171 獣[せんせい]と少女
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[去年は、子供っぽいところを見せちゃダメ、と 頑なに背伸びばかりしていたあたしだったけど。
今年はそんなこと忘れたように、 年甲斐もなく抱きついて、たくさん甘え倒した。
今ではすっかり白くなってしまった髪。 一年で更に色が抜けたように思える。
…彼女に残された時間が少ないということを、 あたしは本能的に、悟っていたのかもしれない。]
(88) 2015/10/11(Sun) 19時頃
|
|
―回想・死神―
[いつも強気なくせに、その日ばかりは躊躇いがち。 …知ってる。逃げたかったのは、あたし自身だった。
でも見上げたエフの表情は落ち着いていて、>>100 久々に話すのに、良い天気だね、と暢気なもの。>>101
僅かな沈黙ののち謝罪の言葉をかけられれば、]
べ、別に!怯えてなんか、ないもん…!
[思わず返した言葉は喧嘩腰で、 言い訳染みて、全然伝えたことと違っていて、 強く首を振ってから、深呼吸した。]
(118) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
|
|
…たしかに、せんせいは、
せんせいが言ってたように、 “死神”――なのかもしれない。
[意を決して、真っ直ぐにエフを見つめながら。 春にここで、彼が呟いた言葉を繰り返す。>>96]
(119) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
|
|
…でもね、せんせい。
あたし、せんせいが怖かったんじゃない。 せんせいなんか、全っ然怖くないの。
いっつもお酒飲んで、煙草吸ってて、 二日酔い?で頭痛くて、だらしなくて、 授業は難しい話ばかりで意味わかんないし、 年中、物見小屋でぐうたらしてるし、
[だんだんと早口になりつつ並べ立てるエフの姿は、 なんだか悪口みたいになってきて少し焦ったけれど、]
(120) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
|
|
…つ、つまり! たとえせんせいが死神だったとしても!
そんな死神っ、 これっぽっちも怖くないってこと!!
[最後は大声で叫んで誤魔化しながら、 ビシッと左の人差し指を突き付けた。]
(122) 2015/10/11(Sun) 20時半頃
|
|
[指は下ろし、肩で息をしながら。 見つめる瞳は半ば睨み付けるようにして、]
怖くないっ、せんせいなんか怖くない、 あの力で怪我を治してくれるせんせいも、 あたしはちっとも怖くないよ。
…でも、だけど、怖かったの。 あたし、たぶん死ぬのが怖い。 外に出ないまま、何もしないで死ぬのが怖い。
クリスマスの小鳥みたいに、みんなより先に……
(126) 2015/10/11(Sun) 21時頃
|
|
どれだけあたしの命が消えちゃったのか、 …それが。それだけが、怖かったの。
[本当は、ごめんねって伝えたかったけれど。 これ以上口を開いたら泣いてしまいそうだったから。
それだけ告げると唇を強く結んで、エフを見つめた。]*
(127) 2015/10/11(Sun) 21時頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/11(Sun) 22時頃
|
[言いたいことが上手く纏まらなくて、 いつもどこかで脱線してしまうものだから。
色々と無駄を省いてしまえば、 言いたいことは、とっても単純。>>159
たった一言で終わってしまったエフの総括に、 今度はあたしの表情が固まった。 …うーん、ぐうの音も出ない。>>142]
(203) 2015/10/12(Mon) 00時頃
|
|
[頭を撫でてくれる手は相変わらず優しくて、>>159 色々やれるという言葉に、無言でこくりと頷いた。
――人には絶対に出来ないことがたくさん出来る。
大きな怪我でなければ支障がないことだって、 エフの口から直接聞くことで安心もした。
続いて気遣わしげに尋ねるエフに、>>162 ふっと息をついてから、静かに答えた。]
(207) 2015/10/12(Mon) 00時頃
|
|
クリスは、 ……クリスは、泣いてた。 あたしが、泣かせちゃったの。
でもせんせいのこと、怖がってなんかいないよ。 雀を治してくれたことだって、喜んでたもん。
ただ、あたしが死にたくないって叫んでたから、 それを聞いて、ごめんねって謝ってた。 とりさんは、嫌だったのかな…って。
(208) 2015/10/12(Mon) 00時頃
|
|
ねぇ、せんせいも誰かの怪我を治した時、 クリスと同じこと、考えてる…?
[なるべく使いたくないと言っていたから、 たぶん、似たようなことを思うのだろうけれど。
真っ直ぐ瞳を見つめて、真剣に問う。]*
(209) 2015/10/12(Mon) 00時頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 03時頃
|
―現在・忘れられた家―
[開け放したままの窓辺から離れ、 再び椅子に、膝を抱えて座る。
誰の声も聞こえなくて、とっても静か。 目を閉じれば、このまま消えてしまいそう…
そんな錯覚に陥りかけた時、一陣の風が吹いて。 舞い込む落ち葉が、文字を紡いだ。>>293]
――――……っ!!
[―――見つけてくれた!
こちらを気遣うような言葉だけれど。>>294 …でも、誰?いったい、誰が?]
(338) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
|
|
[風の力を使うといえば、 思い浮かぶのは、ユージンとパティシアの顔。]
…だぁれ?
[急いで窓辺に駆け寄って、辺りを見渡したけれど、 誰かがいたとしても、すぐには見つけられなかったから。 試しに小さく、問いを投げてみて、]
あたしね、最初に迎えに来てくれたせんせいと、 一緒に旅に出ようと思うの。
あたしがいないことに気付いて、 どこにいても、探しに来てくれるせんせい。
[一秒、二秒、…僅かな沈黙。]
(339) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
|
|
……でも、そんなせんせい、いるのかな。
(340) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
|
|
ねぇ、
………いるのかな。
(341) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
|
|
…せんせっ、
――… せんせいっ!
(342) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
|
|
ねぇ、ねぇ、
鐘楼の鐘みたいに、大きくもないし! 空飛ぶ鳥みたいに、通りもしないけど!
(343) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
|
|
……あたしの声、
聞こえてる…?
(344) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
|
|
[最後に、小さく小さく、唇が紡いだ名は。 風に攫われて、自分の耳にも届かなかった。
お願い、お願い、流れゆく風よ。
あたしの声を届けて。 あの人まで、届けて。
…このまま忘れられた子になんか、なりたくない。]*
(345) 2015/10/12(Mon) 18時半頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 19時頃
|
[あたしの興味は、いつもがっこうの外。
朝、鐘楼を鳴らすのも、大きな声で叫ぶのも、 先生の力をどうやって使うか考えるのも、 全部全部、口にするのは外にいる誰かのこと。
…そこに、誰がいるの? ―――知らない。 …その人に、何をしたいの? ―――わからない。
わからないまま漠然と、それを求めていたのは。 あたしが、物事の表面しか見ない子だったから。]
(361) 2015/10/12(Mon) 20時頃
|
|
[近くにいる人のことは、全部知ってると思ってた。 10年も一緒にいるんだから…、って。
本を読むより、身体を動かす方が得意だったから、 ”新しいもの”に出会う一番手っ取り早い方法は、 自分がそこへ――外へ、行くことだと思っていたの。
あたしのすぐ傍にも、 不思議や驚きはたくさん、転がってたのにね。]
(362) 2015/10/12(Mon) 20時頃
|
|
[忘れられた家で、忘れられた子になって、 こうして失ってみて、初めて、 当たり前に考えていた存在の大きさを想う。
先生達のこと。少女達のこと。 あたしは一体、どれくらい知ってるんだろう。
迎えに来て、って願った先生の顔を思い浮かべても、 果たして彼が自分のことを好いているのか、 確信が持てず、途端に自信がなくなってしまった。
もっと、内側に目を向けていれば、 みんなの色んな気持ちに、気付けたかもしれない。 それに触れる機会も、あったかもしれないのに。]
(363) 2015/10/12(Mon) 20時頃
|
|
[窓枠に手をかけたまま、項垂れて。 返ってこない声に半ば諦めかけた頃、 カタカタ鳴る窓が、風の訪れを告げた。>>353
不思議に思って見上げたところで、]
“―――ばたんっ!!”
[突然背後から響いた音に驚いて、>>354 反射的に振り向くと、逆光の中に一人の姿。]
(364) 2015/10/12(Mon) 20時頃
|
|
[影になっていても、すぐにわかる。 だって、ずっと待っていたから。
大きく見開いた瞳から、 ぽろりぽろりと、涙が零れた。]
………っ、遅い!
[かくれんぼの終わりを告げた待ち人に、 なりふり構わず駆け寄って、 ぎゅう、と強く、強く抱きついた。]
(365) 2015/10/12(Mon) 20時頃
|
|
遅いっ、遅すぎる! ずっと、待ってたんだから! 誰も来ないかと、思ったんだから!
[名を呼んだ人が、本当に来てくれた。
それが嬉しくて、悲しくもないのに涙が溢れて。 文句を言いながら、彼の服をたくさん濡らしてしまった。
それでも、見上げたユージンが笑ってたから、>>354]
(366) 2015/10/12(Mon) 20時頃
|
|
遅いけど、許し、あげるっ、 見つけ、くれて、
……あり、がと…っ
[しゃくりあげながらだけど、あたしも。 精一杯の笑顔で、今の気持ちを伝えたんだ。]*
バカっ、 でも、大好き! …せんせいっ!
(367) 2015/10/12(Mon) 20時頃
|
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 22時頃
町娘 小鈴は、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 23時半頃
|
[ぎゅっと抱き留めてくれたユージンは、>>391 昔と変わらないまま、大きくて、温かかった。
謝ってくれる優しい声も、 冗談で笑わせようとするところも、 不安を笑い飛ばしてくれるのも、>>393 柔く髪を撫でてくれる手も、>>397 全部、あたしのよく知ってるユージン。
『大好き』という言葉が嬉しくて、 あたしもだよ、って何度も大きく頷いた。]
(476) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
|
|
[けれど最後の最後にユージンは、 あたしの知らない一面も見せてくれた。
鞄の中から取り出された、真っ赤な林檎。>>398 無意識に手を伸ばしかけ慌てて引っ込め、 盟約、と聞いて神妙な面持ちになる。
真っ直ぐに金色の双眸を見つめていたけれど、 唐突に角が青く光ったことで、声を上げてしまった。>>399]
わっ!!?
[あんまりにも驚いたから、 目を瞠って、口はポカンと開けたまま。
本当は雷と風、嵐の力を持っていると、 不安げな告白を、間抜けな顔で聞くことに。]
(477) 2015/10/13(Tue) 00時半頃
|
|
[そのまま言い淀んで、下を向いてしまった彼。 だんだんと事態が飲み込めて、
…そしたらあたし、こんな時だというのに 何だか無性に、笑えてきてしまって、]
あは、あはは! やだ、もう…、 せんせいが、雷?…嵐? ふ、ふふ…! 全っ然! 似合わない!!
[向こうは真剣だったのに、失礼だったかもしれない。 でも、これがあたしなの。ごめんね、ユージン。
怖がられたらどうしよう、って 拒絶されたらどうしよう、って そんな心配しているユージンが、 とっても愛しくて、堪らなくて、]
(478) 2015/10/13(Tue) 01時頃
|
|
……怖くなんて、ないよ。
違うせんせいとも、行きたくない。
[下を向いてしまった彼の首を抱き寄せて、 さっきの笑いが嘘みたいに、 静かに、優しく、耳元に囁きを落とした。]
(479) 2015/10/13(Tue) 01時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る