140 Erwachen〜lost wing of Jade〜
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私はそれを捨てられない。
[黒い雨に混じり。 蒼い炎が《解析者》へと降り注ぐ。]
(209) 2014/11/16(Sun) 21時頃
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そんなの。 森の木全てを切り倒し、荒野を作るようなものですよ。
[黒炎纏う一閃>>211を背後に飛んで、回避する。 続く炎の弾丸は、魔器を抱えた悪魔の腕や頬を掠めた。]
(221) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
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後には何も残らない。
[黒い煙を上げながらその傷はすぐに再生していく。]
ネクロ・メロディア コンチェルト 葬操曲 協奏
ブレイズ・エッジ 『 煌く刃はその首の振り下ろされたし 』
[刹那、変わる曲調《メロディ》と共に、周囲の蒼火が3の刃に変わり《解析者》に斬りかかる。]
(222) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
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[《解析者》ならば断片なりとも気がついただろうか。
今の悪魔の力は限定的である事。 その力の殆どは忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》の向こうに封じられたままである事。 なにより。
今の悪魔の本体は、抱える魔器《ハーディ・ガーディ》の方である事。]
(223) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
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……違うでしょうッ。
[悪魔の声が僅かに震えた。]
《解析者》の「解析」は、積み重ねられた「記録」を知り、新たな世界を知る為のもの。 ノイズを邪魔だと排除する事じゃない。
[襲い来る焔の蛇>>234に右手を差し出し敢えて絡みつかせると、焼かれながら腕を大きく振り抜き。]
《 閃く刃は慈悲なりて 》
[炎を振り払うと同時、蒼炎の一閃を飛ばす。]
(247) 2014/11/16(Sun) 22時頃
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……私はまだ余裕ですよ。
[焼けて黒煙上げる腕はまたすぐに元通り再生していく。]
折角、好きだと言ってくださったんですから。 もう少し、聞いて行ってください。
[鍵盤上で指を躍らせば、演奏《メロディ》は続き。 その力により再びその周囲には蒼い炎が集まり出す。]
(248) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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…………違う。 今の貴方は解析出来ない、分からないものを邪魔者《バグ》としている。
私が教えたのは。 私が望んだ解析《仕事》はそうじゃない。
[微笑みという仮面は揺らぎ、壊れた悪魔はゆるく頭を振る。]
(267) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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私はただ……ッ…!
[視られた、と。 《解析者》>>256の視線に気が付いた瞬間。]
………ッ……!!
[咄嗟に魔器《ハーディ・ガーディ》を両腕で抱え込み、焔の蛇を背で受ける。]
(268) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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……うっ……くぅ……。
[漏れる微かな呻き声。 背の傷は再生していくも、少し焦げた魔器《ハーディ・ガーディ》の分だけは治らない。]
…………。
《 …振り下ろされる刃もまた慈悲なり
その身を刻む刃の抱擁を得て 眠らん 》
[蒼炎は二振りの蒼い刃へ。 舞うように閃く双刃は《解析者》の首を貫かんと、飛ぶ。]
(269) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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………ぅ………ッ…。
[想定外のダメージと攻撃に隙により、回避しきれず炎の蛇に飲み込まれる。 炎に纏わりつかれれば、演奏《メロディ》までもが塗り潰され。]
[…………]
[……ッ]
[悪魔の護り抱える本体が焼けて軋む音が響き。]
(285) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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――――――…ッ…ゥ…ィン…!!!――――――
[断末魔の音《ヒメイ》を立て。 魔器の弦が弾け飛ぶのと、焔に隙できるのほぼ同時。]
……流石。
[褒めるような呟きと共に虚空を蹴って跳ぶ。 その両手から焼け焦げた魔器《本体》を落とし、代わりに持つのは切れた弦。 それは悪魔の手の中で鋭く細い刃へと変わり、瞬間的に肉薄した《解析者》へと突き出し――。]
(286) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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……それが本心からの願いですか?
[その喉元を貫かぬまま、止まる。]
私は貴方の本名《フルネーム》を知りませんけど。 《解析者》ではない貴方の望みなんですか?
[その身体は徐々に光の粒子へと変わり。 悪魔は既に消え始めていた。]
(287) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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私の望みは……。 貴方達が自らの意思と願いを持ち生きる事。
[悪魔の手の中の刃が消え。 代わりに光に包まれる手は《解析者》>>294の首元へと伸ばされる。]
私の妹を排除した事は許せません。
けれど、そうですよね。 貴方が何を解析するのかについてまで強制するのは違いました。
[その右の目の薔薇の花は焼け落ちて。 今は琥珀と翡翠の目が寒川>>295を見つめる。]
(300) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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貴方の名前を教えてください。
[愛おしげに微笑む。]
(301) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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そう、では、公平なる者《サミュエル・フィアネス》。
私、ルキフェルは。 《解析者》でない”公平なる者《サミュエル・フィアネス》”が真に望むのならば、その望みを尊びましょう。
[名乗り>>309にとても満足げに微笑み。 その身体は輪郭を失い、溢れる光は《ソラ》の彼方の忌み嫌われし歴史《シェケツ・シックーク》と呼ばれた場所へと昇っていく。]
(319) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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[最後に涙のように零れるのは二つの光。
災厄の琥珀《ディザスター・アンバー》の琥珀色。
賢者の翡翠《ルキフェル・ジェイト》の翡翠色。
琥珀色はそれを望んだ公平なる者《サミュエル・フィアネス》の手へ。 そして、翡翠色はすっと地面を素通りし《チ》の底の宝珠魔道士《ジュエリスナイト》の下まで落ちていく。]
(320) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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《全て知ると望むのならばそれは貴方の手に
しかし 同時に
全て護ろうと強欲に願う者へも導きを 》
(323) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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《 彼に魅せる 約束までは果たせませんでしたね 》
(324) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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《 ……それに結局、呼んでくれませんでしたね。
少し、寂しかったですよ。ハワード。
それに、エリ。》
(326) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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レクイエム ソロ 鎮魂曲 独奏
オンリー・ワールド 『 我が愛しき世界に 』
[そして、優しい音《メロディ》を残し、悪魔は再び世界を去った**]
(328) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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