267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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真白に隠れた、細い身体は、 きっとこんな風に思ってしまったからでしょう。
"養分"で"苗床"でしかないにんげんだって、 みにくいにんげんが成長したすべてを 取られてしまうんだって、 結果 時間が巻戻ったかのようなことなんて、 144数える中に前例があったかは 定かではありませんが、
………きっと此だって幻想の一種かもしれず、
(16) 2019/06/17(Mon) 23時頃
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星がひとつ落ちてゆきます
(17) 2019/06/17(Mon) 23時頃
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[ ─── シーツも、寝間着の裾も引きずって、 その夜、わたしは星空のもとへいた。
髪飾りなんて素敵なものと評して良いのか、 顔半分のおおきい白菊を抱えたまま。 ただでさえ無い体力がこんな身体じゃあさらに無く、 ぺちゃ とか、そんな音を立てそうな様子で 中庭に倒れながら。
此じゃあしらぎくさんよりしろいかたまりさん。 ]
(18) 2019/06/17(Mon) 23時頃
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──── ………、
[ つかれたなあ、正直に思う。 なんでこんな所に来てしまったのかすら思う。 と言うより色々と動き辛い。 根は這っているし寝間着とシーツが邪魔をする。
ひらべったくしろいかたまりは伸びていて、 ……其れでも潰す訳には、と、 ひとまわりちぃさくなった手で、 ひとつふたつ、白菊を摘んでは脇に置いていく。
幾ら摘んでも咲く気がするけれど。 ]
(19) 2019/06/17(Mon) 23時頃
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…………、
[ ぽと、と ひときわおおきい白菊を落として、 地にのびたままそらをみあげた。 ]
(20) 2019/06/17(Mon) 23時頃
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[ ……姿の所為だ、きっと。 おんなじなまえのあの子、知らない名前のあの子、 思い出してしまって、黒が揺れ、 ]
(21) 2019/06/17(Mon) 23時頃
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──── やっぱり名前って呪いよね、……
[ ばからしい って 力なく呟いて、 "しらぎく"の種を、もう一度 飲み込んだ。 ]
(22) 2019/06/17(Mon) 23時頃
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[ 仄白い薄布が散り舞う寒空を 見上げては ───── 思い出すのかも しれない。
其れまで さくらのしたに埋まるのは、 お預けだろうか。 *]
(23) 2019/06/18(Tue) 00時頃
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[ ──── 結果、アルミ色のパウチを片手に、 また、 しろばらのアーチの向こう、 真白のベンチに寝転んでいた。
ベンチと言うだけあって、硬いから、 このまま意識を落としてしまう訳にもいかず、 ひとつ 星の降るを見上げ、
音を立ててパウチを握り潰した。]
(24) 2019/06/18(Tue) 00時頃
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[ しんじるちから、 というものが、足りていないから、 空想であるとされる疾さえ避け行き、 まだにんげんとしての体を保っている。
流星への願いなんて ひとつも思い付きやしなくて 端から、 嗤ってさえ居たのだ。]
(25) 2019/06/18(Tue) 00時頃
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( だれかの なにかを ぎせいにして、 )
(26) 2019/06/18(Tue) 00時頃
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[ ばからしい。 呟きは天に向き、 唾のよに 堕ちる。 ]
(27) 2019/06/18(Tue) 00時頃
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[ それだから、潰れたパウチを片手に、 ひらべったいしろいかたまりを目撃したときに、]
──── ながれぼしにねがいごと?
[ 人工日光の消えた天井は 背中越しに夜空を映し、 ……夏の空のようだ、 とは 思わずとも、 確かに死んでいく星等が よぅく見えた事だろう。
摘まれた花が白を飾り、 ( 開けた柩のようだ、 )と、 碧は唯、見下ろすばかりで。]
(28) 2019/06/18(Tue) 00時頃
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[ 白菊に囲まれた場所で、高い碧を見上げた。
もう立ち上がる気力も無かったので、 包まれた身体を起こし、座るに留め。
……すがた は、何時かのこどもであれ、 精神だけは何時も通りであったので、 真白の隙間から、睨んで、 ]
(29) 2019/06/18(Tue) 00時半頃
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[ 重さに負けたはなひとつ、また、落ちる。 ]
(30) 2019/06/18(Tue) 00時半頃
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…………何で居るの。
[ 答えになっちゃいない返事を先に投げ、 花弁と一緒に溜息も零して、 ]
(31) 2019/06/18(Tue) 00時半頃
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……死に場所なら此処が良いのかしらって、 植物は引きこもらない方が良いのでしょう。 病院の中散らかしちゃった気がするけど、 どうせ最期なんだからどうにでもなると思うし、
[ あっち、って、硝子の方を示しつつ、 見てよ此 とか、示したちぃさな片手を上げて、
─── 気怠げにわらった。 ]
(32) 2019/06/18(Tue) 00時半頃
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植物になったと思ったらこんなになってるし、 一緒にこの白菊も、どんどん大きくなるし、
……特異体質にも程があるでしょう、 良い実験体にもなれるんじゃない。
[ もう 成ってる、とか。 そんな客観的な事実なんて、知っていないので。
自嘲だったのか単純に面白がっているのか、 わたし自身ですらやっぱり分からなかった。 ふと 明日にはずっと寝てるんだな って 過ぎってしまえば如何してだか泣きたくなるけれど、
適当に喋るくちびるも、泣きだしそうな何かも、 咳ひとつで閉じてしまった。 ]
(33) 2019/06/18(Tue) 00時半頃
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[ たねを、おとしながら、 ]
(34) 2019/06/18(Tue) 00時半頃
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……せんせいこそ ねがいごとでも?
[ 真白と、花と。 どちらにも隠れていない瞳で、また、見上げ、 ]**
(35) 2019/06/18(Tue) 00時半頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/18(Tue) 00時半頃
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君の思考を知るなら僕は まるで■かだと、■■さまとは程遠いかんばせで ■ってみせただろうになあ。 君が 結局この顔を拝めたのかは分からない。 海の生物に陸に住む人の姿は見えないだろう。 それと等しく。…………
(36) 2019/06/18(Tue) 04時半頃
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『 冷たいと云うのは 硝子や、氷や、雪や、死体の事を云うんです。 僕が冷たいのは、あなたの体温が僕のそれより 上回ッているからでしょう 』
(37) 2019/06/18(Tue) 04時半頃
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屁理屈ならいくらでも捏ねられると云うのに 被検体は被検体同士、仲間意識でもあるのか 大人には言えない秘密の話の類のものか…、 本心など如何でも良いものではあるけれど >>1:163僕の被検体に告げることには 聞いていたなら……いいや きっと耳に届いていても、 僕は顔色一つ変えなかったか。 良いも酸いも暑いも寒いもまるで僕には役立たない。 1ℓの無感動の中に、0.1㎖の塩が混ざるようなものだ。
(38) 2019/06/18(Tue) 04時半頃
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被検体に自由は無いと思っているから その分何を話していようと 語ろうと、 自分を 他人を 欺こうとも構わない。 時に僕を■■さまと崇めたて >>1:164 ■■し、敬愛し、捩じれても気にしない。 僕はそのすべてに■じないからだ。 他の同期に咎められたところで 心どころか耳すら痛むことはない。 子ども達は、それを怖いと冷たいと 僕の背に向け指差すことだってあるだろう。
(39) 2019/06/18(Tue) 04時半頃
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───── 矢張り、遠くで蠢く小波が 近くで聴こえてくるようだった。
(40) 2019/06/18(Tue) 05時頃
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硝子に向けるにしては可笑しなものだったが 僕はそれきり、同じ言葉をくちにしなくなった。 それは少女が星の砂と成り果てる、 今日に至るまでも。変わらず。
(41) 2019/06/18(Tue) 05時半頃
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僕が153を魚や硝子のようだと示す度に まるでそうであったかのように成るのは 魚よりはカメレオンらしいと口にした時もあったが... ─────そのときは如何なったのだっけ。 海の生き物の中にも 擬態するものは居るらしいが 何故だか僕は 途端に彼を陸の生き物に喩えてみたくなった。 … 単なる気紛れとも言い換えられる。
(42) 2019/06/18(Tue) 05時半頃
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それから 少女が砂となって集められた頃 医務室の道に足を伸ばした、153に向けて 皮肉めいた声を掛けていた。
(43) 2019/06/18(Tue) 06時頃
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雪景色の中埋もれていた頃の大きさより どんどんと、消えいるように小さくなる君が 微笑みばかり咲かせるのを視界に収め.....、 「 そうなんですか 」 返す言葉は ──────── 呆気なく。
(44) 2019/06/18(Tue) 06時頃
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だからだろう。 打ち水を放たれたような気分になっても 僕の瞳は波打たない。ひとたちも。 人が歩むよりしなやかでない様な足取りを たんたんと無言で追う中で、 目にうつる彼の肌が 手のひらが 建物構造を描かれたみたいになり まさしく硝子に成ろうとしている君を見、....
(45) 2019/06/18(Tue) 06時頃
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