212 冷たい校舎村(突)
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[――母さんはもう、たまにしか帰ってこない。
――父さんも、似たようなものだ。
おれが母さんに似てるから、 多分、居づらいんだと思う。
もともと、ひとはよばないけど。 幼馴染は、感づいていただろうか、どうだろうか。それとも、気にしても、いないだろうか。*]
(318) 2017/03/11(Sat) 14時頃
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―3年3組― ――戻ったよぅ…あれ、保田ひとり…? 皆、様子見にいっちゃった?
[>>248 戻ったころには、 教室はすっかりがらんとしていた。 皆に知らせようとしたのに、 なかなかうまく、いかないものだ。]
……、あのさ、 あんまり、よくないことが 分かったよ。
おれたち、校舎に…閉じ込められちゃった、みたいで。
[状況を説明するため、 のろのろと口を開く。 説明するのも気が重い。 それでも、声を引きずり出す*]
(319) 2017/03/11(Sat) 14時頃
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―回想/おいしいチョコバナナ>>143―
[チョコバナナは手軽に歩きながら食べるに丁度いい。 >>143 3年3組にも、チョコバナナのタダ券が配られていた。
>>212理一がうれしそーうに 「うまかった!!」と謂っていたのを憶えている。 ついでに、パンケーキ食べに来いよ、と誘ったよ!と伝えられれば「勝手に広めてる〜!」と、苦笑して額をつついた。
タダ券のことがすっかり 後回しになってしまったけれど 結果三星から直接いただけたのは、 きっとラッキーだったのだと思う。
折角だし、天ケ瀬さんと水野さんが作ってくれたあの衣装も着ればよかったのにね、と、謂って**]
(324) 2017/03/11(Sat) 15時半頃
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―現在:>>339 3-3教室― [帰る、と謂うのは無理もない。 一度ちらりと幼馴染の方を見遣ってから、眉をへなりと下げる。]
そうなんだ…? まあ、そうか、…おれたち以外、誰も居ないん、だもんな。戻ってくるなら待ってようかな…… 保田は、留守番?
[理一あたりなら、或いは古辺を引きずって、いってきまーす、なんて、しそうなものだが。こんな状況でも、もしかしたら笑顔を添えて。 ――不思議と、困った顔や、怒った顔が、思い浮かばない。 果たして、それは、]
あれ、リュック落ちてるよ?
[>>334床に伏したリュックに気づいて、拾い上げようと手を伸ばす。中身がなくて、ふわりと軽く、能久は眼を少し、見開いた。]
……、…?
[けれど、意識はすぐ逸れた。 今、もっと大切なことを告げなくてはならない、と。>>319]
(359) 2017/03/11(Sat) 21時半頃
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―現在:>>340 3-3教室―
……――凍った、とかじゃない、みたい。 雪が積もりすぎて、とかでもない。 1Fの方は、壁があるみたいに、 出られないとかで。
[堆からの、伝聞だ。]
……、窓、割るとか、多分、 そう謂う問題じゃ、なさそうなんだ。
[――言い淀む、だって、何も、確証がないのだ。 >>341 分かったのか、と聞かれて視線を彷徨わせた。*]
(361) 2017/03/11(Sat) 21時半頃
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―少し前:2F廊下で>>381― [>>380細い溜息を 死、の言葉に動揺した能久は聞き逃す。
とん、と肩を叩かれて、 堆が聞いてくれることに、甘えているな――と、思う。]
……うぅ そう、かな……
んん、たかしには大声出してること時々あるけど……そんなに?…そんなにか…
[慣れてるほどか、と、 少し反省するような声色だ。]
……うん、ありがとな
[小さく微笑む。]
(388) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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[廊下を歩きながら記憶をたどる。]
……?…待合室…? ――、なに、風邪でもひいた?
[言い直したのは、サボりを誤魔化したせいかな、と考えて軽い調子で続けた。 よろめきも、ふらつきも、 正しく捉えることは、 出来ていない。]
……そう、それだ。 あとは、……、や、なんだっけ、忘れた、けど。
[――生死の境をさまよっている、ひとも。と、謂いかけて、止めた。余りに、不吉すぎて口に出すのがはばかられる。]
……うん、急に文化祭の飾りつけになってるなんて、ヘンだもん…ね ……―――
(389) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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[『ごめんね、昴』 『すまない、昴』
――謝るなら、どうして離れていくの。 ――おれのほうを見ないで、 ――誤魔化せてるとでも? ――言い争う声を、おれが聞いてないとでも思ってるのか。]
(390) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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(―――この現象が、おれのせいじゃない、なんて だれがいえる?おれにだって、わからない、のに)
(391) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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……おれ 保護者っぽいかなぁ
[ 少し、胸の中で重くなった空気を誤魔化すように、 >>380少し前の、堆が大和に向けたつっこみを引用して、小さく呟き笑う。
探してる、世話を焼いてる、 好きでやってる、 離れないでいてくれたらと、自分勝手に思っている*]
(392) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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― 現在:3年3組 ― [>>387 堆の補足説明の間、 誰もいない机に凭れかかって腰かけて、考え込むように眉を寄せた。]
……――、 見たの、窓の下……。
[>>382保田の言葉に、 確かめるための問いかけ。 高所への恐怖は背中に張り付いたまま。]
―――、……
[言い淀む間、自身の絡み合わせた両手指に力を込めた。]
(393) 2017/03/11(Sat) 23時頃
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……、…「誰かの、こころのなか」 だと、……思う。
[そう、自分を含めて―――]
おれたちの、なかの。 ……「誰か」 の―――、……*
(394) 2017/03/11(Sat) 23時頃
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―3年3組―
……――――
[>>401>>402苦笑いも、受け答えも。 奥歯を噛みしめながら聞いていた。]
……え?
[>>403思わぬ方向からの怪奇現象報告に、能久は小さく声を漏らした。]
きえ、ない。 ……くらくできない?って、こと?
[その言い方に、恐らく見たのだ、と判断すればそれ以上は追及しない。何故消そうとしたのか、とか、そんなのはきっと、些末事――だといい。]
(419) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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……、保田も、思った、んだ ……
[>>410淡々とした言い方、 表情は硬くとも、 保田は自分よりずっと落ち着いている――すごい、な、と能久は思う。人が好いと謂われていたって、持ちえない、視点、というか。 ――ああ、おれは、やっぱり、]
……死、……
[氷を飲み込んだような心地は続く。 眸を揺らし、 ややあってから首を横に振る。]
……わか、らないよ ……わからない
(420) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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[片手でくしゃりと自分の前髪をかき乱す。]
……―――、 ……――どうして……
[わからない、のか。違う、きっと。 考えるのが、 こわい のだ*]
(424) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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(―――逃げたい、って、思ったことが、ないわけじゃ ない。)
(425) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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