253 緋桜奇譚・滅
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/*
おぉ、蛇vs唐傘か。
面白い組み合わせで熱い。
どこもがんばれー
/*
これは事案だぁ。
言い逃れのできない光景だねぇ。
/*
事案だなぁ、言い訳出来へんなぁこれは。
丸裸に剥くってそらあかんわ。
僕の仲間に不埒な真似する爺さんはこんがり焼こう。
/*
ヤツデのー!ってけむけむ突撃するぞぅ。
どーんだぞ。
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[手探りで、縋ろうとした黒い手は彼女を捕えられず、 締めることも、抱くことも叶わず。>>92
降ってくる下駄をかわすことは出来ない。 身に数多の衝撃を受けながら、火気は纏う水流の前に掻き消えた。]
痛いわ 痛いわ。
やっぱり貴女、私を虐めにきたのね。
貴女も真っ黒に汚れてみればいいのに。 死ぬよりも辛い羞恥が、 貴女にはあって?
[一息には殺さない。 ちょこまかと飛び回る声の元を捉えるにはどうすればいいか。]
(101) 2018/11/15(Thu) 21時半頃
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[黒い水柱をいくつも立てる。 次に返答があれば、声のする方にと網のように投げ、 覆い被せるつもりでいる。
貴女だけ綺麗なままでいるなんて、 冷たい臭い水に溺れて、 死んで*]
(102) 2018/11/15(Thu) 21時半頃
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/*
こども に むた い をはたら く のはゆ るさな い
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[飛ばした網も彼女を捉える事が出来ない。>>104]
そう、ないの… 貴女に私の気持ちは分からないのね。
…でも、お姉さまなら────
[考えに耽る間に大口を開けた傘が身の周りの水分を焦がしていく。 身を焦がしていく。]
(106) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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[焦げる。深い火傷。避けられない直接攻撃。 痛さにのたうつ尾が跳ねる。 滅茶苦茶に身を振る。 縮ませた身が、一度高く伸び上がって、干しきれない水場に飛び移ろうとする。]
お姉さまならこんな事しない! きっと私を助けてくれる。
ずっと子どもを探している、優しい人よ。 私をいい子だと言ってくれた お姉さま、 お姉さまに会いたい。 今、どうして───
(107) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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凛、知ってる?
[お姉さまとは凛の店で会った。 凛の店の近くに宿を取ってると言っていた。 彼女ならいえが今何処にいるか知っているかもしれない。]
(108) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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[凛に問う。 今目の見えない大蛇なら、表情は見えず、 どこかへ去ったと言ってしまえば穏便に済むかもしれない*]
(109) 2018/11/15(Thu) 22時頃
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/*
あら、あらあらあ らあ ら
ごめん な さいね 先に逝って し まって
最 期 に会え たらよ か った んだけど
/*
お姉さまの事をしってしまったらぁ。
どうなるのかなあ、わくわくするよぅ、愉悦。
/*
知った ら 悲 しんでしまう わね
そう したらもっと 伽耶 がきらう姿 になってし まうわ
そう なる前にお 胎に戻し てあ げたかった
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───────────────っ!
お姉さまが、 死んだ。
どうして。
[誤魔化しのない声音は、凛が嘘などついていない事を確信させて]
こちらとあちらの扉って事は、緋桜の…。 見過ごせる筈はないって
どうして。
(114) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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お姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さまお姉さま会いたい会いたい会いたい来て来て来て来て来て来て手を取って、抱きしめて、お願い────もどして
(115) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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[大蛇の目がカッと開く。 それは視力を伴ったものではなく、 無理に開いた目からは赤い血を流していた。] お姉さまはね、龍神様もお嫁さんなのよ。 虹色に輝く、綺麗な鱗も持っていたわ>>0:253
お姉さまはね、私がいい子でなかったら「おなかにもどす」>>1:79って約束してくれたのよ。
私、いい子でないわね。 私から会いに行かないと…
(117) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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[お姉さまに会うためにちゃんとした格好をしなければならない。 お腹にもどすためには大蛇の姿ではだめ。
大蛇はその身を縮めると、人の形となった。 商人の娘の着物があちこち破れ、血は滲み、 顔色は白を通り越した青白さ。
陸地に降り立ち、凛の場所を探る。 探り当てられるならば、 何の防御もなく、凛の方へ手を伸ばす*]
(118) 2018/11/15(Thu) 23時頃
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/*
あっちもこっちも大変。
女の子がぁぼろぼろになって行くぅ。
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戦うの。 そうもいかないって。
どうして。
[頑なに拒否するも、だんだんと分かってくる。 分かっていた。
彼女へと伸びる手が、首筋を掴み、女の力で力を込める。 いえの無念を晴らす為に力を込める。
でも、凛。あなた、大事な人を──妖を、京の暮らしを守る為なのね。
────その中に私も含まれて、 いる?]
(131) 2018/11/15(Thu) 23時半頃
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私、凛まで失ったらどうすればいいの…
[震える声。 混沌とした京の町。 諸々の妖怪も巻き込まれて消えていく。
誰が、どういう目的で戦っているか分からない。分からない。
悲嘆にくれながらも、嘘をつかないでいてくれた目の前の凛は信用出来そうな気がする。
お姉さまに会えるなら、凛は置いていこう。
手に力を込めた力を急に緩め、振り落とした。 そして、その場にぺたんと座り込み。 泣いた。 声をあげ、幼子のように泣いた。 会いに行くとしても一時このぐらいなら、 泣いていても許されるだろう。*]
(132) 2018/11/15(Thu) 23時半頃
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[愛しい人。優しい人。 自分が想いを捧げる相手がいなければ、生きている価値は無いと思った。
後追いをする強さを手に入れる前に、 一時一人で泣こうと決めていたのに、
不意に抱きしめられた。
温かい腕の主が大事な妖だと、 そして、まるで責める気のないように、 諌めてくれた。
一度泣き出した自身の身体は興奮を逃すことが出来ず、しゃくりあげ、声が枯れるまま、泣いていたけれども、
彼女の言葉には、ただ無言で、何度も頷いていた。]
(141) 2018/11/16(Fri) 00時頃
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[それまでずっと彼女から滴っていた臭水は、 身の穢れはそのままに、滴る事をやめていた*]
(142) 2018/11/16(Fri) 00時半頃
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