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−7d・目覚め−
[ズシン!!
暗転の後、キリエ区を揺さぶる地震
周りを見渡すに、恐らくここは4だろう。
相方も目が覚めたようで、これから参戦する様子。
おのれブタども、今日こそは駆逐してくれるわ!
1.スクランブル交差点
2.兄間薬品
3.キリエ駅
4.イザナタワー99
5.甘味処 あん屋]
ー 中央エリア・甘味処あん屋 ー
[自分が移動先にこの場所に選んだ理由は特にない。
ピグノイズの居場所が分からない以上しらみ潰しで探すしかない、ならば近場からという至極単純な思考から選んだだけだ。
……それが功を奏したのか
ブタの姿をしたノイズを見つけた。
かわいいもの好きに好まれそうな、丸っこい見た目だ。
橘のテレパシーも込みで考えると、あのノイズが目的のノイズかもしれない。]
(捕獲しろ、だったよな……)
[どんな動きをするのか分からないが
息を潜め、慎重にピグの足下まで影を伸ばそうと……82(0..100)x1。]
−バナナストア付近−
[なるほど。ちょっと視点を変えてみよう。
今までブタのノイズを目の敵にしていたから
捕獲に失敗してしまっていたのかもしれない。
この丸っこい愛くるしい動物を、
愛でるようにそうっと包み込んで……]
ほーら可愛いブタさん♡
こっちにおいでぇ??
[近づいて、できるだけの笑顔で手を伸ばした63(0..100)x1
ぐへぇ!?
[ブタは『ブヒィ!!』と一蹴り私の中段にかますと、
2の方向に逃げていった。
1.イザナタワー99
2.JUN-Shock
3.マナ・マリンパーク]
……やっぱり許さん!!**
取った!
[ピグの足に影を巻きつかせる事に成功。
逃げ出そうとする前に捕獲出来た!
……ぴぎー、ぴぎーと鳴いて嫌がる姿は申し訳なさで罪悪感が湧いてくるが。]
……ごめんな、君が必要なんだ
[ノイズ相手とはいえ、攻撃してくる気配もないし
影で足を掴んだままなのは可哀想になって、自分の手で抱きかかえて影からは解放した。]
……? 意外と逃げな……え?!
[やけに大人しくなったと思った次の瞬間
腕の中にピグはいなくなり、バッジが現れた。
いや、ピグがバッジに変わった?]
[とにかくピグ……だったバッジを拾い、橘へ連絡。]
『あー……橘?今、あん屋にいるんだけど
ピグを捕まえたら……なんか、バッジになった
これを集めろって事なんだよな、きっと
何匹いるか分からないけど、他も探してみる』
[橘が絶賛ピグ捕獲に苦戦中などとは知らず
無事に1匹目の捕獲に成功した事を伝え、またピグ探しへと向かう事にしたのだった。]*
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[ブタに好かれない少女が悶々としている中、
相方からテレパシーが届く
ピグを捕まえただって?
やっちまったなぁ!いややったのか!!
そいつはよかったや!あははははははは!!
[相方は少女の異変に気付いただろうか。*]
−JUN-Shock−
[思うところはあれど、慈愛路線継続中。
やっぱり愛する心を持たないと、
相手からは愛されないってもんだ!]
ブタさん、痛いことしないから、こっちおいで?
ほら、いいものあげるから、ね?
[虹色の音符を生み出して、
ぽよんぽよんと跳ねてみせてみる。
いわゆるおとり作戦である。
顔は満面の笑みのまま。16(0..100)x1]
『豚に音符』
[新たなことわざが爆誕した。
ブタは全く音符に興味を示さず、
そっぽを向いて1の方向へ。
おいブタよ。そんなに武力行使してほしいか?
1.霧江警察署
2.マナ・マリンパーク
3.バナナストア
4.イザナタワー99
5.奈落亭 **]
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─ 6日目 ─
[─踊るように、追い抜かれてしまえば。
凪いだ瞳が僅かに揺れたのが分かってしまうだろうか。
見られなくない、見たくない、好きな色が
じっ と。
息が、詰まる。]
[見透かされてしまうだろうか。
死なないだろうという傲慢を。
見透かされてしまうだろうか。
こいつなら大丈夫と思ってしまった怠惰を。
見透かされてしまうだろうか。
自分とは違う存在に感じた嫉妬を。
見透かされてしまうだろうか。
諦めてしまったようなかおに抱いた憤怒を。
見透かされてしまうだろうか。
どこにも行かせたくない───強欲を。]
[この既視感が生前のものに由来するのかは
もう今となっては曖昧で分からなくなってしまった。
ただ、ひとつ言えるのは
今ある感情はすべて過去に対してのものではないこと。
今。ここにいる、パートナーに対してのもの。
どうしてこうも執着する、パートナーの垣根を越えて、
一転すれば殺意に簡単に変わりそうな不安定さ、
見ていると、触れがたいのに触れたくなる。]
[鸚鵡返しが耳に届けば
彼は瞳を見つめたまま、少しの間沈黙した。
向かい合う影はチープな映画のワンシーンのようで
反らせない瞳は瞬きすら躊躇させた。]
[やがていつかのように空を手が滑れば
これは、たぶん、葵。
花弁のフリルも忠実に再現されていて
きらきらと、輝いて紡がれたことば。
────そう、か。
俺はゼンの"理由"に、なれたんだな。
[かつて男は理由を与えると言った。
死んでしまった以上、
やり直しはきかないかもしれないが
まだ、諦めていない。
しぶとく泥臭く、地を這ってでも生きようとする姿に
誰かが価値を見出だしてくれたなら。
この身を削った"生きた炎"が
誰かの理由になったなら。]
ならもう、思い残す事は無いかもしれんなァ…。
[なんて。今から成仏する幽霊のような台詞をぽつり。]
[淡く零れて溶け行く氷
ぐっと足に力を込めて、ひとつ試してみれば
地面を這ったのは、炎で出来た"アイビー"。花ですらない。
形成なんてはじめてやったから
上手くいかないなぁと力み。
ゼンが凍えてしまわぬように、
足元を照らす光と暖かさになれたなら。
ふっ、とちいさく微笑んで、
少し低いところにある頭を
わしわしと、雑に撫でたのだった。]
[ アイビーの花言葉:死んでも離れない ]*
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─ →7日目 ─
[一瞬の眩暈の後、目を開けば─2
1:兄間薬品
2:キリエ駅
3:イザナタワー99
4:甘味処あん屋
5:スクランブル交差点]
[ ──── 目覚めて、 ]
[ というのが、正しいのかって? さあ。
ニーナは目を開けた。身体を起こした。
そこはやっぱり硬い地面の上で、
──ほんの一瞬、また日を跨いだのかと。]
…………いや、
[ 頭がぼんやりするけれど、
なにかおかしいと思ったとき、
古めかしい携帯電話が着信を告げる
短い文面。飾りっ気のないソレを、
ニーナは丁寧に読み込んで、数秒。]
死んじゃったのかあ
……でも、楽しかった なあ
[ ぽつんと呟いた。馬鹿みたいだと、
自分でも思わなかったわけじゃないけど。
見上げた空は高く、
──最期に見た空色 が、過ぎって、
今度は大慌てで立ち上がった。]
──ジリヤ?
ああ、そういや昨日の──、
エクゾディア……完成したかな……
[ ちょっとした愛称、くらいの思い入れはある。
完成したとて特殊勝利には至らないどころか、
自分たちは敗北してしまったようだけれど、
だからといって、全滅を良しとするわけでもなし。]
[ 記憶が蘇っていくがごとく、
気になることが次々に浮かび上がってきて、
──しんみりしている暇はないって!
ニーナは暫くオロオロと周囲を見回した後、
傍らにいたであろうジリヤと言葉を交わし──、]
──とにかく、
このピグノイズとやらを捜そう
適当に歩き回ってみようか
ええと、ここは──、
[ 周囲を見回す。
どうやら3のあたりらしい。
1.キリエ駅 2.兄間薬品 3.あん屋
4.イザナタワー 5.スクランブル交差点 **]
─ 中央エリア・キリエ駅 ─
……っと。
今日はここからか。
[かつてここで騒いでしまったこともあった。
あのとき会ったウシコは元気だろうか、
死神に元気かどうか聞くのは可笑しいかも。
側にパートナーが居たならば
なんだか気恥ずかしいような気がして
そわそわと足元の石ころを蹴飛ばしたりなど。
気を取り直して、行ったことのないエリアに行こうと
パートナーに声をかけようとしたところ──揺れた。
っ──!地震か!?
此処等にしては、大きめの、……
[揺れがおさまるまで腰を低くして
落下物に警戒していたが、
多少ざわついた程度の駅前は
直ぐにまたいつも通りの賑やかさを取り戻す。]
…珍しかった、な。
なんかの前触れじゃなきゃいいが……、
こっちの北エリア、行ったこと無いんだよな。
行ってみないか?
[こっち、と北エリアの方向を指差して
パートナーを誘った。]*
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──中央エリア/あん屋付近──
[ かくして、ピグノイズ捜索の幕開けである。
キョロキョロと周囲を見回すが、
当然、そのへんに転がってるでもなし。
ううん、とニーナは思案して、
ジリヤを見下ろして、尋ねる。]
別の方角を目指さないか?
ほら、ここ
高成績のものにはってあるだろう
要は、他の脱落者たちと
競い合えってことなんだろうし、
──だとすると、私たちは不利だ
あと1日しか時間がない
どう計算するかは知らないけど、
急ぐにこしたことはないよね
ほら、時計回りとその逆のつもりで回れば
最後はどこかでかち合うだろう
何かあればテレパシーで連絡、いい?
[ 手早く段取りを決めて、
そうだな──南側から取り掛かろうかと。
パートナーにそう告げれば、
一旦別れて南の方へと──、**]
──南エリア──
……酷いな、つまり
あのおかしな色のノイズの出所は
こっちだったってことか?
[ 南下するに従い増えていく黒いノイズに、
ニーナは眉を顰めてあたりを見回した。
どうやら二度死んだ者には興味がないらしく
悠々闊歩できるのはありがたいけれど。]
……どうにか、残ってるひとに
伝えられればいいんだけどなあ
[ ふむ、と考えながらも、
( 窓ガラスにうつりこんだり、
ローソクの火を揺らすくらいできればいいのに! )
ニーナが足を向けたのは、御沙霊園だった。]
[ ……以前ミッションに縁のあった場所が
何かしら関係あるんじゃないかなんて、ただの勘繰り。
何日目だかのミッションで、
野犬に遭遇した森を進んでいけば、
何やら、丸っこいシルエット──、]
こ、これか
なんか、かわ……………
[ 昨日のモルは哀れにも
ジリヤの銃にぶち抜かれてしまったが、
今日は、その心配はない!
そして、指令はあくまで"捕獲"!
怯えた素ぶりでまあるくなっている
( なんせ背後は大木だ! )
ちいさなノイズを見つめ、耳を澄ませ、]
……………………ぴ、
ぴぎぴぎゆってる……………
[ ニーナは顔を覆った。かわいいんだけど。
さながら気分は悪党である。
藁の家なぞひと吹きで崩してやろう!]
お、おいで〜
痛いことしないよう
[ そうっと、手を差し伸べる。
これが野生の動物に通用しないことなど
ニーナだって100も承知だ。
承知だが、野良猫に声かけることもあるだろう!]
[ 案の定、ぴゃっと動こうとしたピグノイズに、
ニーナは素早く、進路を塞ぐように手を伸ばし──、
20(0..100)x1。]
……やっぱり、犬とは違うか
[ ぴゅんと短い手足を懸命に動かし、
1の方に逃げてく姿を
(1.オシリスカメラ 2.木徳図書館 3.いちご横丁)
なんだかしみじみと見送ってしまって──、
おっと、追いかけねば!**]
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