266 冷たい校舎村7
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[それから、待合室に辿り着いて、 目を覚ましたばっかりの養の病室に駆ける蛭野を見送った、後。
ひとまず今日のところは引き返すことにしたイロハは、 駐輪場への路をゆっくり歩きながらスマートフォンの電源を入れた。 母からのメッセージにちゃんと返信して、 家にいなかった理由も説明して、 (やっぱりちょっと過剰に心配されてしまったが) これから帰る、とさいごに締めくくった]
(337) Akatsuki-sm 2019/06/20(Thu) 04時頃
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[帰らないことはとりあえずやめた。 だからきょうはもはやただ過ぎ去るだけだ。 母も今頃ベッドに潜っている頃だろう。 ならばイロハも帰ってそうする準備を整えるだけ。
あしたからは――― なんて思っていると、 通りがかりにゴミ箱を見つけたものだから、 空にしたミルクティーの缶を、思い出したように放り投げた。 それは綺麗にゴミ箱の中に吸い込まれた**]
(338) Akatsuki-sm 2019/06/20(Thu) 04時頃
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―― 後日談/灰谷彩華のある日 ――
[非日常は終わった。 非日常が終わった後の日常は、少しだけ騒がしいものとなった。
なんでこんなことになったんだろう、って思いながら、 3年7組教室の中、不自然に欠けたふたつの席のうちふたつを見つめていたり。
3年の女子バレー部だった子ら(派手めの方が)これ見よがしに噂とかしてたものだから、 思わず「いいかげんにしなさいよ」ってじりじり詰め寄ったり。
正門側から帰ったら面倒なことになるかもなぁ、と思った日には、 わざわざ裏口側から帰路に着いたり、していた]
(604) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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[ただでさえ家では、 改めて「家を出て遠くの大学へ行く」って言ってからというもの、 微妙に雲行きが怪しいままだというのに。
見捨てられる、って思ってるのかなぁ、やっぱり。 と、時折見せる表情を横目で見ながら思う。
見捨てるうんぬんはさておき、 イロハにとってのあこがれを手にするにはやっぱりあっちの方がよくって、 それを筋道立てて伝えられればいいんだけれど、 どうかかけた鎖を手繰り寄せないでほしいという気持ちが、 余計なことばを生みそうになる。 結果なんにも言えなくなる]
(605) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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[そんな折、イロハのもとに思いがけぬ来訪者があった。
その人は放課後に高校の裏口側でイロハを待っていた。 「表で待ってたら記者か何かと間違えられた」と言ってのけるその人に、 イロハは心当たりがなかった。 自分までヘンな噂の火種になるのはどうかと思ったし、 最初は警戒したのだが。母の名前を出されればさすがに話を聞く気にはなった。
その人は母の仕事の同僚で、 なおかつ高校の同級生だった、と身分を明かし、 ココもなんだし、と場所替えを提案した。 ちょっと離れたところに彼の車が停めてあった。それに乗って移動した]
(606) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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[おしゃれな喫茶店で、あんまり明るくない話をした。 お言葉に甘えて奢ってもらうことにした紅茶が、 湯気を立てるのを眺めながら]
それで、……お母さんの様子がおかしいワケを、 あたしに訊こうって来たんですか。わざわざ。
[紅茶のカップに口をつけながら考える。 いくら相手が母のことを少なからず知っている人であろうと、 ひみつを洗いざらい話すわけにはいかない。 進路で揉めてる、くらいなら言っていいかなぁ?]
「それにしても、君は本当に似ているな。その……」
“ママ”にですか。 やっぱそうなんですねー……。
(608) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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[さすがにその辺はわかっていたか。 母じゃない、第三者の視点からでもそうなのか。 だとしたら。 結局逃げられなかったのかなぁ、ということを思いつつ]
好きだったんですか? ママのこと。
[軽い気持ちで聞いた問いには思いもかけぬ問いが返ってきた。 彼が好きだったのは紛れもなく、イロハの母の方だったこと。 だが、高校最後の文化祭の後、 彼女がイロハのママと、恋人じみて寄り添う姿を目にして、 現状をおぼろげながら悟り、結局身を引いたこと。
大学を卒業した後、職種は違えど同じ職場で再会できて、 それから長いこと、遠くから見守っていたこと]
(609) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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[さすがにその辺はわかっていたか。 母じゃない、第三者の視点からでもそうなのか。 だとしたら。 結局逃げられなかったのかなぁ、ということを思いつつ]
好きだったんですか? “ママ”のこと。
[軽い気持ちで聞いた問いには思いもかけぬ問いが返ってきた。 彼が好きだったのは紛れもなく、イロハの母の方だったこと。 だが、高校最後の文化祭の後、 彼女がイロハのママと、恋人じみて寄り添う姿を目にして、 現状をおぼろげながら悟り、結局身を引いたこと。
大学を卒業した後、職種は違えど同じ職場で再会できて、 それから長いこと、遠くから見守っていたこと]
(610) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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――なぁんだ。 お母さん、別に、あたしがいなくなったって、 世界にひとりっきりってわけじゃないじゃん。
(611) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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[二人の女のひとの、ひみつの関係。 それを知っているなら話は早かろう。 それでもイロハは結局、すべてを伝えることはしなかった。
進路で揉めている。 母はどうもイロハに近くにいてほしいようだがイロハはそうじゃない。 できるなら貴方からも、好きにさせたほうがイロハのためになると、 それとなく伝えてほしい。 それから、 できることなら母のことをまもってほしい。
そういうことを途切れ途切れに伝えた]
(612) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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その、 貴方のことを逃げ場にはしない、とまで考えている、と言いますか。 ……あ、あたしにも友達がいるからだいじょうぶ、って言いますか。
[あの冷たい校舎から帰ってきた後のやり取りを思い出して、 小さく笑ってイロハは応えた]
(613) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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だから、そう、 貴方にお母さんの友達になってほしい。 かわいそうだから、という中途半端な理由じゃなくて、 あなたに悲しいことがあれば悲しいからと、>>353 そう言いきれて。
遠くじゃなくて少し遠くの場所から、>>-600 お母さんにもよりよいあしたが来るように、 願ってくれる、そんなひとに。
(614) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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[なんてことは直接伝えてはいない。 あくまでただの願いだ。ちっぽけなイロハからの。
ただ、伝えた分の願いはしっかり受け付けてくれたから、 イロハは心からほっとした顔を見せた。
やがて紅茶だけでなくケーキも奢ってもらって。 別れる間際、ふと訊いてみた。 高校最後の文化祭の演劇で、何の役をやっていたのかと。 そうしたら、「魔法つかいの役だよ」と返ってきて、 なんだか色んなことが腑に落ちてしまった。気がした。
魔法つかいなら、この、 今にもしがみついてきそうな呪いまで解いてくれるのでしょうか。
――なんてね?*]
(615) Akatsuki-sm 2019/06/21(Fri) 23時半頃
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―― 後日談/イロハ、お見舞いに行く ――
[その日は雪が降っていた。
記録的な大雪ってほどじゃなかったが、 風にもあんまり流されない、 重たそうな雪を払いのけながら歩くのはめんどくさいので、 イロハは傘をさして登校した。 あの校舎に行くときにも使った、母が買ってきてくれた傘だ]
(626) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 00時半頃
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[授業が終わり、放課後。 最近のルーチンワークのように居残って勉強しないで、 かといってまっすぐ家にも帰らず、歩いて病院を目指す。 相変わらず雪は重苦しく降っていたから、 傘はどうしたって開いたままになる。
途中で寄った喫茶店は、 いつか母のお知り合いの方と行ったところとは違う。 イートインスペースは小さめで、この天気か人はいない]
( ヨーコちゃん用にはケーキで……うーん、 )
[養のお腹のなかをなんとなーく心配した結果、 ケーキではなくサンドイッチになった。 うっすらとした焦げ目が食欲をそそる、 ハムとチーズとポテトサラダにレタスが挟まったホットサンドだ]
(627) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 00時半頃
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[かくして、病室である]
やっほー養くん? 元気? あ、これお見舞いの品ね!
[両手に持っていたボックスの片方を掲げてから、 適当に手渡すか、空いているサイドテーブルのどこかにでも置く。
よくよく見渡せば、 寄せ書きだとか、千羽鶴だとか、>>133 学校に保管してあったはずのゆるキャラじみた猫のぬいぐるみが、 真っ赤なハートを抱えたやつだとか、>>183>>184 先に来た者達の置いた品で、病室は別に白一色ってほどでもなかった]
(628) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 00時半頃
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「 早く元気になってね 彩華より 」
[寄せ書きが回ってきた時、 そんなありきたりな文面を書いて、丸で囲んで、 丸にフリルじみた飾りをつけた。
いろいろ考えたんだけど、結局無難なことを書いてしまった。おさまりも悪くないし。 それにまあ、言いたいことは直接伝えるに限る。 だからイロハはお見舞いにきたのだ。
窓の外、ちらちらと大粒の雪が舞う景色に目を向けた後、 イロハは口を開いた]
(629) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 00時半頃
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あのさ、ちょっとだけいいかな……、
養くんの、世界の、校舎に入る前、 お母さんのこと、……センスのいいお母さんだって、 言ってくれたの、嬉しかった。ありがとう。
……それだけ。
(630) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 00時半頃
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[本当にお母さん? 事実も、ひみつも自ら語らない。 だけど、いくらイロハが望んだ愛の形とは違ってたって、 あの傘は、間違いなく、 曇天の空の下でも華やかにいられるよう贈ってくれた、 イロハのためだけの彩だ。
そのことはちゃんと、 受け入れてあげられるかなって思えたから、 今はこうして、素直な気持ちで、 お礼を言うことができていた**]
(631) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 01時頃
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―― お見舞いの風景・養との場合>>642 ――
元気元気ぃー。 雪のせいでつまさきちょっと冷たいけどね! いえいえどういたしましてですよー。 早く退院して肉系も問題なく食べれるといいねぇ。
[傘を傘立てに置いて、自動ドアをくぐれば、 空調の効いた病院はイロハにとってある種の楽園めいて感じられもした。 病室ごもりにとってはちょっと寒かろうと、>>641 そいつは知ったこっちゃないという話だ。
立ち寄った喫茶店にはカツサンドなるものもあった。 カツの衣を彩るソースがパンにも浸みこんでいて美味しそうだった。(あとカロリー高そう) そっちはまだ早いかな、と思ったので、 今はこのヘルシーそうなホットサンドをゆっくり味わってほしいものだ]
(708) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 18時半頃
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[あとは……そう、 言いたいことを訊いてほしいという思いもありまして。 イロハとしては好き勝手言ったに過ぎなかったから、 ありがとな、という言葉がなんだかこそばゆく感じられもした>>643]
………、うん。 ていうかこっから見えたりすんの?
[なんて言いつつ、>>644 イロハは窓辺に近寄りもせず、定位置を守ったままだった。 そのまま養が笑うのを見ていた。>>645 あの時勝手に抱いた羨望が、 そっくりそのまま返ってきてるのを感じてもいた]
(709) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 18時半頃
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[そんな風に感じるのは、 目の前の彼の家庭の事情というやつを、風の噂という形で知ってしまったせいなんだろう。 彼の家という狭い世界に家族はふたりきりだった。 そうして、今はひとり。……らしい。
ただ、彼のかつての世界には、 イロハとは違ってふたり親がいたんだとか。
まあ、親の数というものは、 イロハにとっては少しばかりどうでもいいものだ。 だってちゃんとお母さんは―――と、物思いにふけりすぎるのもいけない]
(710) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 18時半頃
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うん。……ありがとうね。
養くんも、その、 ……思い出は大事にした方がいいよー。 家族に限らず。ほら、友達だっているでしょ?
[家族という枠でくくられた小さな世界。 壊れてしまっても、思い出だけは残るよね。>>645 それは捨てなくてもいいんじゃないかな。どうなんだろうね。
でも、イロハはというと、 過去を捨てきれないくせに、今のお母さんを捨ててもいいという薄情者で。 だから、家族との思い出以外にも、 大事にするものがあってもいい、と思うのだ*]
(711) Akatsuki-sm 2019/06/22(Sat) 18時半頃
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―― お見舞いの光景/養と ――
[男子高校生のバイタリティは、高い。>>732 イロハはつくづくそう感じていた。
それに、なんかねぇ。 こうして普通にどうってことない話をしていると、 教室での日常が戻ってきたような気がしなくもない。 とはいえここは白一色じゃない病室だ。
養の見ていた窓からの景色。>>733 追体験はしてみなかったけれど、 外から手でも振ってみればよかったかなぁ、とは思った。後の祭りである]
(824) Akatsuki-sm 2019/06/23(Sun) 02時頃
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[壊れていないものがあるとすれば、>>734 それは間違いなく、ふたりでいられるということだ。 ハナから純粋な血のつながりのある親子じゃない、 歳の離れた友達に見えなくもない、 恋人どうしのまねごとからは卒業したい。
そんなふたり、でも羨望の対象となるというのなら、 イロハからしてみれば実のところ、ほんのちょっぴり複雑だけど、 でも、嫌ってわけじゃない]
(825) Akatsuki-sm 2019/06/23(Sun) 02時頃
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[追い詰められた結果、彼がみんなの時間を止めたいとまで思ってしまったこととか、 イロハは知らないし、 だから、「だめだよなあ」なんて言葉が聞こえれば小さく首を傾げて。>>736
それから、「ありがとな」って言葉が聞こえれば、 にっこりと笑ってみせた]
どーいたしまして。
たぶんじゃなくて絶対はやいってば。 ここにおいしいものもあるし、退院したらあれだ、 打ち上げとかやるんじゃない? 文化祭の後みたいに。 ホントさいごまで楽しかったよねぇー。
[湿っぽいのはイロハも苦手だ。>>737 だから、あはは、って返すのは高校生のおんなのこらしい、 なんだか星だか花とかが飛びそうな笑い声。
なお打ち上げの企画うんぬんは高本に脳内で丸投げした。 お願いします委員長]
(826) Akatsuki-sm 2019/06/23(Sun) 02時頃
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[それでもお見舞いのさいご、>>738 七月の話題が出れば顔つきは苦笑いに切り替わる]
うん。……びっくりしちゃってさほんとにもー。 これから行くから、ちゃんと伝えておくよ、その言葉。
[頷いて、それから瞬きするだけの間をおいて、 養をまじまじと見る。 「もし君がいなくなってたらやっぱりつらかっただろう。生きていてくれてよかった」 なんて臆面もなく言えるほどイロハは器はデカくないし、 言うことは決まっていた。約束にはきっと満たない、ただの挨拶だ]
(827) Akatsuki-sm 2019/06/23(Sun) 02時頃
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じゃ、養くん。 また学校でね!**
(828) Akatsuki-sm 2019/06/23(Sun) 02時頃
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―― お見舞いの光景/七月の場合 ――
ヨーコちゃんっっ そこにいるのは分かっているんですよ!
[受付のお姉さんに教えてもらったので、 手あたりしだいに扉を開けることなくまっすぐそこに辿り着いた次第。 もちろん入る前にノックもした]
傷は大丈夫? もう痛くない? あ、あとケーキ持ってきたからゆっくり食べるといいよ。
[そう言って手に持っていた箱を手渡そうとする。 中身は養へのお見舞いの品を買ったのと同じ場所で売られている、 チョコレートのショートケーキだ]
(851) Akatsuki-sm 2019/06/23(Sun) 10時頃
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…………。
[話の切り出し方に、少しの間迷う。 天井で瞬いていた光を思い出す。 つくりものの星空、だ]
そういえばさ、 刺されて入院したって話を聞いてから、考えてたワケ。 あの校舎でヨーコちゃん、あたしに話したいことがあったんじゃないかって。
[そうでなかったのら、 何のためにイロハの名前を呼んだというのか。 そんな、うぬぼれに近い思考がよぎりもするのだ*]
(852) Akatsuki-sm 2019/06/23(Sun) 10時頃
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