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【人】 牧人 リンダ[歌が聞こえた――。 (61) 2011/12/09(Fri) 21時半頃 |
【人】 牧人 リンダ[生徒会長とアーヴィングが階段へと移動し始めるのなら、 (62) 2011/12/09(Fri) 21時半頃 |
―いつか・どこか・ふと、語る声が聞こえ―
[男は壁……おそらく壁であろう場所に実体のない体をあずけ、幽界の紫煙
その腕にはもう、猫はいない。
傍らには、歩き疲れてしまったのだろう、熊がごろりと丸くなって、上目遣いに周囲を見渡している]
さぁ……どうなんでしょうね。
色恋沙汰には、ここ十年以上関わっていませんでしたから。
少しばかし難しいご相談かもしれません。
[聞こえてきた声
もっとも、口にした声が相手に届いているのかどうかさえ、男には分からない。
どちらにしろ、生徒からであろう相談事に手持ち煙草で答えるなんて、己も緩くなったものだ。
「ただ」と付け加えて、煙とともに続きを吐き出す]
/*
レティーと、レティー経由でローズには死んでない事伝えたけど、
治療薬に、意思持ちゾンビの血液やら肉体やら骨やらが必要で、
俺がミキサーみたいのに入って、完全に死んで薬とか作ったら、レティー壊れそうだな…。
しまった…物凄くやりたくなってきた…wwwwww
価値観なんて、きっかけ次第で翻ってしまったりもするもんですから
何が精神の異常なのかは、人間分からないものです。
あぁ、俺はもう人間じゃないかもしれませんが。
長くも限られた人生の中で、何を大切して、優先していくかなんて……。
[言いかけた言葉を、ふと噤む。
何のことはない。生徒の発言の機会
問いかけには、とっさに口を挟むことはできなかった。
ただ、語られるのは、暴論とも思えながらも、壮大な夢
……自分の意志で、自分の望みを明白にして。
目標に向かって突き進むことは、素晴らしいことだと思います。
それが、一途な思いに突き動かされてのものなら、なおさら。
もっとも、スケールが大きすぎて、俺なんかじゃとてもその目線では、道筋は推し量れませんけれど。
[「でも」と付け加えてしまうのは、すでに己自身の手では、夢を掴めない僻みだろうか。
マルボロの煙を燻らせながら、同じ世界に身を置く熊を、そっと撫でた]
「2人が笑ってくれる未来なら」って、……素敵な夢ですね。
そのお気持ち、色恋沙汰に疎くとも、よく分かりますよ。
俺だって、思っていますから。できれば……なんて。
ただ……それは、神様を殺さなければ、本当にできないことなんでしょうか。
[振り返るのは己の過去。
ただ、力を信じ、力を求め、力を証明し……無闇な争いに身を投じ。
それが、男の望む男の夢に近づく唯一の手段だと、信じて止まなかった20歳そこそこだった自分]
俺には、もっと簡単で、もっと身近で……もっと輝かしい道筋が、別にあるように思えたものですから。
とはいえ、やり方を変えるには勇気が要りますし、時間も限られたもの――――命尽きるまで、となってしまうかもしれませんけどね。
[そこまで言い切り、壁から体を持ち上げた。
「生意気言って、すみません」と囁いた時、ようやく彼からの問いかけが、形を持った答えとなって、男の口から滑り出る]
俺は、結末を予測しながら、自分の意志でこうなりました。
正直に言うと、こうなるとは思ってはいませんでしたが。
死とは無につながるもんだと、思いこんでいたもので。
そうですね……元に戻れるなら戻りたいとも思いますが、自分で決めて陥った先で、『やっぱりなしにできるなら戻して』、というのは、ちょっと格好悪いですよね。
[「だから」と繋げる言葉は苦笑を帯びたものとなっていて]
強いてあげるなら、『もうしばらくこのままで』、でしょうか。
見届けたいんですよ。皆様のことを。
フォローさんのお話を聞いていたら、なおさら。
見ていたいんです。皆様が、フォローさんも含めて、これからどんな道を歩んでいくのか。
[そして、熊を叩き起して促すと、どこかへと向けて歩きだしていったのだった]
未来へと歩む生徒たち姿を見送れるのは、教師の遣り甲斐じゃないですか
―いつか・どこか・ふと、語る声が聞こえ・了―
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そうだなぁ…俺は……
[先生の言葉を聞き、かんがえて頷いた。]
きっと俺が望む終わりを…。
[見つめる先に、人が1人入りそうな実験器具。
それを眺めて……。]
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【人】 牧人 リンダ シノブさん――…。 (85) 2011/12/09(Fri) 22時半頃 |
俺だって……。
[不敵に笑う。繋がる念波に反応する様に、どこか強気に…]
てめーがどうなろうと、知った事か。
死ぬなよ…しのぶも、誰だって、死ななくていいんだよ……。
[顔を伏せて、ゴメンという言葉は飲み込んだ。
自身にそんな言葉を告げる資格は…絶対にない。]
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/*
いっそ亡霊が起きて、彩葉がサイラスかんで、という、とっても鬼畜な終わりを望んでみた。
―回想・屋敷内・いつか・ホールでの出来事―
無事に、ここまで逃げ出してきていたんですね。
[この場に集う面々の中、男は一人の生徒を見つめる。
彼の心は、仮に抜け出していたとしたらその幽体は、一体どこにいたのだろうか。
男の手から抜け出た猫
空となった両腕を下ろし、男はぽつりと呟いた]
トワイライトさん……昨夜は、暁さんとあんなに楽しそうにされていたのに
心中、お察しいたします。
どうか、どうか……。
[男の視線は、刀を構える同僚に
周囲には、コーネリア以外に、他に男の姿はない。
少なくとも、意志を持つ「人間」としては]
田原先生――――
お願いします!!
[そうだ。彼と最後に交わしたやりとり。
エレベーターを使用するため別れた折
『俺がこんな状態な以上、生徒達をしっかりと導けるのは、先生なんですから』
[振り下ろされた刀が、傀儡のごとき
当然、目など逸らさない。
死に行った教え子と、一つの決断を下した『教師』に、心からの敬意をこめて]
ご立派です。
……あなたと同じ場所で教鞭をとれたことを、誇りに思います。
[そんな男の呟きはどこ吹く風で。
逝き物と化した猫は、お気に入りだろうコーネリアの足先に、嬉しそうに首を擦りつけていたのだった]
―回想・屋敷内・いつか・ホールでの出来事・了―
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