272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[過去に帰りたいと思った。
何度も何度も願った。
もしもあの日をやり直せたら。
――私はどんな犠牲を払ってもいい。*]
(21) 2019/11/01(Fri) 21時半頃
|
|
[ 故郷から出てきて、数年が経った。 数年経って、私たちの関係は変わっていった。
幼馴染から、あの子は冒険者へ。 私はその鑑定や、便利な魔道具を作る仕事へ。 街に根を下ろす者と旅立つ者。 それでもあの子が、イェキンスが 旅からここに帰ってきてくれることが とても嬉しくて、どこか誇らしくて
私の、心の拠り所になっていた。 ]
(22) 2019/11/01(Fri) 21時半頃
|
|
[ だけど、街に残る者と旅立つ者。 その距離が開いていったのはいつからだった?
お互い年頃になって、 だけど幼馴染の気やすさから街だといつも一緒。 旅仲間とWそういうWお付き合いをしてる。 そんな大事な事、本人から直接聞きたかった。 少なくとも、あの男から聞きたくなかったな。 ああでも、逆に良かったのかも知れない。 ]
(23) 2019/11/01(Fri) 21時半頃
|
|
[ …みっともなく伏せた耳も
力なく垂れた尻尾も
見られなくて済んだんだから。 ]
(24) 2019/11/01(Fri) 21時半頃
|
|
[ あれからどれくらい経ったかな。 男女のお付き合いの噂はどうやら本当みたいで だから私は、応援する振りをしてたの。
私にイェキンスとあの子との仲を教えたあいつが 強引に近付いて来ようとするのを 適度にあしらいながら。
そして、今日もまた。 ]
(25) 2019/11/01(Fri) 21時半頃
|
|
……ッ、離して? やめ……っ!!
[ ……あしらおうとして、失敗したのは。 無理やり抱きしめられながら怯んだのは。
ああ、もう。 私の自慢の耳なのに、伏せないで欲しい。 簡単に私の心を代弁しないで。
無理やり重ねられた唇に噛み付いて 私は相手の男を突き飛ばした。 敵意に満ちた視線を向けて毛を逆立てて 相手が立ち去るまで、威嚇を続ける。 ]
(26) 2019/11/01(Fri) 21時半頃
|
|
[ ………ねえ、イェキンス。 この街に戻らなくなるなんて、嘘だよね。
あの人と夫婦になって 世界中を旅して回るなんて。 そんな、私には無理な事。 ]**
(27) 2019/11/01(Fri) 21時半頃
|
七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2019/11/01(Fri) 22時頃
|
─ 回想・去年のある冬の日に ─
ゆっっきだーーー!!!
[広がる銀世界を前に吐き出した大声と同じテンションで尻尾が動く。 だってこれは仕方がない。雪が降ると駆け回りたくなるのだ。習性だ。いや嘘。そうでない人ももちろんたくさん居るんだけど。
でも知っている。 そこにいる幼馴染みだって、クールな顔しつつなんだかんだ走るのが、駆けるのが好きなのだ。だからいつも俺は誘う。]
(28) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
ハラフも! ほら〜〜〜走るぞお〜!!
[キャンキャン吠えながら走ったら、また仔犬みたいだと言われるんだろうけど。ハラフがいうそれには侮蔑の響きなんてない。]
来年もさ、 また一緒に走ろうな!
[子供みたいな約束だと言われるだろうか。 でもだって楽しくて。]
(29) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[走るのがすきだ。 雪がすきだ。 幼馴染みもだいすきだ。
あがったテンションのまんま、 白銀にダイブすると顔回りの毛並みが雪まみれになる。
ぶるぶるぶるっと顔を振って振り落とし、 大きく笑って遠吠えをした。]*
(30) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
── …… ──
(31) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
*
[ 次のニュースです。 本日夕方頃に二輪飛行艇と四輪飛行艇の衝突事故が起こりました。 歩行者目掛け落ちていく空四(くうよん)に空二(くうに)が故意に衝突したと言うことです。 歩行者は無傷、空四の運転手は軽傷、空二の運転手は重傷で意識不明。今のところ命に別状はないようで、回復を待ち事情を聞く方針です。 空四の運転手は軽傷ですが中毒症状を起こしており、毒素の抜けきれていない違法チョコレートを食べていたとみられています。痙攣は収まり意識は回復しているようで、そちらは既に事情聴取が行われており、───…… … ]
*
(32) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
─ 11月のとある日・病室 ─
うわ、雪だ。
[はらはらと舞い散る雪を眺めるために窓を開ける。 ベッドに横たわっていても窓に手が届くのはいいな。こういう時便利だ。
開くと冷たい空気が入り込んできて息が白くなった。]
は〜〜〜… 間に合わなかったなー…。
[ベッド脇には両足分の義足と杖と車椅子。 座ったまま尻尾はゆらゆら揺れていた。]
(33) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
なーハラフ。 かわりに走ってきてくれよ。
[なんて冗談混じりに笑える程度には落ち込んでもいない。 でもせめて、雪が降る前に自力でたてるようにはなりたかったな、とは思う。]
今年の雪、早かったなぁ。
[来月だったら、立つくらいなら。間に合ったかもしれないのにな、と付け加えてまた笑った。]*
(34) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[幕が上がる。 カメラのシャッターが切られる。 観客の視線が集まる。
そこから「世界」が始まる。 俺は別の誰かの「人生」を生きる。
国を、時代を、時に次元すら飛び越えて。 別の誰かの人生を生きる事に、 無上の歓びを見出す生き物がいる]
(35) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[ 人はそれを「役者」と呼んだ。 ]
(36) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
―― 文化祭 ――
おいおい、勘弁してくれよ……。 このままじゃせっかくの舞台が中止になるぞ。
[今日は俺達の高校の文化祭。>>13 なのに、主役のロミオは風邪で欠席だ。 みんな口々にどよめいては落胆する。
俺もジャージ姿で舞台裏に駆け付ける。 さっきまで舞台を組む裏方作業をしてたんだ。 埃と汗まみれで、お世辞にも綺麗とは言えない。 これじゃあ普段のみかん畑の手伝いと変わらない。 首元に巻いたタオルで汗を拭いつつ]
(37) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[ちら、と目が合った幼馴染のまどかに肩を竦め。 泣き出しそうなジュリエット役の女の子。>>14 困ったな、俺、そんなに仲良くない子だし――、 あ、そういや仲良くしてたヤツいたじゃん。 (ってきょろきょろ同級生を探して) って、いねええぇ!! こんな時に何やってんだよあのヘタレ!!
なんて、俺が思ってる間にまどかの一声。>>16 みんなの視線が俺に集まるのを感じた]
(38) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[みんなどこか納得しているような。 ほっとしたような顔で口々に声をかけてくる]
「そう言えば高本、台本の内容全部覚えてたな」
「国語の朗読とかも上手いし、いけるいける!」
「こんな時の代役だよなー。 頼んだぞ!!監督!!よっ日本一!!」
[みんなここぞとばかり無責任にぐいぐいと。 面倒くさい役を俺に押し付けてくる! んで、最終的に拍手喝采応援モードだ]
(39) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
おいおいおいおい……、 無責任だな、お前ら。
[俺ははぁとため息を吐きつつ。 それでも、人の声援にはめっぽう弱い自覚はある]
そこまで言うならやってやろうじゃねえか!
[ぐっとジャージを腕まくりしてガッツポーズ。 みんなもいえーいと場が盛り上がる。 先程の葬式みたいな空気もぱっと明るくなった。
(だから、俺は内心でホッとしたんだ)]
(40) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[そうして俺は舞台が始まるまでの間。 裏方仕事で埃と汗まみれの身なりを整えて、 主役用の綺麗な衣装を着て。 そうして、舞台袖に立った自分は―― まあまあ見栄えのする貴族の青年っぽくも見える。
(中身がみかん農家の息子とか、 そういう野暮ったい情報はまあ置いておいて)
「まあ気楽にやれよ!」「そーそー!」
とか、相変わらず無責任に応援する同級生を脇におき。 やんやと背中を押されて俺は人生で初めての舞台に立つ]
(41) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[かつん、かつん――、 舞台袖から、舞台の上へ、
(ねえ、約束よ光一郎――……)
暗幕から、スポットライトの光の中へ、
(あなたは役者になってはダメよ?)
そうして俺は、「ロミオ」を生きる。
(お母さんとの約束、覚えていてね)]
(42) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[舞踏会での運命の出会いから月夜のバルコニー。 愛しのジュリエットの館へ忍び込む。
「ああ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」
愛しい貴女が苦しい胸の内を話すものだから、 ”僕”はしばし物陰で君の麗しい囀りを聞いていよう]
(43) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[女性側の主役が必死に長台詞を歌い上げる見せ場。 だがしかし、 観客達の目は「ロミオ」の姿に奪われていた。
切々と苦しい恋に若い身を妬かれながら、 それでも愛を求めてやまない悲劇の麗しい青年に。
ただ舞台にいる、それだけで。 ロミオの周囲は美しい中世の貴族の庭園だった。 ハリボテの舞台装置は全て本物の「世界」になる。
(観客が息を呑む音が聞こえるよう。 その呼吸すら「食べて」、役者は生きる)]
(44) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[ジュリエットが歌い終われば”僕”が応えよう。 とんっと身を隠す物陰から君の目の前へ、
(舞台中央に進む、観客の視線も自然と俺に)
恭しく跪き、愛しい貴女へ愛を歌おう]
ただ一言、僕を恋人と呼んでください。 そうすれば新しく生まれ変わったも同然。 今日からはもう、ロミオではなくなります。
[真摯に見つめれば君の頬は薔薇色に染まる。 ――僕は微笑んでみせて。 そうして、悲恋をひたむきに生きる青年になる]
(45) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[ そうして舞台が降りる頃。 この日一番の観客達の拍手喝采が鳴り響くのだ。
学生たちの初々しいカーテンコール。 俺は主役として恭しく一礼をして、 そうして晴れやかなロミオの顔で微笑むんだ。 それだけで観客の視線が俺に集まるのを感じた。
――ああ、知ってる。この感覚を。 これが「演じる」って事なんだろう?母さん]
(46) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
|
[初めての舞台で演じたロミオから、 俺の人生は変わっていった。
文化祭の劇を見に来ていた監督とやらに気に入られ、 あれよあれよと役者の道にのめり込み、 様々な役をこなした、 様々な「人生」を生きた。
そうしてがむしゃらに誰かの人生を生きて、演じて、 それから、それから――……ああ]
(47) 2019/11/01(Fri) 23時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る