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メモを貼った。
[思い出すのは数年前の日々。
何とかドリベルを得ようと苦心した日々。
あれも、今にして思うと幸せな日々だった。
舐めた涙の味にそっと微笑い。
抱いた腕に力を込めて。
躊躇なく重ねた唇から伝う
ドリベルの熱を愛する。
今度は、新たな存在になった彼を欲しがり。
更に深い繋がりを求めて…―*]
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![]() | 【人】 研修生 キリシマ[シチューに入っている鹿肉は、サミュエルからのもの。 (45) 2013/05/17(Fri) 10時頃 |
[寝室を出たのは太陽がすっかり昇った後。
棚にしまわれたままの腸詰めや佃煮に、
もったいなかったなぁと棚のあたりで手を透かさせて。]
……出かけましょうか。
[手を差し出して。
いつもと同じ。手を握ってから出かけたい。]
メモを貼った。
![]() | 【人】 研修生 キリシマ ……弟子、か。 (51) 2013/05/17(Fri) 13時頃 |
[握った手の甲を指先で擦る。いつもと同じ。
この感触を失うのだと、失ったのだと、
一度は絶望したからこそ、
それがとても尊いものだと心底から思える。
これまでとは違う繋がりを得たからこそ、
もう二度と離すまいという強い意思も生まれていた。]
少し歩こう。天気も良いし。
[戸口でドアノブとの物理的接触が出来ないと
すこし目を瞬かせながら悩んだが、
通り抜けてしまえば良いのだと気付いて。
並んで屋外へ。陽の下へ。
そぞろ歩きで向かう先は、仲睦まじい兄弟の家。]
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―紹介に預かった仲睦まじい兄弟の家―
んー。
[寝台に転がってから、どれくらいの時間が経っていた頃か。
死人は、自宅の庭先で腕を回したり伸ばしたり、準備体操的な物をしている。]
腕動くって実にありがたいことだな。
[しみじみと、お天道さまに向かって呟いたりしていた。]
![]() | 【人】 研修生 キリシマ[パンを残さず食べ終えてから、ボードに文字を記す。] (66) 2013/05/17(Fri) 14時頃 |
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― 仲睦まじい兄弟の家 庭先 ―
[ドリベルと並んで歩いている道の先、
庭先で動いている人影を見つけた。
大柄なその姿は、彼らの他には思い当たらず。
早朝、血の匂いのする中で聞いた、
ホレーショーの叫び声を思い出した。]
え。幽霊とか。なにそれ。こわい。
[自分のことは棚に上げまくって呟き、
ドリベルの傍を離れて慎重な忍び足にて近付く。
気配を殺して。]
… わ !
[上手く背後に忍び寄れたら。
満を持して大きな声をかける。
たびたび繰り返し行なってきた定番の悪戯。]
さて、これから何するかな……
見守るくらいしか出来ないが……
[幽霊は魔物に襲われる心配もない。
つまり、周囲を警戒する必要はなく、殺された気配に気づく要素は全くなかったわけで。
だからこそ、背後に立たれた瞬間、何気なく振り返った。]
メモを貼った。
………うわ!?
[そのうち誰かと会うかとは思っていたが、
あくまでもそのうちだった。
しかし構えなくあまりに唐突に訪れたその瞬間。
めったに見られぬ非常に驚いた顔になった。]
…… わ !
[こちらに気付いた風では無かった。
うまくやれたと思った。
しかし声を書ける瞬間に振り返られ。
咄嗟に面と向かって大きな声をかける事に。
悪戯は失敗だった。
しかし驚いた顔のケヴィンに、
同じく珍しく素のままに驚いた顔を向け、
つられて二度目の大声を上げ。
しぱしぱと目を瞬かせながら
数秒、見つめ合う事になる。]
………サミュエル?
[最後に見たのは、黒玉病に冒されていっている彼の姿。
自分に声をかけてきたのは、同じ存在だということだろう。
まあ、そんなことはさておき。
驚いている彼をむんずと掴み、首に片腕を回して。
ぐりぐりぐりぐり。
手加減はしているが、サミュエルのこめかみに拳を当てて、おしおきの時間。本当に驚いたんだから。不覚な表情見せてしまったんだから。]
……なるほど、さわれるな。
ちょ。え。あ。
いたい いたい。頭割れる。
[驚いている隙に、
気付けばケヴィンの片腕につかまり
頭を逞しい拳でぐりぐりされて喚いていた。
未だ実感の薄い状態ではあるが、
今の自分は現の肉体を離れた存在らしいと
おおよそ察していた。
そして、触れ合う事が叶う彼もまた、やはり。]
![]() | 【人】 研修生 キリシマ 休息も、必要だな。 (72) 2013/05/17(Fri) 15時頃 |
笑うな兄さん。……気づいてたな?
[同じく庭先にいた兄をジト目で見やる。
あちらはサミュエルのイタズラに気づきながらも、
看過していたようだ。
このくらいの力では割れん、と思いながらも解放してやり。]
ちゃんと会うのは数日ぶりだが……
変わってないようだな全く。
[数日で劇的変化はそうは起こらないだろうが、普段通りのサミュエルにどこか安心を覚える。
体を無くしたことについては鑑定に入れてない。]
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うん。生前より元気。
…… って言うのも変な話だね。
[解放されて頭を擦りながら、
いっそそこに痛みを感じた事に安堵した。
この体は石ではないのだ…と。
それからケヴィンとホレーショーの様子を見つめ。
自らの頭部を擦った手をケヴィンの右腕へ向ける。]
ケヴィンさんも、
今日も変わらず熊より怖い。安心したよ。
[動かなくなったと聞いていた彼の右腕を
少しだけ撫でてみる。
安堵に息を吐きながら。]
それはつまり、だるだるしているのが抜けて、
人並みになったということか。良いことだな。
[うん、と頷いた。
生前=修行をさぼっていたあの頃、と解釈したようだ。
故意でかそうでないかはともかくとして。
……ほう。
[すぅ…と目が細まるが、右腕は硬い感触をサミュエルには与えない。ぐ・ぱ・ちょきと、手を動かしてみせ。]
ドリベルも、お疲れさま。
やっぱり、共鳴、したか。
[ドリベルにも声をかける。
彼らはそれだけ心を通わせていたということであり。
ラーマとライマーとして良いコンビだということなのに。
それが感染に繋がるだなんて、皮肉な話だ。]
確かに。こうなると。
もっと … 、
先生にいろいろ教わっておけば 良かったって。
思う。
[想うのは師の姿。声。厳しさ。
怠惰に過ごした日々を悔いるわけではないが、
もう二度と得られないのだと思えば
淡々と変わりない口調に、
微かな悲しみが混じる。
そして、これが死ぬという事か…と実感した。
ドリベルへと向けられたケヴィンの声に、
細く息を吐き、ゆっくりと瞬きを。]
一人じゃ寂しいから、連れてきちゃった。
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……………、
[口調の中に微かな悲しみを感じとって、
今のは失言だったかと思うけれど。]
わかった。
じゃあ、こっちでは俺が鍛えよう。なるべく厳しく。
大丈夫だ。
熊よりは怖いかもしれないが、キリさんよりは怖くない。
[励ましのつもり。]
…まぁ、そうだな。
一人は寂しいから、な。
……仲良さそうで、何よりだ。
[一瞬だけ、兄の方に視線をやりつつも。
穏やかな笑みを、二人に向けた。**]
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![]() | 【人】 研修生 キリシマ[食事を終え、ミルクがぬるくなったものを飲み干すと (79) 2013/05/17(Fri) 16時半頃 |
![]() | 【人】 研修生 キリシマ[寝室に残る黒い砂を見て、息をのんだ。 (80) 2013/05/17(Fri) 16時半頃 |
![]() | 【人】 研修生 キリシマ[散々言いたいことを言い終えて、 (81) 2013/05/17(Fri) 16時半頃 |
![]() | 【人】 研修生 キリシマ[トルドヴィンとどちらの帰宅が早かっただろう、 (85) 2013/05/17(Fri) 17時頃 |
![]() | 【人】 研修生 キリシマ[こういう時に子を成しておけば良かったと思う事がある。 (90) 2013/05/17(Fri) 17時半頃 |
![]() | 【人】 研修生 キリシマ[模範的な答えを聞いて一つため息をつく。 (94) 2013/05/17(Fri) 18時頃 |
![]() | 【人】 研修生 キリシマ[重なる手、語られる想いにじっとトルドヴィンを見つめる。 (99) 2013/05/17(Fri) 18時半頃 |
![]() | 【人】 研修生 キリシマ「いつも甘えているぞ」 (103) 2013/05/17(Fri) 18時半頃 |
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