252 Aの落日
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──3年A組 舞台──
[ 舞台の上で、いつもとは異なる顔をして、 クラスメートたちが、蠢いている。 私の書いた文章を、諳んじている。
強い光に晒されたステージ、 そこはひとつの小さな世界を描き、 愉快げな物語の終わりまで、駆け抜けていく。
人々が私の綴った文字の通りに動く様。 それを、私はステージ脇から見つめていた。
声高に叫ばれる一文字一文字を、 当然ながら、黒江仄日は知っている。]
(221) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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[ そこに、想像以上の歓喜はなく、 繰り広げられる物語は、どこまでも私の好みに遠い。]
(227) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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[ ……つまらない顔を、していたのだろうか。
同じく、舞台袖にいた、 安住英子が、こちらを見ていた。 視線を感じ、顔をそちらに向け、 ──視線が、噛み合った。と思う。]
(228) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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[ 幾度となく覗き込んできた瞳。 宿す光のその弱々しいこと! ]
(229) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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[ いつもしてやるように、 微笑みかける。ということをしなかった。
ただ、じっと彼女を見つめ返し、 力関係を理解した犬のように、 彼女が先に逸らした視線。
細い手首を、私は有無を言わさず握り、 その白い耳に、口を寄せた。囁く。]
(230) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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──ねえ、安住さん。
(231) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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[ 声ばかりは、優しく、優しく、 その女の脳に言葉を流し込みながら、 細い手首の薄い皮膚。食い込む赤い爪。
解放してやったときの彼女の、 その眼の奥を、私はただ覗いていた。
舞台ではまだ、能天気なまでに明るい声が、 覚えのある文言を声高に叫んでいた。]
(232) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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[ 手持ち無沙汰にスマートフォンを取り出したとき、 硬直がとけたかのように彼女は離れたが、 気にするべきことでもないとして、 受信時、気がつかなかったメールを開く。
舞台袖で、黒江仄日は静かに微笑む。]
(233) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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───────────────── To 万年青 常彦 From 黒江 仄日 ─────────────────
良かった。続きをお楽しみに。
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(234) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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[ それは、上演の最中に届くことだろう。**]
(235) 2018/10/16(Tue) 00時半頃
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[ 昼の光に、夜の闇の深さが分かるものか。]
(280) 2018/10/16(Tue) 15時頃
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──回想/各務公陽>>216──
聞いて、どうにかしなきゃならないの?
[ ようやく本題に戻ってきた会話。 私はにっこりと微笑み、 机の上、手を組んで目を細めた。
効き目がないと称されて、 不愉快ではあったと言いかけて、 その言葉も、問われたわけでもないので飲み込んだ。
小さく身を乗り出せば、 名しか知らぬ他人の顔が近づく。]
(281) 2018/10/16(Tue) 15時頃
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興味本位よ。 あなた達に、興味があるの。
[ 理解など求めてもいない欲求を、 平易な言葉に置き換えて、首を傾ぐ。]
ねえ、教えてくれない? 何があなたをそうさせるのか。
[ 笑みを含んだ目で見上げ、 紅茶の入ったコップの縁を指先で撫でた。]
(282) 2018/10/16(Tue) 15時頃
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[ 或いは、大禍時の胡乱さも。**]
(283) 2018/10/16(Tue) 15時頃
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[ 種の仕込みを終えて一息。]
(322) 2018/10/16(Tue) 22時頃
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──文芸部室──
[ 演劇が終わり、集合写真を撮るなども終え、 黒江仄日は、いつもよりも賑やかな校舎を、 できるだけ人の少ないほうを選んで歩き、 自分の根城へと帰ってきた。不用心な文芸部へ。
扉の張り紙を剥がし、中へ入り、 本の部数が2,3減っていることに気付く。
そのことにまた口角を持ち上げ、 私は、自分のために紅茶を用意した。
これまでの私の行いのすべてが、 何かにつながるのか、つながらないのか、 あとは、ただ見守るだけであると、]
(323) 2018/10/16(Tue) 22時頃
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[ 人の少ないほうを、と歩いたのは、 単にそのほうが歩きやすく、 やかましい騒ぎを見ずに済むからだったが、 道中、黒江仄日はふとあることに気が付いた。
張り出された紙切れの、 力任せに千切られたような痕を見た。 そこに残る小さな焦げ跡>>0:572も。
それをそっと指先でなぞるころには、 そこにあったのが個人の名だと思い出した。
はちすようじろう。と、 やはり口の中でその名を転がし、 面白そうだな。と思った。]
(324) 2018/10/16(Tue) 22時頃
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[ 私はただ、私を取り巻く物語のすべてに、 もう少し、私好みのものであってほしいだけ。]
(325) 2018/10/16(Tue) 22時頃
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[ そのために、自分の持てる手段を使い、 駄々をこねるでもなく、生きてきただけ。]
(326) 2018/10/16(Tue) 22時頃
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[ 減った部数のうちの一部は、 万年青が持っていたのであろうが、
少なくとも、もう一冊の行方を、 私は知らない。それが愉快だ。
どこかの誰かの手に渡り、 それを見た者は、何を思うのだろう。
それは、アルファベットで識別される、 登場人物のうちの誰かだろうか。 或いは違うのかもしれない。どちらでも。
何かが起こればいい。と思う。 あの白い本の地続きで、何かが。
そうじゃなきゃ、また探さなければ。 ひと時でも、私の娯楽となるものを。]
(327) 2018/10/16(Tue) 22時頃
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[ ──例年通り、文芸部を訪れる者は少なく、 ぼんやりと、晴れ渡った窓の外を見ていた。*]
(328) 2018/10/16(Tue) 22時頃
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──廊下──
[ 日が傾いていた。
部室の窓から赤い陽が射し込み、 もうそんな時間か。と立ち上がる。
その後、白い本の薄い山が、 削れたのか、削れなかったのか。
現状、得られたものといえば、 感想のひとつくらいのものであり、 黒江仄日の求めた騒動など、 起こる気配さえもない様子であった。
つまらない。と、 また唇は音にならない言葉を紡ぎ、 からりと開いた扉に今度こそ鍵をかけた。]
(405) 2018/10/16(Tue) 23時半頃
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[ 一旦、教室に帰ろうかと思い、 手帳を抱えて、廊下を歩く。
私の頭はすでに、 明日以降の過ごし方を考えており、
少しは騒がしさのマシになった校舎。 階段に差し掛かれば、備え付けの窓から、 真っ直ぐに射す光が眩しい。*]
(407) 2018/10/16(Tue) 23時半頃
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