45 哀染桜 〜届かなかったこの想い〜
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パティも望も……やっぱり私と同じなんかじゃない。
同じ、なら 置いていかないでよ。 みんないなくなっちゃうなんて
[やだ。
まだ選ばれていない自分はどれだけ望んでも行けないのだろうけれど。
衝動のままふたりの手を掴もうとして。叶うなら両頬に押し付ける。
いつの間にか涙で濡れていた頬に。]
いや。
わたしも……みんなだって、悪いことしてないんでしょ。
……どうして……
(28) 2012/03/16(Fri) 23時半頃
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[諦めた筈なのに、と
冷静な自分を殺し、捩れる心のまま。]
(29) 2012/03/16(Fri) 23時半頃
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[伸ばされた手に向けて、女は最後の勇気を振り絞った。]
あなたの想いを、まもるよ。
うけとって くれるなら。
[伸ばした手は、女性の手を、確かに取る]
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[同じく選ばれていないであろう彼の方を見るけれど、涙目では表情は窺えず。
自分と彼もすぐに吸収されてしまうのだろうか
胸が軋む。]
(32) 2012/03/17(Sat) 00時頃
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もう、魂があっても、なくても。
俺は、ここにいたい……
[彼女の隣。互いにすれ違う魂のいろ。
触れた指先から、ひらりと零れる薄紅桜]
君の隣に、いたい。
[伝えることも、気付くこともできなかった青年。
青白い光は、また、足りないものを補うようにざわめいて]
――――……、
[気付けば、言葉を発する事すら出来なくなっていた。
聞こえてくる旋律に意識を委ね、そのまま―――**]
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[“ごめんね”の二重奏。
行ってしまう。]
……謝るくらいなら、
またね、って言って。
[嗚咽でうまく紡げない。 もっと言いたいことがあった気がするのに。
強く強く握り締めたふたりの手は、やがて――]
(34) 2012/03/17(Sat) 00時頃
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