125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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[僕は何に怒っているのだろう。
何故怒っているのだろう。
流が、死んだら――。
流が、負けたら――。
そんなことを、考えてしまう。
だからといって、それをミナカタのせいとするのは本当に八つ当たりだ。落ち着け、僕。
…でもそれなら、僕は何故哀しいのだろう。
勝てると思えない――。戦う前は、僕はそう思った。
でも、勝てると踏んだから戦ったのだと思った。
だから、僕は期待していたのだ。
――どうして、ミナカタは白い騎士に挑んだのだろう。
それが、分からなかった。
僕が見た、あれは――。
幻影であれば、と今でも心に思っていた。]
[櫻子は、最初は無下に断るつもりだった。
――が。]
黒い、羽根…?
[ふと、僕の死体――凍っている方へと目を向けて。
そういえば、確かにそんなものがあった。]
― 電脳世界β ―
黒い羽根か。確かにあるな。
何に使う為の物だ?
[と、櫻子は送り返した。
場所を書かなかったのは、僕に黙祷を捧げたミナカタを思い出し、こんなにイラだちが募るならだれも来ないで欲しいと思えていたからだ。]
[僕の端末にも、その死亡確認のメールが届いた。]
……ミナカタの、馬鹿。
[僕は、あれは実は幻影であると――。
それを待っていたのに。
それさえ、これで裏切られてしまって。
哀しくなった。
南方礼司。こんなメールで名前を知ったことにも、僕は何故だか悲しくなった。]
ゲームを、終わらせる為――か。
ふむ。
[気を紛らわせる意味でも、櫻子は考える。
まず、この発言者が嘘をついている可能性――は。黒い羽根がそこにあることから、低く思える。
本当に探しているのだろう。
しかし。
僕にはそれが少し、腑に落ちなかった。
何だろう。何が引っかかるのか。
――。
さっき、戦いを見ていた時に感じていたこと。
確かに僕は、わくわくしていた。
どきどきしていた。それを見て、楽しんでいた。
――その終わりが、羽根を集めることか。
それが少し、腑に落ちなかった。
もっと。悪辣な、何かが――あるのではないかと。]
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―G地区―
オッサン? ……レイジのことか?
[水を断る謙虚な少年の問いに首を傾げて。>>138 自分が把握していないことでも起こったのか、と心配しながら。 他の2人も同じようにレイジを探すようならば何が起こったのか問おうとした刹那―――――]
〜〜〜♪
[流れた不協和音>>#0 個人的なメールはマナーモードにしているのに、主催者からのメールはどうしても音が消えない。 この音が自分だけに届いたのなら、誰かの死亡通知ではないと信じられたのに]
(142) 2014/06/16(Mon) 02時頃
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―――ッ れい、じ
[大馬鹿野郎だ。 後で、だなんて言っておきながら死んでしまうなんて。 やっぱりあのとき彼の想いを砕いてでも、自分だけでもあの場に残るべきだったんだ。 あんな機械の身体を持つ奴、殺せるワケないんだから―――
自責の念に駆られながらも、涙は流れない、流せない。 大人である自分が此処で弱さを見せようものなら、此処にいる3人の子供たちは不安に煽られてしまう。 こんな想いに、巻き込むわけにはいかない―――]
――…近くに、病院があるらしい 医療品とか、ありそうだ 休憩がてら行ってみないか
[想いを隠すように死亡通知から地図へと画面を移し。 側に建物があると子供たちに告げ、移動しようと提案してみたがどうだったか]
(143) 2014/06/16(Mon) 02時頃
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まぁいい。……来るなら来るで、構わない。
黒い羽根か。
――あからさまに、僕はそんなものは怪しいと思うが。
― 電脳世界β ―
灯台の頂上だ。取ったらさっさと去ってくれ。
ついでに、灯台の入口付近を探ればミナカタの分もあるだろう。
[櫻子は、灯台の屋上でうろうろとしている。
端末を手にし、ぽちぽちと押して。]
…まだ、表示はされてないか。
僕がこうなるまでラグがあったからなぁ。
[そう言って、ため息をついた。
そうして端まで歩いて、壁に背もたれる私の姿を見た。]
[それまで、死に装束だった。
何となく――死体が着ているのと同じ、道場着にしてみる。]
んー。
[顎に手を当てて、考える。
またUターンをして。
歩きながら、道場着のまま頭にリボンを着けてみた。]
[そうして歩いていれば、また壁に当たる。
今度はワンピースに麦わら帽子に変えてみて。くるりとまたUターンして歩き始めた。ぽちぽちしながら、考え事をしつつ。
凍った自分を見れば。]
……僕は何を考えてるんだ。
[恥ずかしくなって、帽子の端を掴んでしゃがみこんだ。
今のは無かったことにしてくれと、流に願った。
そうして、また道場着に戻して。Uターンして、うろうろしている。]
[道場着の、何時もの自分を見れば。
僕は、これこそが僕だと道場着へと変える。
しかし、そこから離れていけば。
僕は、着てみたかった服装へと変えてみる。
普段着でも割とボーイッシュなのは好みだったけれど。女の子らしい服装だって、してみたかった。]
[装備変更能力。
使ってみると、それはとても便利な能力だった。
僕がちゃんとイメージ出来て身に付けていられるならば、大体のことは出来るのだ。
とは言え、例えば銃は僕にはイメージができない。映画のセットのようなハリボテの外見だけのものなら出せるが、使えないのだ。
構造をちゃんと理解していなければ、防弾チョッキだろうとハリボテで。
代わりにちゃんとイメージ出来るなら、望遠鏡などの小物を出したり鎧兜を出したりできた。
使いようによってはかなり凶悪な能力と言える。
櫻子には能力を使おうという気がなかったので、だからこそだったのかもしれない。
死んでみると、ただの遊び道具としておおいに活用しているけれど。]
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とりあえず、お前らその病院に送ったら 俺は別行動を取る。 いいな?
[子供らの御礼は南方に向けるべきで自分に向けるべきではない。 ただ「あぁ」と返すだけで済ませる。
星開の不満や警戒は当たり前だ。 特に気にすることなく、皆が承諾しなくても連れて行くだろうか]
(192) 2014/06/17(Tue) 00時半頃
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―――カシャン
[病院に着く頃だっただろうか。再び流れる不協和音に、眉を顰める。 こんなハイピッチで命が奪われて行くのか――
案の定の死亡通知を開くと其処に有った名前に、流石に動揺は隠せなかった。落とした端末が小石に当たって高い音を立てた。]
( 福原さんまで… なんで、)
[一気に恩人と幼馴染を失い、何が何だかわからない。 蘇生ツールと殺害ツールのことも綺麗さっぱり、今の自分の頭からは消え去っている。
其れでも理性が働けば、落ちた携帯を拾い子供らの前では平然を装う。
彼らの死は、無駄にしない]
(194) 2014/06/17(Tue) 01時頃
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[電脳世界βに、返信が来る。
僕はそれには返さず、端末を閉じた。
教える気になったのは――、嫌な予感がしたからだ。
僕は、それを見てみたいと。
――虫の居所が悪かった僕は、特に忠告もしなかった。]
[そうして次は、死亡通知。
福原導次。特に知らない人だった。
しかしそれを殺害した上原夜斗は、流の友達として数回話したことがあったような気もする。]
ふうむ。どういう人選だったのだろう。
一週間前にK cafeに立ち寄ったこと――だとすれば、流がその条件に当て嵌まらない。
しかし、知り合い同士を集めてはいる。
もし僕が集めた者であれば、唯見ているよりは参加者となるが――。ここは好み、か。
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