191 The wonderful world -7 days of MORI-
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[ そして、 ]
―― きっ りはらくん!! そこの おにーさん!
どいて!
[ 右手を勢いよく振りかぶって。 ホテル前に未だいるノイズの群れを 吹っ飛ばした。 ]
(265) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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[ 獣化するなんて機会も、 相手を殴りつける機会もあいにくなかったし。 空を飛ぶノイズはもちろん倒せないから、 もしかしたら 結構な数、撃ち漏らしはあったかもしれない。
それでもパートナーを連れて、 ホテルの中に入るくらいは、出来ていればと思うから。 ノイズが粒子とともに消滅していく中、 「いこう」と告げて。 同じく 粒子とともに戻った右手を。 パートナーに差しだそうか。 ]
(272) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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[ なんにもない 森 里佳は。 視力も至って 普通だから。
鱗粉が舞っていることは、 教えられない限り 気付くことは きっとない。 ]
(274) 2016/06/05(Sun) 21時頃
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[ 戻る最中。叫び声>>277。 手を口に とは いったい何が?と。 鱗粉の見える己は、再度疑問符を浮かべて。 さらにまた、 ミッションクリアはまだ と言われるから、 手を引かれるまま、彼の後ろへ。 ]
(302) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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? うん。
[ 説教のことも、知らない。 意向を汲まれていることにも 気づけない。 そんな己は 彼の背を見上げ、ふと 思う。 ]
(303) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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桐原君。 …それ 何?
[ 背の向こう。 剣で光る "何か"を指して 問いかけた。 ――ぴり と 肌に異変を感じたのは 同時* ]
(306) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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[ 協力 だろうか。 あんなことも出来るんだ、と。
持つもの 持たざるもの との 力量の差を思い知って。 さてその様子が終わってから、目が合った>>356。 ]
……あれ
[ 馬鹿なことに。 ひゅう と息を吸い込んでしまったものだから。 ぴりぴり から 縛り付けられる様な 痺れに変わって。 繋がれた手はそのままに、 ホテル前、地面にぺたりと座り込む。 ]
(364) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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あ、 だめ かも。…ごめんなさい、
[ 謝罪だけ流暢に出るあたり、 こういう場面が染みついてしまったのか。 悲しくなりながらも、 ぎこちない動きで、ぺた ぺた。 地面に手をついて立ち上がろうと試みたが、 少し 厳しいようだった。 ]
(365) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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…どうにかするから。 どうにかするから、先行ってて良いよ。 [ 手を離し、彼を見上げて へらり 苦笑。 半ば言い聞かせるように 言葉を繰り返す。 暫く待てば収まるだろうし と、 かつての知り合いを見て>>347、思った。 ]
(366) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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わぷ、
[ 呆れられた気がした>>378。 パーカーを被せられて、一瞬だけ視界が覆われる。 どうにかこうにか整えて、口元を隠して。 痺れも少しずつ取れてきた そんな時だ。
どうしたって平穏は訪れない>>@34。 ]
(391) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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あ、
[ 反射的に くぐもった声をあげ。 立ち上がる。
もしかしたら 今 パートナーは。 己と同じようになっているのかも、しれないから。 だから。 ]
(392) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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……そこを 通してください
[ パートナー>>390の前に立って、 パーカーで口元を隠しながら、張り詰めた声で言った。
馬鹿と思われるかもしれない。 だけど、何にも出来ないのが、 どうしてか ひどく 嫌 だった。
光の粒子。 作り出すのは、己は名こそ知らないものの、 フランベルジュ と いう剣。 重い けど。 持てないほどじゃあ、無い。 何より 持たなければ と思うから、持つ。 目の前の死神を警戒するが、さて。 ホテル入り口まで、突破―― は、できるだろうか。 ]
(395) 2016/06/05(Sun) 23時半頃
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― 或る少女の欠けた中学時代 ―
[ 夕焼け空に舞う 烏が綺麗だった。 そんな 中学時代のある日だ。 今日は塾があるんだ、って。 ■君との約束にごめんなさいをして、 ぺたん と。 上履きじゃあ無くて。 スリッパという 不釣り合いな音を鳴らして、 私はその日、学校を歩いていた。 ―― ごめんね ■君。あれ嘘だったんだ。 ちょっと 探し物 してたの。 ]
(451) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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[ ぺたん、ぺたん。 スリッパの音を鳴らして、教室へと入る。
今回で何度目だったか。数えるのも億劫になってきた。 前はゴミ箱から発見されて、 その前はトイレの便器の中に突っ込まれて。
なんとも、まあ。 おんなのこってこんな存在だったんですか?と、 やるせない世界に問いかけてまわりたい気持ちが ふつふつ。
鞄が無事なだけ良かったかもしれない。 目指す高校、足りない頭を埋めるための参考書。 それがたくさん、詰まっているから。 ]
(453) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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[ そうそう、確かあのとき、教室に入ったその瞬間。 目が合ったんだ。 "絵がとっても上手な向坂君>>233"、こんにちは。 きみもまだ、残ってたんだ。
窓際、夕焼けがきらきらしていて、 きみのすんでいるせかいは、私とは別に見える。
なんて。心の中、そんなことを思いつつ。 彼が私のスリッパに気付けば、 「しー」 と、ジェスチャー。 ]
(455) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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「みんなには 内緒にしてね」 「私が勝手に無くしただけだから」
[ ぺたん、また一歩踏み出して。 向坂君の前の席に座って、向き合った。
他にすることが無かったとも言えるけれど、 なにより 目を奪われたものがあったから。 ―― 彼のつくる すばらしいせかい。 じ と 見て。 呟く。 ]
(457) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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「―― すごいね とっても きれい」
「私、何かを作れる人って、すごいなって、思うの」
[ 描かれた世界をなぞろうとして、 あ 触っちゃ 駄目か と。とどまりながらも。 それでも、声は続いた。
ひとじゃ、ない。 かわいいおもちゃの兵隊がいるせかい。 もしかしたらそれは、きみの大事なせかいなのかも、しれない。 ]
(458) 2016/06/06(Mon) 00時半頃
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「…私もきみみたいに何か出来れば、」 「立場とか、そんなうまれただけのものじゃなくて」 「自分にしか出来ない 何かが…誇り ってものがあれば」
「…こういうことも、無かったのかなぁ」
[ 眉を下げて、へらり 苦笑。 ちゅーがくせーの悩みにしちゃあ ネガティブすぎた気がする。
彼がこんな言葉を覚えているかは、もう知らないけれど。 私は時折 どこかの"誰か"に ノイズ が混ざっただけで、 きっと 覚えている。
今、きみのまわりに、おもちゃの兵隊が並んでいること。 それが あの日の記憶を 確かなものにしている* ]
(459) 2016/06/06(Mon) 00時半頃
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― 戻って 今 ―
―― あ、ああ、はい!
[ 死神もだいぶ疲弊していたようだったので、 フランベルジュとやらを消して。 ぱしん って。 あの日のスリッパと違う音を立てて、 パートナーの手を握る>>444。
言うとおり>>423 大丈夫な様だけど。 パーカーを借りている身としては、 本当にそうなのかと思ってしまうところもあって。
おそるおそる、二人の様子を見ている。 あの翅を使われちゃ、やだなあ と。
思うこと>>452は同じだった。 ]
(465) 2016/06/06(Mon) 00時半頃
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[ ミッション…サブミッション?と言うべきか。 それは狼を三匹倒すこと。 そうでないと、己とホテルを隔てる壁は、解かれない。
ならば、 ]
えっと…やれるよ?
[ と、パートナー>>470と同調するように。 空いている方の手を振って、 粒子とともに―― おんなじ ファルシオンとやらを。
繋いだままですから。 サイキックは きちんと 使えます。 ]
(475) 2016/06/06(Mon) 00時半頃
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[ 頼まれた>>477から、余った一匹は任されよう。 三人いて、相手が三匹なら。 まあ。そういうこと。
知ってるよ。お弁当作りは出来るから。 揚げる前、叩いたお肉は柔らかくなるけれど、 …これは食べたくないなあ とか。 森 里佳 ってやつも こんな状況で どーでも良いことを思ってしまう。 知り合いがこれでもかとバットを振り下ろす光景を、 少し 腹の冷える感覚を抱いて 見てから。 ]
りょーかい、です。
[ 教えられた剣の扱い方を頭に入れて、 一匹の狼に向かって、斬りかかった** ]
(481) 2016/06/06(Mon) 01時頃
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[ 狼が光をまとい、消えていく光景と。 新たな死神が現れるのは、きっと同じくらいだった。
一瞬だけ、警戒するけれど。 どうやら。警戒した以上にはならないらしい。
ほ、 と息を吐いて。腕をぷらんと下げ。 壁の消えていく向こうを、じっと見ていた。 ]
(570) 2016/06/06(Mon) 22時頃
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[ 死神が送ってくれるなら きっと。 もう 大丈夫なのだろう。
それなら って。 パートナーから。手を、ぱっと 離して。 見上げるのは 上空。 ―― ああ あの死神>>@60の ふわりと浮かべるような傘。 抱きしめて 飛べたら どれだけ世界を舞えるのだろう。 固いとか なんだとか。それは聞いていたけれど。 それよりも 興味が勝ってしまう の。
ゆら ゆら。 物欲しげ に 羨ましげに。 何も無い手を揺らしてから、 ゆぅるり ホテル入り口を指さす。]
(572) 2016/06/06(Mon) 22時頃
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桐原君、行こう?
[ 笑んで、問う。 …もっとも 自由になった彼のことだから。 既に歩み出していたかも しれないけれど>>571* ]
(574) 2016/06/06(Mon) 22時頃
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[ 遅れて入った>>571のなら、それはそれで。 己はさらにその後ろ。一番最後を歩もうか。 ああきっと、何か考えがあるのだろうな と感じる。 それは、きみはいつもただしいと、 崇拝のように 思うからじゃあ なくて。
己と彼は ちがう のだと。 そう 思う故の もの* ]
(587) 2016/06/06(Mon) 22時頃
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― →九曜ロイヤルホテル ―
うん。
[ 何を考えているか>>592、言わないで。 ノイズも なにもない地面を歩む。 そうして数人たどり着いた後、最後に とん と。 森 里佳 は、ホテルの中に入った。
これでいいのかなあ、とか。 タイマーの消えた手のひら>>#5を見て、 ―― ああよかった!なんて、うんとのびをする。
袖の長いパーカーから ほんの少し覗く指先を組んで。 きら きら。 光るシャンデリアへと視線を移せば。 ]
(601) 2016/06/06(Mon) 22時半頃
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……高そう。
[ しゃちょーれーじょー。 確かにちょっと 高そう な世界に、 何度か行ったことはあるけれど。 あいにくおうちは。 もうずっと前、経営困難だかなんだかで、 どこかの企業に買われちゃったから。 金銭感覚は そこまで飛んでなかったり する。
土埃のついたローファー。 じょしこーせーなりの着方をした セーラー服。 なんとなくドレスコードを気にしてしまうけれど、 他に無いのだ。仕方ない。
借りたパーカー、返さないと と。 慣れないサイズに苦心しつつ脱いで、 どこかに乗せることも無く、持ったまま器用に畳む。 ]
(602) 2016/06/06(Mon) 22時半頃
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―― 桐原君、こういうところ慣れてそうだよね。
[ はい。と 差し出す。 借りたもの、きっちり畳んでお返ししましょう。 本当は洗うべきだけど。洗いたいと 思っているけれど。 この状況だから、勘弁してください。
…そんなことを言いたげな 苦笑 だ。 受け取ってくれるといいけれど。 ]
(605) 2016/06/06(Mon) 22時半頃
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[ 地雷でも踏んだだろうか>>611。 少しの後悔とともに思ったのは そんなこと。 ]
……離れる? きついなら、そこ ソファーあるけど。 嫌なら他探そうか。
[ すっ と。 ロビーにある、これまた高そうなソファーと入り口を指さす。 どちらの言葉>>608も拾っていて、選べなかったもので。
休みたいなら休めば良いし、 来たくないのなら 戻れば良い。 行けるところはあるのだし、ミッションもクリアしている。 何かされるなんてことも、無いだろう。 …多分 が 頭に付くけれど。 それでも―― ここに来て 珍しく。 頼られるのならば、なにかしたいなあと そう思う。 ]
(630) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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[ ぴかぴかに磨かれた床を、 今度は入り口に向かって 軽いステップで歩む。 彼に向き直れば、ふわふわ スカートが揺れた。 いつでも戻れるよ ってそんな身振りだ。
さて、そんな調子でパーカーを返せば>>612。 ]
(631) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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