272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
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[ぽんっと手を打ち合わせる。 そうして目を閉じる。 役に入り込む時のスイッチを切り替える仕草。
イメージしよう。 芝居に魅せられ人生を擦り減らしていく。 そんな哀れな男の悲劇めいた喜劇を。
そうして目を開いたなら、舞台の上。 目の前の観客に向け問いかけよう]
(27) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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俺は……、誰だ? 何に、なりたかった男なんだ……?
[まどかを真っ直ぐ見つめる瞳から、 涙が一筋零れて落ちた。 そうして優しく微笑んで]
じゃあな、まどか……。
[これで”俺”とお前はお別れだ。 もう永遠に会えないだろうな。 何故かそんな気がしてどうしようもなくて。 上手く笑う事ができなくて――]
(28) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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[そんな”アタシ”をアナタは笑えばいいと。 そう思ったの。 にっこりと笑って見せて]
……なんて、ね?
[キラキラとした笑顔。 その中に少しの寂しさが滲んだ。**]
(29) 2019/11/04(Mon) 18時頃
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― 朝・自宅 ―
[ピンポン、と玄関のインターホンが鳴った。 こんな朝早くからいったい誰だ?
先に食べ終えていた姉ちゃんが出て行くのを 3枚目のトーストを齧りながら見送る。]
な、なんだぁ?
[玄関の開く音がしておよそ1分。 突如聞こえてきた大声に トーストを詰め込んで廊下に出ると、 菜摘が姉ちゃんに抱きついて泣いていた。>>6]
(30) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
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え、どしたの。
どうにかしろって言われても 姉ちゃんがなんかしたんじゃねぇの?
[道場に通っている菜摘と しがない美術の姉ちゃんじゃ、 菜摘に分配があがるのは当然だった。
しがみつかれた姉ちゃんからSOSが出たけど 菜摘の大泣きに動揺している俺は まだ廊下に突っ立ったままだ。
だって菜摘が泣いている。 あんな風に声をあげているところなんて 見たことなかったんだから。
よしよしって宥めるように姉ちゃんが頭を撫でると 火が点いたように泣き声が大きくなるから、 それこそ何をしても逆効果では。]
(31) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
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菜摘、そろそろ……
[結局、母さんが顔を出して そろそろ登校時間よって言うまで 俺達姉弟はおろおろしているだけだった。
てか、菜摘の声が聞こえてるだろうに そこまで出てこなかった母さんすごいな?
途中から姉ちゃんまで目を潤ませ始めたから、 最後の方は俺も泣きたい気分だったし、 引き剥がす役目をさせられて ぐずぐず鼻を鳴らしている菜摘を 姉ちゃんから離す時は、めっちゃ心が痛かった。]
(32) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
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菜摘、どうしたんだろうな?
[体調が悪いからと菜摘は家に戻ったから、 姉弟、2人だけの登校中。 菜摘があんな風に泣いた心当たりを聞いてみても 姉ちゃんはさっぱりないらしい。
泣きすぎて目は充血していたし あれだけ泣いたら頭も痛くなったんじゃないか。
悪い夢でもみたんじゃないの。 姉ちゃんは多少心配しているとはいえ そこまで尾を引いてはないようで。 親友って強いなと思う。
俺はしばらく今朝のことを 忘れられそうにない。]
(33) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
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[微妙に朝のことが頭から離れないまま 1日の授業を終えた頃、姉ちゃんから連絡がきた。
例の計画は変更を余儀なくされたことと、 今日菜摘が泊まりにくるってこと。>>10
たぶん菜摘が言い出したんだろう。 それは、いいんだけど。]
……デート、したかったな。
[誘えるかっていうと 姉ちゃんに背中を叩かれて ようやく今日……ってところだったけど。
ちょっと期待はしてたから 残念な気持ちがないわけではないんだ。]
(34) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
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― 夕方・道場 ―
あれ、姉ちゃんも来たのか。
[いつものように学校帰りに道場に行くと、 菜摘と一緒に姉ちゃんも顔を出した。
稽古終わりの時間帯に 迎えにくる(名目で喋りに)来ることはあるけど、 最初から一緒にってのは結構珍しい。
姉ちゃんの左手が 菜摘にがっつり捕まれていたので、 もしかしなくても朝のが続いてるんだろうなって。]
菜摘、体調平気なのか?
[目元が腫れてないといいんだけど。 体調が万全じゃないなら 今日の稽古は休んだ方がいいんじゃないか。*]
(35) 2019/11/04(Mon) 18時半頃
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[向けられたのは“キャシー”の笑顔。 演じて、演じて、演じて、と、続けた言葉の先 伸ばされた手の先を、自然に私の目も追った
不思議。あんたがそうすると、>>24 まるで本当に何かが在るように見える
たとえば、蝶が羽ばたき、 虚空で消えていく様を。
高本のいない、高本の世界。 キャシーの世界なんかじゃない。 他の、誰の世界でもないというのに。 高本が纏った誰かの世界に 高本の世界は、覆い尽くされている
私は、あんたの独白を黙って聞く 「魅入られている」が、正しかったのかな。 あんたは舞台の上で、 私は、遠く離れた観客席にいる、ただの客。]
(36) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
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[あんたは確かにそこにいるっていうのに あんたが本当に、在ること。 決して証明なんて、できやしない、って
── どこかで聞いた歌が 頭の中をリフレインする
もう一回、何回やったって、 思い出すのは、別れ際の高本の顔。
……だって言うのに、]
(37) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
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[ ああ、嫌だなあ。 なんでその顔を再現するんだろ ]
(38) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
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[打ち鳴らされた手>>27 高本がたしかに目の前で表情を変えていく 人生を謳歌するキャシーの顔から、 人生をすり減らす哀れな男の顔になる
それは確かに「高本」だったけれど
……高本の演技をする、顔だ ]
(39) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
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………!
[息を呑んで目を見開いた あんたが告げたのは「さよなら」の顔 頬を流れるのは一筋の涙
それでも優しく微笑む様は 大好きだった、高本の表情で、 あの日最後を告げた顔にもよく似て それでいてもっと、もっと悲惨な顔で…
ああ、もう元には戻れないんだ ]
(40) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
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[あんたが「高本」から「キャシー」に戻る それは、すべての終わりの合図 もう二度と、高本には会えない気がして、 ]
なんてね、じゃないよ、馬鹿!
[あれ、なんで私こんなに怒ってるんだろう それなのになんで流れる涙は止まらないんだろ] あんたなんて、高本じゃない。 私の、……私の、 私の、知ってる、高本じゃない。
[私は、舞台を背に、走り出す。]
(41) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
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[こんな舞台、もうまっぴらだ。 二度と高本の顔も、高本自身の声も。 手のぬくもりさえも、 思い出すことはできないんだろう
次に例えば「キャシー」じゃなくなって 私に触れてくれる時があったとしても もうそれは高本なんかじゃない 高本が纏った、誰かの人生だ。
「私の好きだった高本」なんて あんたなんかに、言ってやるものか。
高本じゃない、あんたなんかに ─── ]
(42) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
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[運動には自信がないから、 高本が追いかけてきたら捕まるかもしれない
だけど高校のグラウンドなんて私の庭だ “今の高本なんかに分かりっこない” 人目につかない所で泣きたくて、 私の足は校舎の裏へと回って ──── ]*
(43) 2019/11/04(Mon) 19時半頃
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[ ── あの日を、やり直してみませんか? >>0:2 ]
(44) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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誰ッ……
[いかにも胡散臭い人の影 校舎裏に立ってるとか不審者以外の何者でもない
誰なの。しかもなんで学校にいるの。 差し出された小箱を恐る恐る手にとったのは 男を信用したとかそんなんじゃない。 ただ、伸ばされた手が、救いの手に見えたから
たった2日、 過去に戻ることにできる小箱 そんなの、信じろっていうほうが無理 ]
(45) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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[だけど、藁にもすがる思いっていうのかな ネジを巻いて、それが単なるオルゴールならば 騙された私を、皆が笑えば良いってそう思った ネジを巻いて、世界が崩壊するならば こんな世界壊れてしまっても良いとそう思った]
戻るなら、 文化祭のあの日。
私が、高本を舞台にあげなきゃ良かった 私が、高本を推さなければ良かった
私のせいだ、 私が、
[世界が、きりきりと音を立てて、廻る。]
(46) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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── 文化祭 ──
ええっ、風邪? 嘘でしょ?こんな大事な日に。
[思わず口に出たその言葉に、>>0:13 「エェッ」とあたしが一番驚いて仰け反った
「 おいおい、勘弁してくれよ……。 このままじゃ せっかくの舞台が中止になるぞ 」
良く知っている声が続く >>0:37 それに対してもう一度、 あたしは「エェッ」と仰け反った ]
(47) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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[何やってんだよ、と 周りからの突っ込みを受けるあたしは スカートの下、覗く臙脂色のジャージ 髪の毛はちょんまげにして縛ってあって ─── どう考えてもあの日のあたしだ ]
(うそ、でしょ?)
[夢、なんだろう、な? きょろきょろ見渡してみるものの、 やっぱりあの日の、あの時のままで、 ジュリエット役は、やっぱり泣きそうだ]
(48) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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[あたしの知ってる、高本がそこに居る。 誰かを演じ続けた鷹本星一郎でも、 あんたが演じ続けた誰かでも、ない。
あたしの知ってる、高本光一郎。]
(49) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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[誰か代役演れる人いないの?って そうだ、ロミオ役の子が熱出したんだった あたしの思考はあの日と同じ回路を辿る そしてあたしは馬鹿だから、 高本が怪演を魅せることを思い出して、]
はーい。代役は、
[と言い掛けて、 >>0:11]
(50) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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[知ってる。だから、高本は俳優になったんだ。 この後熟女に誑かされて、文化祭そっちのけで、 ああ、そうだ、今日から、全てが始まったんだ ]
(51) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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[視線があたしに集まっている、 手を挙げてしまった馬鹿なあたしはにへらと笑う そしてすごすご手を引っ込めている矢先に ──
「遅れたーッ えっ、ロミオ役いねーの? 大丈夫かよ、俺やろっか?? お前も俺だったら安心じゃね??」
現れた救世主はジュリエット役の仲良しの子>>0:38 あたしが言わなくても、手を挙げてくれた子>>0:15
ほらね?やっぱり。居たじゃんか。]*
(52) 2019/11/04(Mon) 20時頃
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[こころが体調を気づかってくれたのは 私が嘘ついたこともあるのだろうけど 玄関先でわんわん泣いたせいもあると思う。
真っ赤になった目はもう冷えたし>>33 ちょっと腫れてるけど大丈夫。
平気だよって笑えばこころは何も聞かず 道場まで手を繋ぎたがった私に やっぱり何にも言わなかった。
私は昔から単純で隠し事なんてできないから こころは私の「平気」嘘と分かってるんだよね。 でも何も聞かないでいてくれる。 こころのそういうところも、だいすきだよ。]
(53) 2019/11/04(Mon) 21時頃
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――夕方・道場――
[道場は少し、新しく見えた。 それは七年後の道場を私が知っているせい。
隣にいる心の手をぎゅっと握れば ちゃんと握り返してくれる。
忘れていた手の温度すら懐かしんでいれば 早く着替えてきなさいと言われてしまう。
大丈夫、ずっとここに居れば何もないはず。 そう思っていても放しにくくて もうちょっと、と甘えていれば ガサガサ足音がして誰かが――]
……っ
[僅かに肩をこわばらせたけど ――ああ、なんだ、大和だ。]
(54) 2019/11/04(Mon) 21時頃
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ふふ、大丈夫だよ。
[緊張が解けてふわふわ笑ってしまったから 大丈夫だなって思ってもらえたかな。>>35]
朝はごめんねー。 ちょっと嫌な夢見ちゃったの。
[ああ、どうやって大和と話していたっけ。 最後にちゃんと会話をしたのは 大学に入学する彼を見送ったとき。>>0:250
とっくに私の背を追い抜いて 顔立ちも大人に近づいていた大和。 さっき、式場で会った時は もう完全に大人の人になっていた。]
(55) 2019/11/04(Mon) 21時頃
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[記憶のままでよかったこころとは違って 大和はこれまでの経験が邪魔をして どう接したらいいか混乱しちゃう。]
えっと……組み手、する? 今日ね、家に泊めてもらうから あんまり遅くならないほうがいいと思って。
[早めに切り上げて暗くなる前に帰りたくて 二人でさくさく進められそうなものを提案した。]
(56) 2019/11/04(Mon) 21時頃
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