 18時半頃
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[富楽の傍を離れたとき、聞こえた言葉>>17] [言葉を伴わぬ視線を富楽へ投げる]
[その後すぐに詰め来る忍に意識を向けて]
――えじわろ。
[ずるい人] [呟きは銃声に掻き*消えた*]
(31) 2015/05/21(Thu) 18時半頃
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っふふ、ふふふ……っあはははは!
[柳の枝を振る様に関節剣を縦横無尽に走らせれば、片手とはいえ富楽もなかなかよく捌く。 岩ひとつを打ち砕く斬撃のほとんどが黒い打刀にいなされて、富楽を砕くには至らない。
焦るはずの、業を煮やすはずのその状態を、景虎は心の底から喜んだ。
鷹船しかり。八重しかり。 全力で剣を振るい技を繰り出してなお、実力の拮抗する相手がいることの、なんと喜ばしいことか。 その相手と、剣を交えて命のやり取りをする瞬間の、なんと胸が躍ることか!
その歓喜の瞬間を、人は笑わずに迎えられるだろうか?]
うん、遊んで! 富楽が死ぬまで!!
[関節剣が富楽の左腕と顔の右半分を裂いた手ごたえ>>29]
(32) 2015/05/21(Thu) 19時頃
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[ままよと放たれた砕巌刃は正確に景虎の足元へ迫る。 一撃よりもはるかに至近距離。 得物は剣の形状で抜刀状態。 先ほどと同じ手段は通じない状況。 それでもなお、景虎の顔は笑っていた。危機的状況を楽しんでいた。]
――柳に風と受け流そうぞ…!
[剣を持った右腕を振り上げる。 ギシリと肩が嫌な音を立てる。 ぶれる腕を支えるように左手で手首を掴んで、身体ごと鞭のようにしならせて剣を振るった。
富楽の技を受けるでも相殺するでもなく、軌道を逸らせて受ける被害を最小限にする。
それでも逸らしきれなかった黒刃の一撃が、景虎の右足に傷をつける。]
……ッん!
[痛みに顔を歪めたのは一瞬。 裂けた着物の裾。その隙間から覗く細く白い足を赤い河が流れて、関ノ原の地に落ちる。]
(33) 2015/05/21(Thu) 19時頃
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[苦無の投擲>>3:149と同時に、 口に咥えていた忍刀を右手に持ち替えて。 隅慈家の軍勢に風のように切り込んでいく。 ひと薙ぎ、ふた薙ぎ。血の花が咲く。 次々と隅慈の足軽を切り払い、目指すは大将。玉愛の元へ]
姫様にしておくのは勿体ない腕だ。
[自身の放った苦無が銃弾にすべて叩き落とされ>>12、 致命傷を負わすことができなかったと知るや。 小太郎は口の端を持ち上げた。しかしその表情に余裕はない]
“手負いの忍ごとき”に、本気になってくださるとは。 この風間が小太郎、光栄の極みですよ。姫様。
[こんな状況でも減らず口は叩く。 忍刀片手に玉愛に切りかからんと、距離を詰めたその瞬間。 再び響いた左右2発の銃声>>16。 1発目はすんでのところで避けた。しかし2発目は。 避けること能わず、小太郎の体を貫いた]
(34) 2015/05/21(Thu) 19時半頃
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……な。
[しかし、小太郎の体から血が噴き出すことはなく。 しばしの間。訳も分からず呆然とする。 からん、と音を立てて。懐から銀色の暗器が零れ落ちた。 それは露蝶の遺した匕首>>3:55であった]
あれだけ俺を殺したがっていたのに。命を助けるか。 なにを考えている。
[匕首には、玉愛の放った銃弾がめり込んでいた。 この匕首を懐に入れていなければ。あるいは]
成程。もっと俺に苦しめということか。
[ひとり納得すると。匕首を拾い上げる]
(35) 2015/05/21(Thu) 19時半頃
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ならば力を貸せ。地獄で俺のあがくさまを見届けろ。
[右腕をしならせて。匕首を投擲。ぶおん、と風を切る音。 狙うは玉愛の首元ただひとつ。 しかし慣れぬ匕首に苦し紛れの一撃。どこまで通用するものか]
熱くなりすぎたか。
[辺りに積み上がった足軽の死体の山。 小太郎は少々、深入りをしすぎたかもしれないと思う。 なにも隅慈の姫の首を討ち取ることが自分の本意ではない。 引きつけて、主の“遊び場”を整える。 その最低限の仕事すらできずに、不覚を取って死にかけるとは。 “小太郎の名跡”が泣いているように思われた**]
(36) 2015/05/21(Thu) 19時半頃
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[身体を支える足が傷つけば、当然体の重心が崩れる。 咄嗟に左手を地面に付き転倒を防ぐが、手の平から伝わる地震のような振動にハッとして顔を上げれば、眼前には土壁と、そこから放たれた二匹の土竜>>30 荒れた機動は予測がつかず、どちらを捌いて、どちらを躱すべきか、それすらも咄嗟に判断ができない。
万全の状態であれば。 せめて足が無事であれば。
そのような「たられば」は無意味だと、唇の端を不敵に吊りあげる。]
荒ぶる土竜に、雪が殺せるかな?
[先に近づき牙をむい持たないた左の土竜を、地面を転がる様にして躱す。 土竜の風圧に巻き込まれた着物の裾が千々に千切れて散る花弁のように舞う。 体勢を立て直そうとするその隙に右の竜が迫り、小さな体を喰いちぎろうと咆哮を上げた。]
(37) 2015/05/21(Thu) 20時頃
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[影虎は知らないが、森の胴丸鎧ですら打ち砕いた富楽の技だ>>3:46 防具のひとつもつけず、生身のままの景虎が受ければ容易く四肢を引き千切られるだろう。
ジャラリ。
もう一度関節剣を握る右腕を頭上高くに振り上げる。 踏ん張りの利かない足で、どこまで耐えられるか。
生きるか。死ぬか。
鷹船の血で刺した唇の紅をぺろりと舐める。 剣の柄を握る手に力を込めて、渾身の力を込めて振り降ろした。]
――ッ破ァ!!
[一閃、二閃。 三閃目で肉薄し、四閃目は竜の牙に噛み砕かれた。
関節剣の刃のひとつが、パキリと乾いた音を立てて砕ける。 それは始めに鷹船と西で打ち合った時に受けた刃こぼれが、ついに刀身を砕いた音だった。>>2:91]
(38) 2015/05/21(Thu) 20時頃
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―――っああぁ!!
[勢いを削いだとはいえ、ほぼ直撃に等しい一撃。
はらり、と地面に散った白い絹糸の上に、緋牡丹のような赤い雫が色を添えた。]
(39) 2015/05/21(Thu) 20時頃
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………っは、……はは
[唇から零れ落ちたのは、吐息にも似た微かな笑い声。 濃紺の着物に咲いていた白牡丹は、今やそのすべてが真っ赤な緋色に染まっていた。]
……ほんと、素敵。
[半ばで折れた剣を支えに、どうにか立っているような状態の景虎が、土竜に無残に切り落とされた白髪の隙間から土下を見上げて、うっそりと笑う。 愛らしい顔には、右目を縦に裂くような傷が一本。]
雪の刀、折れちゃった…。 ふふ… こんなに追い詰められたの、生まれて初めて。
[切り裂かれた顔の右半分へ手をやって、べっとりと付いた血を猫のようにぺろぺろと舐める。 富楽をじっと見据えたままの左目は、猫がまたたびに酔ったように蕩けていた。]
(40) 2015/05/21(Thu) 20時頃
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んー…
[半分ほどの長さになった関節剣を振り上げて、剣の間合いを確かめるように周囲の地面を切り裂く。 右の視界が霞む富楽とは異なり、雪の右目は完全にその役割を失っていた。 痛みを感じないのは、小太郎に貰った薬のおかげか。 見えない右半分を庇うように、無意識の首を傾けて左目だけですべてを見ようとする。]
止めよう、なんて、言わないよね? 死ぬまで雪と、遊んでくれるんだよね?
[確かめるように問いかけて、折れて砕かれた関節剣の一部を拾う。]
雪、まだ動けるよ?富楽だって、まだ動けるでしょう?
[着物の裾を裂いて刀を握る右手を上からぐるぐると巻いて固定すると、折れた刃を口に咥えた。
まだ動ける。まだ生きている。なら止まる理由はない。
傷ついた足で富楽へ向かって駆け出す。 折れて短くなった分、より深く富楽の懐へ飛び込もうと。*]
(41) 2015/05/21(Thu) 20時頃
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褒めたって、逃がしやしないよ。
[放った弾の片方は当たった―筈だ>>34] [身体を貫かれ、飛沫があがるののを予測し] [火の粉は振り払ったと安堵の一瞬]
なっ…に…。
[だが予想に反して弾を食らった忍は倒れない] [懐から何かを取りだすのを見て、それが防いだのだと察した]
ちぃ、さすがは風間の頭の名を語るだけはあるか。
[舌打ちをし、そのまま畳みかけようと銃口を向けた]
(42) 2015/05/21(Thu) 21時半頃
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―屋形船―
[冥銭の支度は然るべき者達に任せるとして、
と、考えたところで、自身の右手を見下ろした。
戦場において片時も離さなかった得物は
光に焼かれ、森との戦いに傷を負っても、未だ在る。]
冥土まで、武人として逝けるってんなら
――……悪くはない、生き様であった。
[引き寄せた槍の茎に額を摺り寄せ、
沁みる感傷に浸り、今更の辞世の句を読もうと――
――……したが、腹の虫が派手に喚いた。]
死んでも腹は減るのかい。
[欲をしこたま抱えた魂は地獄へ堕ちるんじゃないか。
あの生臭坊主め、何が「極楽へ」だ。
槍の先を船縁から川へ落とし、
穏やかな流れを掻き回してやる、憂さ晴らし。]
……お?
[清らかな水音、生死の匂いの無い川。
不可解な所へ着てしまったものだと改め息吐くと、
どこから、豊かに立ち昇る茶の香がした気がして。
槍を持ち上げ、水気を払いながら船上を歩み出し、
座敷へ続く戸に手をかけた。*]
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 21時半頃
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ぐっぁああっ!
[風斬って飛来する匕首を、左手て受ける] [刃が腕に深く突き刺さり、痛みに唸った]
[ぼたぼた血を流す腕では銃を扱うのは至難] [使い物にならなくなった左手の銃を逆手に握って]
これで、おあいこかねェ。
[ああと残念そうな口ぶりで、高揚にくつり笑う]
(43) 2015/05/21(Thu) 21時半頃
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じゃっど、西の思い通りになんぞ、させん!
[片銃では連射は不能] [詰め寄られぬよう、後退しながら―] [右の銃を構え、引き金を引く]
[ドゥンと重たい音が響いて発射された弾は] [空を斬りながら小太郎へ*]
(44) 2015/05/21(Thu) 21時半頃
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