237 それは午前2時の噺。
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[このまるっとしたフォルムに少し固めの短毛は手のひらをそれでも柔らかく刺激してやまない。その内にある筋肉の動きを直に伝えてくる脈動はこの小さなからだが確かに生きていると感じさせる。そしてその可愛らしくも尊い短毛の赤茶と白の境目をふわふわとなぞりながらニャアと鳴く声に今日も胸をときめかせるのだった。 このこの名前はラディ。今年2歳になる成猫のメス。私は常々この子と結婚したいと思っている。世の中にはあるじゃない、猫との結婚式。あれをいつか私もやりたい。
らぶ。このきもちはらぶよ。
そして飼い猫とひたすらイチャイチャしている私は村蕪恋。むらかぶら こい。 この名前をつけた両親を私は軽く恨んだ日もあるけれど、ラディの可愛さの前ではそんなものは些細なことだった。]
(18) 2018/03/21(Wed) 04時半頃
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[あ、ちなみにここは私のおうち。
猫を飼う事に特化した作りになっていて、部屋のすみには猫タワー。猫ハウス。他にも必需品がそこかしこ。おもちゃももりだくさん部屋の片隅の箱に入っている。 壁は爪痕がつかないように専用の壁紙をはってあるし段ボールやビニールは別の部屋にまとめておいてある。あとあるのは机にパソコンくらいだ。は〜猫かわいい。私猫のために生きてるわ。猫が元気ならもうどうだっていい。結婚しよ。
25すぎての独り暮らしで猫を飼い始めるとやばいってきくけどそれは本当です。恋人なんてまったくほしくなくなって世界の中心が猫になる。こどもをうんだ人もそんな気持ちなのかもしれないわね。ただ、世界の中心が猫かこどもかってだけで。そんなこともないか。わかんないけど。産んだことないし。わかるのはこの猫の可愛さだけ。]
(19) 2018/03/21(Wed) 04時半頃
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は〜〜かわい〜〜うちのこは世界一〜〜〜
[飼い主あるあるのろけをべろっべろででれっでれで言いながら、構いすぎたのかラディがうでのなかを抜け出そうと暴れだしたので、手を離した。]**
ああっ いけずう…
(20) 2018/03/21(Wed) 04時半頃
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[ パパとママが離婚したのはもう数年前の噺になる。
その日よりも前から口喧嘩をしているところは何度も見ていた。怒ってる声が怖くて、そういう時はいつもぬいぐるみを持って押入れに隠れるようになった。
おとなの事情はこどもにはわからない。学校ではせんせいがみんなに喧嘩しちゃいけないって教えてくれるけど、おとなにはせんせいが居ないからわからない。だから本当はわたしが言ってあげなくちゃいけなかった。喧嘩しないで、って。
言っても、ムダだろうなって思ってた。わたしもクラスメイトと喧嘩する時はあったけど、せんせいに、ごめんねしようって言われても、したくなかったもん。口先ばっかりで「ごめんね」「いいよ」って言ったって、ぜんぜん謝ってないしぜんぜん許してない。「きらい」ばっかりが積もってく。 だけど、パパとママは違うって思ってた。
その日の数カ月前からふたりが喧嘩しているところを見なくなって、勝手にほっとしていた。 けれどその代わりにまっくらなところが怖くなって、小さな電気をつけたままじゃないと眠れなくなっちゃった。]*
(21) 2018/03/21(Wed) 11時頃
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[小学生のとき、私は怪奇の虜になった。思えば、この頃からモノを書くのが好きだった。都市伝説や怪談、UMA、未確認飛行物体など、世にも不思議な話を収集しては、自由帳に書きとめていた。 極秘ノートと名付けられたそれは、私だけの世界、宝物だった。今でも。]
「ご注文はお決まりでしょうか」
えっと、カフェオレで
(22) 2018/03/21(Wed) 14時半頃
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[休み時間になると大半のクラスメートは校庭へ遊びに行ってしまう。人の少ない教室は、モノを書くのに都合が良かった。 その日も私はノートを広げて、新しく仕入れた話を書き込んでいた。夢中になると周りが見えなくなるのもこの頃からだ。今でこそ後方には注意を払うが、この時は背後から近づく影に、全く気がつかなかった。]
「そんなオバケなんかよりも人間のほうが怖いんだぜ」
[心臓が止まるかと思った。叩きつけるようにノートを閉じて、電光石火で振り返ると、アイレベルより少し上に、ニヒルな笑みが浮かんでいた。クラスメートのカナモリくんだ。 黒目がちなピーナッツ眼が、遠慮のかけらもなくノートを覗きこんでいる。
苦労して建てたトランプタワーに、ふっと息を吹きかけるような、あまりにも土足すぎる台詞。何よりその口振りが気に入らなかった。『俺はもっと先のことを知ってるんだぜ』と、上から目線で言われているような気がしてならなかった。 カッとなった私は、彼を殴り飛ばした。]
「カフェオレでございます」
ありがとうございます……
(23) 2018/03/21(Wed) 15時頃
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[今にして思えば、私は自分の拳でもって彼の主張の正しさを証明してしまったわけだ。人間の方が、怖いし、痛い。それでも、彼の台詞はガラスの破片となって、今でも胸に刺さったまま抜けないでいる。]
(24) 2018/03/21(Wed) 15時頃
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──…うん……、……ん。 待ってて、その内……ね。
[…………はぁ。 体の奥深くから漏れたような溜息は、辛うじて通話を終了するまで堪えることが出来た。心配する親に平気だと言った矢先にそんなものを聞かせては台無しになってしまうから。
世界は未だ眠り続けている。
目覚めを期待して夜と朝のあわいに揺蕩ってみても、ただ陽が昇るのを乾燥した瞳を瞬かせて眺めるだけ。 無理矢理にその形をなぞろうと試みるも、目覚めていない世界は形を持たず、広告の裏には意味の無い線がグルグルとのた打つばかり。
気分を変えてみようと近所に数軒ある喫茶店へ足を運んでみたりもしたけれど、選んだ店と時間が悪かったのだろうか。 暇を持て余したご老人達の賑やかな話し声と笑い声に満たされた店内では、世界の気配さえ感じることは出来なかった。右から左へ、耳を抜けていく言葉たちも意味を持たずに消えていく。
認めたくない。 自分が陥るなど烏滸がましい、と思っていたけれど。]
(25) 2018/03/21(Wed) 17時半頃
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──スランプなのかな…。
[もう半年にもなるだろうか。 卓上の原稿用紙は真っ白なまま、無意味な線を走らせては破り捨てられ、丸めて投げられ、無駄な枚数を消費するばかり。
世界の息吹は、聴こえてこない───
どんなに覗き込んでも、頭の中の瞳に映るのは真っ暗な景色だけ。光のひとつも、微かな物音さえ感じられていない。 紙の上に世界を描き出す筈の手は、眠ったまま。鉛筆を握っても、初めの一文字が分からなくて、苦しくて、投げ出してしまうを繰り返している。]
このまま終わっていくなんて……嫌、絶対。
[無名の小説家「万井 菫花」は、夏の終わりに雑誌に載せた小編以来すっかりと鳴りを潜めていた。]
(26) 2018/03/21(Wed) 17時半頃
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[これまでに発表した作品は、何気ない町の景色から生まれた物も数多い。 散歩中にすれ違う人々、バスの中の周囲の会話、洗濯物を干すベランダから目撃した小さなドラマ。 そんな欠片が目から耳から、肌に触れて、取り込まれて。 ある日突然ムクムクと膨らんで、新たな世界が産声をあげるのだ。
けれどここ数カ月は、兆しがパッタリと途絶えている。 これまでと同じようにしてみても、圧し固められてしまったように内側から膨れ上がる衝動はコソリとも感じられないまま。
素人に毛が生えた程度の作家で、それでも細々と書き続けていたのに、このままでは僅かな読者にさえ忘れ去られてしまいそうで、胸をヒヤリとした焦りが支配する。]
(27) 2018/03/21(Wed) 17時半頃
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──気分転換も必要かな……
[カーテン越しに射し込んでくる夕暮れの光をぼんやりと眺め、呟いた。 間も無く冬も去る頃合い、出歩くには良い季節がやってくるだろう。
明日は、町を歩いてみようか。]*
(28) 2018/03/21(Wed) 17時半頃
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助手席のドアが開く音で、浅い眠りから目を覚ました。 徹夜明けの現場は30を過ぎた身体には応える。背中を伸ばすと骨が面白いように鳴った。大きな欠伸をして滲んだ目を擦るとカーナビに表示されている時間が見える。午後11時56分。助手席に入ってきた女性は雑にレジ袋を置いた。
「まだ動かないんですか〜?」
レジ袋から眠気覚ましの栄養ドリンクを一気に飲み干すと、六掛紫乃は仕事帰りに一杯引っ掛けた中年のような声を漏らした。 三割方はガムを摘み、くちゃくちゃと音を立てる。 斗都良町の繁華街の片隅に、1台のレクサスが停まっている。一眼レフのレンズを向けてから4時間が経過しようとしていた。
「現場ってこんな暇なんですか?」 「ゴシップってのはな、7割の暇と3割の一瞬だ」 「3割の一瞬って、全然一瞬じゃないですか」
六掛はため息をついて、レジ袋から冷えピタを取り出す。バックミラーを見ながら髪をかきあげておでこに貼った。
「どこ行ってたんだよ」 「お花摘みに行ってたんですよ。コンビニに」 「その割には随分長かったじゃねえか」 「女の子ですもん。色々かかるんですぅ〜」
(29) 2018/03/21(Wed) 23時半頃
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三割方は舌打ちをすると、ガムを包み紙に吐き出した。
「その間に一條が出てきたらどうすんだ、バカ」 「……だって私、新人ですし」
センテンススプリング。不倫から性事情までゴシップを得意とする出版社。三割方正はその前線でカメラとペンを武器とする記者である。彼は編集長の頼みで、入社したての新人記者、六掛紫乃の教育担当となった。
「撮れなかったらどうすんだ。責任取れんのか」 「……三割方さんだって居眠りしてたクセに」 「お前が原稿書けなかったからだろ!」
センテンススプリングは毎週木曜日に発刊される。火曜の会議で記事のラインナップが決まるため、月曜日までに原稿を上げなければならない。先日、国民的アイドルとニュースキャスターの熱愛記事の原稿を紫乃に任せたのだが、そのアイドルの熱狂的ファンだった紫乃はすっかり失望してしまいペンが進まず、仕方なく三割方が原稿を仕上げたのだ。
「私の青春だったんですよ!?コンサートだって何回も行ったのに……」
これ以上責めたら泣き出しそうな紫乃を前にして、三割方は頭を抱えた。
(30) 2018/03/22(Thu) 00時頃
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「まさか、国会議員までファンだなんて言わねえよな」
一條聖司。斗都良出身の国会議員で、人望が厚いことで有名だ。テレビのバラエティ番組から報道番組まで顔が広く、人当たりも良い。田舎町の聖人君子とまで呼ばれている。そんな一條を尾行していると、繁華街にあるガールズバーへ入っていった。店内は貸切状態。となれば、店から出てきたところを激写すれば記事はもう決まりだ。『独占スクープ!田舎町の性人君子!?』
「大丈夫です!私は塩顔が好みなんです」 「ケッ。そうかよ」 「三割方さんは泥顔ですよね」 「喧嘩売ってんのか」
煙草を咥え火をつけると、日付が変わっていることに気づいた。六掛は煙を浴びると露骨に怪訝な顔をして、車の窓を開ける。昼間の暖かさが嘘のように、今夜はよく冷える。シャッターチャンスには未だ程遠いようだ。
(31) 2018/03/22(Thu) 00時頃
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紅客連盟 イスルギがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(紅客連盟 イスルギは村を出ました)
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ねえ、何してるの?ねえ、帰らなくていいの? 誰かと遊んでたの?何して遊んでたの? お名前は?いくつ?何処に住んでるの?ねえねえ……。
[わたしはちょっとだけムカついていた。 さっきからずっと、真横のブランコに座ってその子にずっと話しかけてるのに、ちっとも返事してくれない! なんかドラマとかでよくある、なんぱ(へいカノジョ!ってやつ!)みたいでちょっとやだ。 無視するのはよくないことだよ!って誰も言ってあげなかったのかなあ……。
もしかしたらお友達ができるかもってちょっとだけワクワクしてた気持ちは、穴が開いちゃった風船みたいにしぼんでいく。]
ねえってばぁ……。
[ほんの少し地面から離れたつま先をぱたぱたさせても、頬っぺた膨らましても、ダメ。]
(32) 2018/03/22(Thu) 01時頃
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[わたしが黙ってしょんぼり下を向いてしまえば、後は公園にブランコの鎖が軋む音が響くだけ。 空はだんだん赤から紺色に染まっていく。]
……帰らなくって、いいの?
[もう一度、確認するみたいに、わたしはその子の顔を覗き込んだ。 俯いた顔は、逆光になって全然見えない。]
あんまり遅いと、お母さんに怒られたり、しないの? お夕飯に間に合わないよーって、言われたりしないの?
……もしそうなら、わたしと一緒。
[視線を落とせば、お気に入りのカーディガンが目に入る。 おばあちゃんが寒くないようにねって編んでくれたのに、やっぱりちょっと寒い。]
(33) 2018/03/22(Thu) 01時頃
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おうちにいると、思い出したくない大事な思い出とかが頭に溢れてきて、なんだか胸がきゅーってなるから……わたし、たまに誰もいない公園に遊びに来るの。
[ブランコに腰かけた女の子は、聞いているのかいないのか、ずっと黙って俯いたまま。 わたしも、カーディガンの袖をぎゅっと掴んで、ぎりぎり届かないつま先を睨む。]
……誰もいない方が、心が落ち着くかなって思ったんだけど、でも、誰かがわたしと一緒の気持ちかもって思うと、ちょっと安心しない?
[よく見れば、女の子の髪の毛はぼさぼさで、ボロボロの服から見える身体もがりがりだった。 おうちに帰れる子ばっかりじゃないのと一緒で、おうちに帰りたくない子の中にも色々いるのかもしれない。 ……そこまで考えて、ふと思った。]
……ねえ、もしかして、あなたがブラン子さんだったりとか、ないよね?
[信じてないけど!全然信じてないけど!一応確認!]
(34) 2018/03/22(Thu) 01時頃
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[そうしたら不意に俯く女の子の頭がふるふると横に振れて、小さい声だけれど「チガウ」って答えが返ってきた。 返事があったらいいなって思ってたけど、いざ返ってくるとびっくりしちゃうから、返事するときは返事するよって言ってほしいな!]
あっ?!あ、わたしもそんな変な名前じゃないよ! わたし、……エリっていうの!
[びっくりしすぎて笑えるくらい声が裏返っちゃったけど、その子は俯いたまま笑わなかった。
それでも、キイキイ鳴いてるブランコに消されそうな声で「……アヤ」って返事が返ってきたから、いいの!]**
(35) 2018/03/22(Thu) 01時半頃
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[テーブルの上には、運ばれてきたばかりのカフェオレと、『月間マー』。保良吹社が発行する月刊オカルト情報誌である。]
(36) 2018/03/22(Thu) 01時半頃
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抜荷 錠がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(抜荷 錠は村を出ました)
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[ 照明の温度すら計算されたショウ・ケースの中で、整列した主役達は、誰かに選び取られるのを待っている ]
(37) 2018/03/22(Thu) 01時半頃
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[ 誰も起きてはいない。
薄いサテン生地のカーテンを透き通る明かり。 飲みかけのコーヒーが通勤鞄の影に在る。
立ち昇る温かさを見下ろしながら、 痛々しい程の沈黙の中でネクタイを結ぶ衣摺れだけを聴いていた。
潔癖な沈黙を守る癖。 隣室で寝ている相手を「止むを得ず」で起こしたくはなかった。
" 全部綺麗に片付けないで。 一緒に暮らしてるのに一人で居る気分になっちゃう "
確かに、君の言う通り。]
(38) 2018/03/22(Thu) 10時半頃
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[ 静かに玄関のドアを開ける。
水滴一つ残していない机の上。 飲みかけのコーヒーだけが揺らめいていた。]**
(39) 2018/03/22(Thu) 10時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2018/03/22(Thu) 10時半頃
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2018/03/22(Thu) 10時半頃
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