125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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ーG地区ー
「気にするな、流。出会ったばかりの僕が言うのも難だが、あのオッサンの死は受け止めよう。お前は櫻子さんに約束したんだろ。あっ、いいんだ。言わなくてもだいたい察するさ。」
[明らかに星開より多くのものを失っている流に対し星開は慣れない慰めをかけた。と、目をやるとまたしても知り合いの顔が目に入る。]
『福さん…一体僕の周りからどれだけの人数が招かれているんだ。………!!……………白藤さん達はどうしてるんだろう。きっとあのMailをもらっている以上はどこかにいるはずだ。』
「ふ、福さん。どーも、お久しぶりです。貴方もここへ招かれていたのですね。」
[敬意をみせつつもしっかり挨拶をかわす小僧。それをじっと見つめるおじさん。そこに信頼関係があるのかないのかは様子からははっきりとは見て取れない。]
(150) 2014/06/16(Mon) 08時半頃
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[星開は幻影を見ていた。流から南方さんがそういった能力を使えたかもしれないことを聞き、納得した。]
『なるほど。このGAMEにも沢山の能力者がいるようだな、まぁ僕自身に変声能力が備わってる時点でお察しなんだがな。今日も死体が出たことで全員死亡の条件はクリア。うむ、まだまだ続きそうだな。殺害ポイントなど僕にはいらないんだが、はてさてどう立ち回るか。』
[見ていたものの何が幻覚かどうかはっきりし、そこにマスターと流、そしてもう一人同年代がいることが分かる。]
「マスター、ありがとうございました。」
[軽くお礼をする。]
(154) 2014/06/16(Mon) 09時頃
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「マスター、貴方はその建物に一度でも踏み入れましたか?いくら貴方とはいえ、合流したての人に誘導されるのは気が気でない状況なんですが。」
[行きつけのカフェの店主に対しては甘えもあるのか強めに不安と不満を露わにした星開。]
「あ………いや、取り乱してすみませんでした。僕にはそういう気はないので………ただそれだけのことです。」
[流に何いってんだこいつはという目で呆れた視線をやられ、我に返った。]
「………クスッ」
[夢中になって話していると気づかなかった方向からやや高い性質の笑い声。]
『この女性は………』
(156) 2014/06/16(Mon) 09時頃
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[櫻子は、灯台の屋上でうろうろとしている。
端末を手にし、ぽちぽちと押して。]
…まだ、表示はされてないか。
僕がこうなるまでラグがあったからなぁ。
[そう言って、ため息をついた。
そうして端まで歩いて、壁に背もたれる私の姿を見た。]
[それまで、死に装束だった。
何となく――死体が着ているのと同じ、道場着にしてみる。]
んー。
[顎に手を当てて、考える。
またUターンをして。
歩きながら、道場着のまま頭にリボンを着けてみた。]
[そうして歩いていれば、また壁に当たる。
今度はワンピースに麦わら帽子に変えてみて。くるりとまたUターンして歩き始めた。ぽちぽちしながら、考え事をしつつ。
凍った自分を見れば。]
……僕は何を考えてるんだ。
[恥ずかしくなって、帽子の端を掴んでしゃがみこんだ。
今のは無かったことにしてくれと、流に願った。
そうして、また道場着に戻して。Uターンして、うろうろしている。]
[道場着の、何時もの自分を見れば。
僕は、これこそが僕だと道場着へと変える。
しかし、そこから離れていけば。
僕は、着てみたかった服装へと変えてみる。
普段着でも割とボーイッシュなのは好みだったけれど。女の子らしい服装だって、してみたかった。]
[装備変更能力。
使ってみると、それはとても便利な能力だった。
僕がちゃんとイメージ出来て身に付けていられるならば、大体のことは出来るのだ。
とは言え、例えば銃は僕にはイメージができない。映画のセットのようなハリボテの外見だけのものなら出せるが、使えないのだ。
構造をちゃんと理解していなければ、防弾チョッキだろうとハリボテで。
代わりにちゃんとイメージ出来るなら、望遠鏡などの小物を出したり鎧兜を出したりできた。
使いようによってはかなり凶悪な能力と言える。
櫻子には能力を使おうという気がなかったので、だからこそだったのかもしれない。
死んでみると、ただの遊び道具としておおいに活用しているけれど。]
[電脳世界βに、返信が来る。
僕はそれには返さず、端末を閉じた。
教える気になったのは――、嫌な予感がしたからだ。
僕は、それを見てみたいと。
――虫の居所が悪かった僕は、特に忠告もしなかった。]
[そうして次は、死亡通知。
福原導次。特に知らない人だった。
しかしそれを殺害した上原夜斗は、流の友達として数回話したことがあったような気もする。]
ふうむ。どういう人選だったのだろう。
一週間前にK cafeに立ち寄ったこと――だとすれば、流がその条件に当て嵌まらない。
しかし、知り合い同士を集めてはいる。
もし僕が集めた者であれば、唯見ているよりは参加者となるが――。ここは好み、か。
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