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[ 轟、と炎が唸る ]
[ 体が焼かれていく。悪臭がする。
酷い痛みを感じながらも動けずにいる。
ぐらり、祭壇付近の壁が一つ落ちた時]
[男の男としての意識も また 燃え落ちた。*]
― 未明 ―
[ 祭壇を中心として、教会が焼かれていく。]
[ 十字架を突き立てられた骸が一つ
ゴミのように――事実、ゴミなのだ。
無残に転がっている。]
[ まるでそれは悪魔の処刑のよう ]
[ 赤々と燃えあがり夜を煙らせる炎は、
さながら、愚か者に下された―― ]
……罰でも与えたおつもりかい?
……はははっ。
[ 一つの影が、教会を仰ぎ嘲り笑った。 ]
[
そこには真っ黒な影が立っていた。
目も口も鼻も無く、
スティーブン・イングロットのシルエットを象るような影。
胸に十字架を突き立てられたからか、
そこから、もやもやと僅かに白色が滲んでいた。
生前と違う形があるとすれば、
時折揺れる尾と耳らしきものだろうか。
それは揺らぎ、霧散し、また形となって揺らめく。
その姿は狼男のようで、悪魔のようにも見えた。]
[黒焦げの骸の傍で嘆く青年の傍に、歩み寄る。]
起きないよ。
もう子供でもないだろうに、情けねえなあ。
[触れられぬ掌は「殺してやる」
泣き叫ぶ彼の頭をそっと撫でる。]
( それとも……情けないのは僕のほうか。)
( 触れられないんじゃあなあ )
[――やはり。誰かの涙を拭う役は、
自分にはできないようだ。
そっとその背に背を向けて佇めば、
壊れたステンドグラスの向こうに虚ろな空が見えた]
[口だった場所から、
虚ろな声が告白のように零れる。]
死は救済だったんだ。
罪を背負って尚も生き続けていた…が――
[手を広げる。相も変わらず影の色は変わらないが
ルパートを殺した時と同じように、
手は鉄錆の匂いに満ちていた。]
あるべきところへ、裁かれるべきところへ逝ける。
もう、黙って針の筵に立たされるような事も無い。
あるのが終わりか、更なる責め苦かは知らないが。
[だからあの時、「道連れにしてやる」と言った彼の
エンジェル・ブルーの双眸が。
村医者には、”天使”のものに見えていたのだ。
視線を落とす。]
酷いだろう。
だからさ――復讐なんて、考えてくれるなよ。
君は君の道を行けばいい。
[この背を、追う事は、どうか やめてほしい。]
[――託したガーネットを思う。]
…………噫、そんな事を考えていたから、か。
こうして、ここで。
何にもできないのが、
そんな…への「罰」なのかもしれないなァ……?
[けらり、と自嘲気味に笑えば、
影の尾はゆらりと揺れた。
――ジョスランの姿が見えた。
少しドライなところはあるが、
今のヨハネスに声をかけてくれているだけ有難い。
……はは。ドブにでも捨てておけ。
そこの黒焦げのゴミなんてさあ。
[笑って、影はローブの裾らしきものを翻し
逃げるように教会を歩き去る。
少女の姿は
マーゴットに銀の薔薇を与えたという少女。]
( 罰を与えようとするなら、きっと…… )
[思って、笑って、その場を歩き去る。
向かう先は己の自宅。**]
メモを貼った。
[ 何本も束になった、ほそいほそい薄紅の絹。
あの夜、お墓の前でせんせいが教えてくれた「繋ぐ石」と
同じ場所に絡んだ、ただの糸。]
…そんなに締まったら、痛い…よ……。
[ 喚くな、と彼に右手を取られたようで
そんな痛みすら いまは尊く。
わたしは払うように糸に涙を吸わせて、ぽてりぽてりと
彼の足音と「わたしだったもの」の後を追う。
みんないて、わたしだけがいない世界
そう、おもっていた。]
…………?
[ 声に
きっと呼ばれているのはわたしじゃなくて、せんせいだ。
そう思いながらも聞き覚えのある声は、深く静かに響く。
その傍らには……ひとつもなかった、足音。]
…………っ…、
[ 真っ暗闇に、ぼんやりと浮かぶ幸せな食卓。
わたしのお皿に嫌いなものをこっそり移すメアリーがいて
それをこれ見よがしに声に出して注意するグレッグと
それを優しそうな笑い声で包む、おとうさん。]
…いじわる…………。
[ もう戻らない、触れられない日々。
わたしは俯き、テーブルの上のスープに塩味を足して
「触れられない幸せ」をかき消すように、スープごと薙ぎ払った。]
パシン。
[ 乾いた音、指先に触れた何か。
あたたかいスープはまだ 覆らず目の前にある。
薄く開いたくちびるが小刻みに震えるのは、
きっとまた、そこに「わたし」は居ないのだろうという恐れ。
けれどその音に吸い寄せられるように、手を…伸ばした。*]
メモを貼った。
![]() | 【人】 徒弟 グレッグ―朝・森の中― (85) 2015/05/17(Sun) 22時頃 |
![]() | 【人】 徒弟 グレッグ[医師である男を呼びに行くか、少し悩んで。 (86) 2015/05/17(Sun) 22時頃 |
![]() | 【人】 徒弟 グレッグ[配達の品にあったインク――…彼へと、昨日届けていれば。 (87) 2015/05/17(Sun) 22時頃 |
![]() | 【人】 徒弟 グレッグ[布袋を背負って、 (88) 2015/05/17(Sun) 22時頃 |
![]() | 【人】 徒弟 グレッグ
(89) 2015/05/17(Sun) 22時半頃 |
![]() | 【人】 徒弟 グレッグ―回想・3日目・宿屋裏― (97) 2015/05/17(Sun) 23時頃 |
― 回想:3日目 ―
[体温を無くした自分より小さな体を
静かに見下ろす琥珀色の目は、
レンズの向こうで見せる感情を曖昧にしながら
戻ってくるサイラスの姿を捉える。
「……すまねぇ、先生」
( マーゴットを頼むと、言ったじゃあないか、 )
[理不尽な叱責を向けようと口を開きかけて
その瞼が赤く腫れていることに気づく。
力なき蒼い目。
きっと、彼が一番悔しかったに違いないのだ。]
![]() | 【人】 徒弟 グレッグ
(98) 2015/05/17(Sun) 23時頃 |
…………。
[何か声をかける前に足早に歩き去っていく
サイラスの姿を見送る。
マーゴットの体の重みを感じ、眉根に皺を寄せた]
…………辛かったな、君も。
(だけど、 酷でも
この娘が、
土に埋められこの世を去る瞬間までは
……君に、見届けてほしかった )
[それは父親面した男のエゴに他ならず
村医者は息をすいこみ、吐き、空を仰いだ。
……吹き荒ぶ風が、泣き声のように聞こえた。*]
― →自宅 ―
[コツ、コツ、コツ。]
[音が響く。]
[コツ、コツ、コツン]
[喧騒の中を、縫うようにして村外れの方へと。
教会の方で騒ぎが起きているせいか、
村医者の住居のあたりは、閑散としていた。
がら、と――いつものように
戸を開くまねをしたが、実際は開いていない。
見えていないかのように
そのまま自宅へ足を踏み入れた。]
[――昨日は何をやっていたんだっけ。
そうだ、クラリッサに頼んでいた草を
そろそろ取りに行かないとと考えていた。
このまえ化膿止めもあげてしまったから
ストックがない。作らねば、と考えていた。
次第に昇りだす朝日に、照らされる室内。
机に転がる仕事道具。
本に挟まれた栞の場所。
壁の染み。
猫が飛び出していったであろうベッド。
そういったものが静かに朝陽に照らし出される。
何一つ、変わりはしない。]
[朝食を作っていない。
どうせ、いつ帰ってくるかもわからないが
まあ、ひもじいのは嫌だろうからな――と
鈍く光る包丁を取ろうとして]
[ ――どんどん、と扉が叩かれ開かれる。]
「スティーブン先生!」
なんだい
「教会の火事で――」
ああ、あそこで死んでるの僕なんだぜ。
笑えるだろ
「……くそっ、いないのか!こんな時に!」
……怪我人は……?
「薬屋に――」
( …………、 )
なるほど。こりゃあ、悪趣味だ。
[ 包丁に触れる。
銀の刃は、影を傷つけることすらなく。
確かに「ここにいない」という
現実を、影につきつけていた。]
[ゆらと振り向いた娘の目に、この身は映ったろうか。
ひょっとしたら見えていないのかも知れない。
そんなこともあるだろうと、男はひどく納得していた。
何故未だここにいるのか。
願いは叶えられて、全ては終わったのではないか。
分からない。分からないまま、娘の視線の先を追う]
( …───、ああ。)
[やはり見えていない。
いや、ひょっとしたら娘の方が、己の幻想なのかも知れない。
他者の夢を覗くように、或いは古い過去の夢を見るように、
遠い昔の食卓がぼんやり向こうに姿を見せるのだから
[向こうに見える、あれは幼い日のメアリー。
グレッグはもう随分と馴染んでいて、
メアリーと並べば、丁度年の離れた兄妹のよう。
今よりおさない印象の黒髪の娘が、遠慮がちに笑っている。
暖かな、───遠い日の風景。
男は目を細めて少しの間、じっと幼い従兄妹を見つめていた。
そして俯きながら…涙を堪えるようにしながら、
塩に手を伸ばす黒髪の娘へと目を向ける]
… マーゴットや、
[音は音になっただろうか。
かふりと、喉の穴から抜けて消えてはいないだろうか。
男は知らない。
淡い夢に手を伸ばした時、
男もまたかつての幻想の姿を纏っていることに]
[懐かしい夢、あたたかで優しいスープ。
それへ手を伸ばして、俯きがちな娘へと差し伸べる。
…ああ、この子はまた、寂しいのかも知れない。
甥も、ここに来たばかりの時はそうだった。
無理もない、両親を亡くして一人ぼっちでここに来たのだ]
………、そら、
[ぬくもりを手渡すように、手を差し伸べた。
──── パシン。小さく、夢の弾けるような音がした*]
[くる、とローブの影を翻し、自宅を出た。
再び歩いていく。
村の中央にある教会から燻る煙。
空に溶け込めず、穢い色をしているように見えた。
道中、金色の髪が見えた。
その隣に立ってみる。]
………。
[眼鏡のような影を直す仕草。
それから、笑うように肩を揺らし、
拳を一度握って震わせた。
「生きてたら一発ぶん殴ってる」とでも言いたげに。]
そんなんでどうする。
大丈夫、
大丈夫。
……君は強いよ。サイラス。
[その拳を解いて、サイラスの背をとん、と叩いた。
どうにも、彼が一連の犯人だと思えない。
――否、そもそもこの影は、生きていた頃から
あまり強く人を疑えぬ性質では、あったのだが。
何はともあれ。
今は一人たつ彼の背を、応援するように再度叩いて
またどこかへと歩いていく*]
メモを貼った。
![]() | 【人】 徒弟 グレッグ―墓地― (131) 2015/05/18(Mon) 00時半頃 |
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