人狼議事


207 愛しの貴方を逃がさない。

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 [ ぼんやりとした視界に、碧眼。
  乾いた唇を引き結んで、
  かかっていた掛け布団で身を守った。

  ひゅう、と
  掠れた息と共に、声を絞り出す。
  
  まともな会話、は
  多分、これが初めて。 ]
 



   それだって、何か 入ってるんじゃ無いですか。
   なんで わたしの好みなんて、知ってるんですか。
   …食べて欲しいだけって、そんな
   なにが、目的 なんですか。

 [ 知らない人から食べ物を貰うな、って。
  こどもへの言いつけのようなものを、
  ただ、頭の中 自分に言い聞かせる。

  わからない、みたいな
  そんな顔されたって。
  卯月だって、この人のことが分からない。 ]
 



 [ 首筋が痛む。
  八つ当たりじみた問いかけの後、
  小さく、小さく 腹の音が鳴った。
  きっと彼にも聞こえたはずで。

  恥ずかしさよりも、
  悔しさが勝って、赤色は伏せられる。 ]
 



   ………、
   ……あんな 食べる勢いで噛んだくせに、
   どうやって、…
   その言葉を信じろって言うんですか

 [ 腹の音よりも小さな声は、
  死にかけの草食動物の鳴き声の様** ]
 


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[やかんに水を入れて、あと昨日食べなかったみかんも持っていこう。そういえば今日箱で届くとか言ってた気がする。私が応対に出るのは……変だよね、やっぱり。
みかんが届く前に元気になってもらわないと困るなあ。
そんなことを考えながら新井さんの枕元に戻る。
空っぽのグラスに水を注いだ]

お水、ここに置くね。あと、みかんも。
あ、みかん食べるなら手を拭くタオルとかあった方がいいかな。

[濡れタオルを用意していたら、洗濯が終わる音がした。外に干したい、けど、私がベランダで洗濯物干すっていうのもどうなんだろう。
なんというか、色々と悩ましかった**]


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好きな人……。

[俺の好きな人? 誰なんだろう。以前片想いしてた人は居た気がするが……。
今は?]

とりあえず、ヤカンで良いッス。
すいません、何から何まで。

[考えるのをやめて、水を入れてきてもらうことにする。
ちょっとして戻ってきた折原さんは、ヤカンとミカンを持っていた。]

ミカン、嬉しいッス。あざます。
濡れタオルは――

[大丈夫、と言おうとしたら、行ってしまった。
一人取り残されて、また水を飲む。大分マシになった気がする。
洗濯機の止まる音が聞こえたから、ちょっと立ち上がって様子を見に行こう。
多少ふらつくけど、まぁ水を沢山飲んだから問題なし。]


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[濡れタオルを持っていこうとしたら、新井さんは立ち上がっていた。けど、ちょっとふらついてる]

無理しちゃ駄目だよ。
大丈夫?

[洗濯機だとは思わなかった。トイレか何かかなと思って、とりあえず支えようかなって。
だけど、私と新井さんには何しろ30cm近い身長差がある。新井さんがよろけたら支えられるとは思えなかった。多分、一緒に倒れる。
でも、いないよりはまし……なのかな?]

えっと、どこ行くの? お手洗い?

[支えながら尋ねる。
洗濯機だと言われたら、止めるつもり。だって、乾燥機だってあるんだし。
そんなふらふらしながら無理して干すことないよ]


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水飲んで楽になったんで大丈夫ッスよ。

[嘘は言ってない。朝に比べたら大分マシだし。
折原さんが俺の事を支えようとしてくれている。そんなにふらついているように見えたのか。
まぁ、そんな千鳥足じゃないから倒れることなんてないけど――]

〜〜〜!!!

[洗面所のドアに小指を思いっきりぶつけたマン参上。
倒れる事は無かったけど、しゃがみ込んで痛みに耐える。
やっちまった。久しぶりにやっちまった……!

痛みが少し治まれば、立ち上がり。]

せ、洗濯機……今日天気良いし、外干しすんなら俺がやろうかと思って……。


[なんて言ったら、思いっきり止められた。誠に遺憾である。]

たまには服も外に干してやんないと……あ、もしかして下着入ってました?
それだったら乾燥機の方がいいスけど……。
うーん、それじゃあ、干してもらうのお願いしていいスかね。

[何から何までスミマセン、とペコペコしながら、すごすごと二日酔いマンは退散しよう。
昼過ぎたら、ドレス作りに着手しようじゃないか。]


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[洗濯物を持ってベランダに出た。なんとなくここがどこなのかわかった。思った通り、商店街の近くだ]

何やってるんだろう……。

[洗濯物を干しながら、思わずそんな言葉が漏れる。
洗濯物に私の下着はなかった。だって、今身につけてるものしかないもの。だから外干し。
新井さんはまだふらついてる。さっきだって、足の小指をぶつけて悶えてた。だから私が引き受けた。
当然の流れのようで、全然当然じゃないのは、私が拉致された被害者だからだ。
何してるんだろう。のんびり洗濯物干してるとか、意味がわからないよ。
ちょっと身を乗り出して、下を覗いてみる]

さすがに飛び降りるのはどうかと思うけど。

[だけど、例えばここで助けてって叫べば?
家の中は防音が効いてるみたいだけど、ここならご近所に響き渡る。
私は、どうしてそうしないんだろうね。一週間って約束を律儀に守って。
わからないや。
しばらくそうしていたけれど、私の顔を知ってる誰かに目撃されるかもしれない。
そんな可能性に気づいて、はっと私は顔を引っ込めた。
むしろ隠れようとするなんて。私は、どう考えてもおかしい]


[布団に横になりながら、世の中の同棲カップルや夫婦はこうやって女の人に洗濯物を任せているのか……なんて考えた。
つか、折原さんに何任せちゃってるんだろう。]

まぁ……やってくれるって言うんだから、いいか……。

[ウトウト……としてきた所で、インターホンが鳴った。荷物かな。
仕方なく起きて玄関まで出れば、やっぱり、ミカンだった。
受け取って台所に置いといて。]

なんか寝れなさそうだし、もう作っちゃうか……。

[クローゼットからミシンを引っ張り出して、ドレス製作に取りかかることにした。
元々、これの為に連れてきたんだ。すごいまったりさせちゃってるし自由にしちゃってるけど……。]


よし! 出来たぞ!!

[思ったより時間が掛かってしまった。腹減った。時計を見れば、もう夕方……夕方!?
しまった。飯の材料買ってない。晩飯、どうしたものか。
ていうか、昼飯……折原さん食ったかな。
なんだか申し訳ないことをしてしまった。]

あー、晩飯、出前取りますけど何がいいスか?
寿司、カレー、ピザ、チキン、あと中華ッスかね。

[確かその辺にチラシがあったはず。
晩飯を頼んだら、ドレスを着て貰おうじゃないか。]


[洗濯物を干し終わったら、部屋からミシンの音がしていた。
集中してるみたいだから、そっとしておこう。
昨日私が着た服は洗濯機使用不可だった。あれも洗ってしまおう。
セーターとスカートを手洗いして、ミシンの音で気にならないよねと思って掃除機もかけた。

お昼はどうするのかなと思ったけど、それどころじゃなさそうだった。
お茶を入れて、みかんを食べる。
コタツでみかんってまったりしてしまう。
そんなつもりはなかったんだけど、ついミシンの音をBGMにうとうとしてしまったみたい]

晩ご飯!?

[新井さんに声をかけられて、飛び起きた。もうそんな時間!?]

ピザなんかいいんじゃないかな!

[そんなことを言いながらベランダへ。洗濯物取り込まないと!]


ピザ。了解ッス。んじゃあ、マルゲリータ頼んどきます。

[スマホで注文。今はネットで何でも注文出来るんだよなぁ。
ピザとウーロン茶2本を注文。後は届くのを待つのみ。

さて、折原さんは洗濯物を取り込み終わっただろうか。
手招きをして、ドレスを見せる。]

折原さん、ドレス出来ましたよ。早速着てみてください。
あ、洗濯物ありがとうございます。

[ささ、どうぞどうぞとドレスを渡して、また洗面所に押し込もうじゃないか。
果たして、折原さんは着てくれるだろうか?]


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[慌てて洗濯物を取り込んだ。少しひんやりしちゃってたけど、仕方ない。
畳もうかと思ったのだけど、手招きされた]

あ、もうできたんだ?
早いね。

[新井さんが抱えているのは赤いシルクのかたまり。わかってはいたことだけど、ちょっと腰が引けた。
広げて見せられる。おとなしめとリクエストしたそれは、確かにシンプルなデザインだったけど、ドレスというだけあってドレスだった。当たり前だ]

え、今着るの?

[心の準備ができてないんですけど!
そんな主張をする間もなく、抱えていた洗濯物を取り上げられて、私の手にはドレスが残る]

ご飯の後の方がいいんじゃないかな……!

[なんて主張もむなしく、背中を押されて洗面所へ。
ばたん、と扉が閉められた]


[赤いドレスに目を落とす。赤。そしてドレス。
わかってたことだけど、モノトーンのパンツスタイルといういつもとは対極の衣装は、とてもとてもハードルが高い。
昨日のセーターとスカートもハードルは高かった。けれどあれは、まあ女の子にとっては日常の装いだ。
そしてドレスは、普通の女の子にとっても非日常だ。そして私は普通の女の子ですらない]

だけど、これは……私のための衣装、なんだよね……。

[既製品じゃない。私のために作られた、私のためのドレス。それを着ないというのは……やっぱり、駄目だろう。
深呼吸して服を脱ぎ捨てる。
赤いドレスを手に取った]


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[ふぅ、と漏れた溜息は、安堵でも憂いでもない。
はてさて、どう説明したものか。
正直、自分にだって、うまく説明できる自信がないのだ。]

 ……少なくとも、食事には何も入ってないよ。

[ほら、といいつつ、スープを一口掬って飲む。
少し冷めた、彼女の母親に倣った味が胃へと落ちていく。
スプーンを置けば、かちゃ、と陶器の鳴る音が、沈黙の中に響いた。]

 俺さ、血を飲まないと生きてけない体質なんだよ。
 で、卯月ちゃんが食べちゃいたいくらい可愛いから。
 だから、お近づきになりたいって思った。

 お母さん、いい人だよね。
 料理教室が流行るのもわかるよ。

[一息おいて、視線を落とす。
スープからほんのりと立ち上っていた湯気は、もうない。]


[覚悟を決めて、ドレスを着た。似合ってる、とは正直思えない。洗面所の鏡に映る私は、なんだか悲壮な顔をしている。
髪を梳かして精一杯身だしなみは整えてみたけど、焼け石に水もいいとこだろう。

着た。けど、扉を開ける勇気は出ない]

着た、よ……?

[扉の向こうから、そうっと新井さんに声をかけた]


 けど、今は、昨日みたいなことをしたいなんて、思ってない。
 卯月ちゃんに、俺の料理を食べてほしい、って、
 それだけ。今は。
 
 ダメかな、やっぱり。

[白い首元の包帯も、うつむいた赤いまなざしも、すべてが痛い。
ねぇ、どうしたらいい?
おずおずと、毛布にくるまるウサギに、視線を向ける。まるで、縋るように。**]


[止めて、という言葉に己の手はピタリと止めた。
 彼女の願いを叶えるかのように。

 俺は止めたっていいんだけども、
 止めて辛いのは君なんじゃないかな?

[己より長く吸い続けてる甘い香り。
 身体が疼いて仕方がない筈。

 此方を煽る仕草を重ねる彼女を見詰め、
 一歩ずつ彼女から離れ、扉に背を凭れかけた。

 拘束を解くつもりはない。
 ただ「やめて」という言葉を叶えてあげているだけ。]


[全裸にされ、手錠で拘束され、逃げる事さえも出来ない。
 身体はお香が回りじれったい筈。

 自然とシーツに染みを作り、シーツと秘所の間は銀糸が引く。
 だが彼女が求めない限り、手を出すのをやめようか。*]


[ご飯の後という意見は封殺した。食べたら寝ちゃうかもしれないだろう!?
折原さんが着替えている間、俺は自分の洗濯物を畳む。
まぁ一人暮らしの男だし、そんなに多いものではない。すぐ終わる。
服もしまって、さてテレビでも見るか、とコタツに潜りこもうとすれば、扉の向こうから折原さんの声が聞こえた。]

着替え終わりましたか? んじゃ、失礼しまーす。

[ガチャリと洗面所の扉を開ければ、俺の作った赤いドレスを着た、折原さんの姿があった。
綺麗だ。まるで、お姫様みたいだ。人形みたい、じゃなくて。
なんて褒めればいいのか分からなくて。]

……折原さん、結婚しましょう。

[俺は一体何を言っているんだ。なんで求婚したんだ!?
つい口にしてしまった言葉は取り消せなくて、どうすればいいのかと手で自分の口を覆う。]

あ、え、ええと。凄く綺麗で、美人で。
てか、何言っても褒め足りないくらいなんスけど。

[顔が熱い。しかもめっちゃ気まずい。どうした俺。]


[せっかくのドレスを着こなせないのは申し訳ない。しかも、このドレスを着るのは私だけなのに。
審判を待つ気分で扉の前に立つ。

扉を開けた新井さんは、しばらく言葉がない様子だった。思わず体を縮こめる]

あ、あの。

[完全に衣装負けしてるよね。ごめんね。
そう言いかけた時だった]


[願いは聞き入れてもらえたらしい。

少しずつ離れていく相手。
それを望んだはずなのに。

身体の疼きは止まることはなく、
それが切なく感じ始める。]

 ―――……っ、はぁ ……ん

[疼く身体に抗おうとするけれど、抗う術もわからずに、
口から零れる吐息を抑えるのが精一杯。]


[ガチャガチャと手錠を鳴らしながら、身を捩らせる。

どんなに身を捩って我慢したところで、
漏れる声を抑えたところで、
身体の熱は治まることを知らない。

こんな姿を見られているという羞恥が、
疼きと熱の上昇を加速させるよう。

潤んだままの瞳でドアに凭れる相手を見つめる。
言葉は紡がずに、荒くなる吐息でまるで縋るように。*]


……………………は?

[何を言われるかと思ったら、プロポーズされましたか?
色々言われることを覚悟してたつもりだったけど、完全に予想外の言葉に目を見開く。
ちょっと新井さん、大丈夫?]

その、落ち着いて?

[よくわからないけど、その。
ドレスの作り手さんには満足してもらえたって思っていいのかな?
大袈裟に褒めすぎだと思うけど]

……言い過ぎだよ。
でも、ありがとう。

[つられたように私も赤くなる。
綺麗だって。美人だって。
今、私、ちゃんと女の子になれてるのかな。
女の子に戻れた、かな]



   ………

 [ 声と、食器の音。
  
  どうして、って疑問には、
  …きっと正直に答えられたの だろうけど。
  正直 聞いていて、
  あまり気分の良い物じゃあ無かった。
  
  ―― 私の血を、飲むというのか。

  首筋が、噛まれた痕が、
  じくりと痛む。 ]
 



   それだけ なら、
   少しだけ なら

 [ 本当は、
  コンビニのものを求めようと思った。
  だけどそれじゃあ納得しなさそうだ。
  警戒の滲む赤色は、
  すっかり冷め切ったスープを見遣って、
  "注文"を、した。

  起き上がるのも億劫になってきて、
  活力が段々無くなっていく身体は、
  きっと彼が用意する間、ぱたり、床に倒れている。 ]  
 


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言い過ぎじゃないッス。本当に。
とっても、素敵ですよ、折原さん。

[顔が赤くなってる折原さんも綺麗で、素敵だ。
まぁ、その。今は、俺だけがこの人の可愛さを知っているんだ。
そう考えると、折原さんが愛おしく思って。

つい、抑えきれなくて、屈んで唇を奪ってしまった。]


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